結婚式に出席できない祖父母、父母、友人への感謝の伝え方
結婚式に来られない大切な人にも、感謝の気持ちを伝えたい……。今回はそんな思いを実現した先輩花嫁たちに、その方法やシチュエーションを教えてもらいました。あなたも参考にして、「ありがとう」を伝えよう。
結婚式に来られない大切な人に、感謝を伝えるポイントは2つ
祖父母や父母、親友など大切な人が結婚式に出席できないと、新郎新婦としてはガッカリ。でも、欠席すると伝えた方も「本当に申し訳ない」と落ち込んだり、とても残念に思っているんです。
先輩花嫁に欠席したゲストに対してしたことを聞いてみると、多くの人が写真や手紙を送るなど細やかな対応をしていることが判明。その中で、相手に喜ばれたポイントは、以下の2つということが明らかに。
■結婚式当日の晴れ姿を見せる(写真、映像など)
■その人に向けた感謝の言葉を自分で伝える(直接でも、郵送でも)
今回は、祖父母や父、友人に素敵な感謝の伝え方をした6人の先輩花嫁の実例を紹介。あなたも参考にして、大切な人に「幸せになったよ」「今までありがとう、これからもよそろしくね」と報告しましょう!
【Case1】<祖父へ>ウエディングドレス姿で家に行き、一緒に写真撮影
会場が遠方だったため、母に「やめとこうかな……」と返事をした高齢の祖父。祖父の気持ちを察した恵美さんは、二次会用に購入したドレスを着て祖父宅をサプライズ訪問。自ら運転して祖父の家まで行くと、祖父はビックリ! 祖父は「事前に言っていてくれたら、もっときれいな格好で待っていたのに……」と、苦笑い。少し前に亡くなった祖母の写真と一緒に「3人」で写真撮影をした。その写真は披露宴の席に置き、その後は祖父宅に飾っている。
祖母が亡くなった後、祖父が気落ちしていたので心配していました。祖父母と3人一緒の写真を撮ってあげたかったので、喜んでもらえて良かったです。(岩越恵美さん)
【Case2】<父へ>病室で父だけのために花嫁の手紙を朗読
入院中の父は、結婚式に出るために式場近くの病院に転院。しかし10日前になって医師から外出は無理と伝えられ、欠席することに。結婚式では、式に出席できないことをわび、娘を祝福してほしいと頼む、父の手紙を母が代読してくれた。式の3日後、絵里さんはどうしても父だけのために花嫁の手紙を読みたいと、母と共に病室へ。自分の体調を父が気に掛けてくれたことや結婚式を無事に挙げられたことへの感謝を自分の言葉で伝えた。声を出せない父の目からは涙が。
母は父の思いを代弁して「パパは絵里ちゃんのことが一番好きだからね」と何度も言ってくれました。病床から私を思ってくれている父に、少しでも親孝行できたかなと思います。(吉田絵里さん)
【Case3】<彼の祖父母へ>写真や映像を持っていき、上映会を開催
高知県在住の彼の両祖父母。招待状は送ったものの、大阪までは遠過ぎると、双方の祖父母とも欠席に。式の4カ月後、彼と彼の母と3人で両家の祖父母宅を訪問。式やハネムーンの様子を伝えたいと、DVDや再生用のパソコン、アルバムなどを全て持ち込んだ。夕食後に画面を囲んで、上映会を開始。ぺーさんは初対面ながら祖父母の隣で「ドレスはこうして選んで……」「この演出はリングリレーといって……」と、一つ一つ解説。祖父母は「ハイカラでステキな式だね~」と楽しんでくれた。
夫は私の祖父に会っていたので、私だけ彼の祖父母に会えていないことが気になっていました。親族の方がみんな優しくて、夫のルーツを知ることができたのが、うれしかったです。(ぺーさん)
【Case4】<祖母へ>余命が短いと知り、急きょ前撮り撮影を敢行
施設に入所していた祖母のため、バリアフリーの会場を選んでいたまぁさん。しかし祖母の容体が悪化し、式の3カ月前に医師から余命宣告が。母から「写真だけでも……」と相談され、まぁさんも祖母に見てほしいとの一心で、予定していなかった前撮り撮影を敢行。写真館には事情を話し、急いで写真を仕上げてもらった。当日着るドレスと色打ち掛けの写真をアルバムにして、父母や彼と共に祖母の病室へ。祖母は「きれいだね、良かったね」と何度も言いながらアルバムを見てくれた。
幼いころからお世話になった祖母に、どうしても恩返ししたいと思っていました。祖母は式の半月前に他界してしまいましたが、最期に一つだけでも喜んでもらえることができて、良かったです。(まぁさん)
【Case5】<友人へ>仕事で来られない幼なじみに感謝の手紙を送付
小学校からの幼なじみは、研修医として奮闘中の身。いつか互いの結婚式に出ようと約束していたものの「休暇が取れない」と、式の4カ月前に連絡が。友人からは「行けなくてすごい残念。本当にごめんね」と言われ、郁美さんは落ち込んでる様子が心配に。怒っていないことをあらためて伝えたいと、手紙と小学校の時の二人の写真を送付。手紙には「式に出られなくても気にしないで」「休みが取れたら会おうね」と記した。友人からは「気に掛けてくれて本当にうれしかった」と返事が届いた。
結婚式に出た人だけが楽しかったという形で終わるのは自分の中では嫌だったので、親友に手紙で感謝の気持ちを伝えて良かったなと思います。(夏山郁美さん)
【Case6】<友人へ>妊娠中で来られない後輩に心遣いの品を
以前の職場で先輩後輩として勤務していた友人は、妊娠中で体調が不安定。招待状の返信期限間際になり「どうしても行けなくて残念」と欠席の連絡が。後輩からは、結婚祝いにとキッチンセットが届いた。はなさんは式の2週間後、お礼の手紙と共に結婚式で会いたがっていた仲間と撮った写真を送付。その後、妊婦でも食べられそうなフルーツゼリーのセットを送った。後輩からは「本当は直接見たかったけど、写真送ってくれてありがとう」と返事が。
後輩である友人とは「これからも仲良くしたい」という気持ちでお礼の品と写真を送りました。ちょっとした気遣いだったのですが、思いの外喜んでもらえました。(はなさん)
From 編集部
あなたの結婚を喜んでくれる人へ、感謝を伝えよう
結婚式に出席できなくても、あなたにとって大切な人は、あなたの結婚を心から祝福し、喜んでくれているはず。感謝の気持ちは、結婚式という場以外でも伝えられるもの。先輩花嫁の細やかな心遣いや優しさの表し方を参考にして、あなたも感謝の気持ちを大切な人に届けて。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/寺澤ゆりえ
※掲載されている情報は2016年4月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2016年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー93人が回答したアンケートによるものです
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