ゼクシィスタイリストの「推し」トレンドカラードレス 9Style [卒花実例付き]
ゼクシィをはじめファッション誌などでも活躍しているスタイリストさん3人に、「自分がカラードレスを着るなら?」というテーマで、最近のトレンド感のあるデザインの中から理想の3Styleを提案していただきました!ちょっと個性を出したい、感度高くおしゃれなお色直しがしたい!という人はぜひ参考にしてくださいね。
スタイリスト土田麻美さんの「推し」Style
土田さんの好みは?
普段はコンサバ系や甘めのスタイルも好きですが、自分自身のキャラクターを生かしたカジュアルなファッションが多いです。カラードレスでは王道とトレンド、甘さと辛さのバランスが取れているものがステキだと思います。(土田さん)
<Style01>
リアルクローズでも人気のピスタチオグリーンが、ウエディングでもじわじわ支持を集め始めている。カラーでトレンドを取り入れた分、あえてふんわりとしたラインとオーガンジーなど、デザインや素材では王道を選ぶのが土田さんスタイル。
<Style02>
大人女子としてピンクのドレスを選ぶなら、色だけで十分スイートなので、デザイン性は極力そぎ落としたものに。キャミソールドレスなど、そっけないほどの装飾レスなデザインがツボ。
<Style03>
トレンド感もある肌なじみがいいベージュやゴールドといったカラーにも注目。デコラティブなデザインではなく、立体的なレースやラメといったさりげない装飾がポイント。
<Style01_実例>王道×ピスタチオ
[シンプルAラインを色のインパクトで着る]
シルエットは王道のAラインで、光沢はありつつもすっきりとした質感。背景のグリーンにもなじむピスタチオグリーンを、ナチュラルな雰囲気になりすぎないよう、ヘアスタイルやブラックのアクセサリーでモード寄りにスタイリング。
このドレスを選んだ理由は?
珍しいピスタチオグリーンカラーがおしゃれであまり見ない色だったので選びました!カラードレスはかわいらしい雰囲気のものが多い印象ですが、ピスタチオグリーンはカジュアルさとおしゃれさを兼ね備えていて、自分の思い描いていたイメージにぴったりでした。(Akaneさん)
<Style02_実例>シンプルピンク
[ドレス感をグッと抑え、アンティークピンクを堪能]
ハイネック、控えめなパフのロングスリーブといったディテールが、クラシカルでありつつ、他とは一線を画すデザイン。上半身のスッキリとした印象とギャップのあるたっぷりギャザーがよったチュールのスカートも印象的で、ベージュに近い落ち着いたトーンのくすみピンクで花嫁らしい気品もプラス。
このドレスを選んだ理由は?
もともとくすみピンクのドレスに憧れがありました。とにかく他にはない特徴的なデザインがお気に入りです。いい意味でドレス感がなく、デザインと色みが醸し出すアンティーク感も、撮影した神戸の街並みに合っていて選んでよかったです。(soraさん)
<Style03_実例>肌なじみベージュ
[秋らしさを絶妙なカラーリングで]
ベージュ、ブラウン、カーキなど多彩なカラーが、透け感のあるチュールが重なることで複雑な色みを表現。ブラウンのベロアのベルトが秋婚の季節感にも合っていて、曖昧なカラーの引き締め役に。派手すぎないカラーリングのため、彼と並んだときにバランスが取りやすいところもお気に入り。
このドレスを選んだ理由は?
秋らしい色で探していたときに、コーディネーターさんにお勧めしていただきました。試着してみると肌なじみもよく、ひと目ぼれでした。新郎とお揃いにしやすいベーシックな色みであることも決め手の一つでした。(ri_wd_7さん)
スタイリスト松本絵里さんの「推し」Style
松本さんの好みは?
メンズものも取り入れた、マニッシュなファッションが好みです。カラードレスは登場したときのインパクトも大切にしつつ、過剰なくらいのデコラティブなデザインを、ミニマルでカッコよく着るのがステキだと思います。(松本さん)
<Style04>
たっぷりとしたフリル使いやふわふわの素材感、さらにスイートなカラーの代表ともいえるピンクというとびきり甘ーいドレスを、アクセサリーを最低限のものにしたり、ヘアをラフにして、クールに着こなすスタイル。
<Style05>
ブラックやグレー、ネイビーといった、ダークなカラーを、パフスリーブやふんわりとしたラインなどロマンチックなデザインで仕上げたドレス。どこかおとぎ話のダークヒロインを彷彿(ほうふつ)とさせるよう。
<Style06>
全体のシルエットは控えめだけれど、ビージングや刺しゅうで主役感を演出するドレス。模様はシノワズリーやオリエンタル調で、エキゾチックなムードを醸し出すタイプ。
<Style04_実例>デコラティブピンク
[花びらをまとったようなコーラルピンクドレス]
ピンク、ベージュ、ミントグリーンなど多彩なチュールが重なって、動くたびに見え方もくるくると変わる不思議な魅力を放つ一着。メインカラーのコーラルピンクのフリルが、まるでバラの花びらのように華やかで、アシンメトリーなデザインとあいまって、360度どこから見てもかわいいのがお気に入り。
このドレスを選んだ理由は?
春婚だったので明るい色のドレスが着たくて、優しい色合いのピンクに引かれました。会場の雰囲気や持ちたい装花のイメージともぴったりだったので、トータルデザインを考慮してセレクト。あまり見たことがない個性的なデザインにもときめきました。(Reiさん)
<Style05_実例>ドリーミーブラック
[デザインで甘く、カラーでスパイシーに]
深いネイビーのベースカラーにブラックのチェックが描かれたドレス。たっぷりとしたオフショルダーのパフスリーブや、チェックのベルベットの素材感が甘さをプラスして、おしゃれ感とファンタジー感を両立させた絶妙なバランス。
このドレスを選んだ理由は?
海外のような脱力感のあるかっこいい写真が理想だったので、ブラックドレスをセレクト。チェックのベルベット素材が見る角度によって違った表情に見えるのがお気に入り。オフショルダーのパフスリーブがトレンド感があり、周囲からも好評でした。(Hiroさん)
<Style06_実例>エキゾチック刺しゅう
[オリエンタルな刺しゅう×ヨーロピアンなカラー]
イギリス製のエンブロイダリーレースで作られた、贅沢な刺しゅうドレス。柄はオリエンタルなムードを漂わせつつ、ブルーをベースとして多彩な色を使用した色合いでヨーロッパの洗練された印象も。流麗なAラインのシルエットも魅力に。
このドレスを選んだ理由は?
色の組み合わせがとても好みで、個性のある刺しゅう柄にひと目ぼれでした。試着の際運命のドレスに出会った!と思い即決しました。(momwd828さん)
スタイリスト福崎香織さんの「推し」Style
福崎さんの好みは?
カジュアルなファッションをベースに、大人の女性としての体のラインを意識したシルエットも大切にしています。カラードレスでは、王道すぎない色使い、デザインに引かれます。(福崎さん)
<Style07>
パキっとした発色のいいカラーが主役になるように、フラットな印象のシルクなどの素材をワントーンで仕上げたドレス。華やかなポイントとしては、異素材のアイテムなどを使わず、同素材で立体感を出すにとどめるのがポイント。
<Style08>
シンプルなベースのドレスに、刺しゅうやフリルなどをあしらったオーバードレスを重ねて、全身にニュアンスを醸し出すような一着、色や素材の重なり合いで、見る角度や照明によっても多彩な魅力を放つ。
<Style09>
トレンドのブラックカラーを、袖、スカートなど、どこかにボリューミーなシルエットを持たせたデザインで着用するタイプ。特徴のあるシルエットを際立たせるのがおしゃれ。
<Style07_実例>鮮やかワントーン×立体感
[鮮やかさ際立つミニマル装飾とカッティング]
深みのあるグリーンがサテンの光沢感によって、その鮮やかさを増したドレス。スクエアにカットされたデコルテのデザインをはじめ、シンプルながらも立体感のあるフォルムで、ウエスト部分のビジューもさりげないアクセントに。
このドレスを選んだ理由は?
はっきりとした色が好きだったのと、今まで見たことない形と色に引かれました。お色直しでヘアカットしたので、切りっぱなしボブのヘアスタイルにも合うと思ったのも決め手です。とにかく歩きやすかったです!(あき@as.wd.25さん)
<Style08_実例>オーバードレス
[ブルー×テラコッタのカラーに個性を添える大胆刺しゅう]
サテンのインナードレスにチュールのオーバードレスを合わせ、ブルーとテラコッタカラーが絶妙に溶け合うようなスタイル。裾にいくにつれチュールが重なって色が濃くなっていく様子がドラマチックで多彩な表情を見せる。大ぶりでありながら繊細に施された花の刺しゅうが、他にはないオリジナリティーも表現。
このドレスを選んだ理由は?
ウエディングドレスとはギャップのある印象的なカラーに引かれて選びました。インナードレスのブルーは自分の肌の色に合っていて、オーバードレスのテラコッタは秋っぽさを出してくれる、まさにいいとこ取りのドレスだと思います。(@anna_andsさん)
<Style09_実例>ボリューミーブラック
[ブラックをスイートなデザインと透け感素材で甘く優しく]
憧れのブラックカラーを透け感のあるオーガンジー素材で優しく仕上げた一着。胸元をぐるりと360度で囲むフリルが、どこから見ても華やかで主役らしい特別感を演出。
このドレスを選んだ理由は?
高校生の頃からブラックドレスに憧れ、色はブラック一択でした。リーズナブルなのに高見えし、フリルに存在感があり、黒だけど透け感のある素材で重々しくないところが会場にマッチしていて、決め手になりました。(HANNAHさん)
From 編集部
スタイリストならではの視点に注目
最前線でドレスやファッションに携わるスタイリストさんは、トレンドもキャッチしつつ自分の好みの軸をしっかり持っているので、その視点も興味深いですよね。今回紹介したドレスイメージそのものももちろんですが、スタイリストさんの見ているポイントも参考に、ぜひ自分の理想を追求してくださいね。
構成・文/小松ななえ イラスト/EccO
※掲載されている情報は2023年1月時点のものです
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