「撮りたい!」が見つかる【前撮りフォト】#カラードレスならこう撮って!編
前撮り撮影の楽しみの一つは、式当日に着られない衣裳が楽しめること。特に最近では、少し冒険した色やデザインのカラードレスを選ぶ花嫁も増える傾向にあるんです。そこで今回は、そんな前撮りでのカラードレスの魅力を、最大限に引き出す撮り方をドレスの色や雰囲気などに分けてご紹介。着てみたいドレスを想像しながら、「こんなふうに撮ってみたい♪」と思うイメージをぜひ見つけて!
1/ふんわりくすみカラーチュールドレス×緑の中で
定番人気の淡色系チュールドレスには、柔らかな自然光と森や公園などの緑を背景にした撮影が好相性。爽やかなナチュラルグリーンはドレスの淡い色みを引き立たせ、優しい日の光はチュールの軽やかで透け感のある素材をより美しく見せるアシストに。色や素材感だけでなく、ドレスの持つ優雅さや繊細さを表現するのにもおすすめのロケーション。ウオーク風やお座りポーズなど、ふんわりさを生かしたポーズなら写真全体が柔らかく包まれたような印象的な一枚に。
写真上:kiyoさん
<柔らかな光がくすみピンクに温かみをプラス>
太陽が沈む直前の優しい光がふたりを包み、ペールピンクの色みを際立たせたドラマチックな雰囲気。会場や会場周辺地域の緑と光でふんわりと柔らかなドレスの素材感もしっかりと映え、ロケーションを上手に活用できているのはさすが!
写真中:清水明日香さん
<ペールブルー×チュールの素材感を存分に発揮>
見つけた瞬間、即ひと目ぼれしたというくすみブルーのチュールドレス。お座りポーズをすることでふんわり感と素材の軽やかさを表現でき、柔らかな緑と美しい色みがうまく調和したバランスのいいカットに。新郎の衣裳を、ドレスのサッシュベルトと同色のゴールド系で揃えたのもテクニック。
写真下:Ayakaさん
<ふたりの立ち位置と木漏れ日がドレスと融合>
優しいラベンダーカラーのドレスの美しさをさらに引き出したのが、緑の木々から差す柔らかな木漏れ日。強すぎる光だと淡色ドレスは色が飛んでしまうため、光加減は注意を。ふたりが向き合い新郎が奥に立つことでトレーンをしっかり、ドレス全体もバランス良く見せられているのもGOOD。ブーケも色を使いすぎず、グリーンでまとめたことで、ドレスの色みの美しさを際立たせた。
2/こなれ顔テラコッタ×洗練スポット
最近、人気が定番化してきているおしゃれカラー・テラコッタのドレスは、屋外での撮影が相性バッチリ。ビンテージ感のあるロケーションはもちろん、鮮やかでいて落ち着いた色みだから、すっきりとした青空背景でモダンな感じにまとめるのも◎。テラコッタならではのニュアンスのある温かみや深みを引き出すのに、柔らかな自然光が一役買ってくれるのもロケフォトならではの強み。
写真上・中:小川知香さん
<ロケーションだけでなく、さりげない小技がピリリ>
歴史的な雰囲気が漂う、北九州の門司港で撮影したカット。新郎シャツと新婦ドレスをテラコッタカラーで揃えたリンクコーデに、レトロな雰囲気のロケーションがぴったりハマり、雑誌のワンカットのような仕上がりに。新郎シャツがしっかり見えるようジャケットのボタンを開けていたり、ドレスの裾にボリュームを出したりなど、小技が効いているのもGOOD。
写真下:Yukaさん
<コントラストを生かした背景で主役感アップ>
テラコッタカラーをぐっと鮮やかに引き立たせるためには、あえて対照的な背景を選ぶのも◎。白壁や鮮やかな青空など、ドレスのカラーとのコントラストを生かすことで、ふたりの存在感とドレスの色みがぐっと際立つ印象的なショットに。
3/エアリーディテールד光”生かし
人気の3Dモチーフやグリッター、刺しゅうやレースなどの繊細でエアリーなディテールが白ドレスよりも際立つのがカラードレス。だからこそ、こだわった部分をしっかり見せられる撮り方が大事。特に光と背景バランスにこだわることで、ディテールの美しさがぐっと引き立つ一枚に仕上がります。立体感を映えさせるには、ポージング時の角度も意識すると◎。角度次第でディテールの魅力がより引き出されます。
写真上:K.Mさん
<光の中のプロポーズ風ショットが実はドレス映え!>
ドレスをより美しく見せるのが、逆光を生かしたこんなポーズ。柔らかな光がドレスに透けて差し込むことで、繊細なデザインやフラワーモチーフが美しく浮かび上がり、横向きポーズでトレーンもしっかり映るから、ディテールの立体感も見せることができる。再現ポーズは、花嫁も主役になりきってリアクションするのがドラマチックに魅せるコツ。
写真中:遥さん
<光の相乗効果と対比が生み出した、ビジュードレスの美しさ>
煌びやかなビジュードレスは、キラキラした夜景との相乗効果で輝き感がさらにアップし、写真全体にクラス感を。また夜空のダークな背景に対して、ドレスの華やかさが美しいコントラストを生み出し、よりスペシャル感のある雰囲気を醸し出したのもポイント。
写真下:ruriさん
<ニュアンスカラーと繊細デザインを引き立たせるシンプル背景>
柔らかな色みが美しい淡めブラウンカラードレスは、フラワーモチーフの3D刺しゅうがポイントの繊細なデザイン。ドレスのポイントを主役にするため、撮影ではごくシンプルな白壁を選び、ディテールを邪魔しない背景を選んだことでドレスの美しさがぐっと引き立った。
4/つやめき生地×優雅ポーズ
エレガントなつやめきが魅力のサテンやタフタ素材のドレスには、抑え気味ながら動きを感じさせるポーズ、そして光の角度や強さを意識して。光をまとうポーズや立ち姿を取り入れることで、繊細な輝きや滑らかな質感、豊かなドレープなどこの素材だからこその魅力が立体的に映し出される。カラードレスならドレープが生み出す陰影もよりはっきり。クッとウエストを絞ったり、トレーンなびかせポーズが優雅に決まります。
写真上:彩友果さん
<光とポーズで織りなす、ドラマチックナイトフォト>
大阪・中央公会堂での夜の撮影だったため、ライトに当たった時の美しさを考えて、光沢感のあるライトブルーのサテンドレスをチョイス。ライティングによって滑らかな質感が際立ち、夜の街にふわり舞い降りたかのようなロマンチックな雰囲気に。ふたりが向き合うなびかせポーズにしたことで、裾のしなやかさもより鮮明に映し出され、スペシャル感もさらにアップ。
写真中・下:Akariさん
<レッドドレスは2種類の光+ポーズで楽しむ>
ボリューミーなレッドカラーのプリンセスドレスは、室内照明(写真中)、室内自然光(写真下)で2パターン撮影。室内撮影ではドレスに直接光を当てず、歴史ある洋館の雰囲気に合わせ、高級感と上質さを。自然光撮影ではシルクタフタならではの反射を利用し、華やかでヘルシーな印象の一枚に。ともに動きのあるポーズで、きらめきや表情も楽しめるものに♪
5/シックダークカラー×コントラスト
最近おしゃれ花嫁たちが注目しているのが黒やネイビーをはじめとする、ダークカラーのドレス。暗めな色の衣裳を引き立てるポイントは、背景とのコントラスト。明るいテクスチャーやスッキリとしたシンプルな壁、カラー背景など、好みのイメージに合わせ、衣裳との対比を楽しめるのが魅力です。
写真上:みなみさん
<窓からの光で輝くグレードレスの存在感>
写真で撮った際、一番魅力的に見えるものをと選んだ、チュール地のグラデーションが美しいグレーのドレス。奥の窓から光を当てることでドレスに美しい陰影を与え、ふたりの存在感もぐっと際立った。正面ではなくバックショットにしたことで、ドレスの素材感やディテールが映え、背中の肌見せとのバランス感もすべて収められたのもさすが。ダークカラーが鮮やかに映えるという効果も。
写真中:はるかさん
<黒ドレス×ナチュラルポーズにカラフルコントラスト>
前撮りを複数回実施するので目新しさのある色をと、透け袖が印象的なブラックドレスをチョイス。スタジオのカラフルな装飾と黒ドレスが好バランスで、可愛くなりすぎず大人ポップな印象の一枚に仕上がった。ポーズもあえてつくり込まず自然体だったからこそ、ペーパーアイテムにも使いやすく、ゲストからも新鮮でおしゃれ!と大好評。
写真下:川尻ゆみさん
<リフレクションが生み出すドラマチックな瞬間>
深みのあるワインレッドに息をのむチュールドレス。向かい合っておでこをくっつけるポーズをすることで、ドレスのふんわりシルエットが自然と浮かび上がり、美しい立体感を映し出すワンカットに仕上がった。注目は白い床にあらわれた、ふたりの「リフレクション」!こんなリフレクションが楽しめるのも、濃色カラードレスだからこそ。
From 編集部
色と素材に合わせたロケーション探しにこだわりポージングがカギ
カラードレス前撮りでの一番のポイントは、衣裳と背景のマッチ具合。色みや素材感を考慮し、どんなふうに撮りたいかも含め、フォトグラファーさんと相談しながら場所を決めていくのが◎。またポーズもドレスとの調和を意識することで、よりその魅力が輝くものに仕上がります。あなたのカラードレス姿はどんな一枚を目指す?
取材・文/滝 紀子 D/ロンディーネ 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2023年6月時点のものです
※撮影申請が必要な場合や時期ごとに利用条件が異なる場所があるので、撮影前に必ず確認をしましょう。また撮影時は自然を傷めないよう最大限の配慮を
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