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お金・常識
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共働き夫婦の「生活費」の負担割合って?円満な分担ルールを解説

お互いに収入のある共働き夫婦は多いけれど、みんな生活費をどうやって分担しているのか気になりませんか?「絶対これ!」という正解がないだけに、最初の段階できちんと話し合い、ルールを決めておく必要がありそうです。今回は代表的な分担方法と、話し合いのタイミング&ポイントを卒花さんたちの体験談も交えながらご紹介。ふたりにぴったりの「分担ルール」を決めて、円満な共働きライフを送ってくださいね。

共働き夫婦の平均生活費は35万3253円

生活費の平均と内訳はこちら

共働き世帯の平均生活費グラフ

総務省「家計調査 家計収支編」によると、共働き世帯の平均生活費は35万3253円。内訳を見てみると、住居費・水道光熱費・通信費といった毎月ほぼ変わらない支出(固定費)と、食費・生活用品費、娯楽・レジャー費用などの流動的な費用に分けられます。

もちろん固定費だからといってこの先ずっと変わらないわけではなく、子どもが生まれたり、住み替えや車を買い替えたりと、環境の変化によって支出の内容や金額も変わっていくことを頭に入れておきましょう。

※住居費には、住宅ローンなどの金額は含まれていません。
※家賃には地域差がありますが、一般的には収入の3割程度が目安とされています。

出典:総務省「家計調査 家計収支編 第3-11表」2021年(二人以上の世帯のうち世帯主が60歳未満の勤労者世帯)を加工して作成

いくらずつに分担する?
共働き夫婦の生活費負担割合

どちらかの負担割合が大きい「一部負担」が多数

共働き夫婦の生活費負担割合グラフ

お互いに収入があると、生活費をどう負担すればいいのか悩みますよね。ゼクシィの調査によると、夫婦で負担の割合が異なる「一部負担」を採用するカップルが46.4%と最も多く、それぞれの収入に応じて負担する金額を決めているケースが目立ちます。
一部負担の割合は7:3が最も多く、平均生活費に当てはめると約25万円と約10万円ずつで分担されるイメージです。
全額負担を採用している夫婦は、生活費を負担しないほうが貯蓄を担当するなど役割を分けているよう。

どう割合を決めた?

コメントした花嫁の画像

<条件が同じなので完全折半>
お互いにフルタイム勤務で、朝家を出る時間も帰宅する時間もほぼ同じ。条件が一緒なので、生活費も家事も完全に折半することに決めました。(よつさん)

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<収入差に応じて、彼が多めに負担>
彼の収入は私の3倍。それぞれの会社からの手当なども計算し、食費と貯蓄は私が出し、ほかの生活費は全て彼が負担することに。ただし不公平感がないよう、年に3回ほど見直す機会を設けています。(かななんさん)

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<源泉徴収額から、負担比率を計算>
友人夫婦にも話を聞いて、ふたりなりのルールを決めました。まずは前年の源泉徴収額を参考に生活費の負担比率を決め、実際にいくら使ったのかを毎月精算。比率より多く支払った方にスマホで送金し、帳尻合わせをするようにしています。(なーなさん)

共働き夫婦の生活費分担方法は
大きく分けて3つ

分担方法の図

生活費の分担方法は、大きく分けて3パターンあります。自分たちにはどれがぴったりなのか、迷ってしまう夫婦も多いのでは。次からそれぞれの特徴を詳しく説明していくので、お互いがどれくらいの割合で生活費を負担するのかも踏まえて、向いている分担方法はどれか検討してみましょう。

分担の方法1 全額一方負担型

どちらか一方の収入で生活費をやりくりし、残りを貯蓄するパターン

「全額一方負担」の話し合いをするカップル

どちらか一方の収入のみで生活し、もう一方の収入をまるごと貯蓄に回すという負担方法。今後、出産や育児などでどちらかの収入が一時的に下がることも考えられますが、収入が比較的安定している側が生活費を担当し、そのスタイルに慣れておけば、いざというときに慌てずに済みそうです。

花嫁voice

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<どちらからも不満が出ない方法に>
夫の給料の方が高いので、そちらから生活費を捻出し、私の給料は全額貯蓄に回しています。折半にすると収入が低い方が、逆に差をつけると稼いでいる方がそれぞれ不満を持つと思い、この方法に決めました。(じよんさん)

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<収入はふたりのもの、という考え方>
この先妊娠、出産などで今より収入が減ったり、私の収入がない時期もでてくることも考え、夫のお給料でやりくりできるようにしています。私の収入は基本的に貯蓄。収入は「全部合わせてふたりのもの」とお互いが認識しています。(nanaさん)

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<貯蓄が苦手な夫に代わり、妻が管理>
夫は手元にあるお金をすぐに使ってしまうタイプなので、私が全部管理し、それぞれの収入を生活費と貯蓄に分けてやりくりしています。(佳歩さん)

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<働けなくなった場合を見越して>
この先、子どもができて私が働けなくなったときのことを考え、今のうちに夫の収入だけで生活できるようにしておきたいと思いました。(らんさん)

こんな夫婦におすすめ

マイホームや教育資金など、二馬力でバリバリ働けるうちに、集中して貯蓄をしたいという夫婦におすすめ。ただし、どちらも自分の担当分を責任持ってやりくりするには、ある程度安定した収入が求められます。

例えば貯蓄担当の収入が低いと、目標を立てても思うように貯められない場合があるし、逆に生活費担当の収入が支出に対して十分でなければ、貯蓄に手を付ける必要が出てくるかもしれません。本当にこの方法で破綻しないのか、最初によく話し合いましょう。

分担の方法2 共通財布型

ふたりが一定額を共通口座に入れ、その中で生活費をやりくりするパターン

「共通財布型」の話し合いをするカップル

お互いに、「毎月●万円ずつ」「それぞれ収入の●割」というルールを決め、一定の金額を出し合って生活費をやりくりする方法です。「世帯収入=ふたりのお金」という考え方をするので、どちらかが不公平感を持つことも少なく、取り入れやすい方法ともいえます。

また、決まった金額さえ入れておけば、それ以外のお金は各自の裁量で使うことができるので、あまりストレスを感じることなくお金の管理ができそうです。

花嫁voice

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<口座を3つ作り、用途に応じて捻出>
生活費や貯蓄用など、用途に応じて3つの銀行口座を用意。それぞれに決まった金額を振り込んで、その中からやりくりしています。それ以外の個人のお金については、一切触れないのがわが家のルールです。(Kさん)

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<収入がほぼ同じなので、出し合う金額も一緒>
夫婦とも同い年で収入も変わらないため、共通口座に振り込む金額も一緒。最近は物価が高騰傾向なので、一年に一度は収支を振り返り、金額の見直しも行っています。(Ricoさん)

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<生活費以外は、貯蓄や運用など各自自由に>
毎月一定の金額を共通口座に振り込み、その中から生活費を捻出しています。残りのお金はそれぞれ貯蓄や保険、投資などに。ふたりとも浪費家ではないし、どの口座のお金も「ふたりの共有資産」という認識なので、今のところ特に問題はありません。(よつさん)

こんな夫婦におすすめ

ある程度自分で自由に使えるお金が欲しいという夫婦向け。こまごまとしたお金の管理があまり得意でない人にも、無理なく続けられる方法といえそうです。ただし浪費傾向が強い人は要注意。生活費の残りを無計画に使ってしまうとお金が貯められなくなるので、できればお給料が入ったタイミングで、別口座に「先取り貯蓄」することをおすすめします。

分担の方法3 項目別負担型

家賃は夫、食費は妻など、項目ごとに分担するパターン

「項目別負担」の話し合いをするカップル

生活費を「家賃」「光熱費」「食費」など、項目に分けて分担する方法もあります。どちらが何を負担するのかはケース・バイ・ケース。例えば収入が多い方が家賃や住宅ローンといった金額が高いものを負担してもいいし、食材や日用雑貨などの買い物をする機会が多い方が、それらを負担する方が何かと便利だったりします。

負担するものを決めたら、それぞれ自分の責任で節約に励むこともできるので、気になる項目や得意分野を引き受けても良いかもしれません。

花嫁voice

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<家賃と光熱費は夫、食費や日用品は妻が担当>
生活費の中で大きなシェアを占める家賃と光熱費は夫の負担です。彼は家事を全くしないので、その分、少し多めに生活費を負担してもらっています。(sakiさん)

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<自炊用の食材費は妻、外食費用は夫!>
同じ食費でも、自炊用の食材費は妻、外食代は夫というように明確に分担しています。そのほか、家賃と光熱費は夫、日用品は私の担当です。分担がはっきりしているのでモヤモヤもありません。(Sakiさん)

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<料理をすることが多い妻が食費担当>
家賃と光熱費は夫が負担し、普段、料理をする私がやりくりを兼ねて食材や日用品を購入。多めに負担してくれている彼にはとても感謝しています。(祥子さん)

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<項目を分けつつ、費用負担は同程度に>
家賃と光熱費は夫、私は食費と日用品、旅行代などを負担しています。貯蓄が苦手な彼には「固定費」を担当してもらい、私は日々の食費を上手にやりくりしながら旅行代などを捻出。それぞれ同じくらいの費用負担になるよう調整しています。(ROCHIさん)

こんな夫婦におすすめ

お互いに「この項目は自分が担当したい」という明確な希望がある場合は、ぜひこの方法を試してみて。例えば節電・節水・住み替えなどに興味がある方が「家賃や光熱費」を担当したり、費用をかけずにおいしい料理を作るのが好きな方が「食費」を担当するというように、「好き」を基準に分担内容を決める方法もあります。

収入に差がある夫婦も注目!生活費を項目別に分けることによって、収入に応じた支出額が決められるので、お互いに不公平感を持たずに済みます。

生活費の分担ルールは早めに話し合うのが吉!

同居前や結婚式準備前がベスト

生活費についての話し合いは、同居を始める際や、結婚式準備に取りかかるタイミングがベスト。特に大金が動く結婚式では、予算を決めたり費用分担を考える必要が出てくるので、ここで初めてお互いの収入を教え合うというケースが多いのです。

また、結婚式の費用を捻出するために、同居して貯蓄に励むカップルも少なくありません。もちろん式の費用だけでなく、日常生活にかかるお金の話も必要になってくるので、このタイミングで生活費の負担方法もじっくり話し合っておきましょう。

夫婦円満な分担ルールのポイントは
お互いが納得するまで話し合うこと

生活費の分担方法を納得するまで話し合うカップル

生活費の分担は、一度決めてしまったらしばらく継続して行うことになるので、お互いが納得できるまで話し合って決めることが大切です。以下のポイントを押さえて、円満な新生活を送りましょう。

●お互いの収入や支出を把握する
家計について話し合う際に、避けては通れないのがふたりの収入の話。お互いに毎月どのくらい給料をもらっているのか、ボーナスは年にいくら入るのか、給与明細を見せながら教え合い、まずは世帯収入をきちんと把握しましょう。

●将来に向けて目標を決める
結婚後は日々の生活だけでなく、将来に向けての貯蓄も必要です。例えば住宅の購入資金や子どもの教育費、車の買い替え費用など、これから用意すべきお金はいろいろ。夫婦で楽しみながら貯蓄に励むためにも、まずは具体的な目標を決めることが大切です。

●公平になるように調整
夫婦の収入が異なる場合、「たくさん稼ぐ方が生活費も多く出すのが当然」と決め付けてしまうと、「一生懸命働いているのに自由になるお金もないなんて……」と相手が不満を持つ恐れが。例えば生活費の負担が少ない方が家事を多めに引き受けるというように、お互いが公平と思える方法を探りましょう。また、生活をしていく中でお互いの状況が変わることもあるので、定期的に見直しをするのもおすすめ。

●管理方法をどうするか考える
生活費はお互いに「出し合って終わり」ではありません。例えば家賃や光熱費は引き落としにするのか振り込むのか、支払い方法まで決めておく必要がありますし、毎月の家計の収支はエクセルやアプリなどできちんと管理したいもの。最初に具体的な方法を話し合い、ルール化しておくことをおすすめします。

From 編集部

ふたりなりのルールを決めて生活費を管理!

生活費の分担や管理方法は人それぞれ異なります。この記事の負担割合や分担方法を参考に、まずはふたりに一番合う方法を探りましょう。一度決めたことを継続するのも大事ですが、状況に合わせて変更したって大丈夫!ふたりなりのルールを決めて、楽しい新生活を送ってくださいね。

文/南 慈子 イラスト/あずきみみこ D/mashroom design 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは、2023年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー103人が回答したアンケート、および20~30代の既婚男女110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年8月時点のものです

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