チャペルで着る正統派ドレスのルール「ここは気を付けて!」
挙式するカップルの約52%が選ぶというキリスト教式。伝統的な儀式にそって誓うスタイルだけに、花嫁姿もシーンに合った正統派を押さえておきたいもの。併せて、アレンジの幅もチェックして、自分らしいベストなセレクトを!
キリスト教式でまとう理想のドレス姿をチェック!
スタンダードなウエディングドレスって?
チャペルの雰囲気やタイプにもよりますが、チャペルの格式が高いほど、過剰な露出と装飾は避けた方が無難です。ただし、装飾は、ポップな印象になり過ぎず会場の雰囲気と合うようなものであれば、華麗なレースや花モチーフなどもよく選ばれます。
今のウエディングドレスの始まり
現在のような白いウエディングドレスが着られるようになったのは、19世紀イギリスのビクトリア女王の結婚式から。外国製のレースに押されていたイギリス産のホニトンレースで白いウエディングドレスを仕立てたのがきっかけ。可憐な女王の装いが好きな人と結ばれるというハッピーエンドとともに支持され、大衆にも白いドレスが広まっていったそう。
正式なドレスの小物合わせって?
例えば、ドレスが正統派のタイプの条件を満たしていない場合も、小物合わせで正統派に近い形で着こなすことができます。
ベールには、マリア像のようなマリアベールもありますが、ベールアップの儀式をするためフェイスベールがあるとベスト。
グローブもマストアイテムですが、肩や腕を露出する場合は長いほど格式が高いとされるロンググローブがいいでしょう。素材もサテンやレースなどを選ぶと品の良さが演出できます。
アクセサリーは決まりではないけれど、品のよいパールが正統派ドレスと好相性。
小物に込められた意味
ドレスに合わせる小物には、さまざまな意味合いがあります。それらを知ることで、花嫁姿になったときの感動もグッとアップ!
・ベール……ヨーロッパに古くから伝わるアイテムで、もともとは花嫁を邪悪なものから守るためのもの。また、花嫁と花婿の間の『壁』を意味し、ベールアップは「壁を取り払う」ことを意味する儀式。
・グローブ……無垢でけがれのない花嫁の象徴とされるアイテム。また、グローブを外すことには花婿のものになります、という意味が込められているそう。
・パール……古代ギリシャの時代から、花嫁の幸せを願って贈られた宝石。
正統派ドレスを意識して選んだ?
あまり肌を露出しない方がよいと思い、手元まで隠れるレースボレロをドレスの下に着用しました(Maiさん)
キリスト教式というきちんとした挙式なので、あまりごてごてしていない、シンプルな形のドレスを選びました(ゆんさん)
会場の雰囲気との相性が合えばアレンジOK
キリスト教式といっても、結婚式場やホテル、ゲストハウスなどのチャペルで行う場合、それほど厳格にルールが決まっているわけではありません。多くのチャペルでは、着たいドレスを着てOKというのが実情です。
そんな中、どこまでアレンジOKなのか気になるところですが、下記のコメントのように先輩花嫁の多くが、「チャペルの雰囲気との相性」を大切に、ドレスをセレクトしています。
ドレスの丈が少し短め
挙式は野外の丘の上だったので、裾は地面に数センチ着く程度の歩きやすい長さにしました(みぃなさん)
真っ白ではないドレスに
木造の温かい雰囲気のチャペルでした。ドレスの色はオフホワイトで、ナチュラルな雰囲気のドレスを選びました(とろさん)
華やかな花の装飾ドレス
お花がちりばめられてるバージンロードで、きらきらした挙式会場だったので、お花が付いているウエディングドレスにしました(藤原千晶さん)
通常礼拝をしているような教会の場合、宗派などによってもルールが異なるため、まず神父さん・または牧師さんに確認が必要です
From 編集部
基本を押さえて、自分らしく着こなして
ベースを押さえてこそ、自分らしさや好みを取り入れたアレンジも生きるもの。また、意味合いや儀式、会場の雰囲気に合ったドレスを選ぶことで、挙式との一体感も生まれ、花嫁になった実感もより深まるはず。ぜひ参考にしてベストな一着をセレクトをしましょう。
構成・文/小松七恵 イラスト/寺澤ゆりえ
※掲載されている情報は2017年9月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2017年7月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー103人が回答したアンケートおよび、「ゼクシィトレンド調査2019」(全国推計値)によるものです
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