ふたりの地元は?【顔合わせ食事会・結納】実施率・費用etc.エリア別に紹介
お互いの親へのあいさつが終わったら、次は両家の顔合わせ。顔合わせ食事会をする人が多いみたいだけど、結納という選択肢は考えなくていいのかな?ふたりの地元が違う場合に気を付けるのはどんなこと?そんな花嫁のために、両家の顔合わせ食事会と結納について、「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」のデータを基に11エリア別にお伝えします。
顔合わせ食事会を選択するケースが8割超
実施時期はともに式のおおよそ10カ月前で早まる傾向に
結婚を決めたふたりの家族が顔を合わせる機会として、お互いを知る目的で会食をするのが「顔合わせ食事会」。一方けじめや風習を大切にして、結納品や結納金の授受を行う婚約の儀式が「結納」です。結納はその後、食事会を開くことが多い。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2021(全国推計値)」によると、全国的な実施率は8割以上が「顔合わせ食事会」と大多数。結納は10人に1人の割合となっています。
実施時期は顔合わせが結婚式の10.2カ月前、結納は9.3カ月前。これは過去5年間と比較すると、徐々に早まっている傾向にあります。
【顔合わせ食事会】
■実施率…平均83.5%
■費用…平均6.4万円
■実施会場
[1位]料亭43.3% [2位]レストラン25.7% [3位]ホテル16.9% [4位以下]妻の家4.1% 結婚式場2.5% 夫の家1.3% その他5.3%
【結納】
■実施率(結納式&食事会、結納式のみの合計)…平均10.2%
■費用(食事代含む)…平均18.4万円
記念品代や結納品代を除く会場費と式後の食事代のみ
■結納金…平均98.4万円
結納の際に男性側から女性側へ贈られる結婚の準備金
■結納式の実施会場
[1位]料亭27.4% [2位]妻の家24.2% [3位]ホテル20.5% [4位以下]レストラン7.2% 結婚式場5.2% 夫の家2.0%
■結納式後の食事会実施会場
[1位]料亭37.8% [2位]ホテル19.7% [3位]レストラン14.7% [4位]妻の家9.2% [5位以下]結婚式場3.7% その他2.5% 夫の家1.3%
【コラム】結納品にも地域差が!事前に知っておきたいこと
結納となったときに注意したいのは、結納品には「関東式」と「関西式」があるということ。エリアによって内容や品目数などが異なるので、お互いの出身地が離れている場合などは結納品店や結納会場の人に確認しておくと安心。
ちなみに、結納を実施した人のうち「結納品と結納金があった」のは54.4%で過半数。次に多いのが「結納金のみ」で35.3%。結納品の品数は「3品目」が最多で25.2%。続く「7品目」「5品目」はそれぞれ20%前後と大差はない傾向。結納品の金額は14.9万円が全国平均。ただし、ボリュームゾーンは約3割の人が回答した「5万円未満」となっています。
ここからは11エリア別に顔合わせ食事会、結納についてのデータをもとに、傾向や詳細などをご紹介。ふたりの地元は?
北海道エリア
約9割が「顔合わせ食事会」を実施
結婚式は会費制が主流の北海道。同エリアで結納を実施するのは6.3%で少数派。約9割の人が顔合わせ食事会を選択しています。
その一方で、結納を実施した人の約6割が「結納金・結納品ともにあった」と回答。このことから、結納を実施する人は少数派ながらも結納を重んじ、しっかりめの結納をする傾向があるようです。
会場は結納で約4割、顔合わせ食事会は約3割とどちらもホテルが一番人気という結果に。
【顔合わせ食事会】
■実施率…88.5%
■費用…平均6.1万円
【結納】
■実施率…6.3%
■費用(食事代含む)…平均7.9万円
■結納金…平均80.0万円
花嫁VOICE
<ふたりとも北海道。札幌市内のホテルで顔合わせ>
お互いに顔合わせ食事会は行うものだと思っていたので、両家の親、弟、妹の家族が参加する形で、札幌のホテルで実施しました。会場は彼の両親が予約を。(ちよこれいとさん)
<花嫁は北海道、花婿は京都出身。観光も兼ねて東京で>
ふたりが当時住んでいた東京で顔合わせ食事会を実施。前年に結婚した彼の兄が顔合わせ食事会の形にしていたので、それに合わせました。(むーさん)
東北エリア
結納の実施率は約2割弱と全国平均より高め
東北6県では結納の実施率が約15%前後と、全国的に見ると高い数値に。顔合わせ食事会の会場は、どの県も約4割と「料亭」がもっとも選ばれています。
地域差があるのは結納の内容で、青森・秋田・岩手では「結納金・結納品ともにあった」と回答した人が全国平均と同程度の52.6%。これは宮城・山形・福島の約30%に比べて高い数値となっています。
結納返しの風習があるのは福島で、他の東北5県は「結納返しをしない」が最多なのに対し、69.2%が品物で結納返しをする傾向があり、全国1位の実施率となっています。
【顔合わせ食事会】
■実施率
・青森・秋田・岩手…81.4%
・宮城・山形…79.6%
・福島…82.4%
■費用
・青森・秋田・岩手…平均5.2万円
・宮城・山形…平均5.4万円
・福島…平均6.3万円
【結納】
■実施率
・青森・秋田・岩手…16.8%
・宮城・山形…16.3%
・福島…15.3%
■費用(食事代含む)
・青森・秋田・岩手…平均10.6万円
・宮城・山形…平均10.3万円
・福島…平均6.5万円
■結納金
・青森・秋田・岩手…平均96.7万円
・宮城・山形…平均84.3万円
・福島…平均95.8万円
花嫁VOICE
<ふたりとも山形。結納金ありの顔合わせ食事会に>
両家とも堅苦しい雰囲気は苦手だったため、顔合わせ食事会としその場で結納金を頂くという形に。同じ山形出身ですが実家が離れているため、中間地点にある新郎家お気に入りの料亭で行いました。(sakiさん)
<花婿は岩手、花嫁は千葉出身。彼親からの結納提案に話し合いを>
当初、彼の親から結納の話がありましたが、ふたりとも堅苦しいのは苦手だねと話し合い、顔合わせ食事会に。彼側が岩手から来てくれることを考え、アクセスのいい東京の和食店にしました。(Kasumiさん)
北関東エリア
結納の実施率はゆるやかに減少傾向
結納を実施するのは10人に1人程度で、全国的な平均とほとんど変わらず、顔合わせ食事会が全体の8割を占める北関東。顔合わせの会場は、半数近くが料亭を選ぶ一方で、ホテルよりレストランの人気が高い傾向があります。
特徴としては、顔合わせと結納式後の食事会の費用がどちらも約6万円でほとんど変わらない点。堅苦しい雰囲気を避けて顔合わせ食事会を選ぶ一方で、お店選びや食事の内容にはしっかりこだわっている様子。
【顔合わせ食事会】
■実施率…84.5%
■費用…平均6.1万円
【結納】
■実施率…9.2%
■費用(食事代含む)…平均6.0万円
■結納金…平均100万円
花嫁VOICE
<ふたりとも群馬出身、レストランで顔合わせ>
堅苦しい感じにしたくないと両家の意見が一致し、ディナータイムに顔合わせ食事会を行いました。会場はお互いの実家から一番近いレストランであり、彼の両親の知り合いが経営しているお店に。(まっこさん)
<花嫁は山形、花婿は茨城出身。花嫁の地元紹介もと山形で>
彼の両親が山形を訪れたことがなかったこともあり、いい機会と山形で顔合わせ食事会を。会場は私の父がおすすめの日本料理店を選んで予約してくれ、地元在住の私の姉夫婦も参加しました。(力 ゆづかさん)
首都圏エリア/静岡
結納の実施率は全国平均以下。どちらも行わなかった人は全国最多
首都圏の結納で特徴的なのは、平均105.7万円で全国トップクラスの結納金。ただし実施率は全国平均以下で、「どちらも行わなかった」人は全国1位の8.2%。
顔合わせ食事会の会場は、「料亭」「レストラン」がいずれも約3割で、結納式で人気なのは「ホテル」、その後の食事会は「料亭」「レストラン」へ移動する人が多いのが特徴です。
静岡は結納、顔合わせ食事会、「どちらも行わなかった人」が首都圏に続き全国2位。顔合わせ食事会は「料亭」が約5割。結納式の会場は、結納式も食事も同じ場所で行う人が多いという傾向でした。
【顔合わせ食事会】
■実施率
・首都圏……83.9%
・静岡…85.2%
■費用
・首都圏…平均6.9万円
・静岡…平均6.3万円
【結納】
■実施率
・首都圏…7.9%
・静岡…7.4%
■費用(食事代含む)
・首都圏…平均19.4万円
・静岡…平均18.3万円
■結納金
・首都圏…平均105.7万円
・静岡…平均94.4万円
花嫁VOICE
<ふたりとも東京出身。ホテルで結納を>
私の両親は特に結納を希望していなかったようですが、私が一人娘ということで、彼側が結納を提案してくれました。結納は本来、花嫁側の自宅で行うのが昔ながらの流れということで、最終的に比較的私の実家に近いホテルでの開催となりました。(萌香さん)
<花婿は東京、花嫁は神奈川出身。ホテルのプランを利用>
結婚式会場でもある東京のホテルで、プランを利用し顔合わせ食事会をしました。介添人さんがいることで、ある程度格式を保った場にすることができました。(小池知香さん)
甲信越エリア
「顔合わせ食事会」の実施は約8割
新潟・長野・山梨は、「顔合わせ食事会」を選ぶ人が他エリアと同程度で約8割という状況。
新潟では結納式の会場は、「妻の家」が33.3%と全国平均より約10%も高い割合で、その後の食事会は「料亭」が最多と移動をするのが定番のよう。一方の長野・山梨は、いずれも「料亭」がもっとも選ばれています。また結納式の費用は3県とも全国平均より低め。
結納で用意するものの内訳は、長野・山梨では「結納品と結納金どちらも用意」が66.7%で最多なのに対し、新潟は「結納金のみ用意」が1位で55.6%となっています。
【顔合わせ食事会】
■実施率
・新潟…84.2%
・長野・山梨…82.7%
■費用
・新潟…平均6.3万円
・長野・山梨…平均6.6万円
【結納】
■実施率
・新潟…11.9%
・長野・山梨…10.8%
■費用(食事代含む)
・新潟…平均14.0万円
・長野・山梨…平均11.3万円
■結納金
・新潟…平均72.9万円
・長野・山梨…平均81.7万円
花嫁VOICE
<ふたりとも長野出身。ホテルで顔合わせ食事会を>
お互いの家族が全員集まるいい機会として、両親と私たち、私の兄、彼の姉夫婦とその子どもの計10名での参加となりました。事前にお断りしていましたが、当日は彼側のご好意で結納金をいただきました。(小林朱美さん)
<ふたりとも長野出身大分在住。お盆に帰省して彼の家で>
結婚後すぐに彼の転勤で大分県に住んでいた私たち。両家が顔を合わせる機会がないまま結婚したので、お盆に私たちが大分から帰省した際に、長野県にある夫の持ち家で顔合わせ食事会を行いました。(まさみさん)
北陸エリア
結納の実施率は高めだが減少傾向で2割以下
結納の実施率が高めのエリアではありますが、年々減少傾向。また結納では「結納品・結納金ともにあった」が72.2%で全国1位。結納品は約4割が回答している「7品目」が、主流と考えられます。
北陸3県で特徴的なのは、どの県も結納式の会場は「妻の家」が過半数を占めている点。結納後の食事会と、顔合わせ食事会の会場はどちらも「料亭」が最多。いずれも過半数の人が選択しています。
【顔合わせ食事会】
■実施率…84.3%
■費用…平均5.6万円
【結納】
■実施率…13.4%
■費用(食事代含む)…平均21.7万円
■結納金…平均105.0万円
花嫁VOICE
<ふたりとも福井出身。彼親の希望で略式の結納を>
私の両親は結納は不要という考えでしたが、彼の両親はきちんと結納をとのことだったので顔合わせ食事会の時に結納金だけいただく、略式の結納を行いました。(みかんさん)
<花嫁は北陸、花婿は首都圏出身。花嫁の地元の料亭で>
新婦側の地元で行うのが一般的だと思ったため、私の出身地にある名の知れた料亭で顔合わせ食事会を。私の祖母も加わった7名で行いました。(Mさん)
東海エリア
結納実施率は低めでも、結納にかけるお金は全国トップレベル
結納実施率は4.6%と全国でもっとも低く、顔合わせ食事会を実施した人が全体の約9割を占めています。
顔合わせ食事会の会場は「料亭」が人気で53.6%、また「ホテル」を選んだのは他エリアの半分以下という傾向が。費用は全国平均とほぼ同じ6.3万円なのに対し、食事代を含む結納式は22.8万円と高めに。結納式後の食事会会場はこちらも「料亭」が人気で、42.9%の人が選択しています。
また結納金は114.7万円で全国平均よりも高く、このことからも結納の実施率は低くても、実施する場合はしっかりお金をかけてという人が多いと言えそう。結納金額に連動してか、「結納返し」は平均より高い6割が実施という結果も。
【顔合わせ食事会】
■実施率…88.7%
■費用…平均6.3万円
【結納】
■実施率…4.6%
■費用(食事代含む)…平均22.8万円
■結納金…平均114.7万円
花嫁VOICE
<花嫁は愛知、花婿は神奈川出身。ふたりの居住地で顔合わせを>
どちらの親も結納の希望などはなかったようなので、顔合わせ食事会という形にしました。会場は当時彼と私が住んでいた愛知で探し、顔合わせでも使われている個室付きの和食店で。(C.Oさん)
<花婿は愛知、花嫁は静岡出身。気楽な場にと顔合わせ食事会に>
結納などを重んじる家ではどちらもなかったので、軽くお食事できたら楽しいかなということで、お互いの実家の中間地点での顔合わせ食事会を選びました。(えりりんさん)
関西エリア
8割以上が「顔合わせ食事会」を選択
結納の実施率は8.1%で年々減少傾向。県別で見るともっとも高い奈良で9.7%、もっとも低いのは滋賀の5.3%という結果に。結納式の会場は「妻の家」が4割弱でもっとも多く、その後の食事会は「料亭」37.2%をはじめ、「レストラン」18.6%、「ホテル」14.0%と会場は別とする様子。
顔合わせ食事会では「料亭」を選ぶ人が42.4%でもっとも多く、特に奈良では約6割が「料亭」で実施しています。費用面では、顔合わせ食事会、結納のいずれも全国平均より低め。
結納の内容は「結納品・結納金ともにあった」が6割で、結納実施率が高い中国や九州と同程度。結納金の平均額も100万円を超え、全国平均よりもやや高めです。結納品が豪華な「関西式」でもあり、授受するものに費用を掛ける地域性が読み取れます。
【顔合わせ食事会】
■実施率…85.8%
■費用…平均5.9万円
【結納】
■実施率…8.1%
■費用(食事代含む)…平均12.0万円
■結納金…平均101.4万円
花嫁VOICE
<ふたりとも京都出身。結納も顔合わせも実施>
顔合わせ食事会は、結婚式会場とは別のホテル内料亭で。結納式は結婚式会場の中にある当日は親族控え室になる場所で行いました。私の両親が結納を希望し、彼側が応じてくれた形です。(なのまるさん)
<ふたりとも滋賀出身。カジュアルな料理店で>
近くに住むきょうだいも含む計7名で、顔合わせ食事会を。お互い同じ県に住んでおり、あまり堅苦しくない付き合いを希望していたので、気軽に普段着で参加できる料理店を選びました。(平木奈々子さん)
中国エリア
20%超の岡山、島根を筆頭に全国2位の高い結納実施率
結納の実施率は減少傾向にあるものの、20%弱の高さをキープしている中国。岡山・島根の実施率は20%を超えていて、結納を重んじる風習が今も強いよう。結納式の会場は「妻の家」が約4割を占め、その後の食事会も「妻の家」で行うケースが約2割と高め。顔合わせ食事会は「料亭」を選ぶ人が半数に上ります。
結納の費用は全国平均より低めの9.7万円、顔合わせ食事会は7.2万円と、費用に大きな差がないのも特徴。結納では6割以上が「結納品・結納金ともにあった」と回答し、結納金は約7割が100万~150万円を用意しています。
【顔合わせ食事会】
■実施率…77.9%
■費用…平均7.2万円
【結納】
■実施率…18.6%
■費用(食事代含む)…平均9.7万円
■結納金…平均89.3万円
花嫁VOICE
<花婿は広島、花嫁は福岡出身。花嫁母の意見で花嫁の地元で>
コロナ下であることにも配慮し、両家の親と私たち6人の最小限の人数で顔合わせ食事会を。母から「花嫁側がもてなすもの」と聞き、私の出身県の福岡にある和食店を会場に選びました。(平岡希美さん)
<花婿は岡山、花嫁は大阪出身。中間地点で顔合わせ食事会>
お互いの実家の間を取って、神戸にある料亭で顔合わせ食事会をしました。料理がおいしく、顔合わせ食事会にもよく使われているお店でした。(N.さん)
四国エリア
西日本エリアの中では結納の実施率がもっとも低め
結納の実施率が比較的高い関西以西の中では10%未満と低めで顔合わせ食事会が主流の四国エリア。結納式後の食事会、顔合わせの会場はともに「料亭」の割合が高くなっています。
特徴的なのは、顔合わせ食事会の費用が4.6万円で、全国的に見ても低い傾向があること。また西日本では唯一、結納実施者のうち「結納金のみ」を用意した人の割合が半数以上を占めています。結納金のボリュームゾーンは、100万~150万円で全国的な傾向と変わらないものの、「200万円以上」の人がちらほら。平均額を押し上げる結果となっています。
「結納金のみ」が過半数である一方で、結納品の品目数は多く、東日本ではほとんど見られない「11品目」を用意するケースも。結納品の金額も17.5万円と、全国的に見ても高めとなっています。
【顔合わせ食事会】
■実施率…85.8%
■費用…平均4.6万円
【結納】
■実施率…8.5%
■費用(食事代含む)…平均104.0万円
■結納金…平均122.2万円
花嫁VOICE
<ふたりとも香川出身。地元のすし店で顔合わせを>
私たちは結納を実施するつもりがなく、両家で仲良く話をする場にしてほしいと考えて、顔合わせ食事会に。会場は、彼の両親のおすすめでどちらの実家からもアクセスしやすい地元のおすし屋さんです。(ゆいさん)
<花婿は四国、花嫁は中国出身。結納の申し出方に地域差が>
結納については、私の家では「新郎側から伺いがあるもの」。対し、彼側は「新婦側から申し出をするもの」という認識の地域的な違いがあったこともあり、結納は行わないことに。会場は親に結婚式会場を事前に紹介しようと、ふたりの住む中国エリアを選びました。(ぷるめりあさん)
九州エリア
結納の実施率は減少傾向なれど全国1位
年々減少傾向ではあるものの、約2割の結納実施率をキープし、全国1位を誇るのが九州。県別で見ると、長崎・熊本では約4割が実施しているのに対し、福岡・大分・宮崎は2割未満と地域差が見られます。
特徴的なのは、結納費用が全国平均の18.4万円よりかなり高いこと。顔合わせ食事会も同じくで、全国平均の6.4万円より高い数字となっています。これはきょうだいや祖父、祖母など、参加人数が多いというエリアの特徴も理由の一つと考えられます。
結納では「結納金のみ」が22.6%なのに対し、「結納金・結納品どちらもあり」が66.1%で大多数。結納金も結納品もしっかり用意するのが、九州の結納の常識と言えそう。
【顔合わせ食事会】
■実施率…73.9%
■費用…平均7.0万円
【結納】
■実施率…20.5%
■費用(食事代含む)…平均25.8万円
■結納金…平均93.6万円
花嫁VOICE
<花嫁は熊本、花婿は静岡出身。花嫁実家で結納を>
私の両親から形としてだけでも結納をとの希望があり、妹の結婚のときと同様に私の実家での結納を。彼の出身地辺りとでは多少しきたりが異なっており、彼の父がいろいろ調べて手配をしてくれました。(ころりんさん)
<花婿は福岡、花嫁は大分出身。家族一同の紹介も兼ねて>
ふたりで話し、両家にも承諾を得て顔合わせ食事会を実施。私たちが出会った大分での結婚式を選んだので、場所は福岡で。彼のお姉さんの結婚のときと同じ場所で食事会を行いました。きょうだいの紹介も兼ね、両家家族ほぼ全員参加しました。(さほさん)
顔合わせ食事会か結納か。両家の希望が異なる場合はふたりが調整役に
親自身が実施していないケースなど、結納にこだわらない親も増えています。その一方で、しきたりを重視する親の場合は「結納を」という本音があっても不思議ではありません。
もしどちらとするか両家の意向が異なる場合は、ふたりの考えだけではなく親の本音を探り、お互いに納得できる着地点を探すことが必要に。「面倒だな」「大変だな」と感じることがあっても、両家が繋がる大きな第一歩になる場。そんな大切の場のために、ぜひふたりで前向きに仲立ちを努めましょう。
From 編集部
格式も気軽さも兼ね備えた、ハイブリッド型の顔合わせ食事会が今どき
顔合わせ食事会を、結納に代わる結婚前の大切なステップとして実施する傾向が高まっています。料亭やホテルを会場に選び、婚約指輪をお披露目するなど、セレモニーの要素を盛り込むケースも。つまり、今どきの顔合わせ食事会は、結納の格式ある雰囲気と食事会の気軽な雰囲気、両方のいいとこどり。ふたりが調整役となって、それぞれの親の意向をしっかり聞き出し、両家にとって絆を深める良い機会にしてくださいね。
取材・文/田中英代(Blue Ladybird) イラスト/松元まり子 D/ロンディーネ 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」(全国推計値)、コメントは2022年3月に実施した「ゼクシィ花嫁会」のメンバー141人が回答したアンケートによります
※掲載されている情報は2022年5月時点のものです
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