[引っ越し・家電etc.] 新生活スタートにかかった「初期費用」いくら?
ついに始まる彼との新生活。ワクワクするけれど、賃貸契約、引っ越し、家具・家電の購入費など「初期費用」ってどれくらいかかるの?という不安もありますよね。そこで、先輩カップルに実際かかった「初期費用」を取材。引っ越し前が実家か1人暮らしかなどによって、お金のかかり方はさまざまなので、ぜひ参考にして。
【Case1】夫婦ともに実家から新居へ
サクラさん夫妻(愛知県)
【賃貸契約】
ふたりとも実家から新居へ。夫の実家が駅から遠かったので、駅に近い新居を探しましたが、たまたま駅前の物件が空いていたのでそこに決めました。
*費用:39.8万円(初月家賃2カ月分16万円、敷金・礼金0円、仲介手数料8.8万円、保証金15万円)
【引っ越し】
大型家電は購入したお店に搬入・設置を頼んだので、引っ越し会社を使わず、自分たちで引っ越しできました。
*費用:0円
【家具・家電】
洗濯機は、干せない日のことを考えて乾燥機付きに。ソファが部屋のお気に入りスペース。お部屋は白で統一したのがポイントです。
*費用:約40万円(洗濯機、冷蔵庫、エアコン、ソファなど)
★POINT★ 家具・家電の購入は「搬入日」をチェック
サクラさんのように夫婦とも実家から新居へ引っ越しする場合、家具・家電は新たに購入するケースが多いので、新居に搬入してもらえば、その分の引っ越し費用はかからずに済みます。
ただし、在庫状況や搬入業者の都合などにより、希望日に搬入してもらえないこともあるので注意が必要。また、特に新築の大規模マンションなどでは搬入の集中を避けるため、引っ越しや大型の家電・家具の搬入日時を制限されることがあります。管理会社に確認しましょう。
【Case2】妻は1人暮らしから/夫は実家から新居へ
ゆうなさん夫妻(東京都)
【賃貸契約】
妻は1人暮らしから、夫は実家から新居へ。お互いの就職を機に同居を始めるため、結婚2年前に引っ越しました。急行停車駅の駅から近いことにこだわりました。
*費用:41.5万円(初月家賃10万円、共益費5000円、敷金・礼金1カ月分ずつ、仲介手数料11万円)
【引っ越し】
引っ越し会社の、大物家具・家電輸送サービスを利用しました(洗濯機のみ・取り外しと取り付けオプションあり)。その他の荷物は大型ワゴン車のレンタカーで運びました。往復は大変でしたが、支出を抑えることができました。
*費用:約3.5万円(大物家具家電輸送サービス約1.5万円、レンタカー約2万円)
【家具・家電】
妻が1人暮らしで使っていたものを持ち込んだのと、大きめのクローゼットが付いていたので、新しく購入する必要がありませんでした。重い冷蔵庫を、タオルで引きずりながらふたりで搬入したのは良い思い出。1人暮らし用でも十分活躍してくれています。
*費用:0円
【その他】
最初の数日、生活の基盤が整うまでは外食が続き、意外と出費がかさみました。
★POINT★ 引っ越し会社には部分的な作業だけ頼めるプランも
ゆうなさん夫妻のように、引っ越しをプロに頼む部分・自分でやる部分に分けるのもおすすめ。水漏れなどが心配な洗濯機の移設だけ引っ越し会社に頼み、それ以外の荷物の搬出・搬入はレンタカーを借りて自分たちで、と分けることで、安心かつ出費を抑えて引っ越しできます。
引っ越し会社には部分的な作業をお願いできるプランも充実しているので、自分たちにぴったりなプランを探してみましょう。
【Case3】妻は実家から/夫は1人暮らしから新居へ
麻帆さん夫妻(京都府)
【賃貸契約】
妻は実家から、夫は1人暮らしから新居へ。以前は遠距離恋愛をしていましたが、結婚を機に賃貸マンションを借り、一緒に暮らし始めました。初めてのふたりでの生活なので、広さなどにはこだわらず、新築を選びました。
*費用:47.5万円(初月家賃19万円、礼金1カ月分、仲介手数料0.5カ月分。敷金は夫の会社負担)
【引っ越し】
夫は1人暮らしといっても、家具・家電付きの会社の寮だったため、大きな荷物はなく、家族に手伝ってもらいました。
*費用:0万円
【家具・家電】
家具・家電は一から揃えました。お互い初めての大型家電購入だったので、部屋の通路の幅など考えずに購入し、ドアを通過できないことが判明。マンションの管理会社に連絡してドアを外してもらい(約5000円)、改めて搬入会社に連絡をして洗濯機を入れてもらいました。
*費用:約100万円(洗濯機、冷蔵庫などひと通りすべて)
★POINT★ 家具・家電は「搬入経路」のサイズも確認
麻帆さん夫妻のように、大型家具・家電が建物のドアなど「搬入経路」を通過できないというケースもあるので注意が必要。ドアを外したり、クレーンで窓から搬入したりなどが必要になると、費用も手間もかかってしまい、どうしても入らない場合は買い替えが必要となるケースも。
ドアのほかにも、通路の曲がり角、エレベーターがない場合は階段など、通過するのが難しそうな場所は、サイズを測っておきましょう。
【Case4】夫婦ともに1人暮らしから新居へ
なぎささん夫妻(東京都)
【賃貸契約】
ふたりとも1人暮らしから新居へ。東京と千葉で少し離れて暮らしていましたが、緊急事態宣言のときも会いたい気持ちがあり、一緒に住むことに。妻はミシンが趣味なので、防音を考えて鉄筋コンクリート造が必須条件でした。またミシン用の部屋も必要なので2LDK以上、虫が苦手なので2階以上が条件でした。
*費用:68.5万円(初月家賃13.7万円、敷金2カ月分27.4万円、礼金1カ月分13.7万円、仲介手数料13.7万円)
【引っ越し】
2軒合わせて1台のトラックを手配し、先に夫、次に私の荷物を積む予定だったのですが、夫が断捨離せずに全部の荷物を積んだため、私の荷物が15箱ほど積みきれず、それだけタクシーで後から運ぶ羽目に。少しけんかになりましたが、今となってはいい思い出です。
*費用:約20万円
【家具・家電】
テレビを購入すると10万円キャッシュバックというキャンペーンに当選し、テレビがかなりお得に買えました。
*費用:約100万円(テレビなど)
【その他】
ミシン部屋を自分の基地にするべくDIYをしたので、木材やペンキなどで5万円ほどかかりました。
★POINT★ 引っ越しの「立ち寄りプラン」を上手に活用
結婚などで2カ所から引っ越しをする場合は、なぎささん夫妻のように「立ち寄りプラン」(2カ所積み)を利用するのもアイデア。引っ越し元が遠く離れていなければ、2回に分けるよりお得に利用できることが多く、引っ越し会社によってはこのようなプランを用意していることがあります。
ただし、なぎささん夫妻も経験したように、先に積んだ人の荷物が予定を大きく超えてしまった、などの場合は別便になってしまうので注意が必要。また、2カ所の引っ越し元が遠い場合はお得にならないケースもあるので、いずれにしても運ぶ荷物の量を決めた上で、複数の会社に相見積りを依頼しましょう。
From 編集部
自分たちにとって安心&お得なプランを選んで
新生活の初期費用のかかり方は、カップルごとにそれぞれ。どちらかが1人暮らしをしていれば家具・家電の購入費用は抑えられるものの、引っ越し費用が増えたりと「元の暮らし」によって大きく左右されます。ここで紹介した先輩カップルの皆さんのケースを参考に、自分たちにとって安心&お得なプランを選んで、新生活をスタートさせましょう。
構成・文/前川ミチコ イラスト/moeko D/mashroom design
※記事内のデータならびにコメントは、2023年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー77人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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