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新婚生活の「モヤッ」、放置するとどうなる?未来の夫婦円満度予報

毎日が楽しい新婚生活、かと思いきやなんだかパートナーの行動にモヤッとすることが……。それは多くの新婚カップルが体験する理想と現実のずれ。気になるけれどまだその気持ちを伝えられずにいるあなたに、パートナーシップ専門コーチの塚越悦子さんが「未来の夫婦円満度」を予報します!

脱ぎっ放しなど片付けない習慣にモヤッ

脱ぎっぱなし

ゼクシィ花嫁会で110人が回答したアンケートによると、パートナーに「モヤッ」としたことがない人は、わずか11人。9割の人は何かしら「モヤッ」とした感情を抱いたことがあると回答しました。
その中で最も多かったのは、「脱ぎっ放しなどの片付けない習慣」という結果に。具体的には、以下のような声が寄せられました。

「毎日毎日脱ぎっ放しにされたり散らかされたりするとモヤッとします。初めの頃は靴下や上着を床に脱ぎ散らかしていて本当に嫌でした」(ゆりちゃんさん)
「使ったものを元に戻さないことが多くあり、何度も自分が戻していると、彼の母親ではないのにーって思う」(ともさん)
「ゴミの分別が苦手な彼。ペットボトルや空き缶を取りあえずシンクに並べますが、何日も放置されたままで結果片付けるのは私。何回言っても直りません」(ゆみさん)

これらの「モヤッ」を抱えるカップルの未来の夫婦円満度を、塚越さんに予報していただきました。夫婦円満のためのアドバイスも参考にしてみましょう。

このまま放置すると……

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先生

【母親役を期待する相手に要注意】

一緒に暮らす空間がどの程度片付いていてほしいかは人によって違います。その感覚が大きく違う場合、一つ一つは小さなことだから自分が我慢して片付ければよいと思っても、ちりも積もれば山となります。母親役を期待する相手に対して、いずれ魅力を感じられなくなるかもしれません。最初のうちに気になることを話し合う習慣をつけましょう。(塚越さん)

【Advice】同じ人間ではないという前提で、定期的にルールを見直して

放置された服やモノが自分にとってどれほど心理的な負担になるかを丁寧に説明しましょう。その際に「だらしない」とか「何度言ったら分かるの」といった、相手をとがめるような言い方をすると、ふたりの関係にとってマイナスになります。「自分とは違う人間なのだから整理整頓に関する欲求が同じではない」という前提で、お互いが気持ち良く過ごせるように、ふたりともが納得のいくルールを作り、定期的に見直しをすることをお勧めします。(塚越さん)

休日の過ごし方が違うことにモヤッ

休日の過ごし方

2番目に多かったのは、休日の過ごし方についての「モヤッ」。一緒に暮らすようになると、休日はひとりではなくふたりに。自分が想像していた休日のイメージと違うことに、戸惑いを感じる人も多いようです。

「彼はひとりで過ごすのが好きなタイプで、休日同じ空間で過ごしているのにまったく会話をしないことがあります」(まどかさん)
「仕事で疲れて家でゆっくりしたい夫と、ストレス発散に出かけたい私とのギャップ。毎回じゃないけど、夫が付き合ってくれます」(美世子さん)
「予定のない日が苦手な彼。私はおうち時間を過ごすのが好きなので、『何するー?』と聞かれると困ってしまう」(ゆみさん)

どちらかが合わせるという切り抜け方で、今後も大丈夫?

このまま放置すると……

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先生

【放置すると心が離れることも】

人にはそれぞれ「ふたりで一緒に過ごす欲求」と「ひとりの時間を持つ欲求」があり、その割合が完全に一致することはまれです。愛し合って結婚したはずなのに、同じ家に暮らしていることに安心してこの問題を放置すると、だんだんと心が離れていってしまうかも。(塚越さん)

【Advice】ふたりにとっての休日の意味を見つけよう

休日の意味を改めて話し合ってみましょう。平日にはできない家事をする、睡眠不足を解消するために寝る、一緒に出かける、ひとりの時間を確保するなど、休日の意味はいくつもあります。理想の休日の過ごし方を互いに書き出して、ふたりで擦り合わせをしていきます。他のカップルがどうしているかという物差しで測るのではなく、ふたりともが日頃から「まあまあハッピー」になれるバランスを見つけてください。(塚越さん)

お金をかけるポイントが違うことにモヤッ

お金の使い方

休日の過ごし方と同率で「モヤッ」の声が寄せられたのは、「お金の使い方やお金をかけるポイントが違うこと」。共同生活にはお金が密接に関わってくるため、一緒に暮らし始めてから急に気になることがあるようです。

「彼は結構な頻度で趣味の買い物をしていて、事後報告に驚かされます。金額も大きいので、先に相談してほしいと思うことも」(まどかさん)
「私は普段は節約し記念日などに贅沢したいタイプ。彼がコンビニやスーパーでお総菜を毎日のように買ってくることにモヤッとします」(みさみささん)
「私は最新で高性能の家電が欲しいが、彼は必要最低限の機能が付いていればよいようで、高性能の家電が買えない……」(聡子さん)

買い物は毎日のことなので、感覚が合わないとイライラが募りますね……。

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先生

【お金の使い方は未来のビジョンに影響】

家族になったパートナーと金銭感覚が大きく違うと、日々の生活にストレスが生じます。お財布を一緒にするのか別々のままで行くのか、お互いの収入の差をどうするかなどの話し合いを先延ばしにしていると、危険。お金の使い方の意見の相違は未来のビジョンに大きな影響を与え、後で「こんなはずではなかった」という状況になることも。(塚越さん)

【Advice】相手の価値観を否定せずに、未来像を共有して

「何にお金をかけるか」には、それぞれが大切にしている価値観が反映されています。長い時間をかけて培われてきた価値観に対して「それはおかしい」と否定するのではなく、まずはお互いの意向を正当なものと受け入れましょう。その上で、子どもが欲しいのかどうか(欲しいなら何人か)、将来どこに住みたいか、いつ頃リタイアしたいかなど、家族としての未来像を共有し、つくり上げていくところから始めます。ファイナンシャルプランナーなどプロの助けを借りるのも一案です。(塚越さん)

家事をする頻度が違うことにモヤッ

家事の頻度

一つ屋根の下に住むようになると、掃除や洗濯、片付けの頻度の違いが目に付くようになりますね。

「床など大まかなところは掃除するが、細かなところをやらない彼。男の人ってこんなものかと思って、自分がやっている」(ななさん)
「私は汚れが目に見える前に掃除する派、彼は汚れが目に見えたらやる派で『汚れてからでは遅い』と口論に」(もてさん)
「料理と洗濯は私、掃除は夫。それ以外にも買い物や町内会の対応など家事はたくさんあるのに、夫は掃除だけで家事をしていると思っていてモヤッ!」(未希さん)

家事の頻度は個人差が大きい部分でもあり、「モヤッ」がたまりがち。未来の夫婦円満度はいかに?

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先生

【毎日の積み重ねはいずれ火種に】

家事全般に関してモヤッとしていることをそのままにすると、毎日の積み重ねでいずれ爆発します。結婚生活は短期決戦ではありません。何もしなければ今のままの状況が何十年も続くことを想像してみましょう。我慢の限界まで待つのではなく、感情的にならず話ができるうちに問題提起をするのが大事です。(塚越さん)

【Advice】家事を細分化して書き出し、妥協点を探ろう

「名もなき家事」という言葉があるように、人が生きていく上で必要な作業は「料理」「洗濯」「掃除」といった分かりやすいものだけではありません。「料理には後片付けも含まれる」「ごみ捨てには、家中のごみ箱からごみを回収する、ごみ箱に新しい袋をセットすることも含まれる」など、細かいところまで書き出して話し合いましょう。その際、それぞれの得意・不得意を考慮しつつ、お互いがまあまあ納得いくような妥協点を見つけることを心がけましょう。(塚越さん)

生活リズムが違うことにモヤッ

生活のリズム

「この人だ!」と思って結婚した相手でも、生活リズムまでぴったりとは限らないのが現実。一緒に住んでいるのに擦れ違いが多いと、残念な気持ちに。

「彼は夜遅くまで起きていますが、私は睡眠不足だと体調を崩しやすいので、ふたりの時間が取れなくてモヤッ」(robiさん)
「彼は23時までには寝てしまうので、ふたりでまったり映画を観たりして過ごすことができず夜型の私はひとりで過ごすことが多い」(ぽにさん)
「私は夜早めに寝て朝気持ち良く起きたいタイプ、一方彼は夜更かしをしてゲームなどをしたいタイプ。夜更かしの彼が立てる音でなかなか寝付くことができず、モヤッとしました」(ROCHIさん)

夫婦円満のためには少しつらくても、生活リズムは相手に合わせるべき?

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【生活リズムは無理に合わせなくてOK】

生活リズムの違いも、放置すると大きなズレにつながりやすい問題の一つです。「朝型」「夜型」「食事の回数や時間」「就寝前の習慣」など、人によって快適に過ごせる理想の形がそれぞれなので、完全に相手に合わせるのが難しいことも。十分な睡眠や休息が取れない場合には健康を害する可能性もあるので、無理に合わせるのは要注意。(塚越さん)

【Advice】「べき論」にとらわれず、最適な解決策を探して

生活リズムの違いによって一番困ることから解決を図りましょう。例えば、就寝時間の差でゆっくり寝られないなどの場合は、別の部屋で寝起きすることも考えてみては。寝室を分けることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、「夫婦なのだから一緒の部屋でなければ」という「べき論」ではなく、ふたりが健康でいることで長期にわたっていろいろなことを一緒に楽しめる人生が送れる、と考えてください(塚越さん)

家事を進める手順が違うことにモヤッ

家事の手順

家事をする手順が違うことについての「モヤッ」も。自分のやり方と違うと、ついつい口を出したり、アドバイスしたくなるものです。

「私は料理を作りながら片付けるが、彼は最後にまとめて片付けるためキッチンがぐちゃぐちゃに汚れる」(maiさん)
「食べてすぐに食器を洗うか、何回分かまとめて洗うかでけんかに。洗濯物の干し方などもお互いにこだわりがあり、よかれと思ってやったことが裏目に出ることもあった」(まりさん)
「彼の洗濯物の干し方。乾かない干し方でモヤモヤ……」(YUKIさん)

気になり始めると気になって仕方がないのが「家事の手順」。夫婦円満度には影響する?

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【忍耐強く微調整をすれば大丈夫】

家事の分担については意見が一致しているけれど、その手順についてそれぞれのこだわりがあるということですね。こだわりの強さや、お互いに相手の提案を受け入れられる度量かあるかどうかで問題の深刻さは違ってきますが、家事はふたりでするものという前提で、忍耐強く微調整を続けていくことができれば、大きな問題には発展しないでしょう。(塚越さん)

【Advice】目的が果たされるなら、手順には干渉しない

それぞれの家事に関するお互いのこだわりを否定せず、理解しようとすることが大切です。例えば料理の際にいろいろな調理器具を使って放置する、という問題があれば、料理器具の片付けまでは料理とセットにするなどの案も考えられます。また、目的が果たされている場合には、やり方や手順はそのタスクの担当になった方に任せて干渉しないというルールにして、気にならないようにプロセスを見ないといった工夫も必要かもしれません。(塚越さん)

ふたりとも「おおむねハッピー」を目指すのが夫婦円満のコツ

全ての課題に共通しているポイントとして、
【1】違う人間なのだから価値観や「当たり前」が違うと想定する
【2】自分とは違う考え方を否定しない
【3】どちらか一方だけが100%ハッピーになるのではなく、ふたりともが「おおむねハッピーである」という状態を目指す
という姿勢で話し合いに臨みましょう。
その話し合いが積み重ねられ、カップルとして一緒に成長していくのです。どうしても自分たちだけでは解決できない問題が出てきた時にどうするか、ということまであらかじめ話し合っておければベストです。(塚越さん)

From 編集部

話し合うことでもっと分かり合える夫婦に!

新婚生活の中で感じる相手への「モヤッ」は、「このくらいは自分がやってあげよう」とカバーしがち。でも長い目で見ると、こっそりカバーするよりも話し合うことの方がふたりにとっての「おおむねハッピー」にたどり着く近道に。塚越さんのアドバイスを参考に、もっと分かり合える夫婦を目指そう。

アドバイザー
Profile

塚越悦子さん パートナーシップ専門コーチ

東京大学文学部ドイツ語ドイツ文学科卒業。国連勤務などを経て、アメリカ人の夫との結婚のため渡米。ライフコーチの資格を取得。現在は恋愛・婚活・結婚・夫婦関係・パートナーシップをテーマに、コーチング、セミナー、執筆活動を行っている。著書に『国際結婚一年生』(主婦の友社)。翻訳書『異性の心を上手に透視する方法』(プレジデント社)は累計5万6千部を突破。

構成・文/稲垣幸子 イラスト/二階堂ちはる 
※記事内のデータおよびコメントは2022年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー110人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年2月時点のものです

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