《40人台の結婚式》費用相場・自己負担・おすすめ演出を知ろう!
ゲスト数の平均値(49人)を含む40人台の結婚式は一体いくらかかるのでしょうか?
この記事では「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」から40人台の結婚式の相場観を読み解きます。また記事後半では40人台におすすめの席次や演出をご紹介。単なる「少人数」から一歩進んで、より具体的でリアルな40人台の結婚式を思い描いてみませんか?
【少人数制◆40人台の費用相場】は平均約324万円!
一般の相場と比較すると15.4万円少ない結果に
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、少人数の40人台の結婚式にかかった費用は平均で323.5万円。一般的な相場の338.9万円と比べて15.4万円少ない金額で結婚式を挙げられた計算です。
さらに、その分布を詳しく見ると、40人台という少人数の結婚式の費用総額で最も多いのは300万円台で、その割合は一般的な相場より多め。さらに200万円台が、一般相場では18.4%なのに対して、ゲスト40人台では23.8%と多く、全体的に低めの費用で実施できたことが分かります。
ちなみにより細かい50万円刻みでチェックすると、一般的な相場では400万~450万円未満が15.2%で最多なのに対して、40人台では300万~350万円未満が最も多く、ボリュームゾーンに100万円近いギャップがあることに気付きます。
【結婚式の少人数化】
80人台が減り、10人台が増えた
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、結婚式ゲスト人数の平均は49.1人。つまりこの記事でフィーチャーしている40人台でした。
これは80人台の結婚式を望む人が減り、10人台の結婚式を望む人が増えた結果。
ゲスト人数については地域差もあり、ゲスト人数の平均が40人台だったのは、北海道、宮城・山形、首都圏、新潟、長野・山梨、富山・石川・福井、東海、関西、岡山・広島・山口・鳥取・島根の9エリア。一方、青森・秋田・岩手、福島、茨城・栃木・群馬、静岡、四国、九州はゲスト人数が多め。特に九州は平均人数が61.4人。最多のゾーンも60~70人でした。
【少人数制◆ゲスト40人台の自己負担額】は150万~200万円未満
一般の相場と比較すると、3.5万円少ない結果に
自己負担額についても「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」をチェックしてみましょう。少人数の40人台の結婚式で支払った自己負担額は平均で153.6万円。一般相場の157.1万円と比べれば3.5万円少ない計算です。
平均値ではなく、分布で見るとどうでしょうか?
ゲスト40人台という少人数の結婚式の自己負担額で最も多いのは150万~200万円未満(21.4%)。一方、一般相場の自己負担額で最も多いのが200万~250万円未満(17.2%)という結果でした。
■まとめ■
ボリュームゾーンで比較すると、40人台の結婚式の相場は一般相場と比べて100万円低く、自己負担額も50万円くらい低い、と覚えておけば一つの目安になるでしょう。
【結婚式の収支】
ご祝儀はゲスト人数に応じて減少する
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」では自己負担額を「費用総額-(マイナス)ご祝儀または会費」で算出しています。そこで気になるご祝儀について軽くチェックしておきましょう。
調査の結果、少人数の40人台の結婚式のご祝儀平均は177.3万円と判明。全体平均の197.8万円より20.5万円少ない数字でした。
結婚式の収支を考える時、もう一つ気になるプラス要素として親援助がありますが、こちらは少人数の40人台の結婚式で平均169.9万円。そもそも親援助はゲスト人数に左右されないものなので、全体平均の184.4万円より14.5万円少ないといってもあくまで参考程度にとどめておいて。
実例で分かる!
【少人数制◆40人台の席次】は円卓がおすすめ!
「少人数の結婚式は会場ががらんとして見えそう……」という意見があります。確かに、「ゲスト数40人未満」の結婚式はこれまで“少人数”としてひとくくりにされがちでした。ところが今回、「ゼクシィ花嫁会」メンバーにアンケートを取ったところ、「40人台(40~50人未満)」の結婚式には「20人未満」とは異なる3つの特徴があることが分かりました。
1つは司会者。40人台の結婚式には司会者が立ち、進行を手助けする場合が多いよう。
2つめは高砂席のスタイル。40人台の結婚式では“高砂ソファ”が目立ちます。
そして3つめは席次。40人台の結婚式では円卓が圧倒的に多いという結果でした。
それでは実際に円卓を選択した先輩花嫁に、その理由や感想を尋ねてみましょう。
私たちが円卓を選んだ理由
40人台の結婚式はそこそこ人数もいて華やかでした。頭を悩ませたのは席次。仲のいい人同士でまとめたかったから円卓を選びました。(ゆりさん/ゲスト人数45人、費用総額320万円、自己負担額80万円)
私達は元々円卓を想定していました。コロナ禍で1テーブルあたりの人数を減らしたのでゆったり座ってもらえました。もしもう一度結婚式ができるとしても同じ人数で挙げたいくらい満足しています。(サクラさん/ゲスト人数45人、費用総額380万、自己負担額180万)
披露宴会場の理想が円卓だったので円卓しか考えませんでした。とにかくゲストみんなが楽しめるように、全員とお話ができるように考えた結果です。(もりちさん/ゲスト人数41人、費用総額450万円、自己負担額100万円)
【席次の豆知識】
20人未満の結婚式なら流しのテーブル配置で
“少人数”という言葉からイメージしがちなテーブル配置は「流し」のスタイル。ところが実際の「40人台の結婚式」では「円卓」が大多数、という結果が出ました。「それじゃあ、流しのテーブル配置は誰がしてるの?」という疑問が残りますよね。
その答えは「20人未満の結婚式」。この規模になると、高砂ソファではなく、新郎新婦もゲストと同じ長方形のテーブルにつき、司会者もいたりいなかったり。わずかながら「親の席をふたりの近くに」という答えも見られました。
実例で分かる!
【少人数制◆40人台の演出】は「一人一人」が大切!
「40人台の結婚式だと、余興を頼めるゲストがいなくて退屈なんじゃないの?」という心配の声もあるかもしれませんが、「ゼクシィ花嫁会」アンケートを見る限り、演出面でも3つの特徴があることが分かります。
1つはゲストに余興を頼むのではなく、ふたりが余興の担い手となっている点。
2つめは親や親族が最前列で余興を楽しめている点。
そして3つめが「ゲスト一人一人」というキーワード。
大勢に向けて華やかにアピールする披露宴演出ではなく、向き合う相手の顔が見えて、近い距離で「ありがとう」と伝えられる、心温まる披露宴が花嫁の満足度を高めていました。
写真で分かる!【少人数制◆40人台で大満足の演出】はこれ!
23人のゲストを参加型演出に呼び込み、全員と楽しい時間をシェア
「40人規模なので、呼びたい友人は全員呼べました」と笑顔の新婦。
取り入れた演出は参加型が6つ。
●友人による誓いの言葉(2人参加)
●ダズンローズ(12人参加)
●友人が運ぶケーキ入場(2人参加)
●お手本バイト&サンクスバイト(3人参加)
●中座のエスコート(4人参加)
●友人スピーチ(1人参加)
そしてシェア型が5つ。
●オープンレター
●リボンワンズ
●ポーチトス
●スイーツビュッフェ
●フォトラウンド
盛り沢山な演出内容で、驚きと笑顔に溢れた時間を過ごすことができました。
\40人台の演出アドバイス/
「ゲスト参加型にしたい」「できるだけたくさんの人に演出に参加してもらいたい」「全員とお話しして、写真を撮りたい」という3つの願いがすべて叶いました。(もりちさん/ゲスト人数41人、費用総額450万円、自己負担額100万円)
【写真1枚目】マスクを手にしている笑顔の男性は新郎新婦のキューピッド。受付をお願いし、人前式では友人代表の誓いの言葉をお願いし、キューピッドバイトもしてもらった
【写真2枚目】ダズンローズ演出で集めたバラを花束にしてフォトラウンド。友人手作りのフォトプロップスが名脇役に
【写真3枚目】人前式はオープンレター演出で幕開け。「41人全員にお手紙を書けて夫も私も楽しめた演出です。参列者からも、とても感動した!という言葉を頂きました」
ゲスト全員とハイタッチ入場。花嫁の手紙も一人一人に向けてメッセージ
ふたりの結婚式では一卓当たり最大8人が座れる円卓を8つ用意。64人入るバンケットに40人台のゲストだから、ゆったり着席できてテーブル間の距離も余裕があり、披露宴ではその間を縫うようにして入場しました。
「ゲストがハイタッチしてくれたら、それに応えたいね、と言ってはいたけど、絶対やろうと決めていたわけではありませんでした。ところが入った瞬間、一番初めに通った友人ゲストがハイタッチをしてくれて、みんながそれを見て歓声を上げたので、全員とのハイタッチ入場が叶いました」とうれしそうなふたり。
「一人一人と楽しみたい」という思いは花嫁の手紙にも表れています。「手紙の構成を考える際、ゲスト全員が登場するように、と考えました」と新婦。「元気だった時にはいつもバイクに乗っていたじいじ、今、目には見えていないけれど、きっと来てくれていることでしょう」というメッセージにゲストは涙しながら心を通わせていました。
\40人台の演出アドバイス/
「親しいゲストばかりであっても、狙った演出が的中するとは限りません。花嫁の手紙では新郎のカンペ的なウケを狙って巨大な紙を用意したのに、私の目が悪いのでそのせいだと思われて(笑)。その代わり、思わぬシーンで盛り上がって楽しい思いもさせてもらいました」。(ピノさん/ゲスト人数45人、費用総額350万円、自己負担額150万円)
【写真1枚目】その場でやることを決めたハイタッチ入場
【写真2枚目】ゲスト一人一人に向けて用意した花嫁の手紙は感動的なシーンとなった
母と妹にサンクスバイト。親友にお色直しのエスコートをお願い
ゲスト40人台の結婚式は「ゲスト一人一人と会話する時間が長く持てたのが良かった」と新婦。「ゲストの人数が少ないので、皆さんの顔を見ながらサンクスバイトやエスコート退場ができました」
さらにふたりの目線は会場スタッフにも及んでいます。「退場の際はなるべくたくさんのテーブルの近くを通れるように先導してくれました。また一人一人に目が届くので、お料理の温度や飲物のなくなり具合を気にしながらゲストサービスをしてくださったのも良かったです」。40人台の結婚式は会場側にもプラスの変化をもたらしているようです。
\40人台の演出アドバイス/
「1テーブル当たり、ゲストは2~4人の配置でした。ゲスト全員に手紙を書き、披露宴会場の席に置いてもらった工夫も喜ばれました」。(みさみささん/ゲスト人数40人、費用総額280万円、自己負担額50万円)
【写真1枚目】「バイト先が一緒で仲良くなった」という大学時代からの友人にエスコート役をお願い
【写真2枚目】姉妹でのサンクスバイトを新郎が至近距離から撮影!
【写真3枚目】ゲストが披露宴会場に入るとすぐ目につくように、手紙をテーブルにセットしておいた
少人数制◆40人台の結婚式、【メリット&デメリット】まとめ
メリットは……
少人数の結婚式は40人台でも費用総額が全体平均より15.4万円低く、比較的リーズナブルに結婚式が挙げられること。何よりお金に代え難いメリットとして、「一人一人のゲストと濃密な時間を過ごせること」が挙げられます。
デメリットは……
少人数なのでご祝儀が全体平均より20.5万円少ないこと。とはいえ、その金額は全体平均と3.5万円しか違いません。強いて言うなら「呼びたいゲストが大勢いる場合、人数を絞るのが大変」が最大のデメリットでしょうか。
「ゲストの顔触れ」と「支払いタイミング」にも注意!
40人台の結婚式をお金の面から考えるとき、注意したいポイントがあと2つあります。それは「ゲストの顔触れ」と「支払いタイミング」。
ここまで、「少人数の結婚式はご祝儀が少ない」と説明してきましたが、ゲストの顔触れ次第ではそうとも言いきれません。親族や上司・恩師のご祝儀は多め、友人ゲストは少なめ、という相場があるからです。
また、結婚式の費用の支払いタイミングは会場によってさまざまです。式後であればご祝儀で賄えますが、全額式後、というのは少数派。一定の割合を式前に用意する必要があるので、そこはおのずと自己負担、ということになります。ゲストが少人数でも、衣裳を提携外店舗でオーダーして持ち込むような場合、式前に費用を用意しなければなりません。
From 編集部
結婚式の固定費と変動費を分けて考えれば、少人数はなお、安心
結婚式のお金はゲスト人数分必要な項目と、そうでない項目があります。衣裳などは固定費なので、ゲスト人数に左右されません。一方、料理や引出物といった変動費はゲスト人数によって増減します。ゲストが少人数なら、ご祝儀は減る。だけど、かかる費用も少ないというわけ。
40人台の結婚式の良さ・注意点を知って、かけがえのない一日を叶えてくださいね!
構成・文/水野康子 イラスト/てぶくろ星人 D/ロンディーネ
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」、コメントは2023年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー39人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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