【貯蓄ゼロ・親援助ゼロ・資金に差がある】の私たちでも結婚式ができた!6実例
「婚約したけれど、貯蓄がない」「貯蓄が少ない上に援助もない」。それでも結婚式はできる?「ふたりの貯蓄や親援助額に大きな差がある」。そんな場合はどう費用分担したらいい?結婚資金にまつわる悩みを抱えながらも円満に結婚式を挙げたカップルをご紹介しつつ、上手な解決方法を伝授。
【CASE1】ふたりとも貯蓄がない!
婚約時の貯蓄がふたりともゼロだった人や、多少はあったものの、家具・家電、引っ越しなどに使って底を突いてしまった人が、結婚式のための資金をどのようにつくって、どんな式を挙げたか見てみましょう。
婚約時の貯蓄を新生活に
使い切って資金ゼロ
新たな貯蓄30万円と親援助50万円を元手に少人数ウエディング
婚約当時ふたり合わせて120万円の貯蓄があったけれど、家具・家電の購入などに使ってしまい、結婚式に使えたのは婚約後にふたりで貯めた30万円だけ。親援助は両家であまり差がつかないよう、親と相談して新郎側30万円、新婦側20万円となった。足りない分はご祝儀を使うことにして、予算を150万円内に。
会場はこだわって選んだ南欧風の可愛いゲストハウス。親しい人だけ招く少人数ウエディングでゲストとの距離が近い結婚式を実現。
結婚式、どうやりくりした?
【コスパのいい会場を選び、低予算でも大満足の式に】
見学時の見積りには最大限のオプションを入れてもらい、どんなにステキな会場でも予算オーバーする所は却下。憧れていたバルーンリリースなどやりたい演出が多く含まれたプランのある会場を選んだので、低予算でも華やかで楽しい結婚式ができました。(E子さん)
婚約時の貯蓄ゼロ。婚約後の貯蓄も
全額式以外の費用に使用
親援助40万円と親に借りた100万円で家族ウエディング
貯蓄ゼロからふたりで50万円まで増やしたけれど、新生活や結婚指輪、ハネムーン旅費の支払いが先にあり、結婚式に回せる貯蓄がなくなってしまった!幸い双方の親がお祝いとして20万円ずつ援助。それだけでは足りないので、ローンを組むことも考えたが、新婦側の親が貸してくれることに。最終的に100万円借りて、式後少しずつ返済した。
結婚式もできるだけ費用を抑え、海に面した会場で、両家3人ずつ出席の家族でウエディング。
結婚式、どうやりくりした?
【持ち込み料があまりかからない会場をセレクト】
会場選びでは持ち込み料がかかるアイテムが少ない所を選びました。実際衣裳の持ち込み料が無料だったので、かなりのコストダウン。ウエルカムスペースに飾るお花を100円ショップ素材で作るなどDIYも頑張りました。(あいさん)
貯蓄がない場合、親が力になってくれることも。早めの相談がカギ
貯蓄がなかったら、結婚式までに無理なく貯められる金額を出し、新生活やハネムーンなど他のことに使う貯蓄を残して、式に使える金額を計算。と同時に、親に結婚式の話をして、資金を援助してもらえそうか早めに相談してみましょう。
結婚式を挙げればご祝儀も頂けるので、式費用の全額を用意する必要はなし。ご祝儀の1人当たりの相場はおよそ3万円なので、それにゲスト数を掛けてご祝儀総額も予測を。ご祝儀で足りない分を貯蓄と親援助でまかなえれば式はできます。
結婚式費用を抑えるのも結婚式実現へのポイント。それには「仏滅やオフシーズンなどお得に挙式できる日を選ぶ」「リーズナブルな会場を選ぶ」「少人数にして会食中心にする」「衣裳を1着にする」などさまざまな方法があるので、他の記事もチェックを。
【CASE2】婚約時の貯蓄ゼロ!親援助もゼロ!
貯蓄ゼロで婚約し、親援助もなしとなると、資金源は婚約後に貯めるお金とご祝儀だけ。会場に支払う費用が前払いの場合、ご祝儀が使えないので、貯蓄が少ないと、その費用をどう払うかも考えないといけません。さて、2組のカップルはどうしたでしょうか?
婚約時の貯蓄ゼロ。
親援助は受けないつもりだった
各自100万円貯蓄。ゲスト90人でご祝儀も多く、自己負担25万円で挙式
婚約時ゼロだったが、「自分たちで決めた結婚なので援助は受けない」をポリシーに、結婚式に向けて貯蓄開始。10カ月間でそれぞれ100万円ずつ貯めた。
90人を招き、九州のおしゃれなウエディングリゾートで行った結婚式は、「ゲストを楽しませる」をコンセプトにデザートビュッフェやおにぎりビュッフェも実施。費用は総額350万円となったが、会場の支払いが結婚式の1週間後だったので、ご祝儀で払うことができ、最終的な持ち出し額は25万円で済んだ。
結婚式、どうやりくりした?
【できるだけ手作りして費用を抑えた】
ドレスなど妥協したくないことにはお金をかけましたが、ペーパーアイテムなど自分でできる物は手作りしました。エンディングビデオは知人にお願い。動画撮影から行う本格的な映像が、式場で頼むより10万円以上も低い金額でできました。(坂口夏実さん)
婚約時の貯蓄ゼロ。
親援助も受けられなかった
総額の6割を貯め、不足分をローンで借りて式の翌月ご祝儀とボーナスで返済
婚約時の貯蓄ゼロだったが、新居は彼の実家と決めたので、早速一緒に生活。結婚式のための親からの援助は受けず、1年半かけて190万円貯蓄した。結婚式の見積りはゲスト45人で320万円。会場の支払いが前払いだったので、ご祝儀では払えず、不足分の130万円をブライダルローンで一時的に借りることに。式が11月だったので、その翌月、ご祝儀とボーナスで一括返済した。
結婚式は広大な敷地にヨーロッパの大聖堂のような荘厳なチャペルがある欧風の会場で。ゲストに「高そう」と言われたが、見えないところでコツコツ節約して、理想だった「会場全体に一体感がある結婚式」を実現。
結婚式、どうやりくりした?
【割引が利く日の夕刻の時間帯に挙式】
費用を抑えるため、11月の週末でも割引がある赤口の15時からの挙式に。ローンは手数料として1万5000円ほどかかりましたが、1回払いだったので、金利はゼロでした。会場決定から日にちに余裕があったので、Instagramで手作りしている人をチェックし、楽しくDIYをしてコスト削減。(なゆさん)
見学時に式費用の支払い時期の確認を忘れずに
親援助もない場合、【CASE1】よりも大変になりますが、ご祝儀を頂けるのは同じ。自己負担分を頑張って貯蓄しましょう。そのために結婚式の日取りを延ばし、時間をかけて準備する人も。自己負担分が用意できなかったら、一時的に借りる策を考えて。
結婚式の見学に行く際、支払い時期の確認も必要。おすすめは後払いやクレジットカード払いができる会場。気に入った会場が前払いだったら、一部だけでも後払いに変更できないか相談してみて。応じてくれる会場もあります。
せっかく時間をかけて貯蓄するなら、招待状や席次表、プロフィールビデオなどを手作りする、お金をかけずに楽しめる演出を探すなど、式費用の節約も楽しんでみては。頑張った分満足度が高くなります。
【CASE3】ふたりの貯蓄額や親援助額に大きな差がある!
新郎と新婦の年収が違う、勤務歴が違う、一人暮らしと実家暮らしで貯蓄に回せる金額が違う……。ふたりの貯蓄に大きな差がある場合や、さらに親援助額も差がある場合、気になるのは「結婚式費用をどう分担するか」。ここでは全く異なる結論を出した2組をご紹介。
貯蓄と親援助の合計額が
新婦側と新郎側で5倍以上の差
貯蓄の多い新婦が立て替え、結婚式後のふたりの貯蓄から新婦に返済
新婦の貯蓄総額は650万円、新郎は婚約してから貯めた20万円のみ。630万円もの差があったが、新婦が多く負担するのは不公平と思い、結婚にかかる費用は新婦が一時的に立て替え、結婚式後のふたりの貯蓄から出すことにした。
前払いだった会場の費用260万円を新婦が振り込んだ後、両家の親が援助を申し出。新婦側の援助20万円は新生活費用、新郎側の援助100万円は結婚式に使うことにした。
会場はペットの犬が参加できることを条件に選んだゲストハウス。家族だけで行い、演出をケーキカットとお色直し程度にして、両家の親睦を深めた。
費用分担、どのように考えた?
【一方の貯蓄だけを結婚に使うことに違和感】
彼の貯蓄が少ないからといって、私の結婚前の貯蓄だけ使うのはおかしいと彼に説明して、この方法を取りました。結婚式に加え、ハネムーン費用も私が立て替え、ふたり共通の貯蓄口座から毎月私の口座に振り込みしています。(ゆきさん)
貯蓄額は1.8倍、
親援助額は10倍の差あり
500万円の総額から新郎親援助100万円を引いた残りをふたりで折半
元々新郎は倹約家、新婦はすぐに使ってしまうタイプで、婚約時の貯蓄額は新郎300万円、新婦50万円と6倍の差があった。そこで、結婚式に必要な額を計算し、無理なく貯めるためのルールを作って各自で貯蓄。新婦は2年間で200万円積み上げ、差は1.8倍まで縮まった。
一方、親からの援助は新婦側がお祝いとして10万円、新郎側は100万円。この差も大きかったが、総額500万円のうち100万円は新郎側援助を使い、残りをふたりで折半した。
地中海にある邸宅のようなゲストハウスで行った結婚式はふたりの思い出が詰まった「星」をテーマに、料理やドリンク、引出物などゲストに関わるアイテムにお金をかけて実施。
費用分担、どのように考えた?
【ふたりのための式だから貯蓄額の差に関係なく折半】
ゲスト数は新郎の方が多かったのですが、衣裳代は新婦側の方が高額。両家それぞれにかかる費用は同じくらいだし、何より、ふたりのために挙げる結婚式だったので、貯蓄額に差があっても、半分ずつ負担し合うのが良いと思い、折半にしました。(robiさん)
ふたりの状況や考え方に合った分担方法を話し合って
貯蓄額に差がある場合の「分担の決め方」にはご紹介した実例の方法以外にも、以下のようにさまざまな方法があり、ふたりがよければどの方法でも構いません。よく話し合って決めましょう。
●貯蓄が多い方が多く負担する……一方の貯蓄が少ない理由が「年収が少ない」「勤務年数が短い」「一人暮らし」など致し方なかった場合や、貯蓄が多い方が結婚式を強く希望する場合に多い。中には貯蓄がある方が全額負担するケースも
●貯蓄が少ない方は親に援助してもらうか頑張って貯蓄する……その上で「ふたりで折半」「ゲスト人数で割る」など公平感のある分担方法にする
●婚約前の貯蓄は個々の資産にして、婚約中にふたりで貯蓄したお金を使う
親援助に差がある場合、援助が少ない方だけが貯蓄を多く削ることになり、モヤモヤする人も。このような場合、ご祝儀も親援助もふたりにくれたお金と考えて合算してしまうのも手。
From 編集部
さまざまな解決方法の中からベストな選択を
結婚資金にはふたりの貯蓄、親援助、ご祝儀の3つがあるし、今お金がなくても、これから貯める、無理なら借りる、お金をかけずにできる結婚式を目指すなど、さまざまな方法で式を実現できます。結婚資金に大差がある場合の解決方法もいろいろ。ぜひ夢を持って金銭的にも結婚式の内容的にも大満足の結婚式を挙げて。
構成・文/渡邊博美 イラスト/Meppelstatt
※記事内のコメントは2023年1月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年3月時点のものです
※北海道、青森、山形の一部エリアでは、会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂くこともあります。会費制ウエディングについては、親や会場担当者に相談、確認をしましょう。
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