結婚指輪選びで迷ったらどうしたらいい?後悔しない選び方をアドバイス!
ジュエリーにあまり詳しくない人にとって、結婚指輪選びは何から手を付けたらいいかわからない難作業。そこで、ジュエリーコーディネーターの小俣友里さんに、結婚指輪を効率的に選ぶ手順やポイントについて教えていただきました。これを読めば、結婚指輪選びがはかどりますよ。
ジュエリーにあまり詳しくない人にとって、結婚指輪選びは何から手を付けたらいいかわからない難作業。そこで、ジュエリーコーディネーターの小俣友里さんに、結婚指輪を効率的に選ぶ手順やポイントについて教えていただきました。これを読めば、結婚指輪選びがはかどりますよ。
小俣友里
ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
結婚指輪選びの手順については、以下がおすすめです。この順番で考えるのが最も効率的といえるでしょう。
では、それぞれの項目について、具体的にどんなことをするのか見ていきましょう。
最初に決めたいのは、結婚指輪の予算です。予算を決めることで、結婚指輪の絞り込みも簡単になります。また、好きな指輪を見つけた後で、予算オーバーのためにそれを諦めるという残念な事態も防ぐことができます。
ちなみに、結婚指輪の予算は、ふたり分で平均29万7000円。夫の指輪は平均13万7000円、妻の指輪は平均16万1000円です(「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」より)。妻の方が高いのは、妻の方がメレダイヤモンドを使用していたり、繊細な細工が施されている指輪を選ぶことが多く、高価になる傾向にあるためです。
結婚指輪の素材はプラチナやゴールドが一般的です。素材は色みを左右するとともに、耐久性やお手入れのしやすさ、アレルギーの発症などにも関係してきます。
色みに関しては、自分の好みや肌なじみで選ぶとよいでしょう。プラチナやゴールドは指輪に仕立てる際、他の金属を混ぜますが、ゴールドは混ぜる金属によってイエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドなど色みが微妙に変わります。
耐久性については、プラチナ(Pt900程度)とゴールド(K18)では共に優れていますが、ゴールドの方がやや変色・変質しやすい傾向があります。
アレルギーについては、プラチナとゴールドではどちらも引き起こしにくい素材ではありますが、混ぜる金属にアレルギーを起こしやすいものが含まれていないかどうか確認するといいでしょう。
一般的には、ブルーベースの人はプラチナ、イエローベースの人はゴールドが似合う傾向にあります。また、普段身に着けているアクセサリーがシルバー系ならプラチナ、ゴールド系ならゴールドを選ぶと、コーディネートがしやすいでしょう。どちらも着けるという人は、プラチナとゴールドの両方を組み合わせたコンビ素材を選ぶのもおすすめです。(小俣さん)
パーソナルカラーや骨格などから自分に似合う指輪を探すなら、下記の診断もおすすめ。ぜひ結婚指輪選びの参考にしてみて。
結婚指輪のデザインは、以下のポイントに着目してチェックするのがおすすめです。
メレダイヤモンドとは小さなダイヤモンドのこと。結婚指輪のデザインは大きく、メレダイヤモンドがあしらわれているものとあしらわれていないもので分けることができます。
メレダイヤモンドがあしらわれていると華やかな雰囲気になります。また、メレダイヤモンドの数やあしらわれる位置などによっても雰囲気は大きく変わります。例えば、数粒程度であればフェミニンな印象、パヴェデザインのようにたくさんのメレダイヤモンドをあしらえばゴージャスな雰囲気になります。
メレダイヤモンドがあしらわれた結婚指輪は、普段から華やかでエレガントな服装が好きな人におすすめです。また、手を華やかに見せる効果があり、手が小さな人でもバランスよく着けることができます。婚約指輪にメレダイヤモンドがあしらわれている場合は、結婚指輪にも同様にあしらわれていた方がコーディネートはしやすいでしょう。
結婚指輪のラインは(1)ストレート(2)ウエーブ(S字)(3)V字の3種類。ストレートは比較的どんな手指の人にも似合うラインといえます。ふっくらとした手指の人は、ウエーブやV字ラインを選ぶと視覚効果ですっきりと見えます。V字ラインはシャープな印象なので手が大きくがっしりとした人にもおすすめです。
また、結婚指輪の幅によっても印象は変わります。
細め | 女性で2mm、 男性で2.5mmくらい |
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普通 | 女性で2.5~3mm、 男性で3~3.5mmくらい |
太め | 女性で3.5mm以上、 男性で4mm以上 |
手が小さく指が細い人は細めの幅、手が大きく指が長い人は太めの幅が似合います。
婚約指輪と結婚指輪を重ね着けをする場合は、違和感なくきれいに重なるようにラインを合わせるのがおすすめです。なお、大きなダイヤモンドの婚約指輪の場合は、ストレートラインでもウエーブラインの結婚指輪を合わせた方がしっくりくる場合もあります。
結婚指輪は日常的に身に着ける人が多いでしょう。その際に重要になってくるのは着け心地です。
サイズが合っていなかったり、締め付け感があったりすると、長時間身に着けるのが苦痛になってきますので、試着をしてフィット感を確かめましょう。指輪を着けたら、手を握ったり開いたりを繰り返し、違和感がないか確かめます。また、手を軽く振るなどして、指輪が抜けやすくないかどうかも確認しましょう。
ちなみに、指輪の内側のエッジを削って丸くしてある内甲丸(うちこうまる)の加工がしてあるものは、指当たりが良く、着脱もスムーズなのでおすすめです。
指のサイズは体調はもちろん、季節や時間帯などによっても変化します。一般的に指は、夏は太く、冬は細くなる傾向にありますので、考慮してサイズ感を確かめるといいでしょう。また、関節が太い指の人は、関節に合わせてサイズを選ばなくてはならず、指の根元ではサイズがゆるくなってしまいます。指の根元で指輪が回ってしまうことがあるので、細過ぎないストレートラインで均一デザインのものがおすすめです。
結婚指輪はずっと長く愛用するものです。長く身に着けていると、やはりメンテナンスが必要になってきます。ですから、購入ショップでのアフターサービスの内容も結婚指輪を購入する際にはしっかり確認しておきたいところです。アフターサービスには、以下のようなものがあります。
クリーニング | 超音波洗浄器などでのクリーニング。 |
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サイズ 直し |
サイズを大きくしたり、小さくしたりする。デザインによってサイズ直しができないものもある。 |
磨き直し(リフレッシュ仕上げ) | 指輪の表面を磨き、表面に付いた小傷を目立たなくする。 |
ゆがみ 直し |
ゆがんでしまった指輪を元の状態に戻す。 |
石留めの ゆるみ 確認 |
メレダイヤモンドがしっかり留まっているかどうかチェック。ゆるんでいる場合は留め直す。メレダイヤモンドなどが外れて紛失してしまった場合、保証してくれる場合もある。 |
以上のようなサービスがあるか、費用はどれくらいか、保証期間はどれくらいかなど、細かく確認しましょう。全国的に展開しているショップであれば、引っ越しなどをした場合も安心でしょう。
アフターサービスは最低限、クリーニングとサイズ直しに対応しているかチェックしましょう。基本的には、サービスの無償補償期間は有限であることが多いので、無償保証期間が終了した後はいくらでサービスが受けられるのかも確認しておくとよいでしょう。メンテナンス料はできればリーズナブルに抑えられるに越したことはありません。
記事で紹介したような手順を踏んで結婚指輪選びを進めていけば、きっと納得いく結婚指輪に出会えるはずです。結婚指輪はこれからのふたりにずっと寄り添ってくれる大切なものですから、じっくりと選んでお気に入りを見つけてください!
取材・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ D/ロンディーネ 構成/金子朱里(編集部)
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」によるものです
※掲載されている情報は2025年2月時点のものです