大人花嫁が取り入れたい、ゲスト喜ぶ「料理」のおもてなしポイントって?
友人の結婚式に参列したり、旅行やグルメなど経験を重ねることで、「おいしくてこだわりを感じる料理はゲストの満足度に直結」することを知っている大人花嫁たち。自分の結婚式では、どんな料理でどんなふうにもてなせるのか、気になりますよね。そこで今回は、大人花嫁ならではの料理のこだわりを深掘り。ぜひ参考にして。
大人花嫁だからこそ「料理」にこだわる人が多数
衣裳、装飾、演出など、結婚式のこだわりポイントはたくさんあるけれど、大人花嫁へのアンケートによると「料理」にこだわった花嫁が8割弱と最多。「自分たちにかけるお金より、ゲストへのおもてなしにお金をかけた」という声も多く聞かれました。
〈大人花嫁が料理にこだわる理由って?〉
■大切な人に感謝を伝えたいから
大人になればなるほど今まで支えてくれた人への感謝が膨らむもの。ふたりの想いを、言葉以外でしっかり伝えられるおもてなしは何かと考えると、やはり五感で楽しめる料理が筆頭に。ゲストを思う気持ちの分だけ、料理へのこだわりが強くなります。
■参列経験豊富なゲストが多いから
家族以外に呼ぶゲストは、高齢の親族、社会人歴を重ねた友人、会社の上司など。みんな結婚式の参列経験も豊富で目も舌も肥えているので、料理は最重要のおもてなしポイントに。
■歓談の時間を大切にしたいから
今どきの結婚式は、プログラムを詰め込み過ぎず、「ゆっくり会話を楽しみたい」という大人花嫁も多数。余興や演出の少ないシンプルな結婚式では、料理の存在感はさらにアップ。ゲストの笑顔を引き出し、歓談を盛り上げるためにも、こだわりの詰まった料理は欠かせません。
ここからは、大人花嫁が何にこだわったのか、ゲストが喜ぶおもてなしポイントを具体的に見ていきましょう。
料理の「素材」にこだわった
新鮮なとりたて野菜や魚、普段は食べられない高級食材、ふたりにゆかりのある食材など、大人花嫁ならではの視点で見ると、料理の素材はこだわりどころ満載。魅力的な食材で料理のおいしさやふたりらしさはさらにアップ。印象的なおもてなしに。
私はココにこだわりました!
【地産地消のとれたて食材】
海が目の前で新鮮な魚介類を使った料理が味わえる会場。漁港直送のおいしい高級魚を使った料理にランクアップし、隣接キッチンから出来たてをサーブしてもらいました。朝とれたばかりの三浦半島の野菜を使ったサラダもカラフル&新鮮でスペシャルなおもてなしに。(りなさん)
【やわらかくておいしいお肉】
一番印象に残るのが、メインの肉料理だと思ったので、やわらかな国産牛にグレードアップ。若いゲストはもちろん、高齢ゲストにも「おいしい」と残さず食べてもらえました。(美雪さん)
【新郎新婦の思い出が詰まった食材】
北海道出身なので、ガーデンで「ラム肉」のバーベキューを。彼の故郷、石川県ならではの高級魚「のどぐろ」も魚料理に。ふたりの思い出の味も紹介したくて「油そば」(スープのないラーメン)も素材を取り寄せ提供。ゲストにも「いろんな珍しい食材を楽しめた。おいしかった」と好評でした。(忍帆さん)
【彼と家族が釣った魚】
彼と彼の弟、私の父の共通の趣味が「釣り」。結婚式の数日前にも3人で出かけて何種類も釣れたので、私と彼とでシェフに届け、料理の素材として使ってもらうことに。当日は釣った魚が手まりずしなどおいしい料理に変身。サプライズで紹介したら父も大喜び。アットホームな雰囲気がより盛り上がりました。(kiyoさん)
素材のこだわりにプラスアルファ
産地、希少性、高級感、ふたりらしさなど、素材の魅力が具体的にわかる料理名をシェフと相談。メニュー表を見るだけでこだわりが伝わり、ゲストの期待が膨らむおもてなしに。料理名だけで語り切れない素材のこだわりは、料理がサーブされるタイミングで、司会者から伝えてもらおう。
料理の「コース」にこだわった
料理のジャンル(和洋中イタリアン、折衷など)や、食材の違い、品数などによって、複数のコースを用意している会場がほとんど。価格よりゲストの満足度重視でコースを選び、ランクアップやアレンジをしている大人花嫁も多かった。
私はココにこだわりました!
【季節感を味わってほしくて】
春の結婚式。コースの中に、「金目鯛のポワレ 桜のソース」など、季節を感じる料理を入れてもらいました。会社の上司や親族など、参列経験豊富なゲストからも好評で嬉しかったです。(kumanatsu0312さん)
【華やかなダブルメインに】
その会場の標準コースはメインが1品のみでしたが、感謝の気持ちを託したくて、肉と魚、両方楽しめるダブルメインにランクアップ。コース全体の盛り付けも「華やかに」とお願い。みんな1皿ずつ撮影を楽しみながら、「おいしい」と喜んでくれました。(ゆいさん)
【祖父母も楽しめる和食に】
幅広い世代に喜ばれる料理にしたくて、高齢の祖父母にもおいしく食べてもらえる「和食」に。さらに、各テーブルにイセエビがドーンと配膳されるコースを選んだので、見た目も豪華で大好評でした。(ぴーちゃんさん)
【1品ずつ相談しフルオーダーに】
大勢来てくれる親族ゲストに喜んでほしくて、1品ずつシェフと打ち合わせして決めていくフルオーダーに。オマールエビと牛肉ヒレ肉のメイン、名古屋名物のひつまぶしなど、豪華でおいしいコースでみんなが笑顔に。(りささん)
「コース」のこだわりにプラスアルファ
「ゲスト好みのコース」にこだわるなら、料理1品ずつ、またはメインのみ、ゲスト自身が数種類の中から選べるプリフィクススタイルを検討しても。招待状で事前にゲストに好みを聞く他、当日その場で選べる会場もある。その他、ステーキの焼き加減、ソースの種類など、ちょっとしたことを選んでもらえるだけでも、おもてなし感アップ。
料理の「演出」にこだわった
料理を作る過程を、ゲストに間近で見てもらう演出も大人花嫁に人気。シェフがイキイキと腕を振るう姿、食欲をかきたてる香りや音など、ゲストの五感に響く極上のエンターテインメントに。出来たてを味わう幸せも格別。みんなが笑顔になれるおもてなしに。
私はココにこだわりました!
【目の前で炎が上がり甘い香りが】
ゲストの目の前で、デザートのクレープシュゼットをフランベしてもらう演出を追加。シェフがフライパンで焼いたクレープにリキュールをかけると、勢いよく炎が上がり、甘く華やかな香りが一気に広がり歓声が。(かほさん)
【麺やご飯も楽しめるビュッフェ】
メニュー表には書かず、サプライズでビュッフェを実施。寒い2月の結婚式で、甘い物が苦手な人もいると思ったので、スイーツだけでなく、ラーメンやたい茶漬けも用意。スタッフにその場で熱々を作ってもらえ、老若男女に喜ばれました。(もりちさん)
【オープンキッチンでフランベ】
活気ある音や香りなどを楽しんでほしくて、ライブ感のあるオープンキッチン付きに。会場を暗転させ、シェフが炎が高く上がるフランベの演出をしたら、盛り上がりました。(そらさん)
【メッセージプレートをサーブ】
誕生日のゲストには「HAPPY BIRTHDAY」、妊婦のゲストには「WELCOME BABY」というメッセージを添えたプレートを用意。スタッフに、「おめでとうございます」という言葉&笑顔とともにサーブしてもらったら周囲から拍手が起こり、笑顔溢れる演出に。(RUNAさん)
【その場でソースをかけて】
球状のチョコレートがゲストの前に運ばれ、スタッフがソースをかけると、チョコレートが溶けデザートが現れる演出をしました。珍しくて喜ばれました。
(りんごさん)
「演出」のこだわりにプラスアルファ
シェフやサービススタッフだけでなく、新郎新婦が料理演出に参加してもOK。新郎がコック姿でローストビーフをカットし新婦が盛り付け、ふたりでフランベに挑戦、特別なゲストにメッセージ入りデザートをサーブなど、おもてなしの気持ちを込めて、考えてみては?
料理の「見た目」にこだわった
ゲストがひと目見た瞬間、「おいしそう!」「きれい」とわくっとする料理かどうかも、おもてなしの重要ポイントに。最近は料理の写真を撮るのを楽しみにしているゲストも多く、味はもちろん、料理の見た目にも大人花嫁ならではのこだわりが。
私はココにこだわりました!
【星モチーフをちりばめて】
星をテーマにした創作料理をシェフにオーダー。星形にカットした野菜やデザートなど、見た目も可愛くて、ゲストに好評でした。(Arisaさん)
【ゲストが包みを開けると】
熱々の湯気とともに、色鮮やかな夏野菜の蒸し料理が現れ、「わあ」と歓声が。見た目も味も大満足のおもてなしになりました。(はるさん)
【アミューズを装飾の一部に】
新郎新婦の入場前、ゲストが着席したらすぐ食べてもらえるように、アミューズを用意。ゲストが最初に見る装飾の一部だと考え、テーブルコーデと色みを合わせたら「素敵」と好評。(rumiさん)
【その土地ならではの可愛い見た目】
軽井沢でのリゾート婚。見た目の可愛さや楽しさにもこだわりたくて、長野らしいリンゴ形のスイーツに。おいしくて写真映えもして好評でした。(Ayakaさん)
見た目のこだわりにプラスアルファ
どんなお皿やクロスにのせるか、卓上の花や小物などによっても、料理の見た目や写真映えは変わってくる。また、熱々の湯気や素材のみずみずしさなどによっても見た目はアップ。目の前でスープが注がれたり、ソースをかけてもらうなど、料理に動きが出ることでもぐっとおいしそうに見えるので、工夫する価値あり。
From 編集部
心を込めてこだわった料理は最高のおもてなしに!
ゲストの顔ぶれを思い浮かべながら試食して、見た目、ボリューム、おいしさをチェック。シェフに相談しながら納得できる料理に仕上げたという大人花嫁多数。「こだわりが詰まった料理!おいしかった」とゲストに思ってもらえれば、おもてなしは大成功。ふたりの真心を確実に伝えてくれる料理を味方につけて、素敵な結婚式を叶えてくださいね。
取材・文/笠原恭子 イラスト/南 夏希 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2023年10月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー99人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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