夫婦の「睡眠の質」がUPする!ふたりで寝るベッド&寝具の選び方
彼との新婚生活がスタート。家具や家電など欲しいものはたくさんあるけど、中でも特に大事なのが、ベッド選び。彼と一緒に過ごす時間が一番長い場所だから、睡眠の質を高めて快適に過ごせるものを選びたいですね。そこで先輩たちのベッド&寝具事情、さらに寝具選びのポイントをスリープマスターの森優奈さんに教えてもらいました。ぜひ参考にして。
ベッドの置き方、ダブル or ツイン……どっちがいい?
睡眠の質を考えるなら、ダブルよりツインがおすすめ
ベッド選びの前に考えたいのが、ベッドの置き方。ホテルなどでよく言われる「ダブル」か「ツイン」かでいうと、先輩カップルは「ダブル」を選んだ人が多いよう。
ダブルは場所を取らない、ふたりの距離が近いなどのメリットがありますが「睡眠の質を考えると、おすすめはツインです」と森さん。その理由を教えてもらいました。
●ゆったり寝られる
ダブル1台より、シングル2台のほうが横幅は基本的に広くなります。マットレスも分かれているので相手の寝返りの影響も受けづらくなります。
●好みの硬さのマットレスを選べる
マットレスの硬さは人によって合う・合わないがありますが、ツインなら、それぞれが好みの硬さを選べます。同じシリーズの硬さ違いなら、高さなども揃います。
●お手入れがしやすい
マットレスは時々壁に立てかけて干すなどのお手入れをしたいもの。シングルでも重量があるので、ダブル1つよりシングル2つの方が扱いやすいでしょう。
●置き方・置き場所を変えられる
上のイラストのように、2台をくっつけたり、離して置いたりとアレンジが自由。さらに一方が夜勤で寝る時間が異なる場合などは、別の部屋に置くことも。将来さまざまなライフスタイルの変化に合わせてアレンジしやすくなります。
ダブルと違って場所を取るので、住宅事情によっては難しいこともありますが「睡眠の質」を大事にするなら、ぜひ考えてみては。
先輩カップルのベッド選び
【ダブル(ダブルサイズ1台)】
寝室に置ける最大のサイズにしました。掛け布団はシングルサイズをそれぞれで使っているので相手の寝相は気になりません。(ふるふるさん)
【ダブル(ダブルサイズ1台)】
ふたりでくっついて寝たかったので、ダブルサイズ1台にしています。ふたりで寝ても十分なスペースがあり、特に不自由は感じていません。(M.Bさん)
【ダブル(クイーンサイズ1台)】
一緒に広々と寝たかったから。部屋の広さ的にキングサイズは無理でした。(ちなさん)
【ツイン(シングルサイズ2台)】
彼がもともと使ってたものと同じものを買い足して並べています。広々と寝ることも、くっついて寝ることもできます。隙間がたまに空きますが、適宜押してぴったりくっつければ問題なし。生活リズムが違うふたりにはおすすめです。(kiyoka17さん)
【ツイン(シングルサイズ2台)+α】
シングルを2台置いたふたりの寝室と、各自の部屋にシングルベッドを置き、平日と休日で寝室を分けています。平日はお互いのペースで睡眠が取れるので満足しています。(もてさん)
ダブルしか置けないけれど睡眠の質を高めるには?
マットレスがダブルでも、掛け布団をそれぞれに用意することで、ややツインに近い使い方ができます。掛け布団を奪い合ったり、好みの枚数が違ったりすることにも対応できるので、おすすめです。(森さん)
ベッドの幅やマットレスの硬さ、どう選べばいい?
ショップに行って実際に寝てみて選ぶのが◎
一般的なマットレスの幅は、ダブルが140cm、シングルが97cmなので、シングル2台はダブルより広さがたっぷりあります。部屋の広さによって決まる部分もありますが、睡眠の質を高めるなら広さも重視しましょう。
硬さはそれぞれの身体に合ったものを選ぶのが一番。快適と感じる硬さは人によって変わるので、インターネットのクチコミなどだけではなく、実際にショップに行って寝てみて選びましょう。その場でスタッフに相談するのもおすすめです。
寝心地以外で、ベッド選びで注意することは?
湿気がたまりにくく通気性のいいものを
ベッド選びのポイントはいくつかありますが、寝具を長く使うという観点では、湿気のたまりにくさにもこだわりたいもの。
ベッドの下は湿気がたまりやすいので、通気性のいいものを選びましょう。あまり広くない部屋、収納の少ない部屋では、ベッドの下に収納が付いたタイプを選ぶケースもあると思いますが、その場合も、時々は収納部分を引き出して風を通すなど、暮らし方で工夫をしましょう。
ベッドだけじゃない!睡眠の質を高めるポイントは?
寝具・部屋づくり・パジャマ選びなども大切!
睡眠の質を高めるために、ベッド以外にできる工夫も教えてもらいました。
●寝室の照明はオレンジ系に
寝るときは睡眠に適した寝室に移動してオンオフの切り替えを。照明はオレンジがかった光がおすすめ。寝るときは電気を消して間接照明にしましょう。
●ふたりでパジャマを着る
人間は寝ているときにコップ1杯分の汗をかくといわれますが、ルームウェアは寝るためにつくられたものではないので、それだけの汗を吸って吐いてくれる力がありません。パジャマはシルクなど天然素材のものがおすすめ。汗を吸ってもらうため、夏でも長袖がいいでしょう。また、パジャマに着替えることで、これから寝るんだというスイッチが入りやすくなります。
●寝る1時間前までに入浴を
人間の体は、放熱するタイミングで眠気を感じるようになっています。お風呂に入った後、1時間後くらいが入眠につながりやすいので、そのタイミングがおすすめです。40度くらいのお湯に15~20分くらい浸かるのがいいでしょう。
先輩カップルの快眠の工夫
枕は自分の首に合ったものを特注で作ってもらいました。肩凝りもなく快適!(るんるんさん)
ふたりが好きな香りのボディクリームでマッサージするとアロマ効果のように癒さやれて寝るスイッチが入ります。(ぼにさん)
ベッドにタブレット端末を持ち込んで、ふたりでついつい遅くまでアニメを見がち。なので指定の時間になったら動画を見られないようタブレットに機能制限をかけています。(robiさん)
私が喉が弱くエアコンをつけたままでは寝られないので、冬は加湿器必須。多少部屋の温度も上がるので良い。(まみさん)
睡眠の質にこだわりたくて、結婚祝いに自分たちでお揃いの良質なパジャマを購入して着ています。(なおさん)
From 編集部
睡眠の質を高めるベッド選びで夫婦仲良く&快適な暮らしを
彼と過ごす家の中でも、とりわけ長い時間を過ごすベッドは、こだわりをもって選びたいですね。特に仕事が忙しいふたり、赤ちゃんのいるふたりなどにとっては、質の高い睡眠が大事。プロのアドバイスを生かして、満足度の高いベッド&寝具を選びましょう。
森 優奈さん スリープマスター
睡眠科学や快眠環境などの専門知識を備えた眠りのプロフェッショナル。眠りに悩む方へ、快適な眠りにつくための環境の整え方から、寝具の選び方まで、日々個人個人に合わせた提案を行っている。現在は寝具メーカー西川の広報を担当。
【ホームページ】URL:https://www.nemuri-soudan.jp/
構成・文/前川ミチコ イラスト/pai 監修/森 優奈
※記事内のコメントは2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー110人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです
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