2024年婚向け<結婚式BGM>定番から最新までオススメの67曲を紹介!
感情に訴えかけ、雰囲気づくりに欠かせない音楽。感動や盛り上がりシーンが満載の結婚式では、特に音楽の力は絶大な効果を発揮します。そこで今回はウエディングソングへの造詣も深い、現役ウエディングプランナーの岡村奈奈さんに結婚式BGMの選び方、そして最新版のシーン別おすすめ曲についてレクチャーしていただきました!
今回教えてくれるのは……フリーウエディングプランナー・岡村奈奈さん
メッセージ from 岡村さん
結婚式の音楽は、ゲストへのおもてなしに直結する空間演出の一部と考えるのがカギです。好きな曲や思い出の曲をかける、ウエディングソングで盛り上げるということに止まらず、心地のいい雰囲気作りやふたりからのメッセージを伝える手段にも。会話や食事を進めたり、笑いや涙を誘ったりするのにも音楽は効果的です。
【基本】結婚式BGM選びのタイミングと準備ノウハウ
3~4カ月前からスタート! プログラムに合わせてそれぞれでセレクトを♪
まずは結婚式における曲選びの気になる基本を、岡村さんに教えてもらいました!
●BGM選びのタイミングは?
<3~4カ月前から検討を>
曲を決定するのは、結婚式の内容が固まる挙式1カ月前くらいが目安。プログラムが決まっていなくても、大まかに選んでおくことで選択肢が広がるので、3~4カ月前には検討し始めておくと安心。
●選び方はどうすればいい?
<式のテーマソング決めから始めて>
最初に、ふたりの結婚式のテーマソングのようなものを1曲か2曲決めて、それを軸に構成する方法がおすすめ。「お開きは笑って」「手拍子の中を退場したい」「普段伝えられない感謝を表現する披露宴にしたい」など、テーマソングからどんな結婚式にしたいのかが明確になることも。
●会場とのやりとりでのポイントは?
<事前に注意点などの確認を>
会場や担当者によって、打ち合わせのタイミングやリクエストできることが異なるので注意点は先に聞いておくと安心。また会場が邦楽・洋楽などCDを豊富に所有している場合には、その中から選曲すると便利。試聴可能であれば、早めに予約していろいろ聴いてみるとアイデアが膨らみます。ちなみに、会場によって使用できるメディアの形式が異なる場合があるので確認を忘れずに。基本は購入したCDのみ利用可能です。
ここからは、式の始まりから終わりまでシーン別におすすめBGMをご紹介! ぜひ参考に♪
<式前半>インパクトは抑え、心地良さ重視! 定番ソングなら安心♪
「盛り上がりどころの多い中盤、後半に向けた前振りという位置付けで選曲しましょう。テンポが速いものやゴージャスなサウンドは後半まで取っておくつもりで。前半はウエディングの定番とされる人気曲がおすすめです」(岡村さん/以下同)
♪scene1《 入場 》
ハッピーなムードで包み込むような一曲を
イントロの時点で伝わってくるような、優しく多幸感のある曲がおすすめです。いい意味での緊張感をキープしつつ、これから始まる披露宴が楽しくなりそうと予感させるような曲がよいでしょう。
おすすめ入場曲6曲
「多彩な展開とビート感で始まりのワクワクを演出」
結婚式を迎えたふたりへの祝福ソング。ゲストの共感を呼び、一方でふたりは喜びを一層かみしめることができそう。短いイントロから始まり展開が多彩で、ワクワク感のある入場シーンにぴったりです。どんなスタイルのウエディングにも合います。
●幸せをフォーエバー/MISIA
オルガンによる前奏と厚みのあるコーラスが、教会でのゴスペルを連想させ、温かくも厳かな雰囲気に。歩調に合うテンポなので、緊張しやすいふたりの入場におすすめ。ドアオープンからメイン席までの時間と曲サイズもちょうどいい。
●キミがいる/いきものがかり
いきものがかり節が際立つ元気ソング。歌から始まるので、定型のアナウンスはあえて入れず曲で注目を集め、ドラムが入る25秒以降にドアオープン。次の歌入りまでの間で入場アナウンスが入るとテンポよく始められる。
●にじいろ/絢香
チャイムのような前奏から物語の始まりを伝える歌詞に続き、まさに入場に最適。朝ドラの主題歌で、広い世代になじみある一曲。歌い始めにドアオープン、サビに入ってすぐの1分以降でメイン席に到着するのが理想。
●CAN YOU CELEBRATE?/安室奈美恵
結婚式らしい荘厳な空間へ一気に導けるのは定番曲ならではの強み。有名であるが故に「もうちょっと聴きたい」という早すぎるフェードアウトは避け、ドアを開けるまでを長めにとって調整するのがおすすめ。
●君をさがしてた~The Wedding Song~/CHEMISTRY
ドラマ『ウエディングプランナー』の主題歌で、直球のウエディングソングながら落ち着いた雰囲気。いかにも結婚式!という雰囲気が苦手な人にもおすすめの曲。
(C)ユニバーサル ミュージック
♪scene2《 乾杯 》
一気に弾けるような音楽で、場の空気を一変!
乾杯の発声に合わせて“ジャーン!”といった感じで始まる曲を。緊張感を解放し、場にリズム感が生まれるようなものを意識して。ドリンクのCM曲のような爽やかなものがよく合います。
おすすめ乾杯曲6曲
「和やかな食事の時間へ空気を一変させるパンチの効いた曲」
乾杯は食事の始まりの合図。それまでの緊張感を一変させ、場にリズムを生むようなパンチ力が必要なので、時代性を生かすのも手。この曲はドラマ『恋はつづくよどこまでも』の主題歌として使用されランキングでも上位に。ウエディングソングの新定番との呼び声も。ファンファーレ的な華やかな始まりも乾杯に最適。髭男は他に『Stand By You』も乾杯向き。
●All Good Ska is One/東京スカパラダイスオーケストラ
「一つになろう」というメッセージソングでもあり、パーティだけでなく、人生のテーマソングにもふさわしい。説明なしで楽しい雰囲気をつくる最強の一曲。
●世界はあなたに笑いかけている/Little Glee Monster
乾杯にピッタリなドリンクのCMソング。「ほら笑って」の繰り返しに自然と場が和らぐ。テーマソングとして主軸に置き、スマイルマークをモチーフにしたり、笑顔写真をスライドショーで見せたりなどの工夫も効果的。
●LA・LA・LA LOVE SONG/大橋トリオ
「披露宴というよりパーティ」などのスタイルには、有名曲のカバーが◎。おしゃれな雰囲気や好みのテンポの曲との新しい出会いがあるかも。力の抜けた優しい歌声とサウンドはどんな式にもピッタリ。
●浪漫飛行/HALCALI
あえてややアップテンポのカバーを選ぶことで、こだわりを暗に示しつつ、女性ボーカルならではの軽やかさで食事の時間へ自然と誘導できる。
●Love me, Love you/Mrs.GREEN APPLE
ウエディング向きの名曲が揃う同バンド。ポップで華やかな雰囲気づくりの強い味方で、大人数のパーティによく合う。中でもこの曲はシーン問わずオールマイティ。乾杯の直後はよりにぎやかになるので、次の曲もテンションを下げない工夫を。
(C)ポニーキャニオン
♪scene3《 歓談 》
爽やかでリズミカルな音楽で、和やかな時間を演出
食事が始まって1品か2品提供される間はしばしの歓談タイム。会話を楽しんだり、写真を撮ったりといった時間がリズミカルに進むよう、爽やかでかわいらしい雰囲気のものがおすすめです。
おすすめ歓談曲6曲
「耳心地の良いアコースティックな音楽を」
歓談は一般的に乾杯後と披露宴後半の2カ所。プログラムによっては10~15分取ることができます。特に乾杯後のBGMは奇をてらうことなく、耳心地の良さを大事にしましょう。そこでカバー曲が大活躍。ゲストの意識にさりげなく働き掛け、おしゃれにもリラックスムードにも雰囲気を変化させられる。この曲のように、エレクトリックなものよりアコースティックなものがおすすめ。
●シアワセ/aiko
歓談中は、パーティの雰囲気や新郎新婦のキャラクターとの相性で曲選びするのがおすすめ。そこで万能なのがaikoの曲。耳心地もよく、ナチュラルやスイートなコーディネートにもピッタリ。aikoメドレーにすれば、会話や食事もリズミカルに進むはず。
●接吻/さかいゆう
オリジナル・ラブの名曲もカバーで。洋楽のようなフィーリングで心地良さと存在感が絶妙。同じシングル収録の『ジャスミン』もウエディングの人気曲。続けて聴かせても、伏線として重要なシーンでかけても効果を発揮してくれそう。
●だいすき。/井上苑子
深い愛を語るラブソングでおなかいっぱいになりそうな場合には、真っすぐな恋の歌がバランスを取ってくれる。パステルカラーの装飾やフレッシュグリーンの装花との相性が良く、視覚と曲を合わせるのもおしゃれな雰囲気づくりのコツ。
●CHE.R.RY/YUI
世代を超えて親しまれている名曲。歓談では思わずリズムに乗ったり、知っているフレーズを口ずさんだりなど、ゲストに無意識の反応が見られたら大成功。有名な曲ほどさりげなく聴かせるのが上級テクニック。
●プリン/星野 源
シングル『Family Song』に収録されている一曲。歓談曲は、特別なシーンのBGMと同じCDの中から選ぶと全体の雰囲気にもまとまりが出ておすすめ。持ち込むCDの枚数も増やさずに済むというメリットも。
『fake book III』収録曲
A.S.A.B
♪scene4《 ケーキ演出 》
セレモニーを盛り上げる、効果音のような役割の曲を
イントロをケーキカットの効果音に見立てられる曲を。“ジャーン!”から“キラキラ”まで、バリエーションも豊富なのでイメージに合うものを選びましょう。ファーストバイトなどで、司会者がアナウンスを入れることもあるので、抑揚が強くない方がベター。
おすすめケーキ演出曲6曲
「手拍子や拍手が効いてる! 誰もが思わずノリノリに」
2008年のゼクシィのCMソング。この曲が収録されたシングルCDは、カップリングもすべてウエディングソングで構成されているのでおすすめです。歌とともに手拍子や掛け声が入っていて、曲を知らないゲストもノリやすく、入刀やファーストバイトなどタイミングを問わない曲調も人気の理由。
●恋におちたら/Crystal Kay
「音がない」ケーキ演出で、注目を集めることに抵抗があるなら、曲の始まりがハッキリしていて、歌詞がよく聴こえる曲が最適。この曲のキラキラとした効果音のようなものが、セレモニーを引き立ててくれる。
●うれしい!たのしい!大好き!/E-girls
原曲に近いカバーアレンジながら、ややアップテンポ。特に始まりはケーキ演出にピッタリ。ケーキカットは「想像より3割増しでテンション高め」が合言葉。その上でケーキデザインや雰囲気に合うものを選ぼう。
●Celebration/ウカスカジー
Mr.Childrenの桜井和寿とGAKU-MCのユニット。ケーキ演出では曲の出だしが重要。不思議な音色とリズムで始まるこの曲はラテンフィーリングのゆったりさとハッピーな曲調、誰でもわかる歌声への繋がりで短い中にも感動が。
●Power of Love/aiko
aikoらしいロックチューン。始まりが印象的でケーキ演出向き。家族とのケーキバイトなど関連演出もテンポよく。カラードリップやフレッシュケーキなど、甘いケーキ演出ほど効果を感じられそう。
●夢の外へ/星野 源
迫りくるように刻まれる前奏のリズムは、音のないケーキ演出を盛り上げるのにピッタリ。オリエンタルな雰囲気を生かして、和ケーキやおすし入刀など和の演出にも。女性シンガーが多くなりがちな中で男性の声も効果的。
素材提供:ソニー・ミュージックレーベルズ
♪scene5《 中座 》
お気に入り曲やメッセージソングなど、自由にセレクトを
エスコート役がいるなど注目してほしい中座の場合は、インパクトのある選曲を。好きなロックバンドやスポーツ選手のテーマソングなどウエディングらしくない曲もOK。家族や友人へメッセージを込めた曲など、自由に曲選びをしやすいシーンです。
おすすめ中座曲6曲
「エスコートしてくれる人への思いを乗せて」
多くのアーティストがさまざまなアレンジでカバーする名曲。中座シーンは前後とのつながりをあまり気にせず好きな曲や思い出の曲を選ぶのがおすすめです。語りかけるように歌詞が届くこのアレンジは、家族や親友などふたりの物語をよく知る人にエスコートされる中座シーンに。
●未来へ/Kiroro
「挙式はお父さんと歩いたから中座はお母さん」と希望する花嫁が選ぶ定番曲。一緒に歩くだけでなく、ふたりの未来を支えてくれることになるゲストの表情や祝福を、母にもともに見て安心してもらえる場面に。
●輝く月のように/Superfly
離れて暮らす親や祖父母に向けて「同じ夜空の月を見て、このすてきな場面を思い出したい」など、選曲にちなんだひと言を添えるとさらに温かい気持ちに。アナウンス前から流すと、場面転換効果があり歌詞を長く聴いてもらえる。
●ただいま/JUJU
そばにいる大事な人に素直に思いを伝える曲。親や親友に置き換えても違和感がない。いつも優しく包んでくれていた人、結婚を後押ししてくれた人などへメッセージを添えて、選曲理由をアナウンスするのもすてき。
●バンザイ~好きでよかった~/ウルフルズ
新郎中座はもっとも曲選びに個性が出せるシーン。歌に合わせて「イェーイ!」「バンザーイ」と叫べば会場に一体感が生まれる。目立ちたがり屋や恥ずかしがり屋さんがひとりで中座する場合も、音楽に頼るのがベスト。渾身(こんしん)の一曲を!
●My Best Of My Life/Superfly
「ベストを尽くす!」という意味の楽曲。力強い歌唱が言葉の説得力をさらに高める。中座シーンの意味付けは披露宴のテーマ性のカギ。後半の予告編のようなコンセプトで選曲するなら最適の曲。
素材提供:ソニー・ミュージックレーベルズ
<式中盤>思い入れのある曲で、個性を出すならココ
「音楽では一番遊べるのが中盤です。前半の“前振り”によって音楽による効果だと気が付かなくても、ゲストが居心地の良さやふたりの個性を感じ始めるのがこのタイミング。好きな曲や思い出の一曲をかけるのも中盤が効果的です」
♪scene6《 再入場 》
一番の聞かせどころ。ふたりらしさを存分に発揮できる
特に指定しない場合、一般的には一番長く曲を聴かせられるのが再入場。テーマソングと決めた曲や思い入れのある曲などはココでかけるのがおすすめ。全体の中でも特に、ゴージャスなアレンジの曲が合います。
おすすめ再入場曲6曲
「ゲストの手拍子と歌声の中、気持ちを込めて一歩ずつ」
鐘の音色がチャイムのように始まりを告げる最強のハッピーソング。ゆるやかなテンポで自然に手拍子を招き、合唱へと繋がっていくことも多い不思議なパワーを持った曲です。明るいキャラクターのふたりならポーズを決めてドアオープンしても。歌詞にある「君」の解釈によって「ありがとう」の曲にも、「おめでとう」の曲にもなる万能ソングです。
●家族になろうよ/福山雅治
東日本大震災後まもない時期に、結婚が「家族になる」ことだと改めて提起され、新時代のウエディングソングとして定着。歌詞のように、自分が家族から受けた影響が何かを考えながら未来を想像するのもすてき。
●ありがとう/いきものがかり
再入場は音楽への注目度も高いので、一番伝えたい思いを選曲で表現したい。朝ドラの主題歌でもあり、年代や性別の垣根を越えて思いを伝えたいときもしっかり届くはず。
●Bloom/Superfly
小さな愛の花をぬくもりと光によって無限に育てていこうという、直球の結婚曲。結婚式と花の結び付きは強く、愛や努力を花や実に例えるなど人生にもそれらは欠かせない。花にちなんだラブソングを集めて選曲するのも楽しい。
●POP STAR/平井 堅
始まりの華やかさはお色直し入場に最適と言える一曲。テラスからのサプライズ入場やポーズを決めた登場シーン、巨大クラッカー演出など、ゲストをあっと驚かせたい場面で特に演出効果を発揮。心強い味方となってくれるでしょう。
●アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)/MISIA
夫婦愛や親子愛など広く解釈できる愛の歌。大好きというストレートでピュアなメッセージが、聴き手の胸にダイレクトに迫る。キャンドルなどの光の演出を生かした入場や、ガーデンからのカジュアルな入場などどんなシチュエーションにも。
EMI Records
♪scene7《 テーブルラウンド 》
ちょっと冒険した選曲もいける! 同じジャンルで統一感を
再入場からそのままテーブルラウンドをする場合には、曲をそのまま続けてもOK。テーブルラウンドは一般的に5曲前後。好きなバンドやアイドルなどメドレー的にまとまった選曲をすると、雰囲気づくりもばっちり。ウエディングっぽくない曲もココならOK。
おすすめラウンド曲6曲
「心地よく軽やかな場づくりを」
テーブルラウンドは雰囲気づくりがカギ。場が気持ちよく運ぶことを優先して音楽選びを。他のテーブルを回っている間もゲストに退屈を感じさせないよう、ややアップテンポで、いかにもというウエディングの定番曲は避けるのがベター。この平井 大の人気曲は軽やかで心地よくおすすめです。
●花束/サンボマスター
花や花束をタイトルに持つ名曲はたくさんあるけれど、ロック色の強さで存在感は抜群。ウエディングにもよく合う歌詞で、おすすめ。テーブルラウンド中に取り入れれば、まったりしそうな中盤にもリズム感と華やかさを生む効果がありそうです。
※配信音源
●宿命/Official髭男dism
音楽もコーディネートという概念が大切で、全体のバランスを気にして選びたい。例えば前半のポイントとなるシーンで髭男をかけたなら、同じCDに収録されているものからラウンドに合うものを選ぶのも上手にコーデするコツ。
●TOKYO MERRY GO ROUND/Da-iCE
ラウンド中はゲスト同士の会話も活発になり、元気のいいダンスチューンを思いっきりかけられるので、DJ気分でノリのいい曲を並べるのも楽しめそう。カラフルなドレスやバルーン演出などに合わせるのもおすすめ。
●ハルカ/YOASOBI
BGMは目に見えない空間演出。今をときめく歌声のパワーの効果は絶大で、新しさや爽やかさが無意識にゲストに届いて、その景色をより輝かせてくれるはず。どんな曲とも相性がいいラウンド中に取り入れたい1曲。
●きらり/藤井 風
一瞬でその場をおしゃれに変えてしまう魔法のような曲。印象が強いため主要なシーンよりも選びやすいのがラウンド中。リズムのうねりが生まれ、場が活気づくのでラウンド後半に特におすすめ。
Mini Album「Dream」収録
avex trax
♪scene8《 新郎新婦余興 》
会場に一体感をもたらすような吸引力のある選曲を
ふたりを中心にゲストを巻き込むような余興が人気。ダンスや演奏、簡単なフリップ芸など、準備期間も参加してくれる家族ゲストなどとの思い出になるようなものがおすすめ。ヒットソングなら外れる心配もありません。昭和のヒット曲を選ぶのも。曲中に趣旨やメンバー紹介もして、コンパクトにまとめるのがコツ。
おすすめ新郎新婦余興曲6曲
「大人気の定番ソングは意外性でアプローチ」
口ずさむだけでなく、踊れる人の多さに驚かされる大ヒット曲。その巻き込み力で、かかった瞬間から会場に一体感を生みます。ロングセラーの曲は、“意外性”のある仕掛けなどで古く見せないのがポイント。新郎新婦メインに、親族や上司など「まさかこの人が!」という人をメンバーに加えれば盛り上がること間違いなし。黄色いコスチュームやメガネなどの小道具の用意も。
●きらきら武士 feat. Deyonna/レキシ
ダンサブルなサウンドで和にも洋にも合う。地域や名言を引用して「武士」の歌と簡単に前置きしておくと、設定のおもしろさを一緒に楽しめる。コンサートのように、振って楽しい扇子などを用意しておくとより参加しやすい。
●Teenager Forever/King Gnu
硬派なロックサウンドとユーモラスなMVのギャップが印象的な曲。チャレンジ系パフォーマンスやドキュメンタリー的なムービーのBGMにすると、ひと味違う緊張感とおもしろさを演出できそう。
●やってみよう/WANIMA
無敵系元気曲。この曲を味方につければ、どんなパフォーマンスもおもしろく見せてくれるので、挑戦系や手作り系、新郎から新婦へのプレゼントなども微笑ましい場面になるはず。トライトライ!
●大阪LOVER/Da-iCE
DREAMS COME TRUEの人気曲のカバー。こちらはより軽やかでエリアフリーな印象。旅行記や遠距離を実らせた思い出映像に合わせるなど、テンポ感を生かした演出に特におすすめ。
●Ki・mi・ni・mu・chu/EXILE
「乾杯」や「歌い踊り明かそう」など楽しげな言葉が並ぶ曲。本人たち出演のビールCMの印象も残り、宴席との相性は最高。手拍子や簡単なダンスを合わせて楽しんで。
写真提供:ビクターエンタテインメント
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<式後半>イメージする結びに合わせて、流れを意識した選曲に
「披露宴をゲストに印象付ける上で、特に音楽は重要です。シーンの特徴を生かしつつ、全体の流れを意識して選曲するのがポイント。花嫁の手紙など、クライマックスに向かう1曲か2曲前から雰囲気を引き締めておくのも効果的」
♪scene9《 花嫁の手紙 》
主役の手紙を邪魔せず、花嫁の声を届けられるように
手紙を読む声がよく聞こえる曲であることが大前提。声のトーンが似た女性シンガーやリズムの強い曲は避けたい。泣いてしまったりして練習通りに読めない場合もあるので、印象的なサビなどがない、サイズを問わない曲がおすすめ。
おすすめ花嫁の手紙曲6曲
「家族愛にも通じるラブソング」
映画音楽などで知られるピアニスト榊原 大によるカバーで、名曲「Nothing‘s Gonna Change My Love for You」をピアノ・バイオリン・チェロのクラシカルな編成で演奏されています。手紙を読む花嫁の声に寄り添いつつ、切なさと温かさで支えてくれるでしょう。
●素直な気持ち(ドラマ『プロポーズ大作戦』サウンドトラック)/吉川 慶
単調すぎるメロディは手紙を長く感じさせてしまうことも。その点、ドラマのサウンドトラックは最強の味方。同サントラは、魅力的な曲がとても多いので選択肢に加えてみて。
●The Rose/手嶌 葵
1979年の映画『ローズ』の主題歌で、世界中でカバーされる時代を超えて歌い継がれる名曲。お母さんの好きな曲という理由で選ぶ人も。女性シンガーのものは基本避けたいが、不思議な相性の良さがある。
●Your Song/Elton John
日本でも有名な一曲。ひたむきな愛がつづられたラブソングながら、歌の持つ雰囲気がピッタリで花嫁の手紙の定番BGMに。ほっとするような懐かしさはあっても、特定の時代のインパクトがないので全世代的に愛されている。
●めぐり/高木正勝
映画『おおかみこどもの雨と雪』サウンドトラックより。草木が風で揺れるイメージのような、素朴で優しいインスト曲。2分弱と短いためリピートOK。どんな言葉のBGMにもフィットしそう。
●ハナミズキ/新垣結衣
一青 窈の名曲カバー。ガッキーバージョンは柔らかく文学的な印象。穏やかさから溢れ出るかわいらしさを生かして、手紙や中座など花嫁にスポットの当たるシーンのBGMにおすすめ。
『Dear Love Songs』収録曲
キングレコード
♪scene10《 花束贈呈 》
花嫁の手紙の余韻を大切に、自然に続く一曲を
手紙からはっきり曲を切り替えず、自然な流れで続くのが理想的。感謝や思いを伝えるような優しい雰囲気の曲が合います。涙の感動シーンにせず明るく爽やかにしたい場合には、音楽が雰囲気づくりの強い味方に。
おすすめ花束贈呈曲6曲
「さりげなく、でもしっかり感謝を伝えたいなら」
新郎と新婦でもそれぞれの親との距離感は同じではないので、このシーンをどんなイメージにするか必ずふたりで相談して決めましょう。優しく寄り添うようなこの曲は、大げさなのは恥ずかしいというカップルにもおすすめ。披露宴の中で読まなくても、新郎も手紙を書いてCDと一緒に贈るというのはいかがでしょうか。
●手紙/back number
まるで自分のことを歌っているようで、なんでこんなに気持ちがわかるんだろうと思わされる、多くの人にとって「私の歌」のような曲。どこにも書いていないのに、歌詞の「あなた」は母親のことと思えるのが不思議。
●愛をこめて花束を/Superfly
花束贈呈のためのような曲。贈呈するのは、身に着けるものや旅行券など実用的なものへ自由度を広げているが、それでも結婚式で受け取る抱えきれないほどの花束には、特別な意味があるのだと感じさせてくれる。
●ありがとう/大橋卓弥
ふたりだけでなく、親にもふたりが知らない親心がある。その日を迎える心の準備をするためにも、このシーンの選曲は親の意見を聞いてみるのも一つ。例えば、2曲か3曲の候補から選んでもらっても。その選択肢にこの曲を加えてみるのも手。
●みんな空の下/絢香
歌詞だけでなく、テンポや編成が絶妙で、大規模な披露宴にも少人数婚にも合う。人生の節目に寄り添い、離れて暮らしていても「同じ空の下」と思えるだけで励みになるはず。CDを贈って、家族のテーマソングにするのもおすすめ。
●かわいいひと/ウルフルズ
ウルフルズのストレートさは唯一無二。息子から母親へのメッセージソングで、聴いた誰もが架空の大阪のオカンを想像できるような、温かくおもしろくてちょっと泣ける曲。両家母のキャラに合うセレクトも気持ちが伝わるポイント。
『スキマノハナタバ』収録曲
Augusta Records
♪scene11《 退場 》
ともに過ごした時間を、曲とともに記憶に刻むように
「ありがとうございました」など、謝辞の結びとなるキーワードとともにすぐにイントロに入るなど、流れを決めておくとよりカッコよく締められます。にぎやかに手拍子の中を歩きたい、しっとり余韻に包まれたいなど、「どんな新郎新婦の、どんな結婚式だったのか」と印象付けられるような選曲を心掛けてみてください。
おすすめ退場曲7曲
「一人一人と笑顔を交わしながら、未来へ」
退場は、ふたりの門出の始まり。笑顔いっぱい、溢れる気持ちを届けたいならこの曲がおすすめです。数えきれないほど歌詞に登場する「スマイル」の言葉は、初めて聞いた人も耳に残り、思わず笑顔に。ふたりもしっかりゲストに笑顔を向けましょう。一体感があって心に残るフィナーレになりそうです。
●君とつくる未来/ケツメイシ
新郎謝辞後の退場曲は、新郎の人柄やメッセージとリンクするような曲がよく合います。ハイタッチなどをしながら一体感とともに会場を練り歩いて退場するのも曲調に合っていてすてきです。
●STARS/Superfly&トータス松本
ふたりのパワフルな歌声が調和する壮大な応援歌。男女デュエットでこのようなタイプの曲は他になく、退場シーンに取っておくだけの価値のある貴重な一曲。サビまでしっかり聴いてもらえるよう、広さや動線に合わせてタイミングを調整を。
●不思議/星野 源
ドラマの主題歌、とくにキュンとする恋愛ドラマのエンディング曲はウエディングの退場曲のイメージによく合います。ふたりが出会い、大切に思い合う心とその日常を不思議だねと笑い合うような風景が浮かびます。
●平井 大/Promise
夢のようなウエディングDAYを映画に見立てるなら、退場シーンは主題歌が流れるところ。ドラマチックで、甘く力強い愛の言葉が一番しっくりくる場面です。今日の気持ちをぎゅっと詰め込んだような曲になるのでは。
●アイ/秦 基博
披露宴の余韻を大切にしたいカップルにおすすめ。退場曲は、新郎新婦が歩んでいく後ろ姿を家族やゲストが見守る最初のシーン。どんなテンポで、どんな声の中で歩み出すのか、ふたりで想像してみて。
●Forever Together/三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
冬や雪を連想するキラキラとしたウエディングソング。笑顔いっぱいのふたりが幸せに歩き出すシーンにぴったり。17秒ほどのイントロは拍手と司会コメントを入れて、歌い出しの頃に歩き出すととてもすてきです。
素材提供:ソニー・ミュージックレーベルズ
from 岡村さん
進行表の枠に上から好きな曲や定番のウエディングソングを埋めていくような決め方ではなく、ふたりの結婚式や人生のテーマソングとなるような曲を決めて、次に始まり方と締め方、そしてそれを繋ぐ「縦軸方式」で考えるのがおすすめです。
どんな雰囲気にしたいかという目標やイメージが固まっていれば、選曲は「お任せ」にしても、ふたりらしさは損なわれません。楽しんで曲選びをしてみてくださいね!
from 岡村さん
少人数の会食も同じように、テーマソングとなる曲を決めたり、司会者を立てない代わりに場面転換を演出したり、音楽を活用することをおすすめしています。
食事を中心とした会なら、前半はジャズトリオなど小編成のリズミカルなもの、後半は前半よりやや賑やかなポップスなど選んだCDアルバムをそのままかけて。乾杯やケーキ入刀など、特別な場面だけインパクトのある曲にするなどのポイント使いが効果的です。
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From 編集部
「結婚式BGM」は式にコーディネートする感覚で選曲をしてみよう♪
曲ありきではなく、どんな雰囲気にしたいかシーンづくりの一つでもあるという意識を持つこと。そしてポイントを定めて、披露宴のBGM全体の統一感を持つこと。今回岡村さんにおすすめしていただいた視点を生かせば、誰もが忘れられない結婚式となりそうです。ぜひ選曲の参考にしてくださいね♪
岡村奈奈 ウエディングプランナー
音大卒。婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホールなどでのユニークなウエディング、伝統的な結婚式までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。音楽と結婚式、2つの専門分野を生かし、結婚式のBGMへの見識も広い。
http://www.nanea.jp/
取材・文/小松ななえ イラスト/moko. 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2023年11月時点のものです
「BGMを決めるときに知っておいてほしいこと」
●会場によって、音源の持ち込みができない場合や取り扱える音源に制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって、音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
- 挙式
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- アイテム検討期
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