花束だけじゃない 気持ち伝わる親ギフト<厳選4stories>
結婚式で記念品を贈って、親に感謝を伝えたい! そう思っているのに、時間がなかったり、喜ぶものが思い浮かばなかったりで、無難なギフトを選んでいませんか? 記念品は、親の人生を想いながら選ぶのが成功のポイント。ギフトに思いを託し、感謝を伝えることができた先輩花嫁の実例をご紹介します。
【弥生さんの親ギフトStory】この日を誇りに感じてもらえるように
メモリアルフォトフレームと出会いのきっかけになった星空をプレゼント
両親には、先に結婚した妹とふたり、いつも心から感謝してきました。ですので、私たち姉妹を育て上げ、この日を迎えられたことを誇りに感じてもらえる贈り物をしたいと思いました。
そこで、私がカリグラファーとして独立してからずっと応援してくれたふたりに、感謝を込めたカリグラフィーを使用し、両親、妹夫婦の結婚式と、私たちの前撮り写真を使った「メモリアルフォトフレーム」であれば、渡した瞬間に伝わるのではないかと思いました。
彼は、親代わりを務めてくださったお兄さん夫婦にギフトを贈りました。高校時代の天文部で出会い、大人になってからはオーロラを見に行かれたおふたりに選んだのは、家庭用の最新式プラネタリウム。小学生のお子さんと一緒に楽しんでもらいたいと考えました。
意外なプレゼントに驚き! 見るたび使うたびに感動
フォトフレームは親に内緒で作りました。両親の結婚式の写真をこっそり実家から持ち出し、私たちの前撮りと妹夫婦の結婚写真のサイズに合わせて印刷、気持ちを込めてカリグラフィーで名前を入れて額に納めました。
両親は早速リビングの一番目立つところに飾ってくれて、「何より嬉しい」と何度も眺めてくれています。
プラネタリウムは、結婚式のお礼に伺ったとき一緒に楽しみました。めいっ子ちゃんがすっかり夢中で、天体に興味を持ち始めていて嬉しくなりました。
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受け取ったときには本当に驚き、嬉しく思いました。
忘れることのできないわが家の歴史を、これを見るたびに鮮明に思い出すことと思います。(新婦の父)
いつ作ったのか、写真はどうしたのかと驚きました。一家のファミリーツリーの写真プレゼントは、懐かしい思い出と子どもたちの成長の喜びを感じられます。壁に掛けていつも眺めていられる、まさにサプライズの最高の贈り物でした。(新婦の母)
小さな本体から、驚くほど細密でリアルな星々が投影されます。明るい星から暗い星まで無数にあり、天の川や流れ星も再現されてびっくりしました。(新郎の兄)
昔、よく行ったプラネタリウムを自宅で見ることができて楽しかったです。娘の友達が泊まりに来たときに大人気で、なかなか寝ずに困るほどみんなで盛り上がっていました。(新郎の兄の妻)
弥生さんの「思いを伝えるPOINT」
「親ギフト」として売られているもの以外にも、喜んでくれるものはたくさんあるので、何を伝えたいか、どういう方々なのかをイメージして決めるといいと思います。結婚式では、渡す際に司会者が簡単な説明をしてくれるので、「高校の天文部からの~」というエピソードはゲストの心にも残ったようです。ぜひ選んだ理由も伝えてください。
【えりさんの親ギフトStory】子どもが巣立った後も寂しくないように
「今まで以上に夫婦の時間を大切に」の願いを込めたホームシアターセット
新郎の両親には、兄弟からこっそり欲しいものを聞いてもらいソファをプレゼント。これから長く使ってもらえるし、両親や兄弟が集まったときに家族の時間を過ごす場所になると思いました。
新婦の父母にはホームシアターを。田舎なので周りに映画館がなく、映画やドラマを見るのが好きな両親に、自宅で楽しんでもらいたくて。
そして両家共にガーデニングが好き。当日渡すのは花束ではなく、庭に植え替えができるバスケットアレンジの花々にしました。
いつも優しく見守ってくれた両家の父母に、今まで以上に夫婦水入らずの時間を大切にしてもらいたい。子どもがいない部屋でも寂しくないように、温かい時間を過ごしてもらえるようにと思いを込めて……。すごく考えて、結婚式の1カ月前にやっと決定しました。
「目録」で驚きのプレゼント 結婚式後も会話のきっかけに
ソファとホームシアターは現物ではなく、目録で渡しました。目録を見て「こんな高価なものを! ずっと大切にするね」と驚きつつ喜んでもらえました。ホームシアターは、家電量販店で店員さんに相談して使いやすく音が良いものをふたりで選び、ソファは式後一緒に選びに行きました。一緒に選んだのもいい思い出です。
実家でプレゼントを見ると、結婚式の思い出や当日の裏話など会話が盛り上がります。お互い家族がみんな明るく、話が弾むことが嬉しいです。また、お花が咲いたら、「きれいに咲いたよ」と写真を送ってくれたりして、コミュニケーションのきっかけになっています。
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根付きの花たちは今、わが家で元気に育ち、次々に花を咲かせて庭先を華やかにしてくれています。毎日の水やりも、式当日を思い出しながら楽しんでやっています。ホームシアターは、ふたりの心遣いへの感謝はもちろん、私たち夫婦の宝の一つとなりました。(新婦の母)
えりさんの「思いを伝えるPOINT」
どんなギフトを贈るかは、家族のカラーによって違うと思います! 「これじゃないと」と決まったものはないし、予算もあると思うので、親が欲しいと思っていそうなものをたくさんリストアップして、その中からふたりで選ぶと心がこもったギフトになると思います。
【ゆかちさんの親ギフトStory】3つの家庭で大きく育っていく記念樹
結婚式後もずっと形に残るものを 花言葉に込めたふたりの思い
定番のものではなく、私たちらしいもの、記念に残るもの、今後も変化を楽しめるものを贈りたいと思っていました。形に残るものをいろいろ考えましたが、式の1カ月前にようやくオリーブの木に決定!
花言葉「平和」の意味もとてもいいと思ったし、お互いの両親は共にガーデニングや草花が大好き。これからオリーブの木の成長を楽しんでほしいとの思いを込めて選びました。
両家用のほか、私たちの新居用のオリーブの木も購入して、3家族で同じオリーブの木を育てています。
感謝を込めて手渡した苗木が それぞれの家で成長中
結婚式の「親への記念品贈呈」で手渡したとき、どちらの両親もとても嬉しそうに受け取ってくれました。
新郎の実家のオリーブが一番成長しています。新婦実家のオリーブはまだ小さめですが、成長の度合いをお互いの両親がLINEでオリーブの写真を送り合っていて、なんだかほほ笑ましかったです。同じ木を育てることで、両家と私たちの気持ちが深くつながっています。
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何をもらっても嬉しいものですが、オリーブの木をもらえるとは思ってもみませんでした。大事にし過ぎるあまり、水をあげ過ぎて成長が遅くなっている気がするので、本などで勉強して大切にしていきたいと思います。(新婦の母)
ゆかちさんの「思いを伝えるPOINT」
何をあげても両親は喜んでもらえると思いますが、式後にも楽しめるものをプレゼントすると良いと思います。両実家が連絡を取り合うきっかけにもなったし、家族で同じものを育てている喜びがあります。親の趣味や好きなものを考えて、結婚式後の生活の中で楽しめるものをピックアップしてみてください。
【レビンさんの親ギフトStory】思い出を「形」にした手作りプレゼント
思い入れのある振り袖を バッグとフラワーフォトフレームに
私の周りの子どもがいる女性たちは「花は豪華できれいで嬉しいけれど、後に残らないから寂しい」と言っていました。私の母もそのうちの一人でした。姉の結婚式で、大切に抱き締めていた立派な花束は、もう写真の中にしかありません。
そこで、私は「物」をプレゼントすることに。いろいろと検討しましたが、振り袖を当日着用するドレスにリメイクしたため、その帯を使ったバッグを作ることにしました。肩にかけてもちょうどいいサイズのトートバッグで、使いやすい紙袋を型紙に作りました。
父には写真立て付きのフラワーボックスに。身に着けるものだと気恥ずかしいだろうけど、これなら家に飾れます。フラワーボックスのテーマは、「私たちの結婚式の思い出。」
私たちの和風な結婚式を思い出せるよう、背景には振り袖の生地と帯を使い、ブーケにも使った振り袖生地の花を入れました。
思いを司会者のナレーションで伝え 心を込めて手渡した
式当日には、司会の方に私の気持ちを伝えて、ナレーションにしてもらいました。
「記念品はいずれもご新婦さまの手作りです。今日のこの日をいつでも思い出せるようにと、手作りのバッグにも、お花が素敵な写真立てにも、ドレスと同じ振り袖を用いてお作りになられました。今日この場からあらためてスタートするおふたりの人生をこれからも見守ってほしいという思いが込められています。」
そして、新婦が新婦両親へ、新郎が新郎両親へ手渡しました。
母が受け取りながら涙をこぼしたシーンが今でも目に焼き付いています。父も感慨深そうな笑顔でした。
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「こんなにたくさん作って大変だったでしょうに」「娘2人が着た思い出の振り袖をこんな形で残せて良かった」といろいろ思いが込み上げてきました。バッグは仕事に行く際に毎日使っています。お友達に褒められて嬉しいです。(新婦の母)
レビンさんの「思いを伝えるPOINT」
悩むと思いますが、先輩花嫁はもちろん、姑としてプレゼントをもらったことがある方に感想を聞くのも良いと思います。手作りを決めるときに「趣味じゃない」とか「使わない」と言われたら、とネガティブに考えて迷いましたが、贈り物に込めた心は必ず父母に届きますよ。
From 編集部
「今まで」と「これから」にフォーカスして思い伝えて
結婚式での親ギフト贈呈は親に感謝を伝えることのできる大切なセレモニー。だからこそ、そこで渡す記念品にもありったけの気持ちを込めたいもの。定番の記念品もいいけど、まずは今までの親との思い出や、親にこれからどんな人生を過ごしてもらいたいかに焦点を当てて考えてみて。きっと、もっとふたりらしくて気持ちの伝わる記念品が見つかるはず。
取材・文/竹本紗梨 構成/小田真穂(編集部)
※記事内のコメントは2016年4月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー117人が回答したアンケートによります
※掲載されている情報は2016年6月時点のものです
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