ロケフォト花嫁必見!ヘアメイク崩れ知らずの【仕込み&お直し術】
前撮りや後撮り、ハネムーンなどでロケーションフォトを考えている花嫁さん。特にセルフでヘアメイクをする場合は、キレイをキープするためのテクニックが必要なんです!そこで、数々の花嫁メイクを手掛けているヘアメイクアップアーティスト・yunoさんに、普段のヘアメイクとは違う、ロケフォトならではの仕込み&お直し術を伺いました。ポイントを押さえて納得のいく素敵な写真を残しましょう!
先輩花嫁も経験アリ!
ロケフォトでのヘアメイク崩れ
化粧がよれてドロドロ&ヘアも乱れてボサボサ……なんて事態に(涙)
ロケフォトは海辺やリゾート地など自分の好きな場所で撮影できるのがメリットだけれど、撮影が長時間にわたることも。
実際にロケフォトを行った先輩花嫁からも「暑さで、肌がテカテカになってしまいました(riccaさん)」「撮影中に汗を拭こうと思ったら、同時にメイクも落ちてしまった(@s.t.weddingさん)」「しっかり巻いたはずなのに、撮影中に巻きが取れてしまった(まいちさん)」「風で前髪が割れ、髪もボサボサになってしまった(彩さん)」なんて声が聞かれました。
そんな事態を防ぐために、ロケフォトヘアメイクの仕込み&お直しテクニックをご紹介!
崩れにくいヘアメイクの仕込み方って?
屋外で汗をかいたり時間がたつと、どうしてもヘアやメイクは崩れてしまうもの。ただ、崩れたとしてもきれいさを保ちつつ、お直ししやすい状態に仕上げておくことが必要です。
[Point1]スキンケアはサラッとした状態に仕上げて
スキンケアはべたつかせず、サラッとした状態に仕上げましょう。そうすることで、上から重ねるベースメイクがよれずに密着し、きれいで崩れにくい仕上がりに。
乾燥が気になるからと油分の多いクリームをべたべた塗ってしまうと、ファンデーションのノリ(なじみ具合)が悪くなり、肌ムラにつながってしまうので注意して。
[Point2]下地やファンデーションは薄付きにして、色ムラを防いで
下地やファンデーションは皮脂崩れを防止するタイプが◎。ファンデーションを塗るときは、両頬・額・あご先の4点にのせてからスポンジで顔全体に伸ばしていきます。アイホールを避け、薄く塗るように意識して。その後、ポンポンと優しく叩きながら、なじませましょう。
気になるところのみコンシーラーを使い、粒子が細かい透明色のパウダーを最後にオン。サラッとした肌に、つやがプラスされます。
ベースは重ねれば重ねるほどメイクが崩れたときに汚く見えてしまうので薄付きを心掛けて。
ワンモアAdvice
ファンデーションブラシは、繊細な毛が肌表面を均一に整えてくれるので、薄付きなのに光を反射してツヤが出ます。手順はスポンジのときと同じでOK。そのあと、ムラが気になるところのみ、スポンジで優しく叩いてなじませましょう。(yunoさん)
[Point3]アイシャドーベースを塗れば、よれずに発色アップ
まぶたのくすみをなくし、アイシャドーの発色を良くするアイシャドーベース。これを、まぶた全体に塗り、軽くティッシュオフすれば、サラッとした状態に。その後、パウダータイプのアイシャドーをのせましょう。クリームやジェルなど練り状のタイプは二重の幅に埋まってしまいがちなので、避けるのがベター。
マスカラやアイライナーは汗や皮脂に強いウオータープルーフタイプを選びましょう。
ワンモアAdvice
可愛らしい感じの写真に仕上げたい場合は、アイシャドーを通常の2倍くらいの濃さに。しっかり発色させた写真に仕上げたい場合は、3~4倍の濃さになるように塗りましょう。(yunoさん)
[Point4]チークは頬骨の中心にのせ、サラッと仕上げて
チークは頬骨の高い位置に、薄付きでのせましょう。発色を良くするため色を重ねすぎると顔に色ムラがあるように見えてしまうので注意して。
チークをのせた後は、[Point2]で使った透明色のパウダーを重ねると、きれいなつや肌に。メイク崩れを防ぐにはチークをのせた後もサラッとした状態に仕上げるのがポイントです。
[Point5]リップはティッシュオフした後に色を重ねて
つや感が出るタイプのスティックリップがベスト!グロスタイプは、風が吹いたときに髪の毛が唇に張り付いてしまうこともあるので避けた方が無難です。
唇に一度色をのせた後、軽くティッシュオフ。その上から再度色を重ねることで色落ちを防ぎ、発色が長持ちします。比較的、色持ちのいいティントリップがおすすめ。また、リップの色と持ちを良くするためには唇の乾燥を防ぐことが大切。日頃から唇の保湿ケアも意識しましょう。
ワンモアAdvice
リップの色みはピンクベージュやピンク、レッド、オレンジ系をチョイスすると良いです。ヌーディー系だと写真ではリップを塗っていないように見えてしまうことも。(yunoさん)
[Point6] つやを出し&ホールド力を持つワックススプレーでセット
アレンジしやすく崩れたときも手ぐしで整えやすいのが特徴のワックススプレー。髪全体につやを出してくれるだけでなく、適度なホールド力があるので「撮影中に前髪が割れてしまった」や「巻いた髪が取れてしまった」なんてことも防いでくれます。
ハードスプレーでガチガチに固めすぎたヘアは、いったん崩れてしまうとリカバリーが困難なので、実は使用しない方がベター。
どうしてもワックススプレーだけだとホールド力が不安という方は、ワックススプレーの上から軽~くハードスプレーを重ねるようにしましょう。
ワンモアAdvice
ふんわりした巻き髪にする場合は、自分の理想とする形より少し強めに巻いた後、ワックススプレーを重ねておくと撮影時にはちょうどよい緩さになります。「巻きがちょっと強いな」と感じても手ぐしで緩く整えることが可能です。(yunoさん)
崩れちゃったヘアメイク、どうお直しする?
崩れないようにしっかり仕込んだヘアメイクでも、長時間にわたる撮影で、汗をかいたり風に吹かれたりと、どうしても崩れは起きてしまいます。今回は、よくある崩れをピックアップし、直し方をご紹介!
[よくある崩れ1]汗や皮脂で、肌がテカテカに……
長時間の撮影により、顔がテカってしまったときはこの手順でリカバーして!
<<How to リカバー>>
1.ティッシュをこすらずに押さえる感じで油分をオフ
2.スポンジのきれいな面で、よれて崩れた箇所をなじませ平らにする
3.プレストパウダーを重ね、サラっとした状態にする
※(崩れた範囲が広い場合は)3の前に、スティック状のファンデーションをスポンジに付け、顔にポンポンとなじませる
ワンモアAdvice
複数の面がある立体スポンジは面と角を使い分けながら、化粧よれを平らに整えたり、肌にファンデーションをのせて伸ばしたりと大活躍のアイテム。常にきれいな面を使うことができるのもメリットです。(yunoさん)
[よくある崩れ2]風や湿気で、セットした髪がボサボサに……
せっかくセットした髪が崩れてしまったときは、この手順でリカバーして!
<<How to リカバー>>
1.手ぐしで乱れた髪を整える
2.上からワックススプレーを全体にかける
3.(ピンで留めている場合は)乱れた箇所を押さえるため、追加でUピンを挿して整える(もともと挿してあったピンは、抜く際に乱れを引き起こすのでそのままに)
ワンモアAdvice
ワックススプレーはホールド力がありつつも固めすぎないので、手ぐしで簡単に整えられ、乱れを修復できます。ハードスプレーはどうしても崩したくない箇所の締めとして使うことが多いので、撮影終盤であれば使用しても良いと思います。(yunoさん)
[よくある崩れ3]笑顔を作りすぎて、目元がパンダ目に……
撮影中は笑顔のカットが多く、目尻が下がることで、目元のメイクが崩れやすくなることも。崩れたときはこの手順でリカバー!
<<How to リカバー>>
1.スポンジのきれいな面や綿棒で落ちたマスカラやアイライナーを拭き取る
2.よれた部分をスポンジの別の面で整える
3.スティック状のファンデーションをスポンジのきれいな面に付けて、肌にのせてなじませる
4.(サラッと感を求める場合は)プレストパウダーを上から重ねる
ワンモアAdvice
パンダ目になってしまった部分はスポンジを使って直してあげましょう。外でアイラインをきれいに書き直すのは難しいので、おすすめしません。崩れたところを拭き取ってよれを整え、上からスティック状のファンデーションをのせるだけで十分きれいになります。(yunoさん)
ヘアメイクyunoさん直伝!
ロケフォトでのお役立ちアイテム
上で紹介したレスキューアイテムの他に、こんなアイテムがお役立ち!
・ティッシュ
・ウエットティッシュ
・綿棒
・汗拭きシート
・コーム
・手鏡
・ショールやケープ
・ゼリー状の栄養補助ドリンク
ウエットティッシュは、乾いたスポンジやティッシュではオフしきれない箇所や手に付いた汚れを拭くことができ、ショールやケープはお直しの際にドレスが汚れることを防いでくれるアイテム。
また、お直し以外では、撮影中はトイレになかなか行けないので、エネルギーと水分を両方摂取できるゼリー状の栄養補助ドリンクもおすすめ!
From 編集部
仕込み&お直し術を習得して、最愛フォトを残そう
素敵なロケ場所での撮影だからこそ、髪の乱れや化粧崩れには注意したいもの。今回紹介した仕込み&お直し術を習得し、始めから終わりまでバッチリな姿で撮影をしましょう♪
また、イメージ通りの写真を撮影してもらうためには、事前にフォトグラファーさんと意思疎通をしておけば最愛フォトが残ること間違いなし!
yuno ヘアメイクアップアーティスト
「ご自分に見惚れるヘアメイクを」をコンセプトに、メイク直後から婚礼(撮影)終了まで、美しさを保ち続けるヘアメイクを心掛けている。花嫁さんの気が散らないよう、直しも最小限に、また直すタイミングも大切にしながら撮影を常に見守っている。有名専門学校講師としても活躍。
「ATREN DEU WEDDING」所属。
http://atren-deu-wedding.com/
<Instagramアカウント:@yuno.hairmake>
取材・文/RIE☆ イラスト/スズキハナヨ 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のコメントは2022年5月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー45人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年7月時点のものです
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