ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

  1. 結婚情報ゼクシィTOP
  2. ゼクシィ WEB MAGAZINE
  3. 新生活・保険・家計
  4. 新生活全般
  5. 数年後にモヤりたくない!新婚時代の「ライフプラン」の話し合い方
お金・常識
Share on>

数年後にモヤりたくない!新婚時代の「ライフプラン」の話し合い方

結婚後のライフプランについて話すカップルも多いはず。でも内容はそれで十分?もしかしたら、肝心なところまで話し合えていないかもしれません。ここでは先輩カップルの体験談を紹介しつつ、多くの夫婦の相談を受ける「夫婦のコミュニケーションのプロ」湯原玲奈さんのアドバイスを基に、ライフプランについて結婚前にどこまで話すべきか解説します。

今回アドバイスをしてくれたのは

湯原玲奈さん
湯原玲奈さん

行政書士/マリッジデザイン株式会社 代表取締役
行政書士として夫婦のさまざまな相談を受ける中で「幸せな結婚生活を送ってほしい」という思いから、カップルのためのコミュニケーションツール『マリッジノート(R)』を開発。「しあわせふうふ10年プロジェクト」と題した活動を展開している。

#01|どう負担する? いくら貯める?
「お金」のこと

生活費や貯蓄の分担について話し合って

彼との新婚生活は楽しみだけれど、現実的な「お金」の管理をどうするかといった不安を抱えているプレ花嫁も多いよう。先輩カップルへのアンケートでも、まずは生活費をどう管理するのか、どのように貯蓄していくのかを話し合った方がよいとの声が目立ちました。

先輩カップルvoice

「お金」についてこんなことを話して!
570750

【金銭感覚について結婚前に確認】
お互いの金銭感覚や価値観については、結婚前に確認しておくのがおすすめ。結婚したら変わってくれるだろう、の期待はしない方がよいと思います(プリンさん)

538950

【夫婦で生活費と貯蓄を分担】
ふたりのお金を一緒にするか別々にするか、いろんなパターンを参考にして分担方法を決定。夫婦のお金を一緒にして、お小遣いは同額にし、生活費は夫のお給料で、私のお給料は全額貯蓄することにしました(なっつさん)

580150

【出産後の収入減も考慮して分担】
それぞれの収入を何の費用に充てるのか話し合いました。私が出産育児で仕事ができない時期があることを想定して、夫の収入だけで生活し、私の収入は貯蓄するようにしました(しおりさん)

578700

【子どもの人数別に教育費を試算】
FP相談などにふたりで参加して、将来いくら貯蓄したいか目標を立てました。子どもの人数別、私立・公立別の教育資金の必要額などがすべてクリアになり、余計な不安や漠然とした焦燥感がなくなってよかったです(スギモトさん)

お金の管理・分担方法については、一緒に生活を始めるタイミングで話し合いたいもの。なんとなく生活を始めてしまうと、例えば出産や転職などで収入に変動があった時に夫婦間に不公平感が生まれたり、家計の立て直しが難しくなったりすることもあります。

新婚のふたりに、今後のライフステージにおける変化は予測がつきにくい部分も多いですが、「まずは大枠でいいから『こんな生活がしたい』『こんな人生にしたい』というビジョンを決めることから始めましょう」と湯原さん。

「目指すべきゴールが決まったら、逆算していけばOK。そのためには○年後までに○万円貯めたいから、年間○万円、月々○万円、そのためには貯まりやすいお小遣い制がいいかな……などと具体的になっていきます。大枠さえ決めておけば、後はライフステージが変わるタイミングで調整できます」(湯原さん)

「お金」についてここまで話せたらGood!

● 5年後、10年後くらいまでのビジョン(出産・転職・住宅購入など大枠でOK)
● ビジョンを踏まえて年間・月間で貯めたい金額
● 家計の管理方法(生活費を出し合って残りを自由に使う、一方の収入でやりくりしてもう一方の収入を貯蓄に回す、固定費担当・それ以外担当など)

#02|どんな場所に住む?買う?借りる?
「住まい」のこと

理想の住まいについて話して!

新婚カップルの住まい選びは、お互いにとって便利で快適な場所を選ぶことが大切。さらに、近い将来・遠い将来を見据えて、買うのか借りるのかなど、さまざまな視点から考える必要が。先輩カップルにも、結婚を機に話し合ったという声が多く見られました。

先輩カップルvoice

「住まい」についてこんなことを話して!
542100

【どのエリアに住むか話し合った】
結婚が決まった当時、彼は職場近く、私は実家暮らしで距離がかなり離れていたので、どこのエリアに住むか話し合いました(公美子さん)

580150

【賃貸住宅か一戸建て購入か】
夫が県内転勤のある仕事のため、賃貸か一戸建て購入か、一戸建てならいつ頃購入するか時期について話し合いました(しおりさん)

576950

【購入時期は結婚前に話し合いを】
賃貸住まいを続けているけれど、このままでよいのか不安。結婚のタイミングで家を買っている人もいるので、いつまでに購入するかなど結婚前に決めておけばよかったです(Rituさん)

543100

【どんな住まいで暮らしたいか】
住まいは、自分にとっての当たり前や理想が夫婦間で大きく異なる点の一つだと思います。どのような住まいで暮らしていきたいかは大まかにでも話し合っておくと、お互いに人生プランが描きやすくなると思います(まいちさん)

新婚カップルの住まい選びは、お互いが通勤しやすいエリアに、とりあえず賃貸で、と決めるケースが多いようです。

「例えばすぐに子どもが生まれた場合など、それまでの住まいが手狭になり、より広い住まいに移る必要が出てきます。最初に家を買ってしまうと、移動しにくくなるというリスクも。数年後に『ここじゃないのかも』と思った時、賃貸住宅の方が動きやすいということがあります」と湯原さん。

「また、どちらかの親から、実家の近くに家を建ててほしい、同居してほしいなどと希望されることもあるでしょう。遠い将来のことだとしても、その可能性があるなら早い段階で確認しておきましょう」(湯原さん)

「住まい」についてここまで話せたらGood!

● ふたりにとって便利な場所(エリア・沿線・最寄り駅など)
● ふたりの収入にふさわしい家賃(一般的な目安は収入の3割以内)
● 賃貸か購入か、マンションか一戸建てか
● 将来的にどちらかの親と同居・近居の可能性はあるか

#03|ふたりの働き方を変える?
「キャリアプラン」のこと

キャリアプランについて話し合って

共働きカップルが多い時代だけれど、例えば出産した場合、ふたりともその仕事を続けるのか、どちらかが時短勤務を使ったり雇用形態を変えたりするのかなど、ライフステージが変わった後のことまで話し合ったというカップルの声が目立ちました。

先輩カップルvoice

「キャリアプラン」についてこんなことを話して!
538950

【出産後はパートタイムを希望】
私は子どもを産んだらフルタイムではなくパートタイムで働いて、子育てに時間を充てたいと伝えていました。理解を得られた上で結婚しました(なっつさん)

570002

【結婚後もずっと正社員を希望】
自分はずっと正社員で働き続けたいことを伝えました(みんみんさん)

535800

【地元に戻るなら結婚前に相談】
現在はふたりとも東京で働いていますが、彼はいずれ地元に戻りたいと考えています。それがいつになるかによって、キャリア形成が変わっていくので、最初に話しておきたかったです(木村モモモさん)

574950

【家事に求める完ペキ度も考えて】
ふたりともフルタイムで働くには何かを犠牲にしないといけないと痛感。家事分担、料理や掃除の手抜きの許容などは特に話した方がいいと思います(miyaさん)

結婚後も仕事はしばらく今のまま、という人が多いけれど、例えば子どもを希望する夫婦の場合、さまざまな選択肢があります。「働き方を変えて収入が変わる場合などにお互いの希望が異なるケースも。出産後の生活にも大きな影響があるので、できれば結婚する時にキャリアプランについても話し合っておきましょう」と湯原さん。

「特にフルタイムで復職するとなると、親のサポートを受けやすいようにどちらかの実家の近くに住むという可能性もあるでしょう。また、女性だけでなく、男性も転職や独立を考えているケースがあります。出産と転職が重ならないように調整するなど、具体的な計画を立てましょう」(湯原さん)

「キャリア」についてここまで話せたらGood!

● 今後のキャリアプラン、転職や独立の可能性
● 子どもが生まれた場合の働き方(退職、フルタイム、時短復帰など)

#04|将来的に欲しい?いつ?何人?
「子ども」のこと

子どもについて話し合って

子どもが欲しい人もそうでない人も、大切なのはお互いに共通認識を持っているかどうか。結婚を機にお互いの希望を擦り合わせておいてよかったという声が多く見られました。

先輩カップルvoice

「子ども」についてこんなことを話して!
587950

【子どもの希望時期を話し合った】
結婚してから夫婦ふたりの時間がどのくらい欲しいか、何歳で産みたいかを話し合いました(あみさん)

536000

【今は積極的には望まない】
子どもについて話し合い、ふたりとも積極的に望んでないという結論になりました。ただし周りにもまだいないので実感が湧かないことも要因と思い、5年後の30歳までに意思が変わったらその時考えようとふたりで決めました(もなかさん)

581250

【キャリアなどの兼ね合いも考慮】
子どものことはキャリアや貯蓄にも関わることなので、お互いいつを希望しているかなど話し合うことで相違なく過ごすことができました(ryokoさん)

72750

【不妊治療するかどうかまで相談】
ここの希望がずれるとお互いつらいと思います。私は自然妊娠でしたが、1年間できなければ不妊治療も視野に入れていました。夫婦の協力が必要なことなので、不妊治療するかどうかまで話し合ってもいいと思います(みゆきさん)

子どもが欲しいか、そうでないかは、結婚を機に必ず話し合っておくべきテーマ。「欲しいかどうか、欲しい場合はいつ、何人欲しいかを話し合っておきましょう。一方が子どもが欲しい、一方は欲しくないという場合や、欲しい時期が大きく違う場合、よく考える必要があります」と湯原さん。

「欲しい人数が多い場合、子育てにお金も時間もかかります。働いている会社の子育て支援の体制も要チェック。今後のキャリアプランを考える時に、支援の手厚い会社を選ぶということも念頭におくといいでしょう」(湯原さん)

「子ども」についてここまで話せたらGood!

● 子どもが欲しいか、欲しくないか
● 子どもが欲しい場合、希望する出産時期と人数

From 編集部

ずっと仲良し夫婦でいるために。「ふたりの将来のこと」も話してみて

新婚当初は、将来のことを具体的に思い描くのが難しいこともあるはず。でも、お金・住まい・キャリア・子どものプランは、お互いに影響し合うものなので、ふたりでよく話し合って共通認識を持っておくことが大切です。ずっと仲良し夫婦でいるために、改めてライフプランについて話し合う場を設けて、将来のことを考えてみましょう。

取材・文/前川ミチコ イラスト/てぶくろ星人 構成/金子朱里(編集部)
※記事内のコメントは2024年3月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー82人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年5月時点のものです

  • 新婚生活
  • 新婚生活始めたて
  • 節約・貯蓄
  • お金の疑問
  • 新婚の家計
Share on>

pagetop