ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

  1. 結婚情報ゼクシィTOP
  2. ゼクシィ WEB MAGAZINE
  3. 新生活・保険・家計
  4. 家計
  5. 新婚の今知っておくべき住宅・教育・老後資金の貯め方
お金・常識

新婚の今知っておくべき住宅・教育・老後資金の貯め方

結婚後の家計を考える上で重要なのが「住宅」「教育」「老後」の三大資金。特に近年は物価も上がり、各種制度も変わっていて、なんとなく貯めるのと、計画的に貯めるのとでは、最終的な金額に大きな差がついてしまいます。そこで、計画的な貯蓄ノウハウについてファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。先輩花嫁たちの貯蓄事情もぜひ参考にして。

目次
監修
丸山晴美

丸山晴美

FP技能士2級・ファイナンシャルプランナー(AFP)・節約アドバイザー

【1】「住宅」資金はどう貯める?

短期なら財形貯蓄などで手堅く、長期なら資産運用も併用

  • 住宅資金

分譲マンションや建売住宅、土地+注文住宅など、住宅を購入する場合、一般的に頭金は物件価格の3割以上を用意するのが目安とされています。とはいえ「近年は住宅価格が大きく上昇し、そのハードルも高くなっています」とファイナンシャルプランナーの丸山さん(以下同)。

特に都心に近いエリアでは物件価格が億単位になるケースも珍しくなく、頭金だけで3000万~5000万円という世界になってきているよう。こうした背景から、50年ローンなど長期返済や、夫婦の収入を合算する「ペアローン」を利用するケースも増加しているのだそう。

とはいえ、頭金の準備はやはり重要。頭金が少なすぎるとローン審査に通りにくくなる場合もありますし、無理のない返済計画のためにも、しっかり準備しておくことが大切です。

貯め方のポイントは、住宅購入までの「期間」によって手法を変えること。

●短期(数年以内)なら → 預貯金・財形貯蓄(*1)など確実性を重視
●長期(10年以上先)なら → 資産運用も併用

「短期ならリスクを避けて確実に貯めることが最優先。逆に10年スパンなら、NISA(*2)などで運用しながら『お金にも働いてもらう』方法も検討しましょう」

さらに近年注目されているのが、父母や祖父・母などからの資金援助。「住宅取得資金の贈与には非課税制度(*3)もあるので、頼れそうなら援助をお願いしてみる価値はあります」

(*1)財形貯蓄
給与からの天引きで自動的に積み立てる制度。確実に貯めやすく、住宅資金づくりにも向いています。

(*2)NISA
NISA(新NISA)は2024年に始まった少額投資非課税制度。投資の期限がなくなり、年間投資枠も大幅に拡大。積み立てと株式投資などとの併用も可能です。売却しても翌年に元本分の投資枠が復活するので、住宅購入や教育資金など、変化の多い新婚生活のライフイベントに合わせて柔軟に資産形成ができる制度です。

(*3)住宅取得資金の贈与非課税制度
父母や祖父・母など直系尊属から住宅取得資金の贈与を受けた場合、一定額まで贈与税が非課税になる制度。2026年時点では最大1000万円(一般住宅は500万円)まで対象で、歴年課税の基礎控除と併用も可能です。時限措置のため期限に注意が必要。自治体の補助制度と併用できるケースも多く、合わせて活用することで資金計画の幅が広がります。

先輩花嫁の「私たちこうして貯めています」

Bride1

性格的に確実なものが良いので定期預金などで貯蓄をしています(Ayanoさん)

Bride2

NISAで運用している金額を頭金として使用する予定です(Karenさん)

Bride3

2年後までに持ち家を考えたいので、積み立て型の保険に夫婦それぞれ毎月3万円ずつためています。普通の預金より少し解約時の金額が高くなるので、頑張りたいです(marikoさん)

【2】「教育」資金はどう貯める?

「定期積立+NISA+学資保険」の組み合わせが主流に

  • 教育資金

子どもを持つことを考えるなら教育費も必要。大学にかかる費用は、一般的に約600万円あれば私立大学・理系の入学金と4年間の授業料が賄えるとされています。子どもが1人生まれたら毎月3万円ずつ貯蓄すれば18年間で貯まる計算に。

ただし、これはあくまで現在の話。「これから生まれる子が大学に行く頃も同じとは限りません。昨今の物価上昇で、塾代や大学の授業料も上昇傾向にあり、定期積立だけでは足りなくなる可能性があります」

そこで重要になるのが「組み合わせ」。

●安全性:定期積立
●運用:NISA
●保障:学資保険
(*4)

特に中心になるのがNISAです。「NISAは学資保険などと違い、使い道が自由で、必要なタイミングで引き出せるのが強み。教育資金との相性もいいですね」

さらに新しい制度にも注目が集まっています。

「2027年から始まる予定のこどもNISA(*5)は、教育資金準備の選択肢としてかなり有力になると思います」

また、教育資金の貯め方については近年、考え方に変化が見られるのだそう。

「自分自身が奨学金を利用していた方などを中心に、ある程度は奨学金も前提として考える傾向があります。それも考え方の一つです」

(*4)学資保険
将来の教育資金を計画的に準備するための貯蓄型保険。NISAのような運用益や柔軟性はありませんが、親(契約者)に万一のことがあっても学費が確保される「払い込み免除」という保障があるのが最大の特徴。元本が守られる安定感と強制的な貯蓄性により、教育費だけは着実かつリスクなく備えたい人にぴったりです。

(*5)こどもNISA
2027年に開始予定の「こどもNISA(仮称:未成年者向けNISA)」は、子どもの資産形成を後押しするために新設される制度。NISAと同様に非課税期間が無期限で、進学などの大きな支出に合わせて柔軟に引き出せるのが特徴。早いうちから将来の教育資金を非課税でコツコツ準備したい家庭にとって、強い味方となりそうです。

先輩花嫁の「私たちこうして貯めています」

Bride4

子どもが生まれたら、毎月の貯蓄の半分を子ども用にしようと考えています。大学までにとどまらず、大学院や留学の可能性もあるので、できるだけ早めに貯め始めたいです(ぽんさん)

Bride5

大学入学までに600万円以上貯めようと思っています。子どもが生まれた時にお互いの預貯金を出し合い、その後は月2万円をNISAで貯めています(emiさん)

Bride6

学資保険も検討しましたが、夫を契約者とした外貨建ての終身保険に加入し、ドル建ての運用を見込んで必要な時期に解約を考えています(もーたんさん)

【3】「老後」資金はどう貯める?

iDeCoを軸として「税制メリット」を活用

  • 老後資金

物価上昇や年金不安を背景に、若い世代ほど老後資金への不安は強まっています。

「以前よく言われた『老後2000万円問題』も、今のインフレを考えると、それだけでは足りない可能性があります」

そこで活用したいのがiDeCo(*6)。

「iDeCoは掛け金が全額所得控除になるのが最大のメリット。所得税と住民税を抑えながら老後資金を準備できます」

ただし注意点も。「原則60歳まで引き出せないから確実に貯まるというメリットは、自由度に欠けるというデメリットでもあります。また、毎月所定の手数料がかかること。月5000円程度だと手数料負担が大きくなりやすいので、できれば月2万円程度からが目安です」

例えば、月2万円を年利3%で30年間運用すると、「元本720万円が、約1100万円程度まで増える可能性も。長期で運用するほど効果が出やすいので、新婚のうちから始めることが大切です」

(*6)iDeCo
老後資金を自分でつくる年金制度。最大の魅力は、掛け金が全額所得控除になり、毎年の所得税や住民税を軽減できる強力な節税効果。2026年の改正で拠出限度額が引き上げられ、共働き世帯もさらに効率よく備えられるようになりました。原則60歳まで引き出せない「縛り」はありますが、節税しながら賢く将来に備えたい新婚世帯の強い味方です。

先輩花嫁の「私たちこうして貯めています」

Bride7

iDeCoや財形貯蓄、自社株購入などでトータル10万円を毎月貯めています。入社してからコツコツ貯めていた分は倍になっているので、老後にはさらに倍になっているといいなぁという感じです(ちびにゃあさん)

Bride8

余剰資金を使って、ふたりでiDeCoやNISAをしています。元本保証はないものの、長期で見ると定期預金よりも利回りが良いので、老後資金の準備に良いと思います(Ayanoさん)

Bride9

老後用として貯蓄を別にしておくほうが管理もしやすく安心だと感じたので、それぞれが毎月5000円ずつ変額個人年金保険に入れています。60歳までは引き出さずに貯めていく予定です(歩さん)

「三大資金」を上手に貯めるには?

「用途別に分ける」が鉄板ルール

  • 色分けを

先輩花嫁へのアンケートで多かったのが「特に○○用と分けずにざっくり貯蓄しています」というコメント。ところが「貯蓄は用途ごとに色分けをして貯める方が、しっかり貯まるんです」と丸山さん。

●住宅資金
●教育資金
●老後資金
と明確に決めることが大事なのは「それ以外のことにお金を出さないようにするため。一緒くたになっていると、なんとなく他のことに使ってしまい、そのたびにどんどん夢から遠のいてしまいます」

また、商品も使い分けることがポイント。

●流動性 → NISA
●強制力 → iDeCo
●安定性 → 預貯金・保険
というように「一つに偏るのではなく、組み合わせることでリスクも分散できますよ」

From編集部

夫婦で「お金の今と未来」について情報を共有しよう

住宅・教育・老後資金は、それぞれ必要なタイミングも金額も異なります。だからこそ「いつまでに、いくら必要か」を明確にすることが重要です。そして何より大切なのは、夫婦でしっかり話し合うこと。これからどんな暮らしをしたいのか、何を優先したいのか。価値観を共有することで、無理のない資産形成が見えてきます。変化の大きい時代だからこそ、制度を上手に活用しながら、ふたりに合った貯め方を見つけていきましょう。

構成・文/前川ミチコ イラスト/田中麻里子 D/mashroom design
※記事内のコメントは2026年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー88人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年5月時点のものです

  • 保険・家計
  • 新婚生活
  • 結婚準備全体
  • お金
  • 節約・貯蓄
  • 新婚の家計
  • 頑張りたい

pagetop