【普段着けない人にも】　ウエディングの日にまといたい「香水」選び

欧米では大人の女性の身だしなみとして欠かせない香水。まだ自分の香りを持っていないという花嫁は、ウエディングを機に選んでみては？
好みの香りを見つけるには「結婚式のタイプ別」にイメージするのが近道。そこで、香りのソムリエ内山愛子さんにおすすめの香りをレクチャーしてもらいました。
当日のあなたに自信と気品を与えてくれる香水を一緒に探してみましょう！

かわいい結婚式には「フローラル」×「フルーティー」の香り

お城みたいに真っ白なチャペル。パステルカラーのテーブル装花。プリンセス風のふんわりドレスに包まれてほほ笑む愛され上手な花嫁に似合うのは、甘酸っぱくて可憐な香り。
ベースはローズやジャスミン、スズランなどの華やかなフローラル系。そこにベリーやピーチなどフルーツ由来の香りをミックスすると、キュートで親しみやすい女性を印象付けられる。

香水ボトルのかわいらしさにもこだわって選ぶと、部屋に並べているだけで気分が高まりそう。

おすすめの香水ブランド、銘柄は？

お花が付いたキュートなボトルのマークジェイコブス「デイジー」や、男女問わず好まれる香りと評判のランバン「エクラ・ドゥ・アルページュ」、愛らしい女性を印象付けるサルヴァトーレフェラガモの「インカントシャイン」がおすすめ。いずれもフルーツの甘酸っぱさと爽やかなフローラルを併せ持つ。

ナチュラルな結婚式には「ハーブ」×「シトラス」の香り

豊かな緑に囲まれた会場で、そよ風になびくエンパイアドレスが似合うナチュラル派の花嫁には、アロマ系のフレグランスがおすすめ。
ラベンダーやカモミール、ミントなど、ハーブティーに使われるような香りをベースとし、レモンやオレンジなどの柑橘（かんきつ）系でフレッシュ感を加えると、さっぱりと爽やかな香りを楽しめる。

ナチュラル花嫁は、ぜひ香水の質にもこだわって。少々お値段は張るけれど、天然の精油を使った香水専門店を選ぶと自然な香りをまとえるはず。香水酔いもしにくい。

おすすめの香水ブランド、銘柄は？

世界最古の薬局として名高いサンタ・マリア・ノヴェッラや、高品質な香水メゾンとして知られるパルファン・ロジーヌパリは、どのフレグランスも格式高く柔らかな香りを楽しめる。上質な芳香のクリード、南仏ハーブを使用した製品の多いロクシタンも、ナチュラルな香りが揃う名ブランド。

エレガントな結婚式には「フローラル」×「オリエンタル」な香り

格式高くゴージャスなホテルウエディングや、キャンドルがきらめくナイトウエディングで、マーメイドドレスを優雅に着こなすエレガント系の花嫁は、大人っぽいスパイシーさをまといたいもの。
ベースの香りはローズやリリー、ピオニー（シャクヤク）などのラグジュアリーなフローラル。昼のパーティなら、ジンジャーやシナモンなどのスパイスがミックスされた香りで野性的に。ナイトパーティなら、甘くエキゾチックなバニラを加えた香りであでやかに装うのがすてき。

いつもの自分から少し背伸びしたリッチな女性をイメージすると、当日の立ち居振る舞いも一段と優雅になりそう。

おすすめの香水ブランド、銘柄は？

シャネルの「レゼクスクルジフドゥシャネルベージュ」、クリスチャン・ディオールの「ジャドール」、ジャン・パトゥの「ジョイ」など、数々の逸話を持つハイブランドの名フレグランスを我が物にするチャンス。自立した大人の女性にふさわしい香りで、彼を二度惚れさせよう。

香水のお試しは１日掛かりで！

お店で試して「いい香り～」とすぐ購入するのは失敗のモト。香水は、着けた時間の経過に伴って香りが変化するもの。その人の体温や着ける場所によって、トップ→ミドル→ラストと一日の中でどんどん印象が変わっていく。
香水を探すときはそのことを見越し、お店では必ず肌に着け、時間を置いて香りの変化を観察しよう。

より控えめに楽しみたいなら練り香水もおすすめ。普通の香水が拡散するタイプなのに対し、練り香水は肌に微香をまとう感覚で優しく香らせることができる。

似合うドレスを求めるように、時間と手間をきちんと掛けて、あなたを最高に輝かせる香水に出会おう。

From 編集部

香らせポイントは「足首」！　香りを自分の味方にしよう

「結婚式に香水を着けるのはゲストに失礼かも？」と心配なら、着ける場所を工夫して。
首筋や手首などは直接的に香るので避けた方がベター。
花嫁におすすめの部位は、足首やウエスト。ドレスで隠れる部分なので、ふと動いた瞬間に自分だけが心地よさを感じる程度にとどめてくれる。

香りを周りにアピールするのではなく、自分の気分を高めたり癒やしたりする効果を優先して、上質な花嫁時間を味わおう。