ゲスト104人に聞いた!「ケチってる」と思ったポイントTOP5
式の予算には限りがあり、全てを豪華にする必要はナシ。ただ結婚式の出席回数が多いゲストだと、お金のかけ方が気になる人も。そこで「ケチってる」と感じたポイントについて、さまざまな年代の男女のゲスト経験者にアンケートを実施。約46%のゲストが「ケチってる」と感じたことがあると回答しました。プランナーさんからのアドバイスを参考に、おもてなしについて考えてみて。
ケチってると思ったポイント、第1位は【料理】
19.2%のゲスト経験者が「ケチってる」と感じたのが、料理。披露宴では誰もが楽しみにしている部分なので、評価も厳しくなる傾向に。味付けや量、種類など人によって気になるポイントはさまざま。
ココだけの話「料理にガッカリ」
お肉が固くてパサパサ。全体的に量が少なく、お皿で映えて見せてるだけと感じました。(32歳女性)
メインの肉料理が豚肉のグリルだった。量も少なかったです。(31歳男性)
ビュッフェで並んでいた料理が巻きずし、パスタ、チャーハンなど炭水化物が大半でした。(33歳女性)
コースの品数が少なかったこと。デザートが切り分けたウエディングケーキだけ。(29歳女性)
【from Planner】印象に残る料理を一皿取り入れてみて
一人一人の好みが違うので、ゲスト全員が満足する料理を用意するのは難しいこと。それなら、印象に残る料理を一皿取り入れてみてはどうでしょう。例えば初めてのデートで食べた思い出の料理や、実家の菜園で採れた野菜を使った一皿など、誰かに伝えたくなるようなエピソードのある料理でもてなすことで、印象がグッと良くなります。
第2位は【引出物や引菓子などのギフト】
引出物や引菓子などについて「ケチってる」と思った人は、13.5%。家に持ち帰る間にワクワクした分、開けたときのガッカリ感が大きい。ご祝儀との見合いもゲストとしては気になるところ。
ココだけの話「ギフトが残念」
カタログ式ギフトのランクが一番下。カタログはランクが分かりやすいです。(34歳女性)
新婦の手作りクッキー。手間はかかったと思いますが、安く抑えたのかなと思ってしまった。(40歳男性)
他のゲストとお祝いの額が違ったのに、もらった引出物が同じものだったとき。(33歳女性)
【from Plannner】選んだ理由を伝える工夫をしてみよう
引出物などのギフトは感謝を伝えるアイテム。それを選んだ理由も併せて伝えたいですね。誰しもゲストに喜んでもらいたくて一生懸命選んだはず。予算をかけられなくても、選んだ理由を伝えるメッセージカードを添えるだけで印象が変わります。内容や値段だけでなく、思いが伝わる工夫にも目を向けてみて。
意外!? 第3位は【飲物】
第3位は飲物の11.5%。お祝いの席とあって、祝い酒を楽しむ人や、普段口にしないカクテルなどに期待する人も。飲みたいドリンクがないと言われると、残念な気持ちに。
ココだけの話「飲物の種類が…」
飲物がビールとオレンジジュース、ウーロン茶のみでした。カクテルやワインがなかったのが残念。(33歳女性)
ノンアルコールカクテルがなくてガックリ。アルコール以外の飲物の種類が少なくて、選べませんでした。(32歳女性)
【from Planner】ゲストの顔ぶれと予算の折り合いを
お酒好きの人用にアルコールを追加するなど、ゲストの顔ぶれに合わせたドリンクを選べるといいですね。ただゲスト全員に喜んでもらおうと考え過ぎると、主役であるあなたがつぶれてしまいます。予算の範囲内でふたりにできるおもてなしを考えた結果であれば、十分だと思います。
【結婚式の季節や時間帯】が第4位に
第4位は、季節や時間帯についてが9.6%という結果に。夏や冬など気候の厳しい時期の結婚式やナイトウエディング、友引や大安以外の日など、「ケチってる」と感じる部分は人によって違う。
ココだけの話「日取りがね…」
真夏の結婚式に呼ばれたとき、会場に着くまでに汗だくになってしまいました。欠席したいと思ったほど。(58歳女性)
真冬の2月の結婚式。この時期の式は後にも先にもこのときだけ。(41歳男性)
遠方から来る人が多いのに、挙式の時間が午前中の早い時間。ゲストの都合を考えてほしかった。(27歳女性)
【from Planner】季節や時間帯を楽しめる演出でカバーしよう
既に会場を予約している場合、日取りは動かせません。夏や冬、早めや遅めの時間帯に結婚式をするなら「その季節・その時間」を選んだことを逆手にとって、楽しめる演出を取り入れてはどうでしょうか。真冬のウエディングなら、温かい甘酒でお迎えすると印象に残ってステキ。ナイトウエディングならキャンドルを取り入れるなど、忘れられない一日になるように工夫してみましょう。
第5位は【お車代や宿泊費】という結果
8.7%の人が、お車代や宿泊費について「ケチった」と感じたと回答。一部負担してくれるのか、まったく負担できないのか、新郎新婦から何も話がないと、ゲストはモヤモヤを抱えたまま結婚式の一日を過ごすことに。
ココだけの話「出費がキツイ」
飛行機に乗って結婚式に駆け付けたのですが、交通費をもらえませんでした。(35歳女性)
前泊しないと出席できないと分かっているのに、交通費も前泊代もナシ。一部だけでも出してくれたら……。(58歳女性)
【from Planner】事前に伝えて出席の判断はゲストに委ねて
招待する際に、お車代のことを話す場を設けましょう。言いにくいことですが、お金が関わるからこそ伝えるべき。「お車代はこのぐらいしか包めないのですが、よかったら来ていただけませんか?」と丁寧に声を掛けてみましょう。来てもらうことを当たり前に思っていないという気持ちが、ゲストに丁寧な印象を与えます。
From 編集部
ゲストを思う気持ちが伝われば大丈夫!
「ケチってる」と思うかどうかは、人それぞれの価値観によるもの。大切なのはふたりがどうしてその選択をしたのかをゲストに分かってもらうこと。ふたりがそのアイテムを選んだ思いを伝えたり、相手の都合を尊重する姿勢があれば、ゲストはきっとふたりを祝福してくれるはず。自分たちの予算に見合ったもてなしで、ゲストに感謝を伝えよう。
原田 温子さん Coco style WEDDING フリーウエディングプランナー
ドレスコーディネーターからウエディングプランナーに転職。約9年間、結婚式のプロデュースのほか、新会場の立ち上げや新人プランナーへの指導などに携わる。リクルートブライダル総研主催「第3回『いい結婚式』のプランニングコンテストGood Wedding Award 2013」にて、グランプリを獲得。2015年11月に「Coco style WEDDING」に合流。現在はフリーウエディングプランナーとして活動している。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/香川尚子
※掲載されている情報は2017年2月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、過去2年以内に結婚式に参加したことがある男女104人が2017年1月に回答したマクロミル調査によるものです
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