【LGBTQ+カップル実例】ふたりらしいウエディングフォトの楽しみ方
スタジオ・街中・自然の3シーンで撮影した、男性同士カップルのウエディングフォト。“ふたりらしさ”を表現したアイデアにも注目してみて。アルバムに仕上げたことで特別な記念品も手にできました。
スタジオ・街中・自然の3シーンで撮影した、男性同士カップルのウエディングフォト。“ふたりらしさ”を表現したアイデアにも注目してみて。アルバムに仕上げたことで特別な記念品も手にできました。
左:Seigoさん(32歳)
右:Brenさん(30歳)
アメリカで結婚式を挙げた国際夫夫。6年半にわたるアメリカ暮らしを経て、日本に移住。想像力豊かなSeigoさんはアニメ大好き、Brenさんは幼い頃から動物好きで、今は猫も一緒に暮らしている。休日は街ブラデート、旅行、サウナへ。
東京→横浜→城ヶ島と撮影をしつつ移動して、
まるで日帰り旅行のような楽しさだった
思い出が詰まった横浜でのロケーション撮影もオーダーした
ふたりは日本でアプリを介して出会った。1カ月ほどメッセージをやりとりし、初対面ですでに安心感。「友達のように話しやすくて」「帰路につく時はもう寂しい気持ちに」とふたり。お互いに初めての男性とのお付き合いをスタートした。
日本の大学に留学中のBrenさんだったが、家庭の事情で退学を余儀なくされて学生ビザを失効。アメリカにはSeigoさんも行きたいけれど、未来もずっと一緒にいるには結婚をしなければという状況が後押しし、アメリカで式を挙げた(2015年にアメリカ全土で同性婚が認められていた)。近所の河原でボランティアの牧師に依頼をして、日本の雑貨店で購入した2つで3万円のペアリングを結婚指輪として交換して。
当時は23歳と22歳。ウエディングフォトに憧れていたけれど叶えられず、6年半の歳月を経て日本に移住した際、写真スタジオとご縁が繋がり念願の撮影をすることに。
ロケーションは、Brenさんが暮らしていてよくデートもした横浜。さらにふたりが大好きな自然を感じられる場所をフォトグラファーに相談すると、城ヶ島を勧めてくれた。他にも思い出の地を提案したが撮影の許可取りが難しく、東京のスタジオ→横浜→城ヶ島と一日で巡るプランに。今もマリッジリングとして大切にしている指輪や、レインボーフラッグにトランスジェンダーなども表した「プログレス・プライド・フラッグ」も持ち込んだ。
まず東京のスタジオではお気に入りのセーター姿で撮影。
ふたりでドキドキして購入した思い出のリングも記録に残した
城ヶ島では、フォトグラファーの提案でツインベールのショットも。
「おとぎ話のような幻想的な一枚になりました」とふたり
朝9時頃に東京のスタジオに入り、ヘアメイクをしてから私服とタキシードで撮影。ポージングはフォトグラファーが分かりやすく導いてくれた。「だんだんポーズを崩して自由に」と言われ自然体のショットもいろいろ。「キスしてもいいですか?」とフォトグラファーが遠慮しそうなポーズはふたりから提案し、憧れのショットもちゃんと記録。おんぶのショットもふたりから提案して叶った、一番のお気に入りだ。
加えて懐かしいレンズ付きフィルムも携帯して、レトロな風合いの画像も記録。後日、編集してもらって味わい深い動画もできた。
約2カ月後、アルバムが届いた時は「ついに!」と感動。「今までは誰かが遊びに来ても結婚式の写真を見せることもできなかったけれど、こういう思い出もあるんだとお披露目できるのが嬉しい」とSeigoさん。「公式写真って感じです(笑)」
現在、ふたりはマイホーム購入を計画中。「異性カップルならスムーズにいくことも、同性夫夫、国際結婚だと障害がいろいろあって…。全てを乗り越えて購入したら、おんぶの写真を大きなパネルにして飾りたいですね」とフォトストーリーのワクワクはまだまだ続く。
レンズ付きフィルムで撮影したショットを繋げて
47秒のショート動画にしてもらった
風と雨に翻弄(ほんろう)され「自然にもまれた」
城ヶ島の撮影だったがおんぶショットは一番のお気に入りだ
「異性カップルを撮影しているフォトグラファーさんは、どうしても一方は男性的、一方は女性的なポージングを求めるかもしれないですよね。それが好きな同性カップルもいるし、それは違うという同性カップルもいるし、みんないろいろ。私たちはやってみたいポーズを伝えることでふたりらしい写真が撮れました」(Seigoさん・Brenさん)
ふたりはレンズ付きフィルムでレトロな写真を撮って動画に加工したけれど、自分たちのスマホで写真や動画を記録するのもおすすめ。臨場感あるオフショットになります。撮影中にスマホを出したら自然体に導く小道具になることも。いろんなスタイルをフォトグラファーに相談してみて。
構成・文/千谷文子 D/mashroom design
※掲載されている情報は2026年3月時点のものです