結婚指輪をネックレスに!傷つけないチェーンや指輪の選び方
結婚指輪を買ったけれど、仕事中は指輪を着けられない職業であったり、指輪をずっと身に着けるのが苦手という人もいるのでは?そんな人におすすめなのが、指輪をネックレスにして身に着ける方法。ネックレスにする意味やメリット、指輪にするときのチェーンの選び方など、ジュエリーデザイナーの小俣友里さんに教えていただきました!
教えてくれたのはこの方!
ジュエリーリフォーム専門「ラトレイユ」代表。ジュエリーのデザインやリフォーム、プロデュースなど、ジュエリー業界の第一線で活躍。
指輪をネックレスにする意味やメリットは?
メリット1:指輪がNGな場面でもネックレスなら着けられる!
医療系の職場などは、診療や患者のケアをする際に、指輪で傷つけてしまう恐れがあったり、衛生面でも指輪を外すよう決められている場合が多くあります。またエステサロンなども、施術を行う際には指輪でお客さんの肌を傷つけることがないよう、指輪を外すのが一般的です。その点、ネックレスであれば仕事中も身に着けることができ、指輪を着けたり外したりする必要がありません。
メリット2:指輪のサイズが合わなくなってもOK
結婚当初から体形が変わってしまい、指輪のサイズが変わって入らなくなってしまったなんて話もよく聞くもの。サイズ直しができる指輪でも、指輪をカットすることに抵抗がある方もいるでしょう。また、指輪のデザインによっては、サイズ直しが難しいケースもあります。ネックレスなら、指のサイズに左右されず、体形が変わっても身に着けることができます。
メリット3:指輪が苦手な人でも着けられる
もともと指輪を着ける習慣がなかった場合、指輪をすると落ち着かない、指輪の圧迫感が苦手といった理由で、だんだん結婚指輪を着けなくなってしまったという人もいるのでは?そんな人でも、ネックレスなら指輪のような圧迫感もなく、結婚指輪を常に身に着けることができます。
結婚指輪をネックレスにしたい!チェーンを選ぶ方法
指輪と同素材・異素材それぞれメリットあり
統一感を持たせたいなら、指輪と同じ素材で揃えるのがポイント。結婚指輪のように、毎日着けることを考慮すると、耐久性があり、ある程度の太さ(0.8mm以上)があるものを選ぶとよいでしょう。具体的には、スタンダードな「小豆チェーン」「喜平チェーン」が切れにくく、修理もしやすくおすすめ。
また、あえて素材を変えて革ひもを選ぶのもステキ。太さや色が豊富にあるので、好みに合ったものを選べます。革紐は柔らかく、傷つきにくい素材ですが、水分に弱く変色しやすいので注意が必要です。
リングホルダーは必要?どう選ぶ?
結婚指輪に傷をつけたくない場合は、リングホルダーを使うのも一つ。リングホルダーは、指輪とネックレスをつなぐためのアイテムで、チェーンに直接指輪を通さないため、指輪の内側に傷が付きにくくなります。
また、リングホルダーも、指輪の雰囲気とサイズに合わせて選ぶと一体感が出ます。最近は、サージカルステンレス製のリングホルダーも、リーズナブルな価格で手に入れることができます。ただし、同じ銀色に見えても、プラチナ、K18WG、ステンレス、シルバーはそれぞれ微妙に色が異なるのでよく確認を。購入前には、バチカン部分に手持ちのチェーンが通るか、必ずチェックを忘れずに。
ネックレスにしやすい結婚指輪を選ぶ方法
傷つきにくいプラチナ・ゴールドがおすすめ
初めから、ネックレスにすることも見越して結婚指輪を選ぶなら、傷が付きにくい素材を選ぶのがおすすめ。硬度の高いプラチナ(Pt950またはPt900)やゴールド(K18)、またはチタンやステンレスを選んでおくと安心です。
また、側面にもデザインが入っている指輪を選ぶのも◎。身に着けたときに、正面ではなく指輪の側面が見えるので、指輪全体にデザインがあると華やかな印象になります。また、厚みのあるリングの方が安定感も出ます。
ネックレスにすると、指輪として使うよりも変形しにくいため、繊細なデザインのものも選びやすくなります。
結婚指輪に傷や汚れがついたらどうする?
購入店舗に相談が基本
■メンテナンス方法1:購入した店舗で相談する
まずは、購入した店舗に相談してみましょう。日常生活で付いてしまった結婚指輪の傷であれば、多くの専門店でアフターケアが可能です。リングの磨き直しやコーティングのかけ直しなどで、元の状態に近づけることができます。
■メンテナンス方法2:家でメンテナンス
軽度の汚れやくすみであれば、自分でメンテナンスすることもできます。ぬるま湯に中性洗剤を入れて優しく洗いましょう。ダイヤが留まっているような細かい部分は、歯ブラシで優しく磨くと汚れが落ちやすくなります。石の付いた指輪の場合、石がゆるんでいると落ちてしまうことがあるため、必ず洗面器などの容器に入れて洗うようにしましょう。
研磨剤入りのクロスであれば、浅い傷も落とすことができます。ただし、傷のないきれいな部分までこすって傷つけてしまうこともあるので、磨き具合には注意が必要。
■メンテナンス方法3:指輪の仕様を変える
傷が目立つ場合や修復が難しい場合は、表面のテクスチャーを変えてみるのもあり。購入した店舗に相談し、マット仕上げやヘアライン仕上げなど、アレンジを変えると雰囲気の違いも楽しめます。
チェーンはどうお手入れする?
K18、プラチナ、ステンレス、チタンであれば、指輪と同様に中性洗剤洗ってOK。ホワイトゴールドのチェーンでコーティングが施してある場合、専門店でメッキをかけ直すときれいになります。シルバーのチェーンは、シルバー専用クリーナーやクロスで磨いてメンテナンスを。
ネックレスはどこで購入する?
指輪と同店舗、ネット、パーツ専門店など
ネックレスのチェーンは、どのジュエリー店でも購入可能。購入した店舗であれば、指輪に合ったものを相談しながら決められます。
チェーンのサイズやデザインなどが決まっているのであれば、ネットショップで手軽に購入することもできます。また、シルバーやステンレス製品であれば、アクセサリー店やパーツの専門店なども。
From 編集部
結婚指輪をネックレスにしてつながりを感じて♪
これまで仕事上、指輪が着けられなかったり、サイズが合わなくなってしまった、指輪を着けるのが苦手などの理由で、指輪を家に置いたままにしている人もきっといるはず。せっかく買ったふたりの記念となる結婚指輪、ネックレスにしてアレンジすれば気軽に着けられるので、ぜひチャレンジしてみて。
小俣友里 ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター1級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
構成・文/古閑真梨子 イラスト/moko.
※掲載されている情報は2023年8月時点のものです
- 結婚指輪
- アイテム検討期
- 個性派(ハワイアン・和テイスト他)
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- ゴールド(ピンク・ホワイトゴールド他)
- チタン・シルバー・その他