【保存版】ここだけ押さえて!結婚式後にやることリスト&お礼マナー
結婚式が終わってホッと一息。でもちょっと待って!実はまだ結婚式に関することは“終わっていません”。お世話になった方々へのあいさつやお礼など、やるべきことがいくつかあるんです。そこで、あいさつやお礼のマナーについて、マナーデザイナーの岩下宣子さんにお伺いしました。「いつまでに」の期間ごとにご紹介していくので、この記事通りにやっていけば漏れなく効率的にできますよ。
結婚式が終わってホッと一息。でもちょっと待って!実はまだ結婚式に関することは“終わっていません”。お世話になった方々へのあいさつやお礼など、やるべきことがいくつかあるんです。そこで、あいさつやお礼のマナーについて、マナーデザイナーの岩下宣子さんにお伺いしました。「いつまでに」の期間ごとにご紹介していくので、この記事通りにやっていけば漏れなく効率的にできますよ。
岩下宣子さん
マナーデザイナー
現代礼法研究所代表。NPO法人マナー教育サポート協会相談役理事。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏に師事。企業や学校などでマナーの指導、研修、講演などを行う。著書も多数。
結婚式会場から持ち帰った荷物はできるだけ早めに整理しましょう。会場を出る際に確認するとは思いますが、自宅に戻ってから再度忘れ物がないかどうかチェックしておくと安心です。また、結婚式で使用したブーケをアフターブーケにする場合は早めに手配や保存をしましょう。
頂いたご祝儀は中を改め、ご祝儀袋に記入された金額と中合っているいるかを確かめましょう。できれば招待客リストに頂いた金額を記入するのがおすすめ(リスト化するのは後日でもOK)。また、祝電や贈り物についても誰から頂いたかを確認します。
ご祝儀を多く頂いた場合でも、基本的にはお返しをする必要はありません。というのも、その人はご自身の気持ちとしてその金額を包んでくださったからです。だから、ありがたくその気持ちを受け取りましょう。どうしても心苦しいという場合は、新婚旅行のお土産を渡したり、何かの機会にお相手が喜びそうなものをお贈りするのがおすすめです。
主賓や乾杯のあいさつをしてくれた人、スピーチや余興をしてくれた人、アイテムを用意してくれた人、受付をお願いした人など、結婚式でお世話になったゲストへはSNSやメール、電話など気軽な連絡手段でいいので、早めにひと言お礼を。
遠方から来てくれたゲストへは、自宅へ帰った頃を見計らってお礼の連絡をするのがおすすめです。祝電をくれた人へも忘れずにお礼の連絡を。また、お世話になったプランナーや司会者にも、ひと言お礼を伝えておくといいでしょう。
なお、親やきょうだいは身内なだけに、お礼を伝え損なってしまうことが多いもの。どうしても後回しになってしまいがちですが、親しい人にこそ感謝と「これからもよろしくお願いします」の気持ちを伝えましょう。
結婚式に限らず、お世話になったときはなるべく早めにお礼の気持ちを伝えましょう。お礼の連絡はあまり構える必要はありません。「手紙で出さなくては!」などと気張って、時間がからするよりは、普段使っている手段でいいのでタイムリーに伝えるのがおすすめです。お相手が自分のためにしてくれたことについて、具体的な感想を交えて話すと、感謝の気持ちもより伝わるでしょう。
【ウエルカムスペースの確認忘れ】
ウエルカムスペースに飾ったものを確認せずに会場を後にしてしまい、こちらで用意したものを置いてきてしまいました。(Kさん)
【両親へのお礼を伝えそびれた】
式が終わってからバタバタしてしまい、両家の両親にきちんとお礼を伝えられず、後日になってしまったのが少し残念でした。(deer0901さん)
【式後の荷物整理は慎重に】
遠方だったので、式後の荷物はプランナーさんと最後確認。処分してもらうもの、配送してもらうものなどを一緒に仕分けして確認したので、忘れ物はありませんでした。(ベルさん)
【SNSでゲストに感謝を即共有】
ゲストへのお礼をSNSですぐに伝えました。みんな喜んでくれたのはもちろん、呼応したように写真をたくさん送ってくれたのも嬉しかったです。(梨央さん)
時間が許すようであれば、翌日までにお礼をした人を除き、式後3日くらいまでに出席したゲストへ簡単なお礼の連絡をしておくと、相手にも喜ばれるでしょう。職場などで顔を合わせる機会がある人は直接あいさつを。その他の人は電話やSNS、メールなど、普段連絡を取っている手段で問題ありません。
また、招待したものの残念ながら欠席となったゲストについて、相手が欠席したことを気にしているようであれば、無事に結婚式が行われた旨を報告しておくといいでしょう。その際、可能であれば結婚式の画像を一緒に送ると喜ばれるはずです。なお、お祝いを頂いている場合は、1カ月以内をめどに内祝い(お返し)も贈るようにします。
会場への支払いは結婚式前に済ませるケースが多いようですが、追加の飲物やゲストの美容・着付け代などは、式後の精算となります。精算期日は会場によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。一般的には、当日~式後1週間以内のところが多いようです。
同様に、衣裳などをレンタルした場合、返却や精算の方法・期日などは事前に確認し、滞りなく済ませたかどうか、チェックしましょう。
【写真の送付はまとめて早めに】
友人へはお礼の連絡を兼ねて、写真の送付のお願いをもっと早めにすればよかったなと思いました。ぽつりぽつりと送られてきた写真は時系列が崩れてしまい、整理するのが大変でした。(はるさん)
【ご祝儀管理で支払いもスムーズ】
ご祝儀は全て開封し、金額などは早めにリスト化してしまったので、結婚式の精算もご祝儀から支払うことができました。(あみさん)
【レンタル品は早めに返却を】
レンタルしていた装飾品は当日に郵便局から返却しました。期限までに返却できないのでは?などとそわそわすることがないように、できるだけ早目にやるのがおすすめです!(まりさん)
結婚式にどれだけ費用がかかったのか、その費用をどのように賄ったのかを一度整理しておくといいでしょう。お祝い(ご祝儀やギフト)についても再度確認し、リスト化しておきます。リスト化しておくと、内祝いや結婚報告はがきを手配するときなどにも便利です。また、今後の冠婚葬祭などのお付き合いにの時の参考にできます。併せて、新生活のお金についても、ふたりで話し合っておくことをおすすめします。
結婚式で使用したアイテム(ウエルカムボードやリングピロー、ペーパーアイテムなど)は整理して、保管するものと処分するものに分けます。処分するものは画像で残しておくといいでしょう。また、フリマアプリなどでプレ花嫁に譲るという方法も。衣裳を購入した人は、クリーニングに出しましょう。
【ご祝儀の開封は早めが吉!】
ご祝儀の開封は式後すぐにすべきとわかっていましたが、なかなか時間が取れず……。ちょうど1週間後に行いましたが、意外に大変で時間がかかりました。(結さん)
【ドレスや小物の整理は先延ばしNG】
ドレスや小物の整理は、後になればなるほど嫌になり、ほったらかしになりがちです。もっと早く片付けを終わらせてしまうべきだったと反省しています。(れんさん)
【不要品は勢いで整理&フリマ活用】
結婚式に使ったものを確認し、不要なものは捨てて、使えそうなものはフリマサイトに出品するなどして整理しました。勢いでやってしまってよかったです!(こころさん)
【ドレスは早めに手放して正解】
購入したドレスは早めに売りに出しました。ずっと長く手元に置いておくと、情が湧いて手放しにくくなると思ったので。(はるさん)
内祝い(お返し)は結婚式に出席せずにお祝いをくれた人に贈ります。金額の目安は頂いたお祝いの3分の1~半額くらい。お菓子や食品、カタログギフトなどが一般的です。贈る方法は、手渡しでも配送でも。配送する際は、事前に手紙や電話、SNSなどで連絡をし、お祝いを頂いたお礼と心ばかりのお返しの品を送ることとを伝えましょう。メッセージカードなどを同梱(どうこん)してもいいです。
結婚式前にお祝いを頂いた場合でも、内祝い(お返し)は結婚式後に贈るのがマナーです。頂いたときには、お礼の連絡をすることを忘れずに。引出物がお返しの金額に見合うようであれば、それを内祝いの品としてもいいでしょう。贈るタイミングは結婚式後1カ月以内が目安ですので、あまり遅くならないように気を付けて。
結婚式の写真撮影を専門ショップに依頼した場合、式後1~2カ月で納品されるでしょう。そのタイミングで、結婚式に出席してくれたゲストから頂いた写真や動画も一度整理しておくのがおすすめです。ゲストが写っている写真は必ずしも本人に渡す必要はなく、友人や親戚など喜んでくれそうな人にだけ渡すという方法でもいいでしょう。
結婚報告をしていない人や、結婚式へ出席してくれた人へはがきを出すことも検討しましょう。結婚報告はがきは、周りの人たちに結婚したことを知らせると同時に、これからもよろしくお願いしますという気持ちを伝える役割を持つはがきです。また、結婚式に出席した人へは、お礼を伝える役割もあります。必ずしも出す必要はありませんが、少人数結婚式などで、周りの人への結婚報告ができていないという人は、出すことを考えてもいいかもしれません。
【写真や動画の整理は後回し厳禁!】
写真や動画を早めに整理すれば良かったと思いました。SNSに掲載するときや家族に見せるときなどに整理すればいいやと思っていると、意外にすぐに時間がたってしまいます。(KASUMIさん)
【内祝いは後回しにせず早めに対応】
出席ゲストへの対応を先にして、結婚式に出席していなかった人への内祝いを後回しにしてしまったのですが、内祝いこそ早めに対応するべきだと思いました。(玲菜さん)
【ゲストごとのグループ連絡が便利】
メッセージアプリのグループ分けがあると事前連絡や写真共有などがスムーズに行えるので、新郎新婦がゲストのグループごとにメッセージアプリでグループを作成しておくのがおすすめです!(千晶さん)
【写真共有はグループごとが喜ばれる】
会場へ発注していた写真はそれぞれグループに分け、データを送ったところ、喜ばれました。(いくらさん)
【式後に慌てないための事前準備を】
結婚式後は一息つきたいところですが、やらないといけないこともたくさんあります。後から慌てることのないように、式前に準備できることはしておく方がいいと思います。(あいりさん)
結婚式が終わって、ほっと一息ついている時もなるべく早めに動くのが吉。お世話になった人へのお礼などはなおざりにしてはいけません。結婚式後は疲れているし、少しのんびりしたいと考える人もいると思いますが、ここはもう少し頑張ってお礼や式後の整理などをしっかり行った方が、新生活へのスタートも早く切れるはずです。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のデータおよびコメントは2025年1月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー86人が回答したアンケートによるものです。
※掲載されている情報は2025年3月時点のものです。