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お金・常識
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[結婚式のキャンセル料]いつから・どんな費用が発生?感染症や災害のときは?

さまざまな理由で結婚式をキャンセルしたり延期したりする場合、気になるのが「キャンセル料」のこと。契約書にはきちんと書いてあるものの、ややこしくてつい読み飛ばしてしまう人がいるのも現実です。そこで今回はキャンセル料の仕組みを詳しく解説。皆さんもどんな不測の事態が起こるか分からないので、今のうちにぜひご一読を!

キャンセルには自己都合と不可抗力がある

自己都合の場合は、原則「キャンセル料」が発生!

会場キャンセルの、自己都合と不可抗力の定義イメージ

【キャンセル状況に応じて、対応は異なる】

結婚式のキャンセルを大きく分けると、「自己都合」と「不可抗力」の2種類があります。例えば、会場を本契約した後で別の会場に目移りして変更したり、個人的な事情で結婚式を取りやめたりするのは自己都合ですが、自然災害や指定感染症の流行などやむを得ない事情は不可抗力です。

キャンセル料も自己都合と不可抗力の場合では扱いが異なり、自己都合だと解約日に応じて定められた額のキャンセル料(解約料金)が発生しますが、不可抗力の場合は会場が示す条件(会場指定日の中から代替日を選び、指定する日までに挙げるなど)を満たせば、キャンセル料は発生しないのが原則となっています。

【不可抗力でも、実費が発生することはある】

自然災害や感染症の拡大、会場自体の都合で式が挙げられないなど、ふたりではどうしようもできない不可抗力の場合でも、すでに発注や手配が済み、準備がスタートしているアイテムについては、実費を求められることがあるので気を付けましょう。

会場との本契約と内金の仕組み

本契約とは、申込書へのふたりの署名および会場が指定する申込金を支払うことによって成立します。万が一キャンセルする場合はここから費用が発生することになりますが、どんな商品の代金をいくら支払うのかは式までの期日によって細かく定められているので、契約する前に必ず目を通しておきましょう。

ちなみに本契約の際には5万~20万円程度の内金(申込金)が必要で、キャンセルすると、時期に応じて内金の25%~全額をそのまま支払うことになります。

式まで150日を切ると
見積り金額の○%という形で費用が発生

挙式日に近いほど、解約料の割合が段階的に増えていく

チャペル、衣裳、料理のイメージカット

【解約時期によって異なるキャンセル料の仕組み】

会場によって時期や金額は異なるものの、解約は早ければ早いほどキャンセル料の支払いも少なくて済むのが普通。例えば会場を押さえているだけで、衣裳や料理など具体的な見積りを出していない段階の1年前だと、キャンセル料自体が発生しなかったり、かかっても内金の一部(3万円前後)というケースが多いのです。

一方、式まで150日を切ったあたりから、「見積額の○%」+実費という形で支払額が増えてきます。その際、支払う見積額の割合は20%、30%……と段階的に高くなり、式まで10日を切ってからのキャンセルになると、見積額の半額程度+実費が求められることもあります。

【同じ会場で延期する場合は日程変更料が発生】

キャンセルではなく同じ会場で「延期」する際には、かかる費用がグッと下がります。会場が定める変更可能な期間内・回数の範囲内で、キャンセル料よりも少ない「日程変更料」と実費を払うだけで済む場合もあるので、こちらも契約時に確認しておきましょう。

なお、自然災害や感染症拡大など不可抗力による延期の場合は、「日程変更料」を含め、実費以外の費用は発生しないのが原則です。

会場を押さえておくだけでも費用がかかるのはなぜ?

たとえ詳細が決まっていない段階でも、一度会場を押さえてしまうとキャンセル料は発生します。なぜなら他の人が「その日に式を挙げたい」と希望しても、すでに予約が入っていれば断らなくてはならないからです。そのための賠償金と理解しましょう。

手配済みのアイテムには「実費」が発生する

予約が済んだものや制作が始まったものは、実費を支払う必要あり

衣裳やブーケ、ペーパーアイテムなど実費が発生するもの

自己都合でも不可抗力でも、すでに手配や準備、制作が進んでいるアイテムに対しては、実費が発生します。キャンセルだけでなく日程変更をする場合も同様です。会場に頼まず、自分で手配するものについても同じ考え方ができます。

該当するのはサービス料を除くほとんどのアイテム。例えば招待状なら校正提出日、衣裳なら衣裳の契約日から、キャンセル時に実費の支払いが求められることになります。

ここからは、東京都港区にある「南青山ル・アンジェ教会」の例を参考に、どんなアイテムにいつから実費が発生するのかを探ってみましょう。

南青山ル・アンジェ教会の例

■実費がかかるものと費用の発生日

・衣裳(レンタル)……衣裳契約日
・衣裳(販売)……発注した日
・招待状……校正提出日
・ムービー制作……原則挙式2カ月前
・当日ビデオ撮影……原則挙式1カ月前
・ブーケ……原則挙式3週間前
・会場装花……原則挙式3週間前
・引出物・引菓子……原則挙式3週間前
・料理・飲物……原則挙式10日前
・ケーキ……原則挙式10日前

■原則挙式3週間前から発生するが、
不可抗力の場合は実費負担が不要なもの

・会場使用料
・挙式料
・介添え料
・着付け・ヘアメイク
・写真撮影
・演奏者

「当会場の場合は、上記の内容で運用しています。どの項目もそのときの社会情勢やおふたりの状況によって変化しますので一概には言えませんが、おおよそ式の1カ月前になると実費が発生するケースが増えてきます。迷っている場合はまずプランナーに相談してください」(南青山ル・アンジェ教会 チーフプランナー/内山涼子さん)

※該当する項目や実費が発生する時期は会場によって異なります。

\知っておいて損はなし/
先輩花嫁の結婚式キャンセル&延期実例

会場のキャンセルについて話し合うカップル

ここからは、先輩花嫁たちの実例を具体的に紹介。どんな状況でキャンセルや日程変更を決意し、どのような費用が発生したのかぜひご参考に。

自己都合でキャンセル・延期

517200さんの顔写真

[内金10万円が
そのままキャンセル料に]

最初、料理の味やスタッフが気に入って契約したものの、その後気になっていた別の会場に目移りしてキャンセル。内金として預けていた10万円は残念ながら戻ってきませんでした。(もぐさん)

536100さんの顔写真

[保険をかけていたので
実質30万円の支払いのみ]

新郎が新型コロナに感染してしまい、急きょ式を延期することに。式直前だったこともあり、見積額の8割負担+手配済みアイテムの実費で合計180万円ほど請求されました。幸い保険をかけていたので実質30万円程度の出費で済みましたが、かなり焦りました!(秋山有沙さん)

不可抗力で延期しました

524250さんの顔写真

[緊急事態宣言で延期!
かかった実費は15万円]

式の3週間前に緊急事態宣言が発令され、悩んだ末に延期を決意。かかった実費は演出のキャンセル料が4万円、すでに発送していた招待状が4万5000円、購入済みのプチギフト代が1万5000円。さらにゲームの景品等を含めると総額15万円ほどの出費です。ただし、不可抗力ということでキャンセル・延期料は発生しませんでした。(ゆうかさん)

543100さんの顔写真

[契約時に条件などを
しっかり確認してセーフ!]

コロナの影響で式を5カ月延期。挙式予定日の1カ月前~2週間前までの期間に延期の決断をすれば、キャンセル料などは発生しないことを契約時に確認していたので安心でした。
外注していた衣裳も延期の場合は料金が発生しないシステムでしたが、1つ誤算だったのが招待状。すでに発送してしまった招待状については実費が発生することに後から気付きました。(まいちさん)

From 編集部

契約前にきちんと詳細の確認を

契約書に署名をし、本契約を交わした後は、たとえ翌日の解約でもキャンセル料が発生します。後悔しないためにも必ず契約書に目を通すことが必要です。とはいえ予期せぬ事態が起こったときにはまずプランナーさんに相談してみましょう。

構成・文/南 慈子 イラスト/moko. 取材協力/南青山ル・アンジェ教会
※記事内のコメントは2022年11月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー96人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年1月時点のものです

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