卒花の試着レポートから学ぶ！“本当に似合う”結婚指輪の見極め方
結婚指輪を選ぶ際、気に入った指輪を身に着けてみて、「あれ？なんか違う……」とがっかりすること、実は多くの先輩花嫁が経験しています。そんなミスマッチを防ぐには、自分の手と相性が良く、普段のスタイルと合う指輪をしっかり見極めることが大切。そのポイントをジュエリーコーディネーターの小俣友里さんにお伺いしました。また、どんなふうに見極めたのか、先輩花嫁に聞いてみたので、こちらもぜひ参考にして！
似合う指輪選びのポイントは次の４つ！
試着で自分の手との相性をじっくり見極めて
（１）素材のカラー
一般的に、青みがかった肌はプラチナ、黄みがかった肌はイエローゴールドがなじみやすいようです。また、普段のファッションスタイルと色のイメージが合っているかもチェックして。
（２）ダイヤモンドの有無
ダイヤモンドの有無で結婚指輪の印象はがらりと変わります。どんなふうに見せたいかで、ダイヤモンドのボリュームを選びましょう。
（３）ライン
ラインは指の太さや長さに合わせて選ぶのがおすすめ。例えば、太い指の人はウエーブライン、短い指の人はV 字ラインが手指をすっきりと見せてくれます。また、ラインは指輪のイメージも左右します。ウエーブラインはエレガントで優しいイメージがありますし、V字ラインはシャープな印象です。ストレートはオーソドックスで重ね付けもしやすい形です。
（４）リングの幅
手の大きさ、指の長さによって、似合うリングの幅が変わってきます。例えば、手が小さく指が細い人は２mm以下、手が大きく指が長くて太い人は３mm以上の幅のものがおすすめです。
（ジュエリーコーディネーター・小俣友里さん）
［試着レポ］先輩花嫁はどう見極めた？
“素材のカラー”はプラチナよりゴールドが似合った！（野中早知さん）
普段ゴールドのアクセサリーを身に着けることが多く、なんとなくゴールドがいいと思っていたという野中さん。１番目のシンプルなデザインの指輪を試着しましたが、何も装飾がない指輪はちょっと寂しさを感じました。そこで、ダイヤモンドが１粒あしらわれた指輪を試着。デザインは気に入りましたが、やはり白系の色みがしっくりこず……。ピンクゴールドを試してみたところ、これだ！と確信。細めの幅のウエーブラインも指をすっきり見せてくれています。
試着して見極めたのは？
ゴールドはさまざまな色みがあるので、絶対に試着して自分の肌との相性を見るのがおすすめ。似合わないと思っても、試着してみると意外に似合ったりするので、いろいろなものを試してみるといいと思います。（野中早知さん）
“ダイヤモンド”はキラキラより１粒が似合った！（阿部瑛梨香さん）
婚約指輪との重ね着けが希望だった阿部さん。最初に試着したリングは婚約指輪とマッチしなかったのと、複数のメレダイヤモンドが派手過ぎて普段使いしづらいと感じた。２番目のリングは花と葉をモチーフにした愛らしいデザインだったが、年を重ねても着け続けられるのかが気になった。選んだのは控えめの一粒ダイヤがあしらわれたもの。シンプルだが側面のミル打ち装飾が華やかで、上品で飽きが来ないデザイン。婚約指輪との相性もバッチリで、これに決定！
試着して見極めたのは？
ショップに行くとどれも素敵な指輪ばかりで目移りしてしまいますが、自分の中でしっかりイメージを決めておくと、迷っても最終的にはぶれずに理想の結婚指輪に出会えると思います。（阿部瑛梨香さん）
“ライン”はストレートよりもウエーブが似合った！（うたさん）
シンプルな結婚指輪が希望で、憧れのハイブランドショップへ向かったうたさん。最初に試着したストレートラインの指輪は指がぽっちゃり見えてしまうのと、はめづらかったので却下に。２本目は少し華やかなものをと、ハーフエタニティリングを試着。とても素敵だったけれど、日常的に身に着けていると傷が付くかもしれないし、職場で目立ち過ぎると不安な面も。最終的に、ゆるやかなウエーブラインが指をきれいに見せてくれる、一粒ダイヤモンドのリングに決定。
試着して見極めたのは？
同じサイズでもラインが異なると着けやすさが違いました。私は指がふっくらしているせいか、ストレートラインのものは指の通りがイマイチでした。（うたさん）
“リングの幅”は存在感あるものより、細みが似合った！（ayanaさん）
婚約指輪との相性はリングの幅がポイントだったというayanaさん。１本目の指輪は華やかで素敵でしたが、婚約指輪に比べて少し太過ぎる印象。２本目は婚約指輪と同じブランドで、雰囲気はぴったり。ただ、婚約指輪のダイヤモンドにボリュームがあるため、２本の指輪の間に隙間が。３本目は本命リング。上品な雰囲気で婚約指輪との相性も良く、指が長く細く見えるのも決め手に。
試着して見極めたのは？
婚約指輪との相性や男性用の指輪の着け心地などで迷いましたが、見ただけではわからないので、ブランドの垣根を越えてどんどん試着を。百貨店のアテンドサービスを利用すると、さまざまなブランドの指輪が一度に試着できるので効率的でおすすめ。（ayanaさん）
「あれ？似合わない！」となったら以下の順番で調整を
気に入った結婚指輪を試着してみて、しっくりこないと思ったときには、
１．指輪の印象を一番左右する色違い（素材違い）の指輪を試してみることをおすすめします。
２．アームのラインや幅を変えてみることによっても、印象は変わってきますので、ショップスタッフとも相談してさまざまな指輪を試してみましょう。
３．ダイヤモンド付きの指輪なら、ダイヤモンドのボリューム感を調整してみましょう。カラット数を変更するほか、ダイヤモンドの留め方にも注目して。異なる留め方をしている指輪にすると印象も変わります。（小俣さん）
From 編集部
ショップに下見に行く際の服装やネイルも大切！
ジュエリーショップに下見に行く際、つい頑張っておしゃれし過ぎてしまう人もいるかと思いますが、それはNG。結婚指輪は日常的に身に着けるものなので、普段の服装＆ネイルで行くのがおすすめです。また、体調によっても指の太さや印象は微妙に変化するので、自分自身のコンディションにも気を付けて。「なんか違う……」の違和感は見逃さず、時間をかけて試着して納得のリングを見極めてくださいね。
小俣友里 ジュエリーコーディネーター
難関のジュエリーコーディネーター１級の資格を持ち、ジュエリーリフォーム専門の「ラトレイユ」の代表として活躍。ジュエリーのリフォームや修理、はもちろん、オーダーメイドジュエリーも手掛けている。
取材・文／粂 美奈子 イラスト／寺澤ゆりえ Ｄ／mashroom design 構成／小堀そら（編集部）
※記事内のコメントは2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー80人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです
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