【保存版】プロが伝授!結婚式で上手に話すコツ~花嫁の手紙・新郎謝辞etc.~
結婚式では花嫁の手紙や新郎謝辞、ウエルカムスピーチなど、ゲストの前で話す機会が結構あるもの。でも大勢の視線を浴びながら話すのって緊張しますよね。今回は、自信を持って堂々とスピーチを行う方法をプロが伝授!「上手な話し方のコツ」と「当日の心構え」を参考に、ぜひ結婚式までに何度も読み返してくださいね♪
結婚式では花嫁の手紙や新郎謝辞、ウエルカムスピーチなど、ゲストの前で話す機会が結構あるもの。でも大勢の視線を浴びながら話すのって緊張しますよね。今回は、自信を持って堂々とスピーチを行う方法をプロが伝授!「上手な話し方のコツ」と「当日の心構え」を参考に、ぜひ結婚式までに何度も読み返してくださいね♪
スピーチデザイナー・ウエディング司会者
塩沼亜紀さん
結婚式のスピーチは「普段の自分たちらしさ」を意識することが大切。かしこまりすぎず、自然体で話すことでゲストとの距離も縮まり、思いが伝わりやすくなるからです。自分の言葉を盛り込んで感謝や決意を伝えればきっと聞き手の心にも響くはずです。
聞いている人を飽きさせず、話の内容に集中してもらうには、しゃべるスピードや声の高さ、テンポに変化をつけるのが効果的。
例えば、楽しいことを伝えるときには、ワントーン声の高さを上げてテンポを速める。思いをしっとり伝える場面では、落ち着いた声の高さでゆっくりしたテンポで語りかける。といったように変化をつけることで、感情の波が生まれ、ゲストもふたりの話に引き込まれるはずです。
自分がどんな話し方をしているのかを知るために、自分の声を録音して客観的に聞いてみましょう。それから場面に応じてテンポを変える練習をするとGood!
また、 実際に原稿を読んでみると、発声しづらい言葉などが分かるもの。例えば、何度もかんでしまう言葉があれば、別の言い回しに換えたり、その部分だけゆっくり話す対応もできるので、録音・録画しながらの練習は効果的です。(塩沼さん)
普段から早口な方なので、ゲストが聞き取りやすいペースで話す練習をしました。(もりもりさん)
声の調子や抑揚を確認するために録音を。スピーチが時間内に収まるよう、実際に測りながら調整しました。(Tsubasaさん)
自分の声を客観的に聞くため、ボイスメモで録音。繰り返し練習したことで当日はうまく話せました。(Karenさん)
人は緊張すると体が縮こまって猫背になりがちに。意識して胸を開き、姿勢を整えることで声が出やすくなります。
また、適度に目線を上げるためには原稿で感情を込める部分を決めておくのもコツ。例えば「ありがとう」という一番伝えたい思いや、エピソードを語る際に出てくる会話をセリフ調にして読み上げるだけでも、かなり印象が変わるんです。「カギカッコ」のセリフをスピーチに盛り込むことで間を取ることができ、自然と抑揚が付きます。
遠くの席の人まで自分の声を届ける練習は、自宅の一室でも十分可能です。部屋の隅に立ち、一番遠い「対角線上の壁」に向かって声を出してみましょう。猫背の小さな声では、意外と届かないことに気付くはずです。相手がいた方がよく分かるので、できればパートナーと一緒の方がいいですね。
また、自分と遠くの壁との間にゲストが座っているところを想像するのも◎。ゲストのいる空間を通り越し、その先に声を届けるイメージで話す練習をしましょう。
夫に撮影してもらい、自分の話す姿をチェック。思った以上に猫背だったので、式当日までに頑張って直しました。(ぺんぎんさん)
夫婦で行ったウエルカムスピーチは、短い言葉でしたが暗記しました。そのおかげで、みんなの顔を見ながら話すことができました。(かえるさん)
自分の姿を動画に撮り、美しく見える立ち姿や目線などを探るために研究しました!(おこめさん)
マイクとの距離が近すぎるとリップノイズ(唇から出るぺちゃぺちゃという雑音など)が入り、逆に離れすぎると声が届きにくくなることも。口元からこぶし1つ分の距離感をぜひ知っておきましょう。
また、花嫁の手紙のシーンは使用するマイクも重要。スタンドマイクを使うのか、新郎がマイクを持ってアテンドするスタイルをとるのか、それによって事前の準備も変わってきます。
どんな場面でもこぶし1つ分の距離を保てるよう、マイクの代わりになるペンや筒形に丸めた紙などを使って練習しておくと安心です。
また、花嫁の手紙シーンのように新郎がマイクを持つ場合、新婦はどの角度からマイクを向けられると、視線が遮られずに心地よくしゃべることができるのか、ふたりで練習しながら感覚をつかみましょう。感極まって、声が震えたり涙で鼻をすすったりする場合もあるので、その際はマイクを少し離すことを意識するといいでしょう。
花嫁の手紙で彼にマイクを持ってもらう際のちょうどいい距離感をリハーサルで探りました。身長差があるため、事前確認をしっかり行って大正解!(yukaさん)
ふたりの並び方やマイクを持つ位置は事前に記事などで予習。式当日はブライズルームでリハーサルを行い、安心して臨めました。(よしのさん)
スピーチをする際は、言葉や表情だけでなく体の向きや動きも大切。親やお世話になった人など特定の人に感謝の思いを伝えるときは、その相手に顔だけでなく体全体の向きを変えることで、誰に対してのメッセージなのかが明確になります。
スタンドマイクを使う場合も同様です。全体へ伝える場面は正面を向き、途中で対象が変わる場合はその相手に体を向けて語りかけ、目線を合わせることでグッと温かみを感じるスピーチになります。
どの位置でスピーチをするのか、前もって会場に確認しておきましょう。式当日に披露宴会場が見られない場合は、見学や打ち合わせで会場を訪れたときでもOK。立ち位置があらかじめ分かっているのといないのとでは、心構えが変わってきます。
立ち位置を知った後は、その場面を想像しながら練習することで、当日の緊張も緩和されるはずです。
事前のリハーサルと当日の写真撮影で披露宴会場に行き、話す位置を確認。花嫁の手紙では、真っすぐ親の方を見つめ、内容が多少変わったとしても、気持ちをしっかり伝えることを優先しました。(yukaさん)
花嫁の手紙を読む練習では、実際にBGMを流し、曲のどのあたりでどんな言葉がくるのか、読み終わるタイミングなども含めて確認しました。(友紀子さん)
毎月の打ち合わせで進行表を用いて、プランナーさんと丁寧に説明・復習を。事前に式の流れがイメージでき、よかったです!(よしのさん)
大勢を目の前にした結婚式では緊張するのが当たり前。それでもガチガチに固まってしまわないようリラックスする方法はあるのでご安心を。代表的な動作は深呼吸!それ以外にも「緊張している!」と口に出すのが意外と効果的です。
話す場面も無理に取りつくろうとせず、「緊張しすぎて手紙の内容を忘れそうですが、頑張って読みます」と言ってしまった方が、素直で魅力的に映ることも。緊張している気持ちをストレートに伝えることで肩の荷が下り、リラックスして臨めるはず。会場にいるゲストは、ふたりのことを大事に思い、祝福しようと集まってくれた人たちばかりなので安心して。
まずは深呼吸をして、ゆっくり焦らないよう話すことを心がけました。「多少間違っても誰も気付かない」と考えたら、少し気持ちも楽に!(MKさん)
「特別な一日だから楽しもう!」と式の前からふたりで話していたのがよかったのかも。大好きな人たちが私たちのために集まってくれていると思ったら、緊張よりも楽しみが勝りました。(おこめさん)
司会者とアイコンタクトを取ることで緊張が和らぎました。披露宴の流れを熟知した司会者が、話し出すタイミングなどを合図してくれるので安心でした。(ぺんぎんさん)
ふたりだけの「合言葉」を決めて臨んだスピーチ。学生時代にやっていたスポーツの円陣での掛け声を合言葉に、ふたりで励まし合いました。(wakanaさん)
結婚式で上手に思いを伝えるスピーチのコツ、つかめましたか?多少緊張したって大丈夫。スラスラとよどみなくしゃべることよりも、「気持ちを相手にきちんと伝える」ということを大切にしながら、声の出し方や姿勢などをこの記事を参考にふたりで練習してみてくださいね。
塩沼亜紀さん
スピーチデザイナー・ウエディング司会者
ウエディング司会者をしながら、結婚式に特化したスピーチのレッスンや提案をするスピーチデザイナーとして活動。司会者として700組を超えるカップルを担当し、その現場で培った経験を生かして、各人の個性に合った話術スタイルでウエディングのスピーチを成功に導くサポートをしている。
文/南 慈子 イラスト/EccO 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のコメントは、2024年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー87人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2025年2月時点のものです