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家計の分担方法、暮らしに合わせて「変えていく」が正解!

すべて夫婦で割り勘、家賃と光熱費は彼……など、家計の分担方法を決めている人は多いけれど、いつまでもその方法で大丈夫?家計の分担方法は暮らしに合わせて「変えていく」が正解!実際に分担方法を変えた3人の先輩花嫁の事例とともに、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生からのアドバイスを紹介します。

まずは家計分担の主な方法を知っておこう

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家計の分担にはさまざまな方法があるけれど、今回のアンケートで多くの先輩カップルが採用した方法は、主に以下の4つの方法(変更前・変更後とも15%以上の管理方法)に分けられました。

●主な家計の分担方法

【A. 費目別に支払いを分担】
例えば一方が家賃と光熱費を出し、もう一方が残りの生活費を出すなど、費目別に分担する方法。

【B. 生活費を一定額ずつ出す】
夫婦がそれぞれ一定額を家計に入れ、生活はその中でやりくりし、残りをそれぞれがお小遣いや貯蓄に回す方法。

【C. 一方の収入でやりくり】
夫婦どちらか一方の収入だけで生活し、もう一方の収入をまるまる貯蓄に回す方法。

【D. 収入を合わせてやりくり】
夫婦で財布を一つにし、そこから生活費、お小遣い、貯蓄のすべてに回す方法。

どの方法が正解ということはなく、夫婦の働き方や暮らし方によって向き・不向きがあるもの。

では実際に、暮らし方が変わったことにより家計の分担方法を変えた先輩カップルの事例を見ながら、どんなカップルに向いているのか解説していきましょう。

case1. 住宅ローンを組んだのを機にチェンジ

【D. 収入を合わせてやりくり】 → 【A. 費目別に支払いを分担】

case01

●M.T.さんのケース

【D. 収入を合わせてやりくり】
以前はお互いの収入を合算して、生活費、貯蓄、小遣いに分けていました。
 ↓
【A. 費目別に支払いを分担】
家を建てて住宅ローンの返済がスタートしたのを機にチェンジ。夫の収入は主にローン返済に充て、妻のパートの収入を食費などの生活費に充てるようにしました。

費目ごとなので管理しやすく、それぞれの収入に見合った負担割合となりました。ただ、ローン返済と生活費を出した残りの金額を、それぞれでお小遣いと貯蓄に回しているので、それぞれの貯蓄額がわかりにくいです。

from 丸山先生「大きな出費の後は家計の立て直しを」

住宅の購入など大きな出費があると、それまで築いてきた家計は一度大きく崩れ、新たに立て直しとなります。M.T.さんの場合も、以前は収入を一つにしてやりくりを頑張ってきたと思いますが、おそらく貯蓄の多くを頭金にし、さらに分担方法を変えたことで、家としての貯蓄額が見えなくなってしまっています。早めに家計を立て直して、鈍化した貯蓄のペースを元に戻していけるといいですね。

case2. 働き方が変わり不公平感からケンカ

【B・生活費を一定額ずつ出す】 → 【D・収入を合わせてやりくり】

case02

●おじじさんのケース

【B・生活費を一定額ずつ出す】
以前はフルタイムの共働きで、生活費はすべて割り勘でしたが、妻が家事もしっかりやりたくて働き方を変え、収入が減り、割り勘が合わなくなってきました。家事をやってもお金は生まれず、お小遣いを自由に使っている夫に不満爆発。
 ↓
【D・収入を合わせてやりくり】
ケンカとなりましたが、理解してくれた夫が、お小遣いを私と半々にしてくれることになりました。今は財布を一つにし、不公平感なく暮らしています。

from 丸山先生「家事負担に見合った家計の分担割合に」

最初は割り勘でOKでも、働き方や収入が変わったり、どちらかの家事や育児などの負担が大きくなったとき、不公平感が生まれて不満爆発!というのはよくあることです。

お小遣いを半々もいいけれど、お金の不公平感をなくすと同時に、家事の不公平感を減らす仕組みづくりも大切。例えば食洗機や自動掃除機を導入したり、夫にも家事協力を求めるなど、ふたりが納得できる生活スタイルと家計の分担割合を探ってみましょう。

case3. 育休に入ったのを機にチェンジ

【A. 費目別に支払いを分担】→ 【C. 一方の収入でやりくり】

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●あやのさんのケース

【A. 費目別に支払いを分担】
以前は夫が家賃・光熱費・食費を支払い、残りの生活費を妻が支払っていましたが、妻が出産して育休に入り、収入が少なくなったため、分担方法を変えることに。
 ↓
【C. 一方の収入でやりくり】
夫の収入だけで生活費とお小遣いをやりくりし、妻の収入はまるまる貯蓄に回すことにしました。お金を何にいくら使ったかがわかりやすくなり、貯蓄もしやすくなりました。

from 丸山先生「お金が貯まりやすい今の方法をキープ」

収入は減っても、【C. 一方の収入でやりくり】の分担方法に変えたことで、最もお金が貯まりやすい状態になったはず。育休中にこの方法に変更するカップルが心がけたいのは、育休中で終わらせないこと。お互いの出費が丸見えになってしまうこの方法は、導入するのが難しいけれど、慣れてしまえば貯蓄のスピードがアップするので、復帰してもこのスタイルを続けられるように頑張りましょう。

From 編集部

ライフスタイルが変わるときに夫婦で話し合いを

働き方や収入、ライフスタイルが変わると、それまでと同じ家計の分担方法では不公平感が生まれたり、貯蓄力が落ちてしまったりと、うまくいかないこともあるよう。だから、夫婦のライフスタイルが変わるときは、家計の分担方法についても改めて話し合うことが大事。その時々に合った方法を選び、いい夫婦の関係を築き、強い家計をつくっていきましょう。

maruyamasensei
Profile

丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。

構成・文/前川ミチコ イラスト/田中麻里子
※記事内のランキングならびにコメントは、2023年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー81人が回答したアンケート、および結婚して2年以上たった男女30人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです

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