竹内正人先生 産婦人科医
日本医科大学卒業、米国ロマリンダ大学、日本医科大学大学院を経て、葛飾赤十字病院に勤務。東峯婦人クリニック副院長を経て現在はフリーに。著書に『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』など。
おなかの赤ちゃんの存在を意識でき、幸せを感じる「胎動」。それは、いつ頃から感じるのでしょうか? 「胎動でおなかの赤ちゃんの様子はわかるの?」「胎動が弱いみたい」などの心配ごとも、産婦人科医の竹内正人先生に教えていただきました。
竹内正人先生 産婦人科医
日本医科大学卒業、米国ロマリンダ大学、日本医科大学大学院を経て、葛飾赤十字病院に勤務。東峯婦人クリニック副院長を経て現在はフリーに。著書に『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』など。
つわりなどで妊娠していると意識はできても、胎動を感じると「確かに、赤ちゃんがここにいるんだ」と改めて意識できる喜びがあります。胎動を感じるのは、だいたい妊娠18~20週くらいからです。妊婦さん自身が忙しく動いていると胎動は感じにくいもの。まだかな?と思うのなら、少し横になり、じっと集中してみると感じられるかもしれません。
赤ちゃんはおなかの中でしゃっくりをすることがあります。規則正しく「ピクピクッ」と感じたら、それはきっと、赤ちゃんのしゃっくりで、最初に感じる胎動がこれだという人も多いです。また、腸のあたりがぐるぐるしていると感じるのは、たっぷりある羊水のなかで赤ちゃんがぐるんとまわっているのかも。おなかを蹴られるのでなく、「ニョロニョロ」する感覚も胎動のひとつです。
まるでマナーモードのスマホのように、おなかの中でブルブルと震えるような動きを感じることがあります。これは赤ちゃんの神経が発達し、筋肉がつながることで、皮膚への刺激に反応しているから。「おしっこしたのかな?」と思う妊婦さんもいますが、赤ちゃんがしっかり成長をしている証拠なのです。
8カ月くらいまでは羊水がたっぷりあるので、赤ちゃんはその中で元気いっぱい動きまわっています。時にはぐるんと回転している動きが、外からもわかることがあります。9カ月以降になると動けるスペースが少なくなるため動きが少なくなりますが、赤ちゃんの足やお尻の形がおなかに浮き出てくることも。きっと赤ちゃんが足やお尻を子宮に押し付けて伸びをしているのでしょう。
赤ちゃんの聴覚はおなかの中にいる頃から発達し、妊娠5~6カ月頃には外の音が聞こえるようになっています。胎動を感じたら、ぜひキックゲームを楽しんでみて。優しく声をかけながら「トントン」とおなかをノックすると、赤ちゃんが「トントン」と応えてくれることがあります。赤ちゃんは気まぐれだし、ねんねしていて応えてくれないこともありますが、コミュニケーション遊びを楽しんで。
ほとんどの場合は問題ありません。胎動の感じ方には個人差があるので、強弱についてはほぼ関係がありません。妊婦健診で問題を指摘されることなく経過が順調で、胎動を感じているのなら大丈夫です。
胎動が少なかったり弱かったりすると、赤ちゃんに何かあったのでは?と不安になる人がいますが、どうぞ心配しすぎないで。胎動が少ないのは赤ちゃんの位置によるのかもしれません。妊娠30週以降には「10カウント法」で胎動チェックをしてみましょう。胎動を頻繁に感じる時に、リラックスした状態で胎動を数え、10回感じるのに何分かかったかメモ。30分以上かかるときは、別の時間にも数えてみて。それでも30分以上かかるときは、念のために病院に連絡してください。静かにしていても24時間以上まったく胎動を感じない場合は、トラブルの可能性があるので、病院に連絡して指示をあおぐようにしましょう。
パパママの声や呼びかけに赤ちゃんが胎動で反応してくれると、おなかの赤ちゃんとの結びつきをより強く感じますね。パパになる実感がなかなか持てないという人も、おなかに触れて、赤ちゃんの動きを感じると、父性が目覚めるかも。読み聞かせをしたり好きな音楽を一緒に聞いたり、この時期ならではのコミュニケーションを楽しんでください。
構成・文/江頭恵子
イラスト/ヒビユウ
※本記事は、妊娠・出産・育児情報サイト「ゼクシィBaby」のサービス終了に伴い、同サイトでご紹介していた記事を、ゼクシィにて掲載しております。

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