[新郎新婦もピンチ!] 式直前&当日の【親・親族】の迷惑&失敗トラブル30
新郎新婦は結婚式の準備で頭がいっぱい、大忙し。でも父、母にとっても結婚式は晴れ舞台。張り切りすぎてとんちんかんなことをしでかしたり、うっかりミスをやらかしちゃったり。親族だってトラブルメーカーになることも。愛情や真面目さが引き起こす行為から、身内とはいえ遠慮がなさすぎる迷惑行為まで、文句も言いにくい親・親族が起こした事例30を紹介します。
結婚式まで後1カ月~前日のトラブル
今頃、言われても困る! 【演出・衣裳&美容・着付け】の急な変更希望
事前に頼んだ演出の協力に了承してくれたはずなのに、やっぱりやりたくないと言い出したり、両家でバランスが取れるように調整した衣裳や、美容室の予約についても変更したいと言い出したり。早めに依頼をしていても、事前に確認していても、なぜか間際になって変更したいと言い出してくる親・親戚っているものです。ギリギリまで自分の希望を言えないタイプや、気が変わりやすいタイプには要注意。解決は難しいものの、後からふたりが困らないためにも、申し込み等の締め切り直前に「本当の気持ちの最終確認」をしておく必要がありそうです。
うちの親や親族ってば……
【やっぱり留め袖が着たいと……】
両家の母が共に当初、洋装することにしていましたが、結婚式が近くなった頃に、片方の親が留め袖を着用したいと言い出しました……。(Rちゃんさん)
【会場の美容室を急きょ予約】
初回の会場打ち合わせの頃からお義母さんに着付けとヘアメイクについて確認し、地元で行うから手配不要と聞いていましたが、結婚式の日が近くなってから、やはり会場で予約したいと言い出したので、追加手配になってしまいました。(岩崎明子さん)
【母から追加で余興の希望】
既に余興が時間ギリギリまで組み込まれている段階で、歌とピアノをやっている母が、私のために一曲披露したいと言い始め、気持ちは嬉しかったのですが困りました。母に当日のスケジュール表を見せて回避できました。(阿部瑛梨香さん)
【式3日前に義父が演出に……】
夫の両親から私へ、私の両親から夫へ手紙を渡すセレモニーをすることを、顔合わせ食事会の時点からお願いしていたのですが、お義父さんが式3日前になってやりたくないと言い出し、結局、セレモニーで話してはもらいましたが、手紙はもらえませんでした。やりたくないなら、もっと早めに言ってほしかったです。(Minervaさん)
出費にも直結して大迷惑! 【出欠・宿泊】のドタキャン&急な変更希望
結婚式の出欠変更や、予約手配が必要な宿泊や交通。コロナ下においては特に式直前の欠席連絡は避けられないこと。ある程度は心積もりしておきましょう。とはいえ期日によっては新郎新婦側の費用負担増に直結してしまいますし、体調や弔事関連ではないドタキャンには、どうせなら早く言ってほしかった!という気持ちになるのも無理からぬこと。せめてもの対応策としては、少しでも早く情報が伝わるように、普段、あまり連絡を取り合わない親戚の意向確認は親にも協力を仰ぐといいでしょう。宿泊や交通予約については、変更の利くタイミングで最終確認をしておくのがおすすめです。
うちの親や親族ってば……
【宿泊予約の希望が遅過ぎる】
宿泊は、必要なら2カ月前までにと伝えていて、リマインドもしていたのに、3週間前に「追加できるかな?」と連絡してきた親族。プランナーさんに無理を言って部屋を追加してもらいました……。(麻由さん)
【直前の欠席連絡をLINEで!?】
結婚式の1週間前、彼の親族が1名欠席の連絡を彼のLINEに送ってきたのですが、もう使っていないLINEだったため、連絡に気付かず、ギリギリで発覚。欠席をLINEで伝えるのもどうかと思いますが、返信がない時点で彼の親に連絡するなどなんらかの方法でもう少し早く伝えてほしかった。料理や席次表は変更できませんでした。(N・Hさん)
【思いがけないゲスト追加】
結婚式の2週間前に夫の祖母が亡くなり、お葬式で顔を合わせた親戚が、突然結婚式に出席する話の流れになり、急遽ゲストが追加になりました。(AZUさん)
親も新郎新婦も要注意!【情報・アイテム】伝達ミス&うっかり忘れ
結婚式は非日常のイベントです。新郎新婦の親でなければ体験することのない演出や、晴れの日用の衣裳の用意など、慣れない準備に親だって戸惑うことが多いのです。特に演出は、ふたりが「定番」と思っていても、親世代は実は知らないということが多いもの。結婚式で親にやってほしいことがあるなら、念入りに情報の共有を。「わからないことある?」「この演出、説明した方がいいかな?」と声かけをしたり、当日の持ち物リストを渡したり、フォローをしてあげてください。
うちの親や親族ってば……
【ベールダウンを知らない!?】
結婚式1週間前、母に挙式で行うセレモニーの話をして「ママはベールダウンだけだから」と伝えたら「え、ベールダウンって何するの?」と、まさかのベールダウンを知らず!慌ててWebで動画を見せて説明しました。(麻由さん)
【衣裳の申し込みで送信ミス】
両親には会場の衣裳室で手配可能な黒留め袖やモーニングのカタログを渡しておいたのですが、どうやら申し込み時にFAXを送り間違えていたよう。最終打ち合わせの時に、うちの両親だけまだ衣裳室に連絡していないことがわかり、焦って手配しました。(Minervaさん)
【フォーマルシューズを忘れた父】
地方から前泊で入った新郎の父が、挙式用のフォーマルな黒い靴を忘れてきてしまいました。親戚に翌日届けてもらい、ギリギリ間に合いました。(竹田麻央さん)
価値観の違いや、過度な口出し……【要望】に振り回されて徒労感
ふたりの理想の結婚式をプランニングし終えた後、親から要望・意見・過度な口出しをされ、決定したプランを再検討などとなると、がっくりきますよね。親世代と子世代では、価値観の違いはどうしても出てくるものですし、また両家で考え方が違うこともままあるものです。サプライズにしたいこと以外は、なるべく事前に親と共有し、間に合うタイミングで意見を聞いて調整するのが、せめてものトラブル対策といえそうです。
うちの親や親族ってば……
【決定済みの引出物が変更に】
式1カ月前になって、彼の両親が「地域柄、紅白のうどんなどを入れてほしい」と言ってきました。引出物は全部決定済みだったのですが、会場に連絡し、彼のゲスト分だけ内容を替えました。もっと早く言ってほしかったです。(みかんさん)
【直前に料理の希望を言われても】
最終のアレルギー確認で連絡を入れたところ、式1週間前になって彼の両親が「オーガニックな食材がいい」と連絡がきたのですが、もう時既に遅しで対応できませんでした。事前にそこも聞いておけば良かったです。(あかねさん)
【両家の価値観の違いで……】
結婚式にかかるお金は自分たちでで払うつもりでしたが、私の親が「結婚式のお金は親が出すもの」という価値観のため、夫の親にも半ば強制で出してもらうことになり、申し訳なかったです。(のどかさん)
【前日に親族の交通費に口出し!】
親が「親族の交通費を1万円ずつ増やせ」と前日に言ってきました。(たまみさん)
【母に髪型に口出しされて】
母が「髪型はこんなふうな方が似合う」と口出し。自分で憧れのスタイルがありましたが、母の言うことに流されて、希望を変更してしまいました。もっと自分の希望を強く心に決めておけば良かったです(かりんさん)
【好みでない衣裳をすすめられ】
彼の母からお色直しは和装ではなくカラードレスを着ることを強くすすめられました。私はカラードレスは好みではなかったため、着用を予定していないと伝えるのに苦労しました(みなちゃんさん)
どう防ぐ?【式直前】の親・親族の迷惑&失敗トラブル
親や親族など、コントロール不能な人からのトラブルを完全に避けるのは難しいのですが、せめて直前にバタつかないようにするには、親子で小まめな報告・連絡・相談をし合うのが大事。また今どきの結婚式のスタイルや、自分たちがどんな結婚式をしたいのか、親に説明して価値観をアップデートしてもらうこともおすすめします。親族については、結婚式の少し前に、親を通じて「おじさんとおばさん、結婚式について何か言ってた?」など近況や反応を確認しておくといいでしょう。
ついに本番!結婚式当日のトラブル
連携不足に確認不足、予期せぬ持ち込み……【本番直前】の冷や汗事件
待ちに待った結婚式当日。お支度中の新郎新婦を焦らせる、親・親族のマイペースな振る舞い!ドタキャン、遅刻、忘れ物の連絡に、予定通りに式が進行できるか、ひやひやさせられたり、ゲスト用のギフトを当日持ち込む親・親族に「それは先に許可取るよね?」と突っ込みたくなったり。「もっと連絡を取り合っておけば良かった」「それはさすがに予想できなかった」などと新郎新婦を嘆かせた、親・親族による冷や汗事件をご紹介。
うちの親や親族ってば……
【親族ゲストが遅刻しそうに】
新郎の親族ゲストに親族紹介の時間がうまく伝わっておらず、間に合わない可能性が浮上。家族と連携が取れていなかったことに対して新郎が落ち込んでしまいました。幸い、事なきを得ましたが、情報の伝達方法は気を付けないと、と反省しました。(T.Mさん)
【あいさつするゲストが来ない】
当日のメイクの途中、乾杯のあいさつを頼んでいたおじが来ていないことがわかり、焦りました。他の親族ゲストが揃う頃になって連絡が来て、家族がコロナ感染したことにより急きょ欠席とわかったのですが、もう少し早く連絡をもらえたら、焦らなくて済んだのに、と思いました。(しがみきさん)
【母の忘れ物で親到着が遅れ】
母が着物の帯を忘れてしまい、父が1時間かけて家に戻って取りに行ってくれました。親が戻ってきたのはバージンロードを歩くギリギリのタイミングでした。(ケディちゃんさん)
【お礼はちゃんと渡して!】
彼の父に送迎バスの運転手さんへの寸志を渡してもらうように事前に頼んでいたのですが、親族用のバスの方には渡して、友人用のバスの方には渡さず、私たちに返却!事前に2台分と伝えていたのに……。(なほさん)
【配布用地酒を持ち込む親族】
親族が地酒を持ってきて、披露宴中に配るとのこと。会場に確認したら問題ないとのことでしたが、事前にひと言確認してほしかったです。(ぽんちゃんさん)
【ゲスト用ギフトを当日持参】
式当日、彼の母が「式の終わりにゲストに配るように」と大量のハーバリウムを持ってきました。会場装飾に使うにもイメージにそぐわず、置き場所にも困り、どうしようと思いました。(ぷるめりあさん)
話し好き、話下手、どっちも困る!【スピーチ】の失敗談
結婚式では親や親族によるスピーチはよくあること。親族紹介を普通に過不足なく行ってくれたり、新郎新婦への思いが伝わる話を適度な長さで決めてくれると結婚式も締まるのですが、緊張・飲酒の影響・準備不足などでスピーチにつまづいてしまうことも結婚式ではよくあること。話下手の親に不安を感じたら、原稿見本をプリントして渡したりしてみては。話し好きの人の場合は、長くなりすぎる心配も。スケジュールと時間の目安は念を入れて伝えておきましょう。
うちの親や親族ってば……
【誤解を招く言い方はやめて~】
口下手な私の父。乾杯のあいさつで「いろいろありましたが、ふたりが幸せならそれでいいです」とよくわからないことを言ってしまい、その後のテーブルラウンドで私たちは「いろいろって何があったの?」とゲストに突っ込まれてしまいました。(こはちるさん)
【当日朝なのにスピーチ未完成】
当日の朝。母から「父の乾杯あいさつがまだできてない」と心配になるような話がきました。(ゆりさん)
【アドリブで親族紹介する父】
代表者形式での親族紹介。父は原稿を用意しただけで練習せず、当日はアドリブ祭り。おめでたい席なのに忌み言葉を使ってしまっていました。(なっつさん)
【あいさつの依頼が伝わらず?】
彼の父から叔父に乾杯のあいさつを頼んでもらったはずでしたが、伝わってなかったようで、当日名前を呼ばれて戸惑っており、ハラハラしました。(みきゃんさん)
【ひと言で簡単にって言ったのに】
披露宴最後の両家父のスピーチ。彼の父の「ひと言程度で、簡単にしたい」との希望で、長々と話したい私の父を説得してひと言にしてもらいました。ふたを開けてみると、彼の父は新郎の生い立ちを5分にわたって大演説。彼も苦笑いでした。(木村モエさん)
思い込みや勘違い、価値観の違い……etc.【その他】トラブル集
長く一緒に暮らしてきた親でも、考えていることは、なかなか想像がつかないもの。結婚式の在り方について、思いがけないこだわりがあったことが後からわかることもあります。勘違い、人違い、価値観の違い。結婚式で起きてしまった思わぬ擦れ違いをご紹介。
うちの親や親族ってば……
【演出イメージが違っていたよう】
結婚式当日、チャペルで新郎新婦と両家親によるファーストミートを行ったのですが、後になって母に、ブライズルームなどで新婦と両親だけで行うファーストミートがしたかったと言われました。それが普通だと思っていたのだそう。(nm_wd2021さん)
【差し入れが常識との考えに困惑】
式当日、高級菓子折りを数個持参して、着付けスタッフや親戚に配っていた私の母。彼の母はそういったことはせず、私の母はそれを非常識だと思ったよう。差し入れは必須ではないと思うので聞き流しましたが……。(木村モエさん)
【祖父が義父にドリンクを注文】
披露宴の歓談中、彼の両親が私の親族のテーブルにあいさつに行った際、私の祖父が彼の父をサービススタッフと勘違いし、ドリンクを注文しようとしました。(みかんさん)
どう防ぐ?結婚式当日の親・親族の迷惑&失敗トラブル
当日トラブルをいくらかでも予防するには、結婚式の前々日~前日あたりに、親側の結婚式準備がしっかりできているか、確認しておくのがおすすめです。例えば、持ち物を一緒に確認したり、電話などで念押ししたり。また、スピーチなどは、参考になる資料を手渡ししたり、さりげなく手を貸してあげるといいですね。
From 編集部
人生の先輩だけど、親・親族だって失敗はあるんです
人生経験豊富な親世代といえど、子どもを送り出す結婚式となると、そう何度も経験しているわけではありません。緊張もするでしょうし、こんな結婚式にしてあげたいという思いもきっと人一倍。「親なんだから任せて大丈夫」と思いたいところですが、案外そうでもないものなので、親と結婚式について話す機会をぜひ増やしてみてください。親族のことも、親と相談しながら、どんなフォローが必要か、いろいろ聞いてみることがトラブルを未然に防ぐことにつながりますよ。
構成・文/河内千春 イラスト/Meppelstatt
※記事内のコメントは、2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー90人が回答したアンケートおよび、2年以内に結婚式を挙げた女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※北海道、青森、山形の一部エリアでは、会費制ウエディングが一般的です。お礼・お返し・お車代の相場金額が異なるものもありますので、親や会場担当者に相談、確認をしましょう。
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです
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