ゲストが思わず足を止めた。「物語のある」ウエルカムスペースの作り方
会場へ一歩踏み入れた瞬間、ときめきが始まるようなウエルカムスペースへご案内しましょう。それは、花咲く披露宴会場に続く序章の物語だったり、幼い恋心を実らせた物語だったり──。“ストーリー”があるから、つい引き込まれてしまいます。オシャレに仕立てるコツもちりばめられていますよ。
[Welcome Story1]ゲストを披露宴会場まで誘う“花物語”
モノクロ・同系色のアイデアで花を立たせて
彼と付き合ってから花が好きになりました。毎月の記念日に花束をもらううちに、花の名前も少しずつ覚えるように──。
そんな私たちは、海外のインテリア写真などを参考に“カラフルで大人っぽい上質空間”でのパーティをイメージ。
ウエルカムスペースは披露宴会場と同じ鮮やかな花が際立つよう、モノクロの世界観をつくったり、前撮りのカラーフォトを空間になじませるために花と同系色のカラーパネルを用いたり。
ゲストからは「あんなウエルカムスペース初めて見た!」「クオリティー高すぎ!」と感想が♪ワクワクして印象に残る空間にしたかったので大満足です。
(TSUKASAさん・@e____wd0527さん)
[Welcome Story2]小学生の恋を実らせた“祝福物語”
思い出詰め込んでもゴチャつかせないよう色や素材を絞って
彼とは小学校、中学校の同級生。小学生の頃に交換したペアストラップを大人になった今も持っていたことが嬉しくて、宝箱に入れて飾りました。その奥には、中学校の学ランからもらったボタンも。
小・中学校の友達は年1でいつも集まる“いつメン”と称して仲が良く、サプライズで自宅に来て盛大に祝ってくれました。その時にもらったドライブーケも飾り付け。センスのいいお義姉さんや妹からのプレゼントも並べて、感謝の気持ちを届けました。(実は妹も同じ中学校出身の彼と結婚間近で、続いて欲しい願いも込めて)
どれもこれも外せなくて……色を絞ったり、ウッド調・真ちゅう・マットに素材を絞ったりして空間がまとまるように。
ふたりのなれそめを知らない友人たちは「少女漫画みたい」などと言ってくれました♪
(n.mさん・k.mさん)
[Welcome Story3]時間の深みを感じる“前撮り物語”
「高さのあるボード」と「アルバム平置き」がまとまる工夫を
ふたりとも歴史や世界遺産が好きで、私の趣味は鉱物コレクション。時間に深みを感じるものに惹かれるのかもしれません。
ホテルのウエルカムスペースは、じゅうたん張りの床とシャンデリアがあり、そのムードを壊さないよう大人っぽい上品な空間を目指しました。飾ったのは前撮り写真たち。
ボードにしてイーゼル置き・フォトフレーム・アルバム平置きの高低差が大きく、一体感が出るよう、テーブル上にケーキスタンドやミニイーゼルを活用し、中間の高さにも写真が飾られるよう意識。鉱物や花も飾って、「引き算」を念頭にアイテムを厳選しました。
親戚は「アルバムに夢中になっちゃった」と話してくれて嬉しかったです。
(なおさん)
[Welcome Story4]心躍るウインター挙式の“Xmas物語”
会場のしつらえを使いこなして華やかに
11月27日の挙式日には、ウエルカムスペースにツリーが飾られることを、前々から聞いていました♪
もともとの会場設備である、猫足のテーブルや椅子を並べたゴールド基調の空間に、大きなツリーやプレゼントが飾られて、温かい雰囲気。そこに溶け込むXmas感のあるアイテムを持ち込みました。ボタニカルキャンドルは結婚後に旅先で手作りしたものです。
またミラーがたくさんある会場で、ゲストへのメッセージをしたためました。するとフォトスポットになり、みんながたくさんの写真を撮って送ってくれました。
(吹田夏稀さん)
[Welcome Story5]好きな人へと続く“愛しい一歩の物語”
一つ一つをじっくり見てもらう仕掛けも
ふたりの道のりは毎日変わる天気のように、幸せなときも、大変なときも。そんな時間を振り返ると、プロデューサーさんが「一歩一途(ippo it)」というコンセプトを立ててくれました。(「一途」とは一筋の道の意)
「一歩ずつ歩いてきたね。結婚式は通過点、これからも歩いて行こう」という思いを込めて──。
エントランスから続く白いライナー(通路)の足跡は、ゲストの一歩を表現。皆さんの足跡も結婚式に重なるイメージです。その先で、結婚を記念して買ったスニーカーを見てもらいました。
奥には、ランドセルを買ってもらったときの写真や、今も続く友達との写真などと共に、ふるさとを描いた切り絵も貼って、一歩ずつ歩いてきたふたりが出会うコーナーに。じっくり見てもらえるよう写真も変化を付けて展示。私たちもすっかり見入ってしまったほどです(笑)。
(K太さん・K子さん)
取材協力:HAKU wedding
From 編集部
ストーリーがあるから、余韻が生まれる
まずは飾り付けのテーマを決めましょう。ふたりの軌跡を伝える、感謝の気持ちを届ける、季節を感じてもらうetc.これらを表現するアイテムを空間がまとまるテクニックで飾り付けすると、自然とストーリーが生まれます。その物語がゲストに響くと、心に余韻が響くウエルカムスペースに──。さぁ、ふたりはどんな空間でお出迎えしましょうか。
取材・文/千谷文子 D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2022年12月時点のものです
- アイテム検討期
- ゲスト
- テンションあげたい
- さくさく読む
- ウエルカム演出
- ウエルカムスペース