85名が、どや顔で泣き笑い
新婦の胸の内を知った新郎は、ウエディングフォトを撮ることにした。その準備を進める一方で、新郎は新婦に内緒で、前職の若手とこっそり結婚式を計画。「証拠が残らないように」と招待状は作らず、85名のゲストに電話や手紙、SNSで参列を呼び掛けた。
新婦の胸の内を知った新郎は、ウエディングフォトを撮ることにした。その準備を進める一方で、新郎は新婦に内緒で、前職の若手とこっそり結婚式を計画。「証拠が残らないように」と招待状は作らず、85名のゲストに電話や手紙、SNSで参列を呼び掛けた。
7年前、結婚式を2カ月後に控えていたときに東日本大震災が起こった。新郎は石巻の父母も実家もふるさとの景色も、全てを失い、結婚式を取りやめ、東京での仕事も辞めて地元の建設会社に就職。社長として復興に力を注いだ。この日のサプライズ婚にも、いとしいふるさとへの思いが詰まっていた。
CAとして活躍していた新婦は飛行機が大好きなので、会場は空港ターミナルに。普段はなかなか会えない、“人生の友人”が一堂に会した喜びも大きかった。そして新郎は、笑顔いっぱいのウエディングを通して「震災で結婚式を諦めた人も、今から挙げようよ!」と発信した。