ゲストを退屈させない!「おもしろ席次表&エスコートカード」6選
披露宴の席次表って、内容が充実しているとつい読み込んでしまいますよね。一人一人がおもしろく紹介されたものだと待ち時間も退屈しないし、ゲスト同士の会話も弾みそう!また、最近ではプライバシーに配慮した「エスコートカード」も人気上昇中。今回はそんな席次表とエスコートカードの中からよりすぐりの6点をご紹介します。
席次表とエスコートカード、何が違う?
それぞれのメリットは?
【席次表とはこんなもの】
席次表とは、ゲストの座席を披露宴会場のレイアウトに合わせて記入した紙のこと。
一般的には名前の上に新郎新婦との間柄(友人・親族・職場関係者など)や、肩書などを添えて仕上げます。
席次表のメリット
・その会場にいる全員の名前が分かる
・手元にあるので、いつでも好きな時に確認できる
・式後は記念に持ち帰ることができる
・ひな型さえ作ってしまえば、後は人数分プリントするだけなのでラク
・年配ゲストにもなじみがあるアイテムなので安心
【エスコートカードとはこんなもの】
披露宴会場へ入場する際に、自分がどの席に座るのかを確認するカードのこと。席次表のような一覧表ではないので、受け取ったカードに記入されている座席の番号(テーブルナンバー)を確認の上、着席する場所を探す。
エスコートカードのメリット
・自分の物しか手元に残らないので、初対面の人に名前を知られずに済む
・フルネームや肩書がマストではないのでプライバシーが守られる
・一覧表ではないので、急な出席・欠席や、名前の修正にも素早く対応可能
・個別にふたりからのメッセージやイラストなどを添えられる
・素材や掲示の仕方を工夫してオリジナリティーを発揮できる
どちらにも良いところがあるので、ふたりの希望やゲストの顔触れなどを考慮しながらじっくり検討してみて。次のコーナーからは、卒花さんたちが用意した「おもしろ席札&エスコートカード」の実例を紹介します!
Case1
ゲスト全員の顔を自作の似顔絵で仕上げた席次表
この席次表にした理由
私自身、結婚式への参加経験はなし。「どんな披露宴ならゲストが笑顔でワクワク過ごせるかな?」と考えて、思い付いたのがこちら。趣味のイラストを生かし、席次表に全員の似顔絵を描くことにしました。(tamaさん)
■記載内容
表面には一人一人の似顔絵を描いて、座席に沿ってレイアウト。裏面にはメニューやふたりのプロフィール、引出物の宅配案内などを載せました。
■工夫したこと
新郎のゲストとは面識がなかったので、その方との思い出話を彼に聞きながら描きました。おかげで会ったことのない人たちの名前と顔が全部把握できて良かったと思います。
■大変だったこと
全員分の似顔絵を描くと決意したものの、ゲストの数はなんと74名!仕事や結婚準備との同時進行だったので、楽しい半面、体力的には結構大変でした。
■ゲストの反応
母と親友以外には内緒にしていたので、自分の似顔絵を見て驚いている方が多かったようです。ゲスト同士の会話のきっかけにもなったんじゃないかと思っています。
tamaさんの席次表DATA
<手配方法>
手作り。プリントだけ印刷会社に依頼
<判型・サイズ>
A3サイズのDM折り
<用意した部数>
100部(印刷会社の最小受注単位)
<かかった費用>
100部で3760円(印刷会社のクーポンを使用)
Case2
肩書の代わりに「紹介文」を添えた席次表
この席次表にした理由
ゲストの肩書をなくし、一人一人の人柄や長所をキャッチフレーズで紹介。また、両家のゲスト数に差がありましたが、これならどちらのゲストなのかを明記せずにすむので一石二鳥でした!(chikaさん)
■記載内容
席次表はプロフィールブックの中に収めました。肩書はあえて入れず、名前の上には人柄を伝える2行程度の紹介文(キャッチフレーズ)を。「新婦友人」「新郎上司」という間柄だけの記載よりも興味を持ってもらえそうだし、私たちの気持ちも伝わるかなと思って。
■工夫したこと
文字ばかりだと単調に見えるので、フォントの色を変えたりイラストを使ったりしながら楽しい雰囲気に。また、キャッチフレーズは長くなりすぎると読みづらいと思い、2行に収めました。
■大変だったこと
キャッチフレーズを簡潔にまとめるための文字調整が意外と大変!例えば「美人で頭も良い」→「才色兼備」というように、文字数を削りつつもきちんと伝わるワードを考えるのに苦労しました。
■ゲストの反応
「こんな席次表、初めて!」「新郎新婦のゲストへの愛を感じた♪」と言ってもらえました。みんながじっくり読んでくれている様子が写真にも残っていて嬉しかったです。
chikaさんの席次表DATA
<手配方法>
自分でデザインし、印刷だけ通販プリントサービスを利用
<判型・サイズ>
A4サイズの二つ折り(プロフィールブック内の見開き2ページ)
<用意した部数>
60部+予備20部
<かかった費用>
約3000円(事前の無料会員登録で2000円分のポイントGET!)
席次表派には他にもこんなアイデアが!
【ゲスト同士の自己紹介を兼ねて】
ゲスト全員の顔写真を入れたプロフィールブック兼用の席次表。デザインはフリー素材を使い、用意する部数も10名分と少なかったので制作は比較的ラクでした。コロナ下で初めて顔を合わせる親族の方もいたので、まずは席次表で「名前入りの顔写真」を確認してもらい、会話のきっかけに。(Rituさん)
■Rituさんの席次表DATA
<手配方法>
市販されている厚手の紙でDIY。デザインはフリー素材を利用
<判型・サイズ>
A4サイズの二つ折り
<用意した部数>
10部(うち1部は予備)
<かかった費用>
約700円
Case3
長文の手紙を入れたエスコートカード
このエスコートカードにした理由
装飾やペーパーアイテムにこだわりがあり、自作しようと思っていたので、出欠が確定する前から準備を始められるエスコートカードにしました。封筒タイプにして、中にはゲスト一人一人に宛てた長文の手紙を同封。封筒やリボンの色はゲストに合わせてセレクトしたものです。(maoさん)
■内容・ディスプレーの仕方
会場から借りた白いフレームにディスプレー。手紙を入れた封筒の表面にエスコートカードを貼り付けたデザインです。封筒の中には、念のために披露宴会場のレイアウト(テーブル配置図)も入れていたので、分かりやすかったと言ってもらえました。
■工夫したこと
何といってもゲストへの手紙。ひと言だけでなく、今までの感謝の気持ちをきちんと伝えたかったので、しっかりと便箋が入る形状&サイズに仕上げました。
■大変だったこと
大変というほどではありませんが、式の5日前に1人名前が間違っていることが発覚。また、出欠の確定前から制作していたため、欠席者の分のロスが少し出てしまいました。
■ゲストの反応
挙式前のスイッチングレターとして手に取ってもらったため、リアルタイムでの反応は分かりませんが、式後、「おしゃれだし、メッセージに感動した」と言ってもらえてひと安心!
maoさんのエスコートカードDATA
<手配方法>
材料やデザインはすべて自己手配。封筒は100円ショップで購入し、ディスプレー用のフレームは会場でレンタル
<判型・サイズ>
市販の封筒サイズ。フレームは高さ約2.5メートル×幅約1メートル
<用意した部数>
45部
<かかった費用>
約1000円
Case4
プライバシーに程よく配慮したエスコートカード
このエスコートカードにした理由
当日しか使わない席次表って捨ててしまう人の方が多そう。さらに、ただテーブルナンバーが書いてあるだけのエスコートカードも味気ないので、ゲストがずっと手元に残したくなるものがいいかな?と考えました。(miyuさん)
■内容・ディスプレーの仕方
名刺サイズのエスコートカードを麻ひもとクリップでおしゃれに飾り、スペシャルな気分で席を探せるように。カードの裏面には一人一人へのメッセージをびっしりと書きました。
■工夫したこと
似顔絵はSNSで探したイラストレーターに依頼。ゲストからは目的を明かさずに写真を送ってもらい、それを資料に作成してもらいました。顔をはっきり出しすぎると恥ずかしいと感じる人もいると思い、リアルな雰囲気を再現しつつも目を描かないスタイルでプライバシーにも配慮しました。
■大変だったこと
コロナ下だったので、マスクなしの写真を集めるのが一苦労!また、写真の送付締め切りまで1カ月ほど期限を設けましたが、忘れている人もいるのでリマインドも結構大変でした。
■ゲストの反応
おしゃれでかわいい♪と大好評でした。透明なスマホケースの中に入れてくれたり、後ほど送ったデータを自分のアイコンにしている人も。エスコートカードの役割を超えて活躍してくれています。
miyuさんのエスコートカードDATA
<手配方法>
SNS経由でプロにオーダー。写真集めは自分たちで
<判型・サイズ>
名刺サイズ
<用意した部数>
89部(新郎新婦の分とメイクさんの分も含む)
<かかった費用>
・イラスト料/4万9500円
・印刷代・送料/3500円
・装飾用の材料費ほか/1193円
Case5.
スイッチングレターを兼ねたエスコートカード
このエスコートカードにした理由
ゲスト全員に手紙を書き、挙式入場前に読んでもらう儀式を取り入れたくて、席次表はエスコートカード形式にしました。似顔絵で手作り感を出しつつ、会場のシックな雰囲気に合わせてあまり甘くなりすぎないように。(りささん)
■内容・ディスプレーの仕方
表面はゲストの似顔絵で仕上げたエスコートカード、裏面は一人一人へ宛てた感謝の手紙になっています。100円ショップで見つけたボードにディスプレーしました。
■工夫したこと
手作り感を大事にしつつも、ごちゃごちゃして見えないよう文字はフォント素材を使ってスタイリッシュに仕上げました。プロフィールパンフやビデオと異なり、写真は直近のものをスマホで撮ってもらうだけでOKなので、ゲストへの負担も最小限ですんだと思います。
■大変だったこと
やはり59人全員の似顔絵を自分で描いたこと(笑)。「お絵かきアプリ」を使い、iPadに指で描きました。夜勤のある仕事をしているのですが、合間の休憩時間を使って作成して、トータル5時間くらいかかりました。
■ゲストの反応
みんな喜んでくれて嬉しかった!エスコートカードの前で写真を撮ってくれている人も多く、大変だったけれどやって良かったと思います。
りささんのエスコートカードDATA
<手配方法>
ペーパーやボードは市販のものを購入、似顔絵はアプリをダウンロードして自作
<判型・サイズ>
名刺大のカードサイズ
<用意した部数>
59部(ゲスト全員分)
<かかった費用>
・ペーパー&印刷代/1200円
・ディスプレー費用/約1700円
Case6.
“楽しみながら席を探せる”エスコートカード
このエスコートカードにした理由
親族と仲の良い友人だけを招いた沖縄でのリゾート婚。わざわざ遠くから足を運んでもらうのに、席次表を渡す役目(受付係など)を誰かに頼むのは申し訳ないので、みんなが自分の席を探しながら楽しめる「エスコートカード」スタイルにしました。(Juriさん)
■内容・ディスプレーの仕方
封筒型のエスコートカードを作成し、中にゲスト一人一人へのメッセージと思い出の写真を同封。さらに、席札代わりのハンカチを卓上に用意していたため、「自分の名前が書いてあるハンカチを探してください」と座席を見つけてもらうためのヒントも記載しました。ディスプレーはガーランドのようにボードにつり下げるスタイルに。
■工夫したこと
結婚式のテーマカラーのオレンジ×青で封筒を作成。市販のものだとイメージにぴったりの色がなかったので、画用紙を購入し封筒から手作りしました。
■大変だったこと
封筒を一から手作りしたことと、エスコートカードに添える20名分のメッセージを手書きしたこと。夫婦ふたりで毎晩頑張って作業しましたが、3週間ほどかかったと思います。
■ゲストの反応
エスコートカードを初めて目にするゲストも多く、みんな楽しんでくれていたようです。中には同封した写真やメッセージに感激して涙ぐむ友人もいました。
JuriさんのエスコートカードDATA
<手配方法>
ふたりで手作り。印刷も自宅のコピー機で
<判型・サイズ>
プリペイドカードが入るサイズの封筒(約10cm×6.5cm)
フレームは6号サイズのキャンバスタイプ
<用意した部数>
20部(予備3部)
<かかった費用>
ペーパー&印刷代/約3000円
From 編集部
ゲストが喜んでくれるだけでなく、作る過程も素敵な思い出に!
ゲストの笑顔を思い浮かべながら作る席次表やエスコートカードって、実は用意する自分たちも楽しめるんです。似顔絵を描いたり、みんなのプロフィールを調べたりと、作る過程もワクワクしますよね。そんなふたりの思いはきっと式当日のゲストにも届くはず!
構成・文/南 慈子 イラスト/山本あゆみ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです
- 挙式3ヶ月前
- 打ち合わせ開始期
- 個性的
- 自由
- 意外性・驚き
- テンションあげたい
- 自慢したい