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ビューティー
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花嫁ブーケ担当フローリストの本音【困るオーダー】&【伝わるオーダー】

花嫁のドレスを引き立てるのに欠かせないブーケ。でも、どうやってオーダーしたらいいかわからないという人が多いのでは?この記事では、ブライダルブーケに詳しいフラワーデザイナーの落大造さんに、困ってしまうオーダーを受けたときのフローリストの本音を伺うとともに、どうしたら希望が伝わりやすいかを教えていただきました。

<花嫁オーダー>お花がわからないからお任せ。素敵なブーケにして!

<本音>少し調べるだけで、打ち合わせがスムーズになりますよ

お花がわからないからお任せ。素敵なブーケにして!

「わからないからお任せで!」と言われても、フローリストは好き勝手に作るわけにはいきません。花嫁さんと話をして、好きなテイストなどをじっくりと探っていきます。

その際、ブーケのことが全くわからないと、フローリストが一から説明しなくてはならず、時間もかかります。そうすると、お互いに疲れてしまいますよね。できれば、少し調べてから行った方が、話も通じやすく、お互いにラク。ブライダル雑誌やSNSなどで花嫁さんのブーケを見るだけでもOK。自分の中でどんなブーケがいいか、イメージをつくるようにしましょう。

私たちの「伝わるオーダー」

まあこさん

お花に詳しくないので、インスタグラムで好きなブーケのイメージ画像を集めて色みを中心に好みを伝えました。好みのイメージをSNSで検索し、フローリストさんと擦り合わせていくのがおすすめです。(まあこさん)

mimoriさん

会場にある見本の写真の中から希望に近いイメージのものを選び、「ここはもう少しこうしてほしい」と細かく伝えていきました。嫌いな雰囲気のものも伝えておくと、大きく外れることはないと思います。(mimoriさん)

【伝わるオーダーのポイント】好き&嫌いなブーケの画像を用意しよう

オーダーの際には、どんなテイストのブーケがいいのか、画像を用意するのがわかりやすいでしょう。好きなブーケはもちろん、嫌いなブーケがあるとなおのことGOOD!その上で、好きな色、好きな形、嫌いな色、嫌いな形などが明確になっていると、フローリストも安心です。

<花嫁オーダー>これと全く同じブーケを作って!

<本音>全く同じブーケはちょっと難しい。オーダーは幅を持たせましょう

これと全く同じブーケを作って!

花は生ものです。同じ種類の花でも、その時々によって大きさや色などは微妙に異なります。ですから、全く同じように仕上げるのは難しいのです。SNSなどで素敵なブーケを見つけ、同じものをと考える気持ちはわかりますが、同一性に固執すると少し違うだけでも失望感につながってしまうので気を付けて。

フローリストの気持ちとしても、「全く同じもの」と指定されると、「なぜ自分に依頼したのだろう?」と思う可能性も。好きなブーケの画像を提示して頼むのは全く問題なく、むしろ推奨しているのですが、「全く同じもの」を望むのは避けた方が良いでしょう。

私たちの「伝わるオーダー」

顔写真

自分の希望だけでなく、フローリストさんの意見も聞いたうえで、全く考えていなかったコチョウランを使うことにしたら、結果的にとても素敵なブーケになりました!(K子さん)

【伝わるオーダーのポイント】ガチガチのオーダーはNG。イメージを伝えて

あまりに決め込み過ぎたオーダーは、フローリストの発想力を縛ることにつながる恐れが。絶対に外せない部分は伝えて、あとはふんわりとしたオーダーでOK。また、そのフローリストの過去の作品の中で気に入っているものがあったら、それを伝えるのもおすすめです。フローリストの作品を褒めると、相手もうれしくなります。そうすると、気持ちが乗ってきて、どんどん新しい提案をしてくれるはずですよ。

<花嫁オーダー>予算は度外視。とにかく素敵なブーケをお願い!

<本音>不満につながりがちだから、予算はあった方がいいです

予算は度外視。とにかく素敵なブーケをお願い!

「費用はいくらかかってもいいから」というオーダーは、フローリストにとって一見良さそうに見えるけれど、実は少し困ってしまうのだとか。しっかり予算を決めないと、「もっと安くできたのでは?」「お金をかけたらもっといいものができたのでは?」という不満につながりがちだからだそう。

というわけで、予算の目安は必要。平均値を基準に、同じくらいにするか、平均値よりも1万~2万円高くてもOKなのか、平均値よりは安めに作りたいのか、考えてみるといいでしょう。ブーケの価格は抑えたいという場合も、恥ずかしがらずに伝えてOK。ちなみに、ブーケの平均価格は1つ3万3000円。

私たちの「伝わるオーダー」

顔写真

カラードレスのブーケは提案の金額が予算よりも高く、もう少し安くできるブーケにしてもらいました。それでも、十分なボリュームと想像を超える可愛さで、大満足でした!(なおさん)

<花嫁オーダー>季節外れだけど、絶対にこの花を使いたい!

<本音>早めの相談で、造花ブーケが作れることもあります

早めの相談で、造花ブーケが作れることもあります

季節外れの花材を使用したい場合、残念ながら生花は難しいと考えた方がいいでしょう。けれども、アーティフィシャルフラワー(造花)やドライフラワーであれば、作れます。ただし、造花にもシーズンがあり、季節外れの花は手に入りにくくなります。季節外れの花を使いたいのであれば、造花を確保するためにフローリストに早めに相談しましょう。また、似たような花で問題なければ、他の花で代用できることもあります。

私たちの「伝わるオーダー」

顔写真

生花にこだわらない!造花の方が自由度が高いですし、結婚式後もそのまま飾っておけていいですよ。(若泉仁美さん)

顔写真

使いたい花材を伝えたところ、いくつかは旬ではなかったので使えませんでした。でも、フローリストさんが希望の花に似た花材を使ってくれ、満足いくブーケになりました。(ももゆさん)

【今どきポイント】造花やドライフラワーのブーケも素敵です

最近人気が出てきているのは、造花やドライフラワーを使ったブーケ。造花の場合は生花とも組み合わせることができ、ブーケの可能性が広がります。ドライフラワーのブーケは生花ブーケとは違うニュアンスを醸し出すことができます。

<花嫁オーダー>2着のドレスのどちらにも似合うブーケを!

<本音>主張し過ぎないブーケならOKです!

主張し過ぎないブーケならOKです!

1つのブーケを2着のドレスに合わせたいというオーダーは、実はそれほど困るオーダーではないといいます。ただし、個性的なブーケで!となると、少し難しくなります。2着のドレスに合わせる場合は、一方のドレスの雰囲気に寄り過ぎないものがおすすめ。例えば、色は中間色や単色でまとめます。あるいは、形をオーソドックスなものにするのもいいでしょう。主張し過ぎないブーケの方が、どちらのドレスにも合わせやすいはずです。

私たちの「伝わるオーダー」

顔写真

フローリストさんには失礼かな?と思いつつも、主張し過ぎないブーケで、どちらのドレスでも違和感のないものにしたい、と正直に伝えたところ、本当に素敵なブーケが出来上がりました!(眞邊光保さん)

【オーダーのポイント】細かなニュアンスを伝えるなら対面打ち合わせで

ブーケの打ち合わせはメールだけでもOKです。とはいえ、細かなニュアンスを伝えるのなら、対面での打ち合わせがおすすめ。フローリストも実際に花嫁さんを見た方が似合うブーケを作りやすいといいます。また、お花についてあまり詳しくない場合も、対面がおすすめ。実際の花や画像を見ながら話す方が、イメージが湧きやすく、話が早いでしょう。

<花嫁オーダー>ドレスはもちろん、会場にも装花にも合わせたい!

<本音>ブーケは花嫁さんのドレスに合わせるものです

ブーケは花嫁さんのドレスに合わせるものです

ドレスはもちろん、会場のインテリアや会場装花とも調和が取れたブーケができれば、それに越したことはないのかもしれませんが、あまりに気にし過ぎるとかえってぼやけた印象のブーケになってしまうことも。

ブーケは基本的にはドレスに合わせるものです。その上で、会場の雰囲気や装花とのバランスも考えればいいのです。写真を引きで撮ったときに、背景(会場のインテリアや装花)とのバランスが気になるというのであれば、ブーケの色に注目を。色は遠くからでも目立つので、背景となじむ色にすると違和感がありません。

【オーダーのポイント】悩んだときはフローリストに相談!

ブーケをオーダーする際は、自分の好みや思いに固執し過ぎるのも考えものです。わからないことがあったとき、悩んだときはフローリストにご相談を。自分の悩みが実は思い込みであることも少なくありません。フローリストはお花のプロです。アドバイスを取り入れることで、より素敵なブーケができるはずです。

オーダーするときに伝えたいこと・用意したいもの

ブーケをオーダーするときは、少なくとも以下のことが伝えられるように、事前に準備しておくといいでしょう。

□好きなブーケのイメージ画像
□苦手なブーケのイメージ画像
□ドレスの画像
□好きな色、嫌いな色
□好きなブーケの形(デザイン)、
 苦手なブーケの形(デザイン)
□入れたい花材、
 入れたくない花材(あれば)
□予算

From 編集部

オーダーのポイントをつかんで、的確に希望を伝えて

オーダーのポイントがわかって、的確に依頼できれば、自分の希望通り、あるいはそれ以上のブーケが手に入るはず。まずは、さまざまなブーケの画像をチェックすることから始めましょう。自分の好き嫌いがはっきりすれば、あとはフローリストにご相談を。上手に希望を伝えて、素敵なブーケを手に入れてください!

顔写真
Profile

落 大造 フラワーデザイナー

大手フラワーショップで8年の経験を積んだ後、独立して自由が丘に「les Deux(レ・ドゥ)」を開店。2016年11月からは「こあん(co-an)」と店名を変えた。ブライダルフラワーを中心に、誕生日や結婚記念日などお祝いのお花も手掛ける。『ゼクシィ』をはじめ、さまざまな媒体で活躍し、繊細なセンスと個性的なアイデアで多くのファンを獲得している。

取材・文/粂 美奈子 イラスト/南 夏希 
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)」によるものです
※記事内のコメントは2022年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年12月時点のものです

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