“上品で華やか”がしっくりくる。大人花嫁の和装SNAP9選
日本の伝統衣裳である白無垢や色打ち掛け。気になるけれど「似合うかどうか心配」「派手すぎるかも」と考えてしまう……。ここでは、大人世代のおしゃれ花嫁をお手本に、色や文様、小物の選び方など、より素敵に着こなすヒントをご紹介。今だからこそ楽しみたい和装の魅力を解き明かしていていきます。
【和装SNAP_01】
孔雀文様の白無垢Style
大ぶりの孔雀の羽根をあしらった白無垢を着こなしたよしのさん。孔雀の羽根は、目のように見えることから邪気を払うといわれ、花嫁のお守り的な存在として古くから親しまれてきた文様です。すべて白地の組み合わせでありながら、縦に流れる文様に合わせた変形ポニーヘア、高い位置に視線を集める金の刺しゅう入りの小物などにより、キリッとした大人の印象に。個性を印象づけながら、歴史ある神社の会場にもよく似合っています。
着用シーン:前撮り/挙式/披露宴
大人花嫁のお気に入りPOINT
人とかぶりにくい孔雀の羽根のみの文様が気に入りました。白無垢に合わせて白に近いシルバーヘアにしたり、生花の髪飾りを着けたり。いい意味で崩して、自分らしく着こなせたと思います。(よしのさん)
【和装SNAP_02】
深緑の色打ち掛けStyle
こっくりとした深緑の色打ち掛けに惹かれながらも、着慣れない色のため「似合わないかも……」と考えていたというyukaさん。試着を重ね、ゴールドを配したデザインの着物と小物をセレクトすることで、自分らしい装いを導き出すことに成功。ベースの色が落ち着いているからより大人っぽく着こなせます。春の結婚式に合わせて、桜の文様のある季節感のある文様やブーケを取り入れるセンスも素敵です。
着用シーン:お色直し
大人花嫁のお気に入りPOINT
深緑は甘すぎず大人っぽく、人とかぶりにくいところが◎文様の金色を小物に取り入れて統一感ある着こなしに。ドレスから和装にお色直しで、ガラッと雰囲気を変えられたのも良かったです。(yukaさん)
【和装SNAP_03】
濃色の色掛け下を使った白無垢Style
着こなしからヘアメイクまで、自分らしさが詰まった白無垢スタイルを叶えたkanaさん。
白無垢の下からのぞく、グリーン×鹿の子柄の掛け下が全体を引き締め、大人っぽくてクールな雰囲気に。半襟や帯、筥迫(はこせこ)をゴールドで揃えているから、やりすぎ感なくおしゃれに決まります。ヘアスタイルは、タイトな変形ポニーテールに、黒のリボン、ドライフラワー、金箔(きんぱく)、水引を飾ることで、特別感を印象づけられます。
着用シーン:前撮り
大人花嫁のお気に入りPOINT
はやりではなく自分らしさを貫きました。こっくりとしたグリーンの掛け下と重ね襟がポイント。理想の髪飾りが見つからなかったので、母と試行錯誤しながら手作りしたこともいい思い出です。(kanaさん)
【和装SNAP_04】
グラデーションオレンジの色打ち掛けStyle
みおさんは白無垢から色打ち掛けに掛け替え。腰から裾にかけてグラデーションになっているオレンジの色打ち掛けは、顔周りは淡い色がベースとなっているので、派手になりすぎず大人世代にも着こなしやすくなっています。主張が強すぎない、程よい大きさの花の刺しゅう、手毬の刺しゅうも優しい雰囲気。伝統的な色打ち掛けに合わせて、髪型はつるんとした低めシニヨンでしっとりとした印象に仕上げています。
大人花嫁のお気に入りPOINT
色打ち掛けの上半身部分は淡いオレンジという、派手すぎない明るい色合いと華やかな柄に惹かれました。白の掛け下や半襟とも相性が良く、すんなりなじんだところも良かったです。(みおさん)
【和装SNAP_05】
デニムを使ったリンクコーデの白無垢Style
シルバーを使った会場装飾やペーパーアイテムに合う、銀糸&墨絵風の文様を配した白無垢を選んだというsatsukiさん。松、青海波、御所車などをちりばめた格式高い文様が目を引きます。新郎のデニムの羽織に合わせ、デニムの重ね襟を取り入れて大人の遊び心をプラス。この重ね襟は、無地と縞柄を組み合わせることで、より印象的な着こなしに。黒の髪飾り、シルバーの足袋風ブーツをコーディネートしたモダンな着こなしに注目。
着用シーン:お色直し
大人花嫁のお気に入りPOINT
銀糸や墨絵風の文様がすごく素敵で即決しました。ふたりの素材感をさりげなく揃えたところがポイント。デニムの重ね襟やメタリックブーツを取り入れて、自分らしく着こなせたと思います。(satsukiさん)
【和装SNAP_06】
ピスタチオカラーの色打ち掛けStyle
スタッフに「ベーシックなデザインを避けたい」という希望を伝えた際、ピスタチオカラーの色打ち掛けを提案してもらったそう。この色は人とかぶりにくい上、肌をパッと明るくきれいに見せてくれる効果も。所々に赤や濃い緑が入っているから、角度によって印象が変わるところがポイントです。大ぶりな花の文様は、生き生きとした表情を後押し。掛け下、髪飾りに使った生花などは白系で統一し、抜け感を演出しています。
着用シーン:後撮り
大人花嫁のお気に入りPOINT
打ち合わせでは、具体的な色が決まっていなくてもイメージを伝えることが大切。誰ともかぶりにくく、美肌に見えるところもお気に入りです。重量感はありますが、刺しゅうは高級感があって◎(りささん)
【和装SNAP_07】
赤×黒の色打ち掛けStyle
「赤の色打ち掛けを着たい」と思っていたきむらんらんさん。さまざまな色みの赤を試着し、新郎がしっくりきたと太鼓判を押したこちらの打掛を選んだそう。上部は鮮やかな赤、中間はオレンジがかった朱赤、裾部分は黒のグラデーションという計算された色使いが決め手に。鶴が飛ぶ姿を表現した飛鶴文が目を引く古典文様も◎ヘアは低めの位置にボリュームを出した夜会巻きに胡蝶蘭をオン。大人の品格が漂う正統派の和装スタイルに仕上げています。
着用シーン:披露宴
大人花嫁のお気に入りPOINT
赤を中心にたくさん試着し、似合うものを探しました。全身真っ赤のものは幼く見えてしまいそうだったので、黒のグラデーションが効いた色打ち掛けに決定。スタンダードな小物でも着映えします。(きむらんらんさん)
【和装SNAP_08】
淡色の色掛け下を使った白無垢Style
寺院で和装のロケーション撮影を行ったMiyukiさん。色打ち掛けと迷った末に、花嫁ならではの白も華やかな色合いも楽しめる、淡藤色の掛け下×白無垢のコーディネートをセレクト。日本の伝統カラーでもある淡藤色は、顔を明るく見せてくれる効果も。帯締めや帯揚げなどの小物を同系色で揃えてバランス良く着こなしています。ヘアはゆるめアップスタイルで今っぽい抜け感も。手作りのボールブーケ(写真・1枚目)も素敵です。
着用シーン:前撮り
大人花嫁のお気に入りPOINT
花嫁らしい白が着たいと思いつつ華やかな色も取り入れたかったので、白無垢の掛け下は淡藤色を選びました。濃いめの同系色の小物やブーケを取り入れたおかげで、程よい甘さのコーディネートに。(Miyukiさん)
【和装SNAP_09】
きらめくグリーンの色打ち掛けStyle
神前式で白無垢を着用したため、披露宴の入場は色打ち掛けスタイルでガラッと雰囲気を変えることに成功。こだわりの光沢感のあるグリーンの色打ち掛けは、金屏風や天井高のラグジュアリーなホテル会場でも存在感を発揮します。鶴や孔雀など、豪華絢爛(けんらん)な文様がおめでたい日にぴったり。赤の筥迫(はこせこ)や飾りひもを取り入れることでより華やかな着こなしに。タイトなアップヘアに映える胡蝶蘭の髪飾りでメリハリをプラス。
着用シーン:披露宴
大人花嫁のお気に入りPOINT
きらびやかなグリーンがお気に入り。コレ!という色打ち掛けが見つからなかったけれど、諦めずに探して良かったです。胸元に赤の小物を入れたことで、挙式の白無垢からのイメチェンにも!(ちぇねさん)
From 編集部
まずは試着してみること!理想の大人の和装スタイルを手に入れて
色やデザインはもちろん、掛け下や小物の組み合わせによって幅広いコーディネートを楽しめる和装。迷ったときには、スタッフや家族などの客観的な意見を取り入れることで自分らしい大人の和装スタイルが叶うはずです。
取材・文/岸田雅子 D/mashroom design 構成/山崎裕香子(編集部)
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです
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