スピーチ・余興etc...依頼時の気遣いでもっと絆深まる♪卒花実例
余興やスピーチ、DIY……ゲストにお願いしたら負担になる?なんて思わなくて大丈夫。ゲストに「お願いされてうれしい!」と感じてもらえるコツは、頼む側の気遣いにあるんです。「ご依頼」で絆を深めた先輩花嫁と友人ゲストのエピソードを紹介します。
【Story1】スピーチを頼んだ友人から手作りアルバムのプレゼント
新婦・留菜さんと友人・志保さんは、大学入学当初からの親友。社会人になってからも頻繁に会っていましたが、志保さんが遠くに引っ越したことでなかなか会えなくなり、それでも会いに行ったりテレビ電話をしたりしているそう。
【依頼時】結婚が決まる前からお願いし、正式には半年前に依頼
結婚が決まる前から「スピーチはお願いね!」と言っていたそう。「結婚が決まったときにも同じ話をして、正式には結婚式の半年前くらいにお願いしました」(留菜さん)
【準備中】志保さんがこっそり自分たちの思い出アルバムを手作り
留菜さんがお願いしたのはスピーチだけでしたが、志保さんはこっそり手作りアルバムも用意していたそう。親友との思い出いっぱいのアルバムは、サプライズでプレゼントする予定だったため、この時点で留菜さんはもちろん知りませんでした。
【当日】感動のスピーチの後、サプライズの手作りアルバムを
親友との思い出が詰まった心温まるスピーチの後、その手紙と一緒に志保さんが「アルバムも作ったから見てね」と渡してくれました。「サプライズだったので驚きましたが。とってもうれしかったです」(留菜さん)
絆深まりポイントはここ
私のために時間をかけてスピーチの手紙を書いたり、アルバムを作ってくれたことがとてもうれしく、感動しました。実際、落ち込んだときにアルバムを見返して元気をもらったこともあります。このことを通じて、よりかけがえのない親友になったように思います。(留菜さん)
スピーチだけでは収まりきらない思い出や感謝の気持ちを形で表したくてアルバムを作ることにしました。歴代の携帯電話を充電し、当時のメールや写真を見返して懐かしい気待ちになると同時に、彼女はどんな私のことも受け入れ、側にいてくれたと改めて感じました。アルバムは「元気が出ないときに見てね」と言って渡したのですが、数ヶ月後、それを見て元気が出たと連絡をもらい、私も元気をもらえました。(志保さん)
【Story2】マンドリン部の友人たちと一緒に演奏
中高6年間、同じマンドリン部で過ごした新婦・なーなさんと友人・Aさん。同じクラスになることも多く、仲良くしていて、卒業後も定期的に遊びに行っているそう。
【依頼時】マンドリンの演奏を5カ月前に正式に依頼
余興でマンドリン部の友人たちと一緒に演奏したいと思い、正式な依頼は結婚式の5カ月前。ただその前に会う予定のあった人たちには、一緒に演奏したい旨は伝えていたそう。
ありがたいことに「久々に演奏できるのがうれしい!」「練習でみんなに定期的に会えるのがうれしい!」と前向きな反応がたくさん。「全員が自分の楽器を持っていること、別の友人の結婚式でも余興で演奏したことなどもあって参加しやすかったと思います」(なーなさん)
依頼されたAさんも、迷わずOKの返事をしたそう。「中学生からずっと一緒に演奏してきたので、結婚式では特にご家族の方が懐かしく思われるだろうと思いましたし、新郎にもその姿を見てもらえるのは素敵な機会だと思いました」(Aさん)
【準備中】練習には差し入れのお菓子を持参
音出しが可能な会議室を借り、2カ月前から月1回ペースで計3回練習。そのたびに差し入れのお菓子を持っていったそう。「練習スタート前にも頻繁に会っていたけれど、練習を通じて集まると、結婚式では演奏しない曲なども合奏したり、思い出話で盛り上がったり、楽しい時間を過ごしました」(なーなさん)
友人たちも、なーなさんの気遣いがうれしかったそう。「参加するメンバーの体調や、メンバーの家族への配慮をしてくれて、全員とても気持ちよく練習期間を過ごすことができました」(Aさん)
【当日】演奏は大成功。友人たちとの絆が深まる日に
当日はみんなが知っている明るい曲を2曲セレクト。「演奏したことがない曲もと思い、結婚式の定番ソングを1曲演奏したのですが、友人に新たに編曲してもらって感謝の気持ちでいっぱいです。自分のソロパートも楽しく弾けました」(なーなさん)
絆深まりポイントはここ
大切な友人たちと一緒に演奏でき、大切なゲストに聴いてもらえて大満足でした。演奏する曲の中で、私とAさんの2人の掛け合いのフレーズも作れてうれしかったです。当日、サプライズムービーも上映していただき、友人たちと過ごした日々をすごく懐かしく感じました。(なーなさん)
大満足のひと言で、もっと一緒に演奏していたいとも思いました。今回のメンバーが今後もし演奏のお誘いをしてくれたり、自分も披露宴を開く機会があれば、ぜひまた演奏したいという気持ちが強まりました。どんなに時間がたっても、学生時代を一緒に過ごした友人たちとの関係は大切にしたいと思いました。(Aさん)
【Story 3】新郎新婦お互いの友人に挙式の誓いの言葉を依頼
新婦・Rikaさんと友人・ニコちゃんさんは、学生時代に同じクラスで3年間過ごすうちに徐々に仲良くなったそう。卒業後の今もごはんに行ったり、4時間くらい電話をしてお互いのことを励まし合って過ごしているそう。Rikaさんの結婚後は、夫婦+ニコちゃんさんで飲みに行くことも。
新郎・KOJIさんと友人・浩平さんは、以前はサッカークラブのライバル関係。高校で同じ学校のサッカー部で過ごし、大学でも共にプレーし、現在は職業も同じ。浩平さんが結婚したときもKOJIさんが証人としてサインし、そのときの会場が気に入って同じ会場で結婚式をすることに。
【依頼時】1カ月ちょっと前にLINEで依頼
結婚式での誓いの言葉を新郎新婦ともお互いの親友にお願いしたいと思い、結婚式の1カ月ちょっと前にLINEで依頼。
新婦の友人は「自分でいいの?という戸惑いと緊張といろんな感情が込み上げてきて、すぐには返事ができなかったけれど、ご指名がうれしくて引き受けました」(ニコちゃんさん)
新郎の友人は「迷うことなく引き受けました」(浩平さん)
【準備中】大切な友人であることを再認識
依頼した後、ニコちゃんさんと2人でごはんに行き、「スピーチを引き受けてくれてありがとうと改めて伝えました」(Rikaさん)
「スピーチの内容を考えたり、新郎新婦と会ったりするうち、今まで一緒に過ごしてきたたくさんの思い出を振り返って、ますます大切な友人だと思いました」(ニコちゃんさん)
「意識したことは、新郎のことをよく知らない皆さんに、彼の良さを伝えること。彼の真面目さ、芯の強さ、面白さなどを伝えるスピーチ内容を考えたことで、彼の良さを自分自身で再確認することができました」(浩平さん)
【当日】親友たちからの思いが込められたスピーチに感動
新婦の友人・ニコちゃんさんは「私と出会ったときからの話や、頼りになると言ってくれ、どんなときも話を聞いてくれてつらいことが乗り越えられたよと伝えてくれました。私も、彼女には困ったときやつらいときはすぐに相談していて、そのたびに寄り添って話を聞いてくれるのでとても話しやすいです。同じように思ってくれていたことがとてもうれしかったです」(Rikaさん)
新郎の友人・浩平さんは「職業柄ということもあってスピーチが慣れている印象があり堂々としていました。新郎の人柄を語ってくれ、面白いエピソードはたくさんありますね?と新郎の友人に投げかけてくれちょっとした笑いが起きました」(KOJIさん)
絆深まりポイントはここ
友人は、当日スピーチで親友と言えるくらい大切な存在だと思っていることを伝えてくれました。スピーチ内容を書いてくれた手紙は、式が終わった後プランナーさんから頂きました。この動画や手紙を見返すたびに涙が出そうになります。私も、これからもずっと仲良くしていきたい大切な人だという気持ちを改めて確認できました。(Rikaさん)
ふたりのなれ初めや、僕の良いところをうまくまとめて話してくれたり、原稿なしのアドリブで話してくれたところがとてもうれしかったです。(KOJIさん)
最初は緊張したけど、親友の素敵なドレス姿を見て結婚するんだなという実感と大切な日に重要な役目をもらえてとてもうれしく思いました。新郎とも何度か食事に行き、素敵な方だなと思ってたので、そんなふたりの晴れ姿も見られてうれしかったです。(ニコちゃんさん)
人前で話すことは慣れているつもりでしたが、いざあの場に立つと緊張したのを覚えています。ただ、KOJIの良さを素直にありのままに伝えることができて安心しました。自分たちの大切な友人であるKOJIの結婚式をより良いものにするために、力になることができてよかったです。(浩平さん)
From 編集部
感謝の気持ちを表現して「ご依頼」を絆が深まる機会に
大切な友人の大切な日にお役に立てる喜びは、きっと緊張や手間などのストレスをはるかに超えるはず。そのためには「大切なあなたにお願いしたい」「引き受けてくれて感謝しているよ」という新郎新婦の思いがしっかり伝わることが重要といえそう。配慮のあるご依頼をし、友人との絆を深める素敵な機会にしてくださいね。
取材・文/前川ミチコ イラスト/南 夏希 D/ロンディーネ 構成/小田真穂(編集部)
※掲載されている情報は2023年8月時点のものです
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