[190人大調査] 新居に持ち込んでor処分して失敗した家具・家電・雑貨って?
新居への引っ越しを前に、お互いが使っていた家具・家電・雑貨などをどうするかお悩みの方もいるのでは。今回は、結婚を機に引っ越しをした新婚の男女190人に、家具・家電・雑貨の持ち込み&処分にまつわる失敗談をお聞きしました。どんなケースで後悔が残ってしまうのか、これから引っ越し予定の人は、ぜひ自分たちに当てはめて読んでみてください。
Part1.新居に持ち込んで失敗!その理由は?
【ソファ、カーテンetc.】新居の間取りやふたり用サイズに合わなかった
まずは、旧居で使っていた家具や家電を新居に持ち込んで失敗したケースをご紹介します。
「1人暮らしで使っていたカーテン、新居の窓のサイズと合いませんでした(みんみんさん・女性)」「彼女がソファを持ってきましたが、部屋が思ったより狭くてテーブルと一緒に置けず、使わないまま放置されています(かなまるさん・男性)」など、旧居のアイテムが新居の間取りや広さと合わずに失敗したというケースは多いよう。
逆に1人暮らし用の家具・家電が2人暮らしには小さすぎたり、機能不足だったというケースも多く、「彼が使っていたソファが、小さくて窮屈でした(いくらさん・女性)」「1人暮らしで使っていたテレビ、部屋のサイズが変わったためか画面が小さく感じます(YUKIさん・女性)」などの声も。
家具・家電のサイズ感が間取りや暮らしに合わないのは、ストレスのもと。持ち込む前に、大きさや機能を十分検討しましょう。
持ち込んで失敗!私たちの実体験
【ピアノは大きすぎました】
妻がインテリアにもなるとピアノを持ってきたのですが、新居には大きすぎました。(てるひこさん・男性)
【本棚のせいで部屋が狭い】
本棚が必要だと思ったので私の棚を持ち込みましたが、狭い新居に置くことで居住空間がさらに狭くなってしまいました。(NAさん)
【1人用冷蔵庫だと小さすぎ】
彼の使っていた1人用の冷蔵庫を持ち込みましたが、ふたり暮らしには小さすぎました。(サリィさん)
【掃除機のバッテリーが持たない】
1人暮らしの際に使用していた充電式小型掃除機だと、結婚後の住居が広いのでバッテリーが持ちません……。(春奈さん)
【漫画、服、筋トレグッズetc.】場所を取った、収納しきれなかった
好きが高じて増えてしまったアイテムは捨てがたいもの。「大量のぬいぐるみ(沙莉奈さん・女性)」「年に数回しか着ないおしゃれな服(コアラパンさん・男性)」「漫画は場所を取るので、処分するか迷っています(MINOさん・女性)」など、集めたアイテムを引っ越し時に持ち込んだものの、場所を取りすぎて部屋が狭くなったり、収納しきれなかったりして、失敗したというパターンは本当に多数寄せられました。
難しいのが、捨てすぎると後悔しがちなのも、こうしたコレクションアイテムだということ。快適な2人暮らしのためには、ある程度ボリュームを減らすことは必要な過程なので、大切なアイテムを選び抜きながら、荷造り時の取捨選択を頑張りましょう!
持ち込んで失敗!私たちの実体験
【ぬいぐるみは場所を取る】
私の持っていたぬいぐるみ、実家に置いていくのはもったいなくて、新居に連れてきましたが、場所を取るし、そんなに使う物でもないので、持ってきたことを少し後悔しています。(かなさん)
【妊娠中に本の処分をすることに】
漫画が好きだったため、何百冊とあった私の本。子どもも生まれ、手狭なので、出産直前に断捨離することに。引っ越して同居する前にすれば良かったです。(夕子さん)
【使っていない筋トレ用品】
筋トレ用品を持ち込んだ彼。場所も取るし、結局使っていないし、クローゼットの肥やしになってしまいました。(なぎささん)
【私の服が夫のタンスを浸食】
自分の服を捨てきれなくて、大量に持ち込みましたが、クローゼットに入り切らず、夫のたんすにまで入れることに……。(にゃーさん)
【履いていない靴は捨てておけば】
自分の靴をすべて持ち込みましたが、履いていないものはこれを機に断捨離すれば良かったです。(あやさん)
【家具・家電】色やテイストが、部屋のインテリアに合わなかった
続いては「もともとアメリカンなインテリアが好きでしたが、引っ越し先の社宅は畳のお部屋で合わなかった……(彩稀さん・女性)」など、持ち込んだ家具・家電・雑貨などのテイストと、部屋の雰囲気がそぐわなかったり、互いの持ち込みアイテムのテイストが違っていたりで、ちぐはぐなインテリアになってしまって失敗したケースです。テーブルやテレビ台、カーテンなどリビング用のアイテムで起こりがちです。
統一感のあるインテリアのお部屋には憧れますが、最初から完璧には揃えられないもの。持ち込んで失敗したかな、と思っても、この先少しずつ、ふたりの趣味を擦り合わせたり、部屋に合ったものを買い替えながら、素敵なお部屋作りを目指していってくださいね。
持ち込んで失敗!私たちの実体験
【キッチン家電だけピンク】
落ち着いた色合いの部屋にしましたが、キッチン家電だけ私の独身時代のものをそのまま持ってきたのでピンク色……。(すーちゃんさん)
【黒いテーブルの存在感】
彼の使っていた真っ黒いローテーブル。アイボリー系の家具が多い新居に合っていません。(なっつさん)
【テレビ台は目が行きやすい】
自分のテレビ台を持ち込みました。ふたりとも、あまりテレビを見ないので、買い替えなくてもいいだろうと思っていましたが、どうしても目のいくところなので、後から部屋の雰囲気を合わせるのに苦労してしまいました。(S.Sさん)
【好きなキャラクターグッズ】
漫画キャラクターの掛け時計を持っていったのに、部屋に飾ることを夫に許可してもらえませんでした。(のるるさん)
【結局処分したインテリア】
夫が自分の部屋で使っていたインテリアアイテムをすべて持ってきましたが、サイズもデザインも合わなくて、結局すぐに捨てることになりました。(りささん)
ラグマットやカーテンの持ち込みに要注意
まだ使えるからと持ち込んでしまいがちな、ラグマットやカーテンなどのファブリック類。実はインテリアに占める面積が広いので「せっかくの新居なのに、なんだかフレッシュさを感じない……」という原因になりかねないアイテムなんです。
先輩男女からも「ソファカバーがダサかった」「カーテンに新品感がなく、買い替えれば良かった」「持ち込んだカーペット。清潔感に疑問」「クッションに取れない汚れがあった」といった体験談が多数。
新居のインテリアがなんだかパッとしなければ、面積を取る持ち込みアイテムの買い替えを検討してみては。
Part2.新居への引っ越し時に処分して後悔!その理由は?
【冷暖房器具、テレビetc.】生活に不便・不自由が生じてしまった
続いては、旧居で使っていた家具や家電を、引っ越し時に処分して後悔したケースをご紹介します。
「使わないと思って持って行かなかった小さなコタツ。やっぱり持っていけば良かったです(ピノさん・女性)」など、不要と判断したものの、新生活を始めてみたら、不便や不自由があることに気付いてしまったパターン。中でも多かったのは冷暖房用品関連の後悔談でした。
また、「いらないと思って捨てた扇風機だけど、お互い別の部屋で過ごすときにないと不便でした(珠奈さん・女性)」のように、2つもいらないと思って処分した家電が、ふたりが別々に使う機会があるために、実際は2つ必要だったということや、持ち込むと場所を取るからと処分したものの、やっぱりあった方が便利だったということも。実際に2人暮らしを始めて、四季を体験してみないと、要・不要は予想しにくいところでもあるので、先輩たちの体験談を元に、自分のアイテムを処分するか持ち込むか、検討してみてください。
処分して後悔!私たちの実体験
【ストーブがないと寒い!】
ストーブを処分したことを後悔。思っていたより、エアコンだけでは寒かったため。(ぽんさん)
【扇風機を買い直しました】
彼が扇風機が嫌いらしく、私が愛用していたものは引っ越しを機に処分したのですが、新居の寝室のエアコンが効きにくいことがわかり、「サーキュレーター代わりにあった方が良かった」と彼も後悔して、結局買い直しました。(杏子さん)
【テレビが観られなくて困る】
私のテレビを処分したことを後悔。新居にテレビは2台もいらないと思い、処分しましたが、夫と生活リズムが違うため、夫が自室で寝ていると夫の部屋のテレビがつけられないため。(きのこさん)
【ワゴンの収納力があれば】
キッチンワゴンを処分したのですが、引っ越し後、最初は収納しきれた台所用品が、だんだんと増えてしまい、収納が限られる新居のアパートでは、ワゴンがあっても良かったなと思いました。(あやさん)
【コートを捨てて後悔】
新居のクローゼットが狭くてコートを大量に処分してしまったけど、結局コートがないと寒いし、おしゃれの幅も狭まるので、捨てたことを後悔しました。(なぎささん)
【玩具、CD、本etc.】もう買い直せないものや価値があるものだった
「ファミコン。邪魔だったけど思い出を捨てて失敗(がんびーいさん・男性)」「カード。荷物になるから処分したが、価値があった(エーデルワイスさん・男性)」など、買い直すのが難しいものや、市場によっては価値があるもの、思い出や愛着があるものは、処分して後悔してしまうケースも。
古いゲームなどの玩具、カードなどのコレクションアイテム、本やCD、衣類などは、後から捨てたことを後悔しがちなアイテムです。とはいえ、収納量にも限度はありますし、2人暮らしをする上で、相手にとっての暮らしやすさも考慮しないといけませんから、すべてを持ち込むわけにもいかず、手放さざるを得ないときも……。
処分して後悔!私たちの実体験
漫画やCDを処分しましたが、また読みたい、聴きたいと思うことがあります。(てるひこさん)
【捨てたCDが結婚式で必要に】
同居前に家にあった自分の本やCDをかなり処分したのですが、後々結婚式をする際にBGMで使いたい音源があり、結局いくつか買い直ししたので処分しなければ良かったと思いました。(ぱるかさん)
【気に入っていた服】
気に入っていた服を、場所を取るので手放しましたが、もう手に入らないので惜しい気持ちになりました。(ぎゃんこさん)
【前のマットレスが良かった】
ベッドマットレスは、彼が元々持っていたダブルサイズのものを使うことにし、私のシングルマットレスは実家に置いてきましたが、自分のマットレスは良いものだったので寝心地の違いに若干の不満がありました。(Kasumiさん)
【靴を処分して後悔】
靴の量が多いので断捨離したが、しっくりくるのは捨てたあの靴しかなかった。(Mさん)
【ラック、カーテンetc.】 買い替え時にいいものが見つからなかった
「洗濯機の上に設置するランドリーラック、古くなったので引っ越しを機に捨てたのですが、サイズ的に捨てたものの方がちょうど良かった(はるざめさん・男性)」という声のように、新しいものを買おう!と古いアイテムを処分したものの、前のアイテムを超えるものが見つからない、というケースは悔しいですよね。また、新しく買い替えようとしたら、思っていたより高額で、やっぱり取っておけばよかった、と後悔するケースもあります。
処分して後悔!私たちの実体験
【小物が飾れる棚を捨てて後悔】
私の使っていた棚、運ぶときに重たすぎると思って捨てましたが、小物がたくさん飾れる棚だったので捨てなければ良かったと後悔しています。(chiiさん)
【サイズの合うカーテン】
遮光カーテンを処分したのですが、買い直したものはサイズ感が合わず、ちょうど良いサイズが見つかっていません。(オッティーさん)
【テーブルが見つからない】
使っていたテーブルを引っ越しのときに売りましたが、同じようなものが見つけられなかったので残念。(PPさん)
【電気カーペットを買い直し】
引っ越しで断捨離しようと、電気カーペットをフリマサイトで無料で譲りましたが、物価高の影響か、数百円の違いでしたが買い直すと高かったです。(木村モモモさん)
Part3.新居に持ち込む家具・家電・雑貨。取捨選択のポイントは?
家具・家電の場所の確保と、相手との確認が欠かせない
先輩夫婦のアドバイスからわかった、家具・家電・雑貨の取捨選択を考えるときのポイントをお伝えします。
■ポイント1 置く場所の見通しが立つものを持ち込む
「部屋のスペースを確認して、家具が配置できるかどうかをよく検討すべき(かなまるさん・男性)」「棚はいっぱいあった方がいいと思って持ち込みましたが、結局置く場所もなく、必要なかったです(かねごんさん・女性)」などの意見が。間取り、天井の高さ、クローゼットや押し入れの幅や奥行きも確認して、置き場所の見通しが立つものを選んで持ち込むのがおすすめ。
■ポイント2 最初に持ち込みすぎない
「まずは最低限で用意して、半年後に必要だと思える家具があれば、検討すること(かなちさん・女性)」など、少しずつ揃えることをおすすめするコメントも多数。ふたりの生活パターンがわかってから、必要なものを買い足した方が無駄が出ません。
■ポイント3 「捨てる・持ち込む」は相手の同意を必ず取る
「結婚しているとはいえ、元は他人であるため、持ち込むものはよく相談する方がよい(たなかさん・男性)」「勝手にものを捨てない!自分にとってはなんでもないものも相手にとっては宝物の場合がある(仁美さん・女性)」など、私物は注意して扱わないと気まずい事態に。お互い、相談した上で取捨選択の判断を。
先輩夫婦からアドバイス
【サイズの合うものだけ選ぶ】
大きな家具・家電は、新居での配置を考え、ちょうどいいものだけを持っていき、あとは引っ越し後に買った方が良いです。(N.Sさん)
【最初に買いすぎないこと】
生活必需品以外のインテリア系は最初に買わないで、少し生活して部屋の使い方に慣れてきたら少しずつ買い足す方がいいと思いました。(ASさん)
【入居後、大量処分することに】
彼は断捨離をせずに、持ち物をすべて持って引っ越ししてきました。そのため新居に物が溢れ返ってしまって、入居後に粗大ごみを大量に捨てる羽目に。捨ててから引っ越した方がトラックのサイズも小さくて済むのでおすすめです。(なぎささん)
【持ち込みたいものは相談】
思い出の品は無理に捨てない方がいいと思います。私は物が多く、なかなか捨てられません。一緒に住む前、彼が驚いたり困ったりしないように何を持ち込むのか伝え、相談したのは良かったかなと思います。(みずきさん)
お互いの収納スペースを決めておくのもおすすめ
新居がいきなりどちらかの私物でいっぱい!という事態を防ぐために、お互いが持ち込む荷物の量は、ある程度絞るのが正解。ただし、取捨選択はなるべく本人に任せたいもの。そのために「お互いの収納スペースを事前に話し合って割り振っておく。そこに収まるだけの荷物を運ぶ(サリィさん・女性)」というルールはおすすめです。
From 編集部
ある程度の処分は必要。でも思い出アイテムは大切に
持ち込んで失敗するのも、処分して後悔するのも避けたいけれど、節約や物を大事にしたい気持ちもあって、なかなか取捨選択が進まないこともありますよね。処分に迷う私物については、二度と入手できない思い出アイテムは無理に捨てず、そうでなければある程度、持ち込み物を減らした方がいいという声が多めでした。家具・家電・雑貨の持ち込み&処分は、ふたりでよく相談して、快適な新婚生活につなげてくださいね。
取材・文/河内千春 イラスト/黒猫まな子
※記事内のコメントは2023年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー80人が回答したアンケート、および2023年12月に、2年以内に結婚を機に引っ越しをした20~30代の男女110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年2月時点のものです
- 新居・家具
- 新婚生活
- 結婚準備全体