くるくる・ニュアンス・ピタッetc.おしゃれ花嫁の「前髪」旬スタイル9
普段から前髪には特にこだわってスタイリングしている人も多いのでは?顔周りの印象を決めるポイントだからこそ、ウエディングでもおしゃれ卒花さんはしっかり理想を追求しているようです。そこでトレンドの4スタイル別に実例をご紹介!ヘア・スタイリスト金子さんによる解説と共に、ぜひ参考にしてくださいね。
お話を伺ったのは……
全体的な傾向として、薄く下ろしたシースルーバングが人気です。ストレートはもちろん、巻いたり、斜めに流したりする場合もおでこが見える透け感を出すのがポイント。そうすると重たい印象を避け、表情も明るくなります。
前髪を薄く取ることで余った分量をサイドに流したり、後れ毛っぽくアレンジしたりして、顔の露出する面積を調整できるため、小顔に見せる効果も期待できます。また、質感はマットよりもツヤ感が人気です。
くるくるバング
「前髪を強めのスパイラルパーマでくるくるとした質感に仕上げたスタイル。均一ではなくさまざまな巻き方をミックスさせることで、欧米人のくせ毛のような自然なパーマに仕上げるのがポイントです。また、質感はウエットで目にかかるくらい長めがトレンドです」(金子さん)
Case01.くるくるバング×ゆるめシニヨン
全体はゆるやかなウエーブでまとめたシニヨンヘア。目にかかるくらいの前髪を薄めに取り、きつくなりすぎない程度にくるくると巻いて、ウエットな質感で仕上げた。前髪ありだけれど、大人っぽい印象になったのがお気に入り。
なぜくるくるバングに?
ドレスがかなりシンプルだったので、前髪や顔周りに動きを出したいと思ったからです。ほどよく華やかでかつ抜け感が出てよかったです。くるくるになりすぎないようにとお伝えし、ディテールはヘアメイクさんにお任せしました。(Karinさん)
Case02.くるくるバング×玉ねぎヘア
挙式のクラシカルなイメージから一転、ガラッと雰囲気を変えたくて、モードで個性のあるスタイルに。細すぎず太すぎない絶妙な束感を意識して巻いたスパイラルカールで、カジュアルで華やかさもある理想のスタイルが完成。
なぜくるくるバングに?
お色直しでイメージチェンジしたかったのと、正面から見ても印象に残る髪型にしたくて、「前髪にアクセントをつけたいです」とオーダーしました。普段はなかなかできない特別感と絶妙な束感、スパイラル感に大満足です!(@sk_1218_wdさん)
ニュアンスバング
「太めのロットのアイロンを使い、大きめのカールでふんわり仕上げ、目元ギリギリまで下ろした、通称ウザバングともいわれる前髪。ストレート感とゆるいカール感が顔周りに優しいニュアンスをもたらし、抜け感のある女性らしい印象に仕上げてくれます」(金子さん)
Case03.ニュアンスバング×ゆるめシニヨン
立体感を大切にしたふんわりルーズな低めのシニヨンに、目にかかるぎりぎりのラインまでラフに下ろした大きめカールの前髪。長めに取ることで小顔効果を狙い、少し束にしておでこもチラ見せすることで、大人っぽさも意識した。
なぜニュアンスバングに?
韓国花嫁のトレンドに憧れていたのと、抜け感を出しつつ、おでこを丸く見せられると思ったからです。「サイドが割れないようにサイドに寄せず、ラフに下ろすイメージ」でとお伝え。最後の微調整は自分でさせていただきました。自然な仕上がりに満足です。(Nami @wedding_nynyさん)
Case04.ニュアンスバング×ツインテール
ツインにした後ろ髪にお花をたっぷり飾って華やかにしたので、目の下まで伸ばした前髪はワンカールでシンプルにして、バランスの良さを意識。また、夏らしい雰囲気を出したかったので、ウエットな質感と眉が隠れないくらいのボリューム感で軽やかな印象にしたのもお気に入り。
なぜニュアンスバングに?
大人っぽいスタイリングにした挙式からガラッと雰囲気を変え、ドレスに合わせてキュートなヘアにしました。前髪はカールの大きさや巻く回数で印象が大きく変わるので、リハーサルでいろいろ試しました。程よい毛束感やカール具合、表情がよく見えるところもお気に入り。(mk_wd77さん)
Case05.ニュアンスバング×アップシニヨン
カチッとしすぎず、無造作にくしゅっと束ねられたお団子ヘアに、程よいボリューム感のある目元ぎりぎりのシースルーバング。サイドのヘアはゆるく流してもらって、下ろした前髪はオイルで適度に束感を出したのもポイント。
なぜニュアンスバングに?
シースルーがもともと好きだったからです。小顔に見せたかったので、サイドの髪はピッタリさせすぎず、後ろに流し、全体的にもゆるいシルエットに。(meg_wd21さん)
ピタッと斜めバング
「王道の斜めバングは、時代を問わず人気の前髪で挙式で取り入れる人が多いスタイル。以前はボリュームをしっかり取り、ゆるくたるませた重ための斜めバングが多かったのですが、このタイプも今のトレンドはおでこがチラッと見える透け感がポイントです」(金子さん)
Case06.ピタッと斜めバング×ローシニヨン
ストレートの質感を生かしたタイトなローシニヨンに、前髪も同じくタイトにピタッとさせた、コンパクトなシルエットのヘアスタイル。普段より斜めから前髪を多めに取って、あらたまった印象の大人な表情に。
なぜピタッと斜めバングに?
挙式はキレイめなヘアスタイルにしたく、フォーマル感のあるタイトにまとめた前髪をオーダーしました。ベールとの相性もよく、満足しています。(@wd_ao_ry aoryyyさん)
Case07.ピタッと斜めバング×ローシニヨン
つるんとシンプルにまとめた上品なローシニヨンに、おしゃれ感と個性をプラスするシースルー感のある斜めバング。重たすぎず、ツヤツヤになりすぎず、トレンド感のある涼やかな印象に。
なぜピタッと斜めバングに?
マーメイドの個性あるウエディングドレスにシンプルなパールピアスだけのスタイリングだったため、どこかに遊び心がほしくてこの前髪をお願いしました。タイトなヘアだとどうしても顔が大きく見えてしまうように感じたので、少しでも小顔効果があることに期待しました。(rinaさん)
センターパート
「少し長めの前髪を真ん中から分けたセンターパート。ストレートとカールをミックスさせたヘアを顔にランダムにかかるようにしたり、少しサイドに流したり、アレンジの幅があるスタイルです。例えば頬骨や顔のサイズにコンプレックスがある場合、さりげなく隠せるのも人気の理由の一つ。サイドから写真を撮られることも多いので、顔に落ちるバランスを見極めるのがポイントです」(金子さん)
Case08.センターパート×アップシニヨン
お団子を崩したゆる巻きヘアにカラフルなヘアコームをたくさん着けて、かわいらしくもひとくせあるヘアスタイル。前髪ともみあげ部分のヘアを薄く取って、ゆるめにくるくると巻き、頬にかかるようなアレンジに。小顔効果と柔らかな雰囲気が理想以上の仕上がり。
なぜセンターパートに?
ミニドレスを着用するため、POPな雰囲気に仕上げたいと思いオーダーしました。ドレスやアクセサリーを含めて全体の世界観を大切にしたかったので、POPな中にもかわいらしいスタイルに仕上がってうれしかったです。(はるかさん)
Case09.センターパート×編み下ろし
華やかさをイメージしたふわふわにゆるく編んだヘア。一方前髪はすっきりとセンターパートにすることで甘すぎず、またカジュアルすぎない大人かわいい雰囲気に。くるくると巻きすぎず、タイトにもしすぎず絶妙なカール感でサイドになじむように流し、顔周りをすっきりさせた。
なぜセンターパートに?
前髪は普段からよくセンターパートにしていたので、どこかで取り入れられたらと思っていました。ヘアメイクさんが、私のイメージしている雰囲気と骨格を見て、細かいところはお任せ。程よい束感とウエーブで自然に仕上がり、とてもうれしかったです。(@y27.___wdさん)
From 編集部
表情にも大きく影響する大切な前髪
顔周りの印象やサイズ感にまでも影響を及ぼす前髪は、表情までも変えるほど大切なパーツです。そのため、理想だけではなく、顔や頭の形にも配慮して、しっかりリハーサルしたいもの。長さが必要なスタイルもあるので、式までに調整できるように準備して、理想のスタイルを実現してくださいね!
金子真由美さん ヘア・スタイリスト
「BOTTOMS」所属のヘア・スタイリスト。インスタグラムでは「#かねこアレンジ」が話題を集める。ウエディングヘア本『#かねこウェディング 』(amzn.to/2vmHFDg)をはじめ、現在までに5冊のヘアアレンジ本を出版。
構成・文/小松ななえ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2023年1月時点のものです
- 挙式半年前
- ヘアメイク
- アイテム検討期
- 花嫁実例
- 甘辛MIX
- カジュアル
- 定番