結婚式プランナーにお礼(心付け)は必要?相場・アイテム・渡し方
結婚式でお世話になったウエディングプランナー。感謝の気持ちとしてお礼や心付けは用意した方がいい?また、用意するならいくらぐらいのものを選ぶべき?そんなプランナーへお礼を渡すときのマナーについて、マナー講師の岩下宣子先生にお話を伺いました。実際に花嫁がどうしたか、実例と併せて解説します。
ウエディングプランナーへのお礼は必要?
お礼を渡した花嫁は47%
花嫁にアンケートをとったところ、47%はウエディングプランナーに何かしらお礼を渡しているよう。ウエディングプランナーへのお礼は、必ずしも渡さなければならないものではありませんし、「ありがとう」の言葉でも十分気持ちは伝わります。
お礼を渡す場合、高価だと相手も恐縮してしまうので、一般的には3000円~5000円程度で考えることが多い傾向です。
プランナーへのお礼でどんなものを渡した?
人気1位は雑貨やお菓子などの「品物」!
最も多かったのは品物を贈ったという意見。現金(心付け)だと、受け取ってもらえない場合がありますが、品物であれば気軽に渡すことができ、贈られる側も気兼ねなく受け取ることができます。具体的には、プランナーの好みの雑貨やスイーツ、スタッフともシェアできる個包装のお菓子などを選んでいるよう。
品物を渡しました!
スタッフの皆さんで分けて食べてもらいやすいように、個包装のお菓子を選びました。現在の住まいのご当地感のあるお菓子にしたので、とても喜んでもらえました!(maiさん)
今後も仕事で使用できるかと思い、名入れボールペンを贈りました!(のすけさん)
2位:思いのこもった「手紙」
品物の次に多かったのが手紙。心付けや花束に手紙を添えて、感謝を伝える人も多いよう。直接お礼を伝えるのが恥ずかしかったり、なかなか時間が取れなかったりする場合も、手紙であればありがとうの気持ちを素直に伝えられます。
手紙を渡しました!
結婚式までに、かなり気苦労をかけてしまったのでお礼の言葉を書いて渡しました。(ゆいさん)
新郎が作成したメッセージアプリで感謝のひと言をお伝えしました。(いくらさん)
3位:実用性のある「お金(心付け)」
心付けとは、お世話になったウエディングプランナーやスタッフに渡す感謝の気持ちで、通常は現金を渡します。どんな品物がいいか迷ってしまう、もらっても困らないものを贈りたいという場合は、心付けを渡す人が多いようです。ウエディングプランナーへは、だいたい3000円から5000円程度を渡すのが一般的。心付けを贈る際は、新札を用意しましょう。ほかのプランナーの手前もあるので、ご祝儀袋よりもカジュアルなポチ袋に入れるなど、受け取りやすい配慮ができるといいですね。
なお、会場の決まりとして、心付けを受け取るのがNGとされている場合もあります。
心付けを渡しました!
プランナーさんが司会の役割も担当してくださったので、本当はもっと額をお渡しすべきと考えましたが、高すぎても受け取ってもらえないのも困るので、1万円に落ち着きました。(スギモトさん)
何もわからずだったのですが、いろいろお世話になったのでキリのいい5,000円を小さめの可愛らしい封筒に入れて渡しました。(いっしーさん)
4位:サプライズ感のある「花束」
品物だと喜んでもらえるかわからない……そんなときは小さな花束を贈るのもすてき。プランナーのイメージに合わせて、花束で感謝の気持ちを伝えてみましょう。サプライズ感を出すなら、披露宴中にプランナーへの花束贈呈を演出として取り入れるのもあり。まさかの展開に、プランナーも涙する感動の演出になりそう!
花束を渡しました!
プランナーさんのイメージに合わせて花束を作ってもらい、私たちの気持ちを表しました。(かなさん)
友達からのアドバイスで卓上に飾れるミニブーケを贈りました。(コウママさん)
5位:思い出は色あせない!「写真・アルバム」
式当日や前撮りの写真、またはプランナーと一緒に撮った写真をプレゼントに添えて渡すカップルも多いよう。中には、写真を手作りのアルバムにして、思いのこもったプレゼントを渡すカップルも!スマホやカメラで気軽に写真は残せますが、プリントした写真をアルバムにして贈ると、特別感が増すもの。プランナーにとっても、自身が携わった結婚式の思い出として残すことができます。
写真・アルバムを渡しました!
プランナーさんが写った写真を全部印刷(100枚超え)して、エピソードや感謝の気持ちなどを書いた手作りのアルバムを作成して贈りました!(rumix1118さん)
プランナーへのお礼はいつ渡す?
当日の式後に渡す人が多い
プランナーへのお礼を渡すタイミングで一番多かったのは「当日式が終わった後」。控室で渡すほか、着替えが終わって会場を出る際にお礼を伝えたという花嫁が多いよう。
次に多かったのは、「後日渡しに行った」で全体の22%。当日はバタバタして時間がないので後日改めて訪問したり、式当日にホテルステイした翌日に立ち寄ったりと、お互いに落ち着いたタイミングで渡す人も見られました。
お礼を渡す際は、品物に合わせてタイミングを変えた方がいい場合もあります。例えば、お金(心付け)であればポケットに入れられるので、当日の朝の打ち合わせ時に渡すのがいいでしょう。品物なら、披露宴が終わった後や後日の方が、もらった後も対応に困りません。また、花束であれば、披露宴中にサプライズで渡して、演出として取り入れるのもありでしょう。
お礼を伝えるのは、昔から3日以内と言われています。今は、メールやSNSでつながっていることがほとんどなので、当日か次の日あたりには、感謝の言葉を伝えておきましょう。
いつお礼を渡した?
【当日、式が終わった後】
式が終わって最後のお礼をする時に、お菓子と手紙を渡しました。「気を使ってくれなくていいのにありがとうございます!」と喜んでくれました。(みさみささん)
【後日渡した】
挙式後、レストランにランチで訪れる機会があったので、お礼として有名店の洋菓子をお渡ししました。とても喜んでもらえました。(坂倉さん)
【当日、披露宴中にサプライズで】
新郎謝辞の後、サプライズでプランナーさんを呼び、ふたりであいさつをしてゲストの皆さんの前でプレゼントしました。(りっぽんさん)
プランナー以外の方へのお礼についてはこちらをチェック!
From 編集部
気持ちが伝われば、ものや金額にこだわりすぎなくてOK!
結婚式のプランナーとは数カ月にわたって連携を取り合うので、何かしら感謝の気持ちを伝えたい人は多いでしょう。しかし、お礼は必ずしも品物やお金である必要はなく、大切なのはあくまで気持ち。感謝の言葉でも十分ではあるので、無理のない範囲で気持ちを伝えてみて。
岩下宣子 マナーデザイナー
現代礼法研究所代表。NPO法人マナー教育サポート協会相談役理事。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏に師事。企業や学校などでマナーの指導、研修、講演などを行う。著書も多数。
構成・文/古閑真梨子 イラスト/pai D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2023年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人と、過去2年以内に結婚式を挙げた110人が回答したマクロミル調査によるものです
- 結婚準備全体
- 常識・マナー
- お金