卒花も経験!結婚を機に感じる不安やモヤモヤ…原因と対処法をAdvice
結婚が決まって、絶賛Happy!なはずなのに、式準備中に不安を抱えてマリッジブルー気味に陥ることも。調査によると、2人に1人の人がモヤモヤッとした経験あり。今回は、その気持ちを切り替える方法を臨床心理士の石割美奈子さんこと、ミナコ先生にお聞きました!卒花のアドバイスも参考にしてみてくださいね。
花嫁が感じる不安やモヤモヤの原因って?
卒花に調査したところ、上記の内容に多くモヤモヤを感じていたよう。その他にも「友人との付き合い」や「結婚手続きの煩雑さ」にモヤモヤを感じたといった声も。今回は、上記4つの原因にフォーカスした対処法を紹介します。
原因1「式準備の進め方」にモヤモヤ……
結婚準備をスケジュールに沿って進める中で、彼の受け身な態度やちょっとしたひと言に、モヤモヤを抱えてしまう花嫁が。ミナコ先生によると、こういう時のマインド転換のコツは、「やるべきことを見える化し、ふたりで協力態勢を築くこと」にあるそう。ふたりが主体的に取り組むためには、どんなアクションが効果的か見ていきましょう!
花嫁たちはこんな行動を
【準備の様子を彼に見てもらった】
まずは「焦ってもしょうがない」と、私自身が気持ちを切り替えました。彼には、実際に私がDIYをしている姿を見せることで、作ることの大変さを実感してもらうことに。その後ふたりでTo Doリストとスケジュールを確認し「この日は結婚式の準備に集中する時間」とメリハリをつけるようにしたら、彼がとても協力的になってくれました!(AYAKAさん)
【オン・オフの切り替えを設けた】
私と彼でそれぞれが担うタスクの役割分担を明確にしつつ「これが終わったら外にご飯を食べに行こう」と、あえて外に出る時間をつくって気分転換することも心がけました。そのおかげで、オン・オフをうまく切り替えられ、楽しみながら進めていけました。(おっちーさん)
【ふたりで決めることだけ共有】
彼が自発的にやってくれることを期待してもイライラするだけだったので「自分がやりたいようにしよう!」と気持ちを切り替え。会場から必須と言われたBGMの選曲や席次などの作成は彼との共有スケジュールに予定を入れて一緒に決め、それ以外のことは自分で自由に進めて事後報告にしていました!(カナさん)
【Advice】役割とTo Doを明確に、彼のやる気を引き出して
彼が結婚準備にあまり積極的でない要因として考えられるのは「結婚式自体に強い思い入れを持っていない」可能性が大。そんな彼のやる気モードにスイッチを入れるのが、「役割分担の明確化」と「対応すべきことのリスト化」。具体的な役割とTo Doを明示してお願いすることで、彼のやるべきことがクリアになり、協力しやすくなるはず。
また、結婚準備をふたりで進めていく上で忘れてはいけないのが、相手の意見を尊重する姿勢と感謝の気持ち。相手の要望やこだわりにはしっかり耳を傾け、何か一つのタスクを終えたら感謝を伝え合うなど、お互いを思いやる気持ちを持って協力する姿勢が、結婚準備をスムーズに進める鍵となります。(臨床心理士・ミナコ先生)
原因2「新生活での環境変化」にモヤモヤ……
引っ越しや転職、人間関係など、結婚を機に生活環境がガラリと変わってしまうことも。ミナコ先生いわく「新生活への不安を抱いた時に大事なことは、周囲に不安をしっかりと吐き出すこと」。自分ひとりで抱えきれない不安は、誰かに聞いてもらうことで想像以上に軽くすることができるようです。
花嫁たちはこんな行動を
【彼と都度話し合い、ため込まないように】
新生活での家事分担を最初に決めたものの、なかなかうまく回らずイライラ。そんな時には、都度話し合いを持ってため込まないように意識しました。私自身、働き方や環境の変化による体調不良もあったので、前もって彼に体調の悪さを伝え、我慢しすぎないようにもしました。(ぺんぎんさん)
【感じてる不安を彼に話した】
自分が今どんな不安や不満を抱えているのか、彼にしっかり話すようにしていました。伝えて彼にも理解してもらうことで、少し心にゆとりができました。(AYUMIさん)
【新しい環境で趣味を見つけるために行動】
友人に電話する機会を意識して増やし、話をたくさん聞いてもらってスッキリしてしました。加えて、新しい環境の中でも自分が楽しめる趣味を見つけよう!と意識して行動しました。(K.Kさん)
【Advice】不安や孤独を感じる気持ちは、率直に彼に伝えることが大事
環境変化に対して不安を感じる場合、可能であれば、引っ越し前や結婚の話が進んでいる段階で、彼に率直に伝えることが大事。事前に共有することで、彼も彼女の気持ちを理解しやすくなり、環境が変化する前から、不安を軽減する対策を考えることができるはず。これは、新生活が始まった後にも言えること。大事なのは、とにかくひとりで抱え込まず、彼にもしっかり理解してもらい、ふたりで解決策を話し合うこと。
また引っ越しをする場合、新しい土地で趣味に関連する情報や習い事などを事前に調べておくのも◎。コミュニティーやイベントの参加でつながりを作ることで、新しい生活環境に適応する助けとなります。(臨床心理士・ミナコ先生)
原因3「この先のライフプラン」にモヤモヤ……
子どもの有無や住宅の購入など、家族になったからこそ見えてくる将来があるけれど、そのイメージがクリアにならずにモヤモヤしている花嫁も。妊娠・出産・子育てというイベントに応じてキャリアチェンジや働き方が変わることも多く、女性のワークライフバランスに大きな変化が起こる可能性があるからこそ、「早いタイミングから定期的にライフプランについて話すことが大事」とミナコ先生。パートナーとの対話を繰り返すことが、モヤモヤ解消のポイントに。
花嫁たちはこんな行動を
【理想の未来を言語化して伝えた】
私が考えている理想の未来をきちんと言語化して彼に共有し、それに対する彼の意見も話してもらいました。話すことで気持ちを切り替えられたし、彼の話も聞けたことで、相手もちゃんとふたりの未来を考えてくれていたんだと分かり安心しました。(おっちーさん)
【時間をかけて、ふたりの気持ちを擦り合わせ】
子どもの有無やタイミング、一軒家を建てるか賃貸のままかという話し合いには、時間をかけています。お互いにヒートアップしそうな時は、一度各自の部屋に持ち帰り、落ち着いたタイミングで改めて話すようにしています。(ぺんぎんさん)
【FPにアドバイスを貰いながらライフプランを設計】
お財布を分けるか同じにするかを彼と話し合いましたが、FPの方に入ってもらったことでスムーズに最適解が出せました。2人だけの場合、家族が増えたら、などいくつかのライフプランパターンを作ったことで、無理のない貯蓄額を設定することができました。(みずきさん)
【Advice】未来のライフプランをふたりでしっかり共有しよう
結婚後のキャリアや子どもの有無、あるいはそのタイミングについての悩みは、ライフプランをしっかり共有・計画することで解消できることが多いです。まずは自分のキャリアプランを具体的に立て、そのプランを基に、希望する場合は妊娠・出産・子育てのタイミングをパートナーと話し合いましょう。お互いの理想を取り入れることで、バランスの取れたライフプランを作ることができます。
ふたりの財産をどう運用するか話し合う時も一緒。それぞれが理想とするプランを個別に作り、それを基にふたりの理想を擦り合わせていきましょう。結婚後すぐのタイミングで、具体的な未来のライフプランを立てるとなおGood。プランは定期的に見直し、対話を繰り返しながらお互いの理解を深めれば、将来に向けて準備を進めることができるはず。(臨床心理士・ミナコ先生)
原因4「彼の家族との関係性」にモヤモヤ……
結婚したからこそ生まれる彼の家族とのお付き合いに、戸惑いを感じる花嫁も多いもの。そんな時は、頑張って好かれようとしなくてもOK。ミナコ先生によると、礼儀はしっかりと払いつつ、あくまでも自然体な自分でいることが大事とのこと。自分らしくいることで、人間関係で発生するストレスやモヤモヤをかなり軽減することができるはず。
花嫁たちはこんな行動を
【頑張りすぎず笑顔でいることを意識】
お義母さんが人見知りで、私も人見知り。何か話さなきゃと思うたびに緊張して疲れてしまうので、無理に会話をせず、頑張りすぎないように。ただ笑顔でいれば、それだけで場が和むことに気付きました。(なぎささん)
【彼から意見を伝えてもらう形に】
私の家族と彼の家族は雰囲気が全く違うので、最初の頃は彼の家族とどう関わっていいか悩みました。うまく関わるためにも、伝えたいことがある場合は彼に「あなたが主導に立って意見を伝えてほしい」と伝えています。(Kさん)
【直接やりとりする機会を増やした】
彼の家族と意見が異なったとき、彼を間に挟むとコミュニケーションが上手くいかないこともあったため、彼のお母さんと連絡先を交換。直接連絡をとったり、お互いの家に行き、話をする機会を増やしました。(ユカさん)
【Advice】焦らずじっくり、関係性を築いていこう
彼の家族に不安や不満を感じることは、多くの花嫁が経験する悩みの一つ。そんな時に大事なのは、オープンな姿勢でいること。彼の家族とは長期的なお付き合いとなるので、焦らず時間をかけて関係を築いていきましょう。彼の家族と過ごす機会を増やし、彼の家族文化や習慣を理解することから始めてみると◎。
また、無理に好かれようとするのではなく、自分に正直に、自然体で接することが良い関係を築く鍵です。それでもどうしても合わないと感じた時には、その不安や悩みを彼に率直に伝えること。素直に伝えることで、彼もサポートしやすくなるはずです。適度な距離感を持ちつつも彼の家族と良好な関係を築けば、彼との絆もさらに深まっていきます。(臨床心理士・ミナコ先生)
From 編集部
モヤモヤの対処法を知り、ポジティブに結婚準備を進めよう!
今回紹介したマリッジブルーは、多くの花嫁たちが経験する内容ばかり。そしてその多くは、彼との話し合いを重ねたり、自分自身の視野を広げることで不安やストレスを軽減できるもの。先輩花嫁や石割先生からのアドバイスを参考にしながら、ふたりの新婚生活や結婚準備がポジティブな気持ちで進んでいきますように……。
石割美奈子さん 臨床心理士・ミナコ先生
『えむ心理研究室』の室長として、結婚前のカップルや夫婦関係・家族関係に関するカウンセリングを行う心理学のプロフェッショナル。家庭教師カウンセラーやスポーツメンタルコーチ、心理学関連記事の執筆・監修なども行う。
取材・文/島袋芙貴乃 イラスト/あずきみみこ D/mashroom design 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2024年6月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー105人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年8月時点のものです
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