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[全文掲載] 花嫁の手紙vol.32~いつも黙って背中を押してくれたことへの感謝~

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない……なんて悩む花嫁さんもいるのでは?
そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?

「いつか結婚するときには、自分の言葉で思いを伝えたいと考えていました」

今回ご紹介するのは、SORAFUさんのお手紙。結婚式に参列するたびに、花嫁の手紙を聞いて“その人がどう育ってきたか、親に対して感じてる気持ち”が伝わり感動していたそう。「私自身もいつか結婚するときには、普段なかなか言えない親への感謝の気持ちを自分の言葉で伝えたい」と思っており、結婚式で花嫁の手紙を読みました。

■2021年10月挙式
■招待ゲスト数…64名(家族、親族、職場同僚、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約2カ月前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約1カ月
■事前練習の有無…有
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約3分半

SORAFUさんの「花嫁の手紙」

花嫁の手紙を読む新婦
花嫁の手紙前半
花嫁の手紙を聞くゲスト
花嫁の手紙後半

【GOODポイント&感動ポイント】

2000組以上のウエディングをサポートし、多くの花嫁さんから「花嫁の手紙」の相談を受けている、ウエディングプロデューサーの澤さんにコメントを頂きました。

家族との絆の深さが伝わる手紙でGOOD!

今回のお手紙は、初めに人生を大きく支えてくれた親御さまへのメッセージがあり、続いてお父さま・お母さまそれぞれへとメッセージがつづられています。最初にお二人へのメッセージを入れたこのお手紙の構成によって感じたのが、ご家族が同じ目標に向かって歩んできた強い絆と団結心です。

【A】に書かれた、新婦さまの夢を後押しする親御さまの毎日のサポートに感動しました。人生のターニングポイントごとの具体的なエピソードから、常に新婦さまを尊重し支えてくれたことが伝わりました。

【B】【C】でも当時の情景が思い浮かぶような細かい描写がされています。書かれたエピソードの中に、親御さまの思い、受け取った新婦さまの思い、互いを思いやる様子が伝わり、家族の絆や互いの愛情深さが伝わるお手紙でした。(澤さん)

花嫁の手紙「書いてどうだった?」「受け取ってどうだった?」

今回のお手紙を書いたSORAFUさんと、新婦のお母さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうだった?

結婚式で手紙を読んで、改めて良かったと感じました
花嫁

私事の内容をゲストに聞いてもらうことに不安がありましたが、実際に読んでみて親が喜んでくれたこと、友人たちからも「良かったよ」と言ってもらえたので、読んで良かったと改めて思いました。また、手紙を書いた後は、「親に本当にたくさん愛され、支えられて来たんだな」ということを改めて感じることができました。

どんなことを伝えたいと思った?

普段改まって言えない感謝の気持ちを伝えたいと思いました
花嫁

今まで育ててもらっていろいろ迷惑をかけてきたのですが、いつも父や母は私自身がしたいことを尊重して応援してくれていたので、大人になるにつれ感謝の気持ちが大きくなっていました。「感謝」をテーマに普段改まって言えない気持ちを伝えたいと思っていました。

苦労&工夫したポイントは?

どのエピソードを話すか考えるのが大変でした
花嫁

伝えたいことがたくさんあり、どのエピソードを話すか考えるのが大変でした。スマホにエピソードを入力してから構成を考え、一番自分自身が感謝を伝えられるエピソードを選びました。また、手紙の長さも聞いているゲストが疲れないような時間になるよう工夫しました。

後輩花嫁さんにアドバイスを

勇気を出して書いてみてください!
花嫁

普段親に向かって感謝を伝える機会はなかなかないと思います。みんなの前で話すことが照れくさかったり、手紙を書くことも大変だと思うのですが、本当に一生に一回しかない機会なので勇気を出して書いてもらいたいです!手紙を聞いた親はとっても喜んでくれて、ゲストの皆さまも温かい言葉をくれるので安心してください。

手紙を受け取った新婦母より

生まれてきてくれてありがとう
新婦母

手紙をもらって、あんなことやこんなことたくさんあったなというのを思い出したよ。たくさん思い出をもらって本当に幸せです。生まれてきてくれてありがとう。

From 編集部

エピソードを具体的に書くと家族の絆がよりゲストに伝わりやすい

今回のお手紙には、当時の情景が思い浮かぶような細かいやりとりや会話が書かれています。ゲストの前で読む手紙に「細かく描写していいのか迷う……」と感じる人も中にはいるかもしれませんが、このように、情景を細かく具体的なエピソードを交えて書くと、思いを伝えられた親にとって鮮明に当時がよみがえるだけでなく、聞いているゲストにも親の人柄や家族の絆がしっかり伝わりますよ。

監修澤さん
Profile

澤 智子さん 株式会社NEO FLAG.
ウエディングプロデューサー

ウエディング業界歴18年で通算2000組以上のカップルをプランナーや司会者としてサポート。
花嫁から手紙の相談をされることが多く、親やゲストにしっかり伝わる手紙の書き方 をアドバイスしている。

構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2023年10月時点のものです

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