<ムービー演出>自作orプロ依頼、みんなどうした?いくらかけた?
3大ムービー演出といえば、オープニング、プロフィール、エンディング。ムービー演出の制作方法は、自作とプロ依頼の2パターンがありますが、手間や費用面などを考えるとどう準備するか悩みますよね。ということで今回は、3大ムービーを自作、もしくはプロ依頼で準備した先輩の組み合わせ例を、費用などとともにご紹介。どの種類の動画を、どの方法で制作するかを考える際のヒントにぜひ!
ムービーの準備方法、「自作」「外部プロ依頼」「会場依頼」の違いって?
結婚式ムービーの準備方法はふたりが手がける「自作」と、プロに依頼する「プロ依頼」の大きく2つがあります。そのうち「プロ依頼」は、会場以外の業者などにふたりが依頼し会場に持ち込む「外部プロ依頼」と、結婚式会場や会場提携業者に依頼する「会場依頼」の2つに分かれ、全部で3つの方法となっています。
それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットは
【自作】
費用が節約でき、オリジナリティを出しやすい半面、時間と手間がかかる。また会場持ち込みとなるため、上映に当たって設備使用料や専門的な条件をクリアする必要があるなどの注意点も発生します。
【外部プロ依頼】
会場依頼同様にプロクオリティの映像演出を期待できる。ただし、業者選びや打ち合わせなどの手間が必要となる場合もある。また会場持ち込みとなるため、自作同様の注意点に気をつける必要も。
【会場依頼】
撮って出しなどの特別な演出、プロクオリティの映像演出が手間少なめで叶えられる。会場提携の業者へ依頼するため、内容や構成については選択肢が限られる場合もあります。
このようにそれぞれ違いやメリット、デメリットがあるので、ふたりの希望や動画の種類に合った「準備方法」を決めましょう。
パターン1/
オープニング&プロフィールムービーを自作!
自作で気取らず楽しんでもらいながら、エンディングの撮って出しで締めて
メリハリのある流れを追求!
細かい点までこだわりたかったので、オープニングとプロフィールは自作に。オープニングは「ひと目ぼれだった出会い」を再現、プロフィールは生い立ちなどについてカフェで語らう内容に。新鮮な印象を与えながら、楽しんでもらえる自作動画になったと思います。エンディングを会場依頼にしたのは、撮って出し希望だったから。撮って出しの頭には自作の彼とのダンス動画を加えて、最後までオリジナル感もしっかり♪(小川知香さん)
<制作データ>
・かかった費用:オープニング、プロフィールともに0円/エンディング25 万円
・依頼先:エンディングは会場
・制作期間:オープニング、プロフィールともに撮影1日&編集1週間
今回のアンケートで最も選ばれていた準備パターンがこちら!簡単に動画編集ができるツールが増えていることから、自作へのハードルが低くなっているよう。
エンディングのみ会場に依頼していた理由は、ほぼ全員が「撮って出しムービーを流したかったから」と回答。特別な一日をゲストと一緒に振り返ることができる上、記念にも残るので「高かったけれど、最後の締めとしては欠かせなかった」(ユイコさん)など、割高でもやってよかったという声が多数。「エンディングを撮って出しにして費用が必要になった分、他は自作で費用を調整した」という花嫁も。
パターン1がおすすめなのはこんな人!
●動画演出全体の予算は抑えつつ、撮って出しを含む3本すべての実施を希望する人
撮って出しもしたいし、他のムービーも流したいけれど予算が……と考える人はこのパターンがおすすめ。撮って出しに十分な予算を割きつつ、その他の動画演出も叶いやすくなります。
●オープニング、プロフィールでふたりの個性を表現したい人
撮って出し必須で、他ムービーではふたりらしさをしっかり出したムービーを自由度高く!と考える人にも、このパターンはぴったり。
パターン2/
プロフィールムービーのみを自作!
ふたりの紹介+ゲストへのおもてなしの思いを込めた内容で
こだわりを詰め込みました
プロフィールは、自分たちの写真をふんだんに使いたいと自作に。写真にまつわるエピソードを話しながら家族と一緒に選んだのもいい思い出に。オープニングは、1年前から予約していた憧れのフォトグラファーさんに撮り下ろしから制作をお願い。まるで映画のようなクオリティの高さでゲストからも好評でした♪エンディングの撮って出しムービーも一日の振り返りになってよかったです。(haruさん)
<制作データ>
・かかった費用:オープニング10万円/プロフィール0円/エンディング0円(※会場プラン内のため)
・依頼先:オープニングは外部/エンディングは会場
・制作期間:オープニング2週間/プロフィール1カ月
生い立ちから交際の過程、ふたりの今などを紹介するプロフィールの自作は、写真の枚数や文章、構成などを調整しやすいという特徴が。これを生かし、「ふたりの紹介をしっかりと」と考えるカップルから選ばれていたのがこのパターン。「彼と地元を巡りながら撮影。ゲストにとって見慣れた風景ということもあり、楽しんでみてもらえた」(はるかさん)など、ふたりを形作ってきた環境なども交え、自作していた人も。
またプロフィールムービーは、他には「ゲスト写真」や「ゲストへのメッセージ」を盛り込みやすい動画。先輩花嫁からは「プロフィールを自作したことで、ゲスト全員の写真を紹介できた」という声も多数。こんなことができるのも、自作プロフィールならではの魅力。
プロ依頼のオープニングとエンディングと組み合わせることで会場の雰囲気を変え、プロフィールではふたりをきちんと紹介しつつ、ゲストへのおもてなし演出としても喜んでもらえる。そんな流れがこのパターンからは生み出されそうです。
パターン2がおすすめなのはこんな人!
●プロフィール紹介に力を入れたい人
ふたりの人柄を伝えることを目的としたプロフィールムービー。プロ依頼ではなく自分たちで制作すれば、構成や内容をふたり好みに仕立てることができ、よりふたりの人となりを色濃く紹介することができる。
●ゲスト写真やメッセージ入り動画を考えている人
ゲストへ感謝を伝えるムービーとしてもプロフィールムービーは最適。自ら作ることで思いのままに、ゲストとの写真やゲストへのメッセージを盛り込めます。
パターン3/
3本すべてのムービーをプロにおまかせ!
手間少なめでクオリティの高い“作品”で揃えられる
依頼先選びで工夫を
動画編集経験がなく、でもクオリティの高いものをとの希望がありすべてプロにお願いしました。オープニングとプロフィールはなるべく安価にと、2本まとめてスキルシェアサービスで依頼。クリエーターさんと直接やりとりをしながらの制作で費用を抑えることに成功しました。エンディングは撮って出しにしたかったので会場依頼に。3本すべてプロ依頼でも、予算をかけすぎずにクオリティの高い仕上がりに!(里咲さん)
<制作データ>
・かかった費用:オープニング3165円/プロフィール4975円/エンディング5万円
・依頼先:オープニング、プロフィールともに外部/エンディングは会場
・制作期間:オープニング、プロフィールともに2~3週間
結婚式準備はやるべきことがたくさん!自作なしのこのパターンを選んだ理由の中には、「自作動画で上映トラブルなどが起きたら悲しいのと、手間も時間もかかることでストレスをためたくなかったから」(まみさん)と、式準備中から当日までを見据えた手間や時間を考慮し選択したとの声も。
クオリティ面では安心のプロ依頼ですが、すべてプロ依頼としたときに気になるのが費用面。これについては先輩花嫁も工夫をしていて、エンディングの撮って出しムービー以外は会場より費用を低く抑えやすい外部に依頼している人がほとんどでした。
またプロ依頼といっても、テンプレートや曲などの選択はふたりが行うこととなるため、「意外と自分で決めることが多かった」(明愛さん)という声も。依頼先によっても異なりますが、どの程度の手間や時間が必要か、ふたりが担うことになるのかはしっかり確認してからの決定が必要そうです。
パターン3がおすすめなのはこんな人!
●準備の手間をできる限り省きたい人
プロに任せることで、手間や時間を減らせるメリットが。しかし外部プロ依頼の場合は、業者探しから手がける必要があり、意外と手間が省けないことも。
●全体的に完成度の高い動画を求める人
ムービー演出は全体を通して「間違いのないものを」と考える場合は、外部、会場共にクオリティを事前に確認しやすいプロにすべて依頼するのが安心。
●構成や内容などにこだわりが強すぎない人
自作同様に、すべてをふたりの思いのままにつくれる場合もありますが、プロ依頼の場合はテンプレートがあり、構成がある程度決まっていることもあり、オリジナル感に強くこだわらない人向き。
パターン4/
オープニングムービーのみ自作!
披露宴の始まりをふたりらしく飾り、ゲストを盛り上げて
式準備の思い出の意味も込めて
いい記念になるのではという思いと節約も兼ねて、動画制作に初めてチャレンジ。動画サイトを参考にしつつ、オープニングのみ自作しました。入場はこの曲で!と決めていたものに合わせて制作でき大満足♪想像以上に細かい作業の連続でしたが、それもいい思い出に。プロのクオリティも見てみたい、撮って出しをと他2本はプロにお任せ。自作もプロ依頼もそれぞれ魅力があるので、両方取り入れられて良かったです。(Rinさん)
<制作データ>
・かかった費用:オープニング250円/プロフィールとエンディング各15万円
・依頼先:プロフィール、エンディングともに会場
・制作期間:オープニング3週間/プロフィール1カ月
「動画編集未経験ならオープニングが簡単でチャレンジしやすい」(K.Mさん)という声があるように、構成や内容にもよりますが3大動画の中でも上映時間が短く、まとめやすいのがオープニングムービー。自作することで、節約にも結婚式の思い出にもなるので、一本だけでも自作をと思っていたり、時間的な余裕があれば挑戦する価値あり。
またオープニングはふたりの入場前に流れる、式のイメージ付けともなる動画ということもあり、「式の始まりをふたりらしい動画でゲストの期待を高めたい」などと希望する場合にもこのパターンはぴったり。「スマホだけで簡単に自作ができて感動!普段から動画のデータも残しておければ、素材として活躍しそう」(綾乃さん)という経験談も。
パターン4がおすすめなのはこんな人!
●披露宴の始まりにオリジナリティを出したい人
新郎新婦入場前、ゲストの式へのワクワク感を高めてくれるオープニングムービー。自作ならふたりが希望する雰囲気を叶えられやすい。
●いずれかの動画で自作にチャレンジしたい人
オープニングムービーは、他に比べると構成が比較的シンプル。尺も短めということもあり、自作動画制作に初チャレンジを!と考えるのならばオープニングが最適。
●いずれかの動画で自作をし、動画制作費用を抑えたい人
どれか一本は自作して制作費を節約したいと考えるなら、チャレンジしやすいオープニングのみ自作のこのパターンがおすすめ。
パターン5/
3本すべてのムービーを自作!
最初から最後までふたりらしさたっぷり。節約もしっかり叶えられる
自作のみでふたりらしさを表現
手頃な費用で自分たちらしいものが作れると、無料の動画編集ソフトを利用し3本とも自作に。ちょっとふざけて撮った写真やコメントもたくさん盛り込み、テンプレートにはない楽しいムービーに仕上がったと思います。式直前に修正が必要な箇所が発生しましたが、自作だったのですぐに対応。このような対応ができたのもの、自作ならではのメリットだと感じています。(M・Sさん)
<制作データ>
・かかった費用:オープニング、プロフィール、エンディングまとめて2000円弱
・依頼先:なし
・制作期間:オープニング、プロフィール、エンディングまとめて2カ月
3本すべて自作にした先輩花嫁全員が「節約になった」と実感。その他には、「動画編集中、何度も同じ曲や写真を見聞き。曲は今でも聞くと式のことを思い出させてくれるし、写真を見続けたことで制作中ずっと思い出に浸れました」(shokoさん)など、自らが制作を手がけたからこその感想が!
すべて自作となった時に気になる制作期間は、1日~半年間などさまざま。「思っていたより時間が必要だった……」というコメントからも伺えるように、時間にかなりの余裕を持って取りかかることを前提としていた方が安心というのは間違いないようです。
また、自作の場合は専門的な知識を持ったプロとは異なるということもあり、上映トラブル回避のための会場確認は早めにしっかり行うことが大切になりそうです。
パターン5がおすすめなのはこんな人!
●動画全体を通してオリジナリティにこだわりたい人
構成や盛り込む写真の枚数、使用する音楽、動画の長さなどをほぼすべてを自在に調整、決定できるため、ムービー演出にとことんこだわりたい人向き。
●準備に時間と手間をかけられる人
こだわりだしたらキリがないとの声多数の動画編集。結婚式準備の中で、しっかりと取り組める余裕がある人に。
●動画制作費用を全体的に抑えたい人
プロ依頼だと、数万~数十万円かかることの多い制作費用をかなり抑えることができる。しかし、代わりに会場への持ち込み料や設備使用料などが別途必要になる場合もあるため、注意が必要。
From 編集部
自作もプロ依頼もゲストにとっては楽しい演出に。自分に合った方法を♪
先輩花嫁は、自分にとって無理なく取り入れられる方法でムービー演出を満喫していました。ムービー演出はゲストにとって楽しい時間になるもの。自作もプロ依頼でも、それぞれにメリット、デメリットがあるので、ふたりに合った方法を検討して選んでくださいね。
取材・文/岸田雅子 D/mashroom design 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2023年6月時点のものです
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