【結婚式準備】初回打ち合わせ前“むしろ”やらない方がいいことって?
結婚式の会場が決まって初めての打ち合わせ。何を話せばいいのかちょっとドキドキしますよね。打ち合わせまでに頑張っていろいろと準備を進めなくちゃとプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。でも、1回目の打ち合わせまでにやらなくてはならないことって、それほど多くはないんです。
1回目の打ち合わせまでに「やらない方がいいこと」あるってホント?
1回目の打ち合わせでは、プランナーがふたりのことはもちろん、結婚式への希望や思いをていねいにヒアリング。さまざまな情報を総合して、おすすめのプランをいくつか提案してくれます。
プランナーの提案を待たずして、自分たちで準備を進めてしまっていると、「ああ、そっちの方が良かった……」と後悔することもあるかもしれません。提案を聞いてから準備を始めても決して遅くはないので、1回目の打ち合わせまではそれほど準備を進めなくても大丈夫なんです!
では、次から実際に結婚式の打ち合わせを担当するウエディングプランナーに聞いた「1回目の打ち合わせまでは頑張らなくてもいいこと」をご紹介します。
アドバイスをくれたのは……
浦安ブライトンホテル東京ベイ
東海林 恵さん
ブライダル専門学校を卒業後、新卒で浦安ブライトンホテル東京ベイに入社。宴会、レストランのサービススタッフを経て、ウエディングプランナーとなり現在6年目。「みんなの良かったのために」をモットーにプランニングを行っている。
パレスグランデール
山口桃佳さん
大学を卒業後、ウェディングプランナーを目指してパレスグランデールへ入社。宴会サービスや衣装部門、レストラン部門での研修を経て、ウエディングプランナーとなる。
新郎新婦やゲストへの寄り添い方を身につけ、接客の最前線で活躍中。
【やらなくてもいいこと1】招待状の文言やデザインの作り込み
結婚式の3カ月前を目安に発送する招待状。大切なゲストにお届けするものだから、文言やデザインを早めに考えておきたいと思う人も多いことでしょう。もちろん頭の中でいろいろと思い描くくらいなら問題ありませんが、実際に作成し始めたり、業者に発注したりするのは、1回目の打ち合わせが終わるまで待って!節約のために手作りや外部業者への発注を考えている場合でも、「会場にお願いした場合の価格を確認しないと、どちらがコスパがいいか判断できないですよね」(まみさん)という先輩花嫁の意見もあります。
プランナー’s アドバイス
会場によって、招待状に盛り込む内容が決まっていることがあります。ゲストによって集合時間や集合場所が異なることもありますので、実際に作成するのは打ち合わせ後がおすすめです♪(東海林さん)
招待客数が多いと招待状の準備が大変という気持ちはとてもよく分かります。お打ち合わせで作りたいもののイメージをお伝えいただけたら、簡単な作り方やおふたりができることを提案できる場合もあります。(山口さん)
【やらなくてもいいこと2】プロフィールムービーなど映像の作成や発注
手作りする人が多いオープニングムービーやプロフィールムービーなどの映像演出。なるべく早めに準備したいと考える人は多いようですが、会場によって上映できるファイル形式やスクリーン形式などが異なっているので、確認の前に作ってしまうとうまく上映できず、二度手間になってしまうことも……。また、著作権の問題も複雑なので、打ち合わせ後に作り始める方がよさそう。
プランナー’s アドバイス
素材の提出方法は発注先によって異なるので、実際に準備するのは打ち合わせの後の方が安心です。使用したい写真を集めたり、使いたいBGMをリストアップしておいていただけるとスムーズです!(東海林さん)
早めに準備したいという人は、仮のデータでざっと映像を作ってみるという方法も。それを試写して実際にスクリーンに映る状態を確認します。その後、打ち合わせで詳細を確認し、本番データを作成する方法なら二度手間になりません。(山口さん)
【やらなくてもいいこと3】ウエルカムグッズの用意
お気に入りのウエルカムグッズで受付や控室などを自分らしく飾りたいと考える人もいるでしょう。素敵なグッズを見つけたら、ついつい購入してしまうことも……。手作り派は結婚式に備えて、早めに用意しておきたいと考えるかも。でも、「ウエルカムグッズを作り過ぎ、結局ロビー内には入りきらず、ガーデンにも置くことになりました」(なぎささん)なんていう先輩花嫁も……。また、会場に用意されているものを利用できることもあるので、一度確認してからの方がいいでしょう。
プランナー’s アドバイス
ゲストをお迎えするウエルカムスペースは大切な空間。早くから取りかかりたいですよね!ただ、ウエルカムスペースで使うイーゼルやプチギフト用のカゴなどは会場でも用意している場合があるので、購入する前に確認すると余分な出費が抑えられますよ。(東海林さん)
【やらなくてもいいこと4】結婚式のプログラム検討
結婚式ではあんなこともやりたい、こんなこともやりたいと夢が広がる人も多いはず。ただ、打ち合わせ前に作り込みすぎてしまうと、実現できずにがっかり……なんていうことも。「披露宴って意外に時間が限られていて、やりたいことを全部入れると余裕のないプログラムになってしまうことを、打ち合わせで初めて気付きました」(きむらんらんさん)という先輩花嫁の声もあります。
先輩花嫁からは「最初の打ち合わせまでは妄想レベルで十分」(ますおさん)とのアドバイスもあり、やりたいことを考えて夢を膨らませるのは問題ありませんが、実際にプログラムを作るのは打ち合わせ後にした方がよさそう。
プランナー’s アドバイス
プランナーはお話をお伺いした中で、おふたりだけの世界に一つの結婚式を提案したいと考えています。その中にはおふたりが気付いていない「本当にやりたいこと」があるかもしれません。ですから、イメージを固め過ぎずに、「こんな感じが好き」「こんな雰囲気にしたい」というご希望を教えていただけるとうれしいです(山口さん)
【人によってはやらなくてもいいこと】前撮りの発注
お気に入りの衣裳を着て素敵な写真が残せる前撮りは、多くの花嫁さんにとって結婚式の機会にぜひやりたいものの一つといえるでしょう。結婚式とは別に計画を立てて進めるケースがあるかもしれませんが、実は結婚式会場で前撮りができることもあります。会場のプランの方がお得だったり、素敵なシチュエーションだったりということもあるので、「絶対にこんなシチュエーションで撮りたい!」という希望がなければ、打ち合わせで確認してから前撮りの計画を進めるのがおすすめです。
但し、前撮り写真を式当日のウエディングアイテムに使おうと考えている場合は、早めにスケジュールを相談しておきましょう。
プランナー’s アドバイス
結婚式当日は忙しく、ゆっくりと撮影する時間がとれません。せっかくお選びいただいたお気に入りの会場と衣裳ですから、会場で前撮りをするというプランも素敵です。会場によってはヘアメイクのリハーサルも兼ねられますよ。(東海林さん)
プランナーがおすすめ「1回目の打ち合わせまでにやっておくといいこと」
プランナーが口を揃えて言うのは、「結婚式はおふたりと会場、双方で協力してつくり上げていくもの」ということ。だから、自分たちだけで、「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と焦る必要は全くありません。「準備期間もおふたりの大切な結婚式の一部ですから、楽しみながら、悔いのないように過ごしていただきたいです」(東海林さん)という思いがあり、「打ち合わせには0ベースで来てもらっても大丈夫です」(山口さん)という心強い言葉もありました。
また、打ち合わせで多いのが、ふたりの意見が食い違うこと。齟齬(そご)をできるだけ少なくするには、とにかく話し合うことが大切です。「結婚式で誰に感謝を伝えたいか、どんな夫婦になりたいか、ふたりで叶えたい夢は何か……など、これからふたりでどんな人生を歩んでいくのかをじっくり話し合っていただくといいかもしれません」(山口さん)
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From 編集部
細かい部分は後でOK!大まかにイメージを伝えよう
1回目の打ち合わせまでに、細部まで決め込んでいく必要は全くなし!むしろ決め込んでしまうことで、ふたりの素敵な結婚式の可能性を狭めてしまうことがあるかもしれません。1回目の打ち合わせには、「こんな結婚式がしたい!」という夢を持っていきましょう。1回目の打ち合わせはその夢を実現するためのスタートライン。ここからプランナーと協力して、準備を進めていきましょう!
文/粂 美奈子 イラスト/moko. 構成/小田真穂(編集部)
※記事内のコメントは2023年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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