参列経験多めゲストが本音で回答!式当日「嬉しいこと&う~んなこと」
結婚式への参列経験が豊富なゲストを招待する場合、目や舌の肥えた人も多いから緊張する!という人も多いのでは。そんなふたりのために、ゲストへのアンケートで集めた声を基に「喜ばれる」「イマイチな」おもてなしの内容をゼクシィが分析!ウエディングプランナーおすすめのおもてなしアイデアと一緒にご紹介します。
おもてなし1【演出】
ゲストの盛り上げ余興よりふたり主体のお楽しみ演出
〈嬉しいこと〉
ふたりが主体でゲスト参加型のもの、自分が呼ばれたり写真が使われたりとおもてなしの気持ちを感じるものなどが好評のよう。
参列経験豊富ゲストの本音
プロフィールムービーに自分の写真を入れてもらい、同じテーブルの友人ゲストと「若い!」「懐かしい」と盛り上がりました(SORAFUさん)
自分の誕生日に親友の結婚式があり、サンクスバイトで前に呼んでもらえて嬉しかったです(鳥井咲菜さん)
新郎新婦にまつわるクイズが難しく、一番正解したのは新婦の母。わいわい言いながら考える時間が楽しく、簡単すぎないクイズもいいなと思いました(A子さん)
〈う~んなこと〉
内輪感の強いもの、ゲストがどう反応していいかわからない自己満足系のもの、冗長なものなどに不満の声も。
参列経験豊富ゲストの本音
社内結婚の場合、乾杯のあいさつなどは上司が行うことが多いけれど、内輪ネタが長くて面白くない。いつも早く終わってほしいと思います(ももなつさん)
会場の都合で時間優先なのはわかるけれど、プログラムが詰め込みすぎで雰囲気や余韻をもう少し考えてほしかった。ゲスト無視の進行をされた気分でした(hitomiさん)
挙式と披露宴の間で写真を撮る時間が設けられたものの、ゲストが多くてほぼ待ち時間。ずっと立ちっ放しだったのでつらかった(ぼのさん)
プランナーさんが解説!
【演出】のおもてなしポイント
参列経験が豊富だから珍しい演出が喜ばれる、とは限らないもの。奇をてらうより、新郎新婦の心からのおもてなしを感じられることが大切だと思います。例えば席札にメッセージを書くときに誰にでも言えることではなく、その人に向けたメッセージを添える、というような配慮がゲストの満足につながるでしょう。
また参列経験豊富なゲストにも喜ばれるおすすめ演出の一つが、プロの手を借りた生演奏などの体験型演出。会食の多い人でも、生演奏をバックに料理を楽しむ機会はそう多くなく、すごく贅沢な空間になりますよ。(ウエディングプランナー/二谷真知子さん)
おもてなし2【料理】
量より質。定番コースよりひとひねりあるメニューに
〈嬉しいこと〉
料理で満足度の高かったコメントを見ると、自分で選べる、選択肢が豊富、高級食材などのキーワードが多く挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
新郎新婦の思い出や好きな食べ物が詰まったオリジナルのコース料理。ふたりのことを知ることができてよかったです(ぴーちゃんさん)
メイン料理を当日4種類の中から好きなものを1つ選ぶ、というスタイル。一度しか経験がないですが、新鮮で自分好みのものが出たのがよかった!(シエロさん)
アルコールが苦手なので、定番のジュースだけではなく、ノンアルコールのカクテルやワインなど用意してあると嬉しいです(岩崎明子さん)
〈う~んなこと〉
量が少ない、お肉などの調理が自分好みでない、冷めている、明らかに節約しているとわかるなどが不満ポイントに多く挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
共通の友人の結婚式と同じ料理が出てきたときは、さすがに変化をつけてと思いました。友人の「いくらのコースかわかる」発言で白けたムードに(A子さん)
お肉の煮込み料理でしたが私にも硬くてかみ切れず、高齢のゲストはかわいそうだと思いました(りんごさん)
料理が足りない。小柄な私でも足りないから、大柄な人は結婚式の後ラーメンコースです(笑)。 せめてパンのお代わりがあれば……(Aさん)
プランナーさんが解説!
【料理】のおもてなしポイント
参列経験豊富なゲストは会食に慣れていることが多く、人気の食材、新郎新婦の出身地にちなんだ食材を使うなど、量より質を意識したメニュー構成が喜ばれると思います。特に年代が上の方の場合、メイン料理までにおなかいっぱいになることもあるので、前菜の見た目にこだわるのもおすすめ。華やかなスタートで料理への期待感が高まりますよ。
また、ドリンクは料理と比べて削られがちなポイントなので、差がつきやすくこだわりがいのあるところ。参列経験豊富なゲストなら、ドリンクの充実度に気付いて喜んでくれるかもしれません。(二谷さん)
おもてなし3【ギフト】
内容だけでなく荷物にならないなど、贈り方も重視
〈嬉しいこと〉
引出物などギフトの喜ばれポイントには、荷物にならない、珍しい、自分に合ったものが贈り分けられるなどが挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
京都でのお式の際、引出物だけでなく、引菓子、縁起物もカタログギフトになっており、荷物にならなかったのがとてもありがたかったです(岡部 夏希さん)
お料理で出てきたパンがおいしいなぁと思っていたら、帰りにプチパンとして配っていただけて感動(りんごさん)
フランスの老舗ブランドであるクスミティーとティーポットの組み合わせの引出物、軽井沢の有名なカフェのスコーンをプチギフトで。一貫性もオリジナリティーもあってよかった!(小林朱美さん)
〈う~んなこと〉
マイナスの声としては、ご祝儀相当でない、自分のドレスにはお金をかけていそうなのに……とゲストに還元されていない感が挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
引出物は本人たちの想いや趣味より、相手を考えて選んでほしい。特に持ち帰りに重いものや、飾るのに場所を取るものは少し困ることも(かっつーんとさん)
おしゃれ重視でおいしくない引菓子にはがっかり。2年前に頂いた大皿は、使う機会もなく、いまだに箱の中に眠ってます(Aさん)
司会者にプロの落語家を雇い、高級ホテルで結婚式を挙げた割に、引出物は普通の焼き菓子に小額のカタログギフトのみでご祝儀相当ではなかったかも(まっぴさん)
プランナーさんが解説!
【ギフト】のおもてなしポイント
ギフトは何が喜ばれるかは人それぞれで難しく、無難なところに落ち着くことが多いよう。ただし、例えばカタログギフトは参列経験豊富なゲストには定番すぎるのではと思われることもありますが、最近はグルメに特化していたり趣向を凝らしたものも増えているのでチェック。手渡しのギフトだと、食べ物は焼き菓子やかつお節などになりがちですが、カタログギフトなど後日配送なら生鮮食料品も贈ることができます。また、手渡しの場合は、あまり重すぎない方が喜ばれやすいようです。(二谷さん)
おもてなし4【会場設備】
新しさ、快適さ、減点が少ないことも重要
〈嬉しいこと〉
会場設備は新しくてきれいで快適なこと、眺望がいいことなどが加点ポイントになりやすいようです。
参列経験豊富ゲストの本音
待合場所に椅子がたくさんあって豪華でした。待たされても苦にならないと感じました(ゆきゆきさん)
都心の高層ホテルでの披露宴に出席したとき。夕方からの披露宴だったので、会場からの夜景がとてもきれいでした(EHさん)
会場のお手洗いが広く、並ばなくていいのはポイントが高かったです(Aさん)
〈う~んなこと〉
逆に狭い、更衣室やお手洗いで不快になる点がある、移動に時間がかかることが不満点として多く挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
会場が窮屈すぎると閉塞感がある。景色の良さも影響すると思います(かっつーんとさん)
更衣室にカーテンなど仕切るものがなく、両家が一緒に着替えることになってしまいました(くにさん)
最寄り駅から送迎バスがあったのですが、30分以上かかるのはちょっと遠すぎると思いました(めだりんさん)
プランナーさんが解説!
【会場設備】のおもてなしポイント
会場設備は整っているに越したことはありませんが、そこだけこだわれば満足につながるかというと、そうではありません。例えば高級な会場を選んだけれど、料理をランクダウンし、ドリンクの種類を減らすとなると本末転倒。バランスが大事です。
参列経験豊富なゲストの中には年齢層が高い人がいるケースも多いので、会場の中でトイレが遠くないか、数が少なくないか、バリアフリーかなど、マイナス点が少ないかどうかもチェックするといいでしょう。(二谷さん)
おもてなし5【スタッフ対応】
ゲストを常に気にかけてくれる余裕が高評価
〈嬉しいこと〉
スタッフ対応では、飲物の追加などにすぐ気が付くなど、ゲストをよく見てくれているというポイントが多く挙がりました。
参列経験豊富ゲストの本音
飲物のグラスが空きそうなタイミングで声をかけてくれること。しっかりと周りを見ていて素敵な対応だなと思いました(うみとさん)
困っているときに声をかけてくれるなど、余裕があるスタッフが多いと安心します(Yuuaさん)
妊娠中のゲストにタオルケットを持ってきてくれたり、飲物が欲しいゲストにすぐに気付いてくれたりなど、心配りが行き届いていると好印象(ももゆさん)
〈う~んなこと〉
マイナスポイントは、会場の都合を押し付けられる、態度が良くないなどが挙げられました。
参列経験豊富ゲストの本音
時間が決まっていたのか、料理を食べている途中でもどんどんと運ばれてどんどんと下げられました(やなちゃんさん)
スタッフがトイレ前でおしゃべり。扉を開けてくれるわけでもなく、道をふさぐ感じで不快でした。大好きな友人の結婚式だっただけに残念(A子さん)
新婦の目の前の上座に着いた時があったが、テーブル担当が面倒くさそうな対応。会場の品格を落とす接客だなと思いました(あかねさん)
プランナーさんが解説!
【スタッフ対応】のおもてなしポイント
新郎新婦に代わっておもてなしするのが会場スタッフ。自分たちが望むような温かい接客をしてくれるかどうかは、会場の下見の段階から重視してほしい項目です。判断は難しいですが、例えば笑顔で働いている人が多いかどうかも指標の一つです。
また、参列経験が豊富なゲストの中に、特別配慮が必要な人がいたら、どのような対応をしてくれるのかを聞いてみましょう。例えば車椅子の場合、具合が悪くなった場合に休めるスペースがあるかどうかなど聞いてみて、なんとかしようと解決策を探してくれるかどうかをチェックしてみてください。(二谷さん)
From 編集部
お金をかける以外にも!喜んでもらえるかは気遣い次第
参列経験豊富なゲストに満足してもらうには、お金をかければいいというわけではなく、おもてなしをしたいという気持ちが伝わるかどうか。演出、料理、ギフトなどのバランスを取りつつ、印象に残るこだわりポイントを持って、会場の設備やスタッフは下見の段階からチェックすることが大事といえそうです。
二谷真知子 ウエディングプランナー(ウェディングプロデュースCALARS)
プランナー歴13年。予算や不自由さから結婚式を諦めてほしくない!そんな想いから10年前に夫と共にウェディングプロデュース会社を設立し、ゼロから共に創り上げる「完全オーダーメイドなお二人色の結婚式」をプロデュースしている。
取材・文/前川ミチコ イラスト/二階堂ちはる 構成/小堀そら(編集部)
※記事内のコメントは2023年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー77人、および2023年2月に過去に5回以上結婚式・披露宴に参列経験のある20~60代の男女100人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年4月時点のものです
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