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お金・常識
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婚約時の貯蓄100万円台カップルの「結婚式にかけたお金」と「貯蓄テク」

「結婚式をしたいのに、ふたり合わせた貯蓄が100万円台しかない!」というおふたりへ。この記事では婚約時の貯蓄額が100万~200万円未満だった人のために、「結婚式にかけたお金」から「ふたりの自己負担額」「貯蓄テク」まで、結婚式にまつわるさまざまなお金について調査しました。

婚約時の貯蓄が100万円台だったカップルが
結婚式にかけた金額は?

婚約時の貯蓄が100万円台だったカップルが 結婚式にかけた金額とゲスト人数

今回調査したカップルの「ふたり合わせた婚約時の貯蓄額」は平均158万3000円。「婚約後~結婚式までの間に貯めた金額」は平均111万5000円なので、合わせて平均269万8000円の結婚資金をふたりで用意していました。

ただし、細かく見ると、婚約時の貯蓄が100万円で、その後全然貯められなかった人もいれば(14%)、200万円近くあった貯蓄を500万円以上まで増やした人もいるので(19%)、最終的な貯蓄額の幅はかなり広い。

そんな人たちが結婚式にかけた総額の平均は281万8000円。もっともこれは一つの目安で、家族だけ、親族だけの少人数ウエディングを選んだ人もいれば、多くの友人、職場の人を招いて行った人もいるため、お金のかけ方もまちまちです。

100万円台の貯蓄以外の結婚資金
ご祝儀・親援助と自己負担額は?

貯蓄以外の結婚資金(ご祝儀・親援助)と ふたりの自己負担額

親援助があった人は75%で、頂いた額は平均91万2000円(援助があった人だけで計算すると平均121万6000円)。ご祝儀の平均は164万円なので、ふたりの貯蓄以外に255万2000円(全体の平均)~285万6000円(親援助があった人の平均)の結婚資金があったという結果に。

そのため、結婚式総額のほとんどが親援助とご祝儀で賄え、全体の自己負担額は平均55万8000円。「自己負担ゼロ」という人も42%いました。100万円以上の自己負担となった人は27%。

<ご祝儀総額の分布>
100万円未満:20%、100万~150万円未満:20%、150万~200万円未満:23%、200万~250万円未満:17%、250万円以上:20%

<親からの援助額の分布>
0円:25%、1~50万円未満:15%、50万~100万円未満:14%、100万~150万円未満:23%、150万~200万円未満:6%、200万円以上:17%

<自己負担額の分布>
0円:42%、1~50万円未満:10%、50万~100万円未満:21%、100万~150万円未満:15%、150万円以上:12%

貯蓄とご祝儀で足りない分はどうやって調達した?

今回の調査では47%のカップルが貯蓄とご祝儀だけで結婚式費用が賄えていました。貯蓄とご祝儀だけでは足りなかった人がしたことは……

1位:親に援助してもらった(34%)

2位:事前にもらったお祝いを使った(13%)

3位:ブライダルローン・フリーローンで借りた(11%)

4位:親に借りた(3%)

貯蓄100万円台カップルが
結婚資金を増やすためにしたことは?

結婚資金を増やすためにしたこと

結婚資金を増やすために「したことはない」人は32%。3組に2組が何かをしていました。

最も多かったのがお弁当持参や自炊など食費の節約、次は一度の出費が高額になりがちな旅行・趣味への出費を控える。3~10位はいずれも割合が20%以下で、多くはないのですが、「節電・節水」から「安値での購入」「フリマ活用」まで、ちょっとの無駄に気を付け、少しでも得することをして、地道に支出を抑えた様子がうかがえます。

そんな中で、「友人や職場の人との付き合いを控えたり減らした」人は9%、「ダブルワークをした」人は1%。「人との付き合いを減らしてまで」「休日をつぶしてまで」結婚資金を増やそうとした人は少ないようです。

結婚資金を増やすためにしたこと4~10位(※複数回答)

4位:不要な物をフリマなどで売った(19%)

5位:衣類・服飾品・化粧品の購入を控えた(17%)

6位:家計簿をつけて家計を管理した(16%)

7位:価格を比較して低い金額で買った・フリマで入手した(14%)

8位:衝動買い防止のため、リストを作って買い物に行った(13%)

9位:おうちデートにして、デート代を浮かせた(12%)

10位:携帯や電気料金のプランを見直した(10%)

貯蓄100万円台カップルが
結婚式費用を抑えるためにしたことは?

結婚式費用を抑えるためにしたこと

結婚式費用を抑えることは「していない」という人は8%で、ほとんどの人が何かしていました。

会場選びの時点でできることでは、2位の「特典・割引・サービスがある」、4位の「持ち込み料があまりかからない」、5位の「相対的に総額が低い」、7位の「リーズナブルな日にする」が上位にランキング。

結婚式の準備段階で最も多かったのは「ペーパーアイテムや映像などのDIY」で半数もの人が実施。この他、手配方法で見ると、4人に1人が利用していた「外部ショップ」「卒花からのお譲り」が上位にきました。アイテム別に見ると、ペーパーアイテムや衣裳、装花、写真が費用を抑えるポイントに。

一方「料理」「ケーキ」などゲストへのおもてなしとなるアイテムにはしっかりお金をかけた人が多く、ここでコストダウンを図った人は少数。

式費用を抑えるためにしたこと4位~10位(※複数回答)

4位:引出物や衣裳などを外部ショップで選んだ・持ち込み料があまりかからない会場にした(26%)

5位:満足のいく内容で相対的に総額が低めの会場にした(23%)

6位:席次表を省く、WEB招待状にするなど、ペーパーアイテム代を抑えた(18%)

7位:挙式日をリーズナブルな日にした(仏滅・赤口や平日、オフシーズンなど)(15%)

8位:衣裳小物やウエディングアイテムを卒花から譲ってもらった(13%)

8位:お色直しをやめた・2WAYドレスにするなど衣裳代を抑えた(13%)

10位:装飾小物を持ち込む、旬の花やグリーンを多用するなど、装花代を抑えた(11%)

10位:スナップ写真はデータだけもらう、記念写真をスナップ写真のフォトグラファーに撮ってもらう、動画は家族に頼むなど写真・ビデオ代を抑えた(11%)

貯蓄100万円台から結婚式を実現した
3組の実例集

【CASE1】親援助なし。貯蓄を増やして自己負担100万円で実現

親援助なし。貯蓄を増やして自己負担100万円で実現したカップル

婚約時の貯蓄額が100万円だったa.dさん。呼びたい人が75人と多く、費用もかさみそうだったので、見積り重視で会場を検討。20万円相当の挙式が無料になるキャンペーンに当たり、総額が他会場より低かった会場にした。

上映する映像は外部に頼んで会場見積りより10万円減、ペーパーアイテムはWEB招待状、席次表省略、DIYを取り入れて5万円コストダウン。結果、結婚式総額は280万円に。

親援助を受けないでやりたかったので、倹約生活をして、式までにさらに100万円貯蓄。ご祝儀が180万円になったので、自己負担100万円で実現できた。

ふたりの貯蓄テク

花嫁のイラスト

毎日お弁当&自炊、デートはお散歩、携帯会社変更などをして貯蓄額を200万円まで伸ばしました。(a.dさん)

ふたりのMoney Data

●婚約時の貯蓄: 100万円
●婚約後~式までに貯めたお金:100万円
●親援助:0円
●ご祝儀:180万円(ゲスト75人)
●結婚式総額:280万円
●ふたりの自己負担額:100万円

【CASE2】結婚式費用をとことん抑えて自己負担0円!

結婚式費用をとことん抑えて自己負担0円で結婚式をしたカップルの貯蓄テク

婚約時の貯蓄額が150万円しかなく、「できる限り費用を抑えたかった」というぺんちぃさん。1年前までに契約すれば早期割引が適用になり、会場費無料の特典、持ち込み無料のサービスもあった会場を選んだ。

新郎の衣裳は1着、お金のかかる演出はしない、装花はイメージだけ伝えて最低ランクのお任せプランにするなど、お金のかけ方も工夫。

一方、倹約生活も心がけたが、式以外の出費もあって、あまり貯められず。幸い親からの援助が80万円、ご祝儀が120万円頂け、総額200万円となった式費用は親援助とご祝儀で賄えた。

ふたりの貯蓄テク

花嫁のイラスト

職場にはお弁当・水筒持参。節電したり、携帯料金をお得な家族プランに変更するなど家計費を抑える工夫もしましたが、引っ越しなどにお金がかかったため、式までに増やせた貯蓄は20万円。(ぺんちぃさん)

ふたりのMoney Data

●婚約時の貯蓄: 150万円
●婚約後~式までに貯めたお金:20万円
●親援助:80万円
●ご祝儀:120万円(ゲスト40人)
●結婚式総額:200万円
●ふたりの自己負担額:0円

【CASE3】貯蓄と親援助で資金を増やし、式にもしっかりお金をかけた

貯蓄と援助で資金を増やし、式にもしっかりお金をかけたカップル

婚約時の貯蓄は100万円しかなかったけれど、思い通りの結婚式を挙げたくて、目標を決めて貯蓄することにしたちーさん。おかげで当初の貯蓄に、式までの1年半で増えた貯蓄、親援助を加えた結婚資金は400万円に。

一方、仕事が忙しくて、席札をDIYするくらいしかコスト削減ができず、結婚式総額は450万円に。そのうちの400万円は親援助とご祝儀で賄え、ふたりの持ち出しは50万円で済んだ。

ふたりの貯蓄テク

花嫁のイラスト

お互い年間50万円を目標にして、毎月自分が使える金額を決め、一定額を貯蓄。無駄使いしがちなカード払いをやめて、現金で支払うようにしました。(ちーさん)

ふたりのMoney Data

●婚約時の貯蓄: 100万円
●婚約後~式までに貯めたお金:150万円
●親援助:150万円
●ご祝儀:250万円(ゲスト75人)
●結婚式総額:450万円
●ふたりの自己負担:50万円

From 編集部

予算と資金計画を立て、夢実現に向かって実行を

今、貯蓄が100万円台しかない皆さん、「結婚式を挙げたい」と思ったら、まずは「最小限の資金でできることをする」「資金を増やし、後悔のない結婚式にする」などお金のかけ方をふたりで相談。そして、ゲストの顔触れと予算を考えましょう。資金が足りなかったら、頑張って「貯蓄を増やす」、貯蓄が難しかったら、「親に援助を頼む」「式費用を抑える」など、この先の対策も考え、夢の実現に向かって進みましょう。

構成・文/渡邊博美 イラスト/黄身子
※記事内のデータならびにコメントは2023年10月に、婚約時の貯蓄額がふたり合わせて100万円台で、過去5年以内に挙式・披露宴を行った20~39歳の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年11月時点のものです

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