遠方ゲストが迷わず出席したくなる“花嫁の配慮”はココを押さえて
遠方から来てくれるゲストにどんな配慮をしたら喜んでもらえるの?今回はそんなお悩みに対して、ゲストが迷わず出席したくなった“花嫁からの配慮”をケース別に調査!それぞれ支持された配慮TOP3~5をご紹介。実際に先輩花嫁はどうしたのか、のリアルなアドバイスもお届けします。回答を参考にして、ゲストに気持ちよく来てもらえるよう準備しましょう。
ケース1:遠方のため、ご祝儀(3万円)と同額程度の交通費がかかる場合
お車代は、全額~半額にかかわらず嬉しい配慮
最も「出席したい」という回答が多かったのは、お車代として交通費を全額負担してもらえるケースで88.9%。半額負担の場合は81%で、出席したい人が少し減りました。全額と半額で約8%の差はありますが、やはり交通費を負担してもらえると積極的に出席したい気持ちに。特別な配慮がない場合は56%で、出費が厳しいと感じる人が多いようです。
ゲストVoice
中学からの友人の式で栃木から京都へ。妊娠中だったこともあり、移動時間やコロナの感染リスクの不安もありましたが、出席するかどうか配慮のメールがありました。新幹線の交通費も半額負担してもらいました。(あやのさん)
友人の式で140kmの距離を車移動!高速代はかかるけれど「お車代を出すね」と事前に連絡をもらいました。(えりさん)
友人の式へは新幹線で往復3万円かかり、衣裳や靴を持っていくのも大変。ご祝儀を辞退してくれたので、交通費に充てさせてもらいました。(絵里さん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
お車代を渡すなら、半額が相場
新郎新婦が交通費を負担する場合、全額でも半額でも「その配慮がありがたい」と出席したい気持ちにあまり差はありませんでした。ちなみにお車代の相場は、交通費の半額程度で切りのいい金額(1万円、1万5000円など)。先輩花嫁からは「交通費と宿泊費を半額負担しました」(misaさん)、「半額程度を負担すると伝えた上でお誘いしました」(ミホさん)という経験談も。
ケース2:遠方で、出発時間が早朝または、帰宅時間が夜中になる場合
会場での身支度のしやすさや開始時間への配慮が喜ばれる
「美容室や着替えへの配慮」がトップ!遠方で早朝出発だと、髪のセットや着替えが間に合いません。「会場の美容室で予約しようか?」「着替えスペースはあります」のひと言で時間と気持ちに余裕が持てます。また、9割近くの人が「午後から開始」「ホテル手配」「宿泊費の負担」で悩まず出席したいという気持ちに。遠方ゲストがいる場合は、遅めの開始にするか、前泊もしくは当日泊の手配をすると、安心して来てくれます。
ゲストVoice
高校時代の友人の式で神奈川から静岡へ。朝が早く、二次会まで出て帰りは遅かったけれど、現地近くで美容室を手配してくれて助かりました。(R・Mさん)
会社の同僚の式で、兵庫から博多まで距離と時間がかかるため、ホテルを手配してくれました。(みーちゃんさん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
ゲストの準備のしやすさや時間への配慮を
早朝出発のゲストが多い場合は、会場選びの時点で、アクセスのわかりやすさ、待合室や美容室などゲスト向けの設備のチェックが重要。早いタイミングでプランナーに美容室の予約や着替えスペースの確保について相談しましょう。遠方の人には、宿泊希望や手配をどうするか確認しておくのがオススメ。
先輩花嫁は「駅からアクセスの良い会場を選び、前泊・後泊しないで済むように、昼前の開催にしました」(C.Aさん)、「前泊してもらい、式当日に帰れるスケジュールに。お車代を包み、ホテルの予約と宿泊費の支払いは全てこちらで行いました」(まいこさん)という配慮も。
ケース3:遠方のため、出席に前泊または、後泊が必要な場合
宿泊費の全額または一部負担ができるとベター
約9割の人が「宿泊費を全額出してくれる」と迷わず出席と回答。また、宿泊予約を新郎新婦側がしてくれる場合は、86.1%の人が出席したいと答えました。旅慣れていて、好みのホテルや観光に便利な場所を選ぶなど、自分で予約したい人もいるかもしれませんが、「こちらでホテルを予約しましょうか?」「宿泊費は負担します」と伝えると、配慮を感じて嬉しい気持ちに。「近くのホテルを教えてくれる」だけでも7割程度と好印象ですが、ホテルを手配するか、宿泊費の負担ができるとベターです。
ゲストVoice
新幹線に加えて、ホテル代が連休で高かったけれど、当日お車代を頂きました。(HARUNA.nさん)
高校からの友達は滋賀県で、名古屋からは車で運転が大変。ホテルを手配してくれて、宿泊費も半分負担してくれました。(ひーさん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
宿泊費を渡すなら、半額が相場
「交通費を半額しか出してくれないなら欠席する」という人は少数ですが、交通費か宿泊費のどちらかは負担する、どちらも半額程度を負担するなどの気配りがあれば、気持ちよく出席してもらえそう。遠方で土地勘がないのに「ホテルは自分で探してね」は避けましょう。
先輩花嫁たちも「交通費を半額負担、ホテルは式場に近いところを手配しました」(きらきらさん)、「コロナ下で来ていただくので、帝国ホテルに宿泊ご招待し、非常に喜ばれました」(早希さん)と心を配っていました。
ケース4:遠方から小さな子どもを連れて式に出席する場合
会場アクセスの良さやキッズスペースの設置を検討しよう
小さい子どもを連れて、長距離移動や宿泊するのはとても大変。交通費の負担もありがたいけれど、アクセスや交通手段が整っていることや、キッズスペースなど設備面での配慮に「出席したい」の回答が集まりました。小さな子どもがいて特別な配慮がない場合は、出席を考えてしまう人が半数以上。安心して子どもと来てもらえるように、アクセスや会場設備について詳しく説明しましょう。
ゲストVoice
幼なじみの式で、娘が離乳食を始めていたタイミング。夫が見てくれるが大丈夫なのか心配だったため、宿泊ホテルの手配や、引出物に絵本が入っている気配りが嬉しかったです。(夕莉佳さん)
職場の先輩の式。新幹線で2時間かかり出産間近だったため、代わりにオンラインで参加できるようにしてくれました。(ちゃむさん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
アクセス案内やバス手配など移動に配慮を
小さな子どもを連れて遠方から来る場合は、ターミナル駅からアクセスがいい会場やタクシーチケット、赤ちゃんがいるなら会場に授乳室やベビーベッドがあると安心です。どんな配慮が必要かわからない場合は直接聞いてみてください。「ベビーカーを持って知らない土地で路線バスは難しいから送迎バスを」「退屈して騒いだら迷惑を掛けるのでキッズスペースがあると嬉しい」「泣いたときにすぐに出られる席で」など、具体的に教えてくれるはずです。
先輩花嫁からは「赤ちゃんが泣いたときのために友達の夫が同行してくれたので、家族のホテル宿泊と式中の待機ルームの手配をしました」(Sioさん)などの配慮も。
ケース5:沖縄など国内のリゾートウエディングの場合
開催日時や交通費・宿泊費の負担に配慮なしだと迷うゲストが多め
国内リゾート婚だと、長距離移動や宿泊が必須になります。「連休を利用して参加できる」「交通費を全額負担」「宿泊費を全額負担」なら、高い出席希望率に!「交通費・宿泊費はゲスト負担で、ご祝儀を辞退」は実際には多いケースですが、アンケート調査だと「迷わず出席したい」は約7割でした。交通費・宿泊費の全額負担は難しくても、予算に応じてできる範囲での負担やホテル手配など、配慮をすると喜んでもらえそうです。
ゲストVoice
はとこの式で東京から鹿児島へ飛行機移動。長距離移動やヘアセットの予約は大変でしたが、親族の移動やお車代のサポートがきちんとありました。(T.Mさん)
親友の式で東京から福岡へ飛行機に乗って1人参加。お車代も宿泊費もなかったですが、ご祝儀はいらないよと言われて、ありがたかったです。(ゆりさん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
予算の範囲で宿泊費や交通費の負担を
宿泊費や交通費を半額程度は負担するのが理想ですが、金額的に難しいケースも。飛行機の早期予約の割引なども活用しつつ、事前に出せる額をゲストに伝えて出欠を判断してもらいましょう。リゾート婚に招待するのは、近い間柄の親友や親族なので、「ホテルを予約して宿泊費も負担するけど、交通費は自己負担でお願いしたい」など詳しく伝えると、ゲストも判断しやすいです。
ケース6:ハワイなど海外ウエディングの場合
出費が大きいからこそ飛行機代と宿泊費の負担減がポイント
「飛行機代を全額負担」「宿泊費を全額負担」なら、前向きに参加したい人は8割を超えます。ご祝儀を辞退する場合は56.6%。全く配慮がないと32.8%という結果に。「ご祝儀はいらないから、(旅費は自己負担で)旅行気分で来てね」という誘い方は多いですが、飛行機代・宿泊費を新郎新婦が負担することで、海外婚の出席へのハードルはさらに下がるようです。
ゲストVoice
長年の付き合いのある友人の挙式でハワイへ。飛行機や宿泊先は自分で手配しましたが、パーティはご祝儀や会費などはなく、ふたりから美味しい料理とともに素敵なおもてなしをしてもらいました。(みーさん)
親友の結婚式でホノルルに1週間ほど宿泊。観光地付近のホテルが会場だったこともあり、旅行も兼ねて訪れるのが楽しみでした。仕事の調整がつく日程だったのもよかったです。(M.Sさん)
〈Advice&先輩花嫁の声〉
自費で出席してもらう場合ご祝儀は遠慮を
宿泊費や飛行機代のどちらか、もしくは旅費の半額程度はふたりが負担したいところですが、予算が厳しく自費で来てもらう場合、ご祝儀は遠慮するのがよさそう。とはいえ、海外婚は出席を断っても「遠いから仕方ないよね」と双方に角が立たないのがメリットの一つ。正直に負担できる費用を伝えて、出欠の判断はゲストに委ねましょう。自己負担で来てくれたら、現地パーティやお土産でおもてなししてください。
From 編集部
遠方ゲストへは費用負担や手配に加えて、お礼のひと言を
早朝出発や前泊・後泊で来てくれるゲストには、ふたりができる限りの配慮を。そして、大事なのは来てくれて嬉しいという気持ちを伝えること!「遠くから本当にありがとう」と伝えるだけで、遠いけれど祝福できてよかったという気持ちになります。配慮とともに、お礼の気持ちを忘れず伝えてください。
取材・文/竹本紗梨 イラスト/moeko 構成/小堀そら(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2022年9月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー108人が回答したアンケートおよび、過去10年以内にゲストとして結婚式への参列経験が1回以上ある20代以上の男女が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年11月時点のものです
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