無駄な出費はない?貯蓄できてる?新年を機に取り組みたい家計見直し術
電気や水道、スマホ代などを節約して、お金はもっと楽しいことに使いたい!新生活スタートや新年を機に、暮らしのさまざまな契約を見直してみませんか。家計に大きく影響する「固定費」を節約し、その分を確実に貯蓄に回すコツを、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。先輩花嫁の体験談もぜひ参考に!
家計の見直しポイント1【光熱費】
契約する会社を見直すことで節約できることも
光熱費は暮らしのちょっとした工夫で節約できるポイント。また、契約する会社やプランを見直すことでさらに大きな節約につながります。
「電気に続き、ガスも販売が自由化され、消費者が自分で電力会社、ガス会社を選べるようになりました。各社それぞれ、お得な料金プランやキャンペーンなどを実施していることもあるので、上手に利用すれば節約になりますよ」とファイナンシャルプランナーの丸山さん。
住んでいる地域に対応している新電力会社、新ガス会社も比較検討してみましょう。
先輩花嫁に聞いた「私の節約術」
【電気・ガスの会社を見直し】
電気とガスをまとめて1社の契約にしたことと、乗り換えによる特典で基本料が3カ月無料に。毎月の光熱費も節約できました(ももゆさん)
【電気の契約アンペアを見直し】
電気の契約アンペアを確認。私は1人暮らしのときに変更していたけれど、彼はしていませんでした。住まいを借りたときは40Aだったのを30Aに下げて契約をして節約しました(かなさん)
【省エネ設計の家電に買い替え】
彼が1人暮らしのときに使っていた家電を買い替えることで電気代を節約しました。古かったので消費電力が大きく、電気代が高くついていましたが、少し抑えられました!(ちゃんまりさん)
家計の見直しポイント2【通信費】
携帯電話はサブブランドや新料金プランも
携帯電話やインターネットは、結婚や引っ越しを機に見直す人も多いポイント。特に携帯電話は、大手キャリアのサブブランドに乗り換える人、結婚して家族になることで割引になる制度を利用する人も多いようです。
「携帯電話はサブブランドや格安プランに乗り換えることで節約できることも。より節約したいときは、格安SIMも検討しましょう。家族になると割引になるプランにする人も多いようですが、ここは注意が必要。例えば在宅勤務が多い人は、wi-fi接続+格安SIMの3GBプランの方がお得になるなど、それぞれの使い方により、個別に契約した方がお得になるケースもあります」
また、最近はインターネットの接続料金が無料(または家賃に込み)の賃貸住宅も増えているよう。「単独で契約をすると、3000~5000円ほどかかる分、お得になることも。ただし在宅勤務が多い人は回線速度も要チェックです」。住まい探しのときは確認してみましょう。
先輩花嫁に聞いた「私の節約術」
【家族割にするため彼と同じ格安SIMに】
結婚を機に家族割にするため、大手キャリアから彼と同じ格安SIMに乗り換えました。月額5000円も節約できました(ぱるかさん)
【SIMフリー+サブブランドを家族で利用】
SIMフリーにしてサブブランドを家族で利用するようにしました。家のネット環境もマンションで契約する低価格のものにしました(makiさん)
【インターネット代込みの賃貸住宅に】
結婚を機に引っ越しをするとき、インターネット代込みの賃貸住宅を選びました。携帯電話も格安SIMに変更して節約できました(さゆさん)
家計の見直しポイント3【サブスク代】
動画配信のほか、家具や育児用品での利用も
動画配信サービスなど、サブスク(サブスクリプション=サービスや商品を月額課金制で一定期間利用する)は、結婚を機に家族アカウントの共有に切り替えた人も多いようです。
契約の見直しだけでなく、購入する費用を抑えてサブスクでという考え方も。「家具や家電、育児用品、衣料品など、最近はサブスクで利用できるサービスが増えています。家具や家電などの大きなものは、新婚のうちはサブスク商品を使いながら自分たちに合うものを検討し、家族が増えたときや引っ越すときに買うというのも賢い選択です」
使う期間が短い育児用品や子ども服も同様。「在宅勤務が多い人は服のサブスク利用も検討してみては。より、使用期間が短いものは、レンタルを検討するとよいでしょう」
先輩花嫁に聞いた「私の節約術」
【動画配信サービスは家族アカウントを共有】
動画配信サービスのサブスクを1人1つ契約して家族アカウントを共有しています(ひーさん)
【動画配信サービスは無料期間で吟味】
動画のサブスクは無料期間をはしごしてチェック。自分たちの趣味に合っているサブスクを選択することができました(ちゃむさん)
【雑貨のサブスクは結婚を機に解約】
結婚前は雑貨のサブスクを利用していましたが、結婚を機に「ふたりで楽しめるか」「ふたりの生活に必要か」と新しい目線で考えて解約しました(もいもいさん)
家計の見直しポイント4【保険料・税金】
保険は家族の節目ごとに見直しを
保険はライフステージや家族が変わるタイミングで見直すことが必要と言われ、結婚を機に見直す人も多いようです。ゼクシィ保険ショップなど中立な立場の相談窓口を利用し、家族の節目ごとに契約内容を見直しましょう。
さらに節約したいなら「保険会社をネット生保(ネット専業の保険会社)に変更する、学資保険や養老保険といった満期返戻金がある貯蓄性のある保険を掛け捨て保険に切り替えることで、保険料を節約できるケースもあります」
また、保険料や税金などは支払い方法によって節約できることも。「例えば月払いより半年払い、半年払いより年払いなど、まとめて払うことによってお得になるものもあります。どんな支払い方があるのか契約している保険会社の窓口などで確認してみるとよいでしょう」
アンケートでは、ふるさと納税を利用している人もたくさん。「ふるさと納税は、住んでいる自治体以外に寄付をすることで、2000円を除いた寄付金額が控除され、さらにその地方の特産品などをゲットできるお得な制度です(所得などにより上限があります)。ただし、確定申告やワンストップ特例制度などで申告や申請をしないと、ただの高いお取り寄せになってしまうので注意しましょう」
先輩花嫁に聞いた「私の節約術」
【出産のときも安心な保険に切り替え】
妊娠発覚前にゼクシィ相談カウンターで保険の相談をし、帝王切開や子宮がん等の手術にも対応した保険に切り替えました(もいもいさん)
【1人暮らし用から家族向けの保険に切り替え】
彼がもともと加入していた保険の見直しをしました。1人暮らし用の保険内容だったので、家族向けの内容に切り替えました(やよいさん)
【ふるさと納税で食費を節約】
ふるさと納税をして返礼品に食品をもらい、食費の節約につながっています。また、個人年金型の保険やiDeCoに加入して節税しています(mimoriさん)
節約できたら貯蓄額を決めて【先取り貯蓄】
先に貯蓄分を確保→残りのお金でやりくりを
これらの「固定費」を節約して、その分を貯蓄に回せばお金は貯まる……のですが、ちょっと注意!「がっちり貯めたいなら『先取り貯蓄』一択です」と丸山さん。
「収入から生活費を出して残った金額を貯蓄しようとするとつい生活費に使ってしまい、思ったほど残らなかった、となりがち。でも、収入から貯蓄分を先取りして、残ったお金で生活する『先取り貯蓄』なら毎月決まった金額が貯蓄され、どんどん貯まっていきます」
貯蓄分と生活費は同じ口座に入れず、貯蓄分を別の口座に移してしまえば「先取り貯蓄」は簡単。「先取り貯蓄分をそのまま預金するなら、銀行が取り扱う『自動積立定期預金』が便利。毎月一定の日に指定口座から指定金額が定期預金に振り替えられます」
勤務先に社内預金や財形貯蓄などの制度があるなら、給与天引きで先取りできます。「気付いたら貯まっていた、となるのが財形貯蓄の魅力。原則1年間は払い戻しができない、引き出すときに経理を通さないといけないことが抑止力となり、使い込みを防げますよ」
先輩花嫁に聞いた「私の貯蓄術」
【毎月5万円を先取り貯蓄】
毎月5万円を定期預金に。先取り貯蓄をすることで、毎月使える金額がわかり、節約するように。貯めたお金は結婚式やハネムーンの費用に使いました(おこささん)
【毎月決まった金額を旅行用に積み立て】
ふたりとも旅行が好きなので、旅行用として毎月一定額を積み立てています(竹田麻央さん)
【家計簿3カ月分から貯蓄額を決定】
最初の3カ月間の家計簿を検証し、どの項目にどれくらい使うか目標を決めて、そこから毎月の貯蓄額を決めました(ぷるめりあさん)
From 編集部
節約上手・貯め上手な家計をつくるには最初が肝心
「結婚するタイミングは、生活費にどれくらいかかるのかを確認したり、さまざまな契約を見直したり、○年までに○万円などと貯蓄目標を決めたり、家計について話し合う最大のチャンス」と丸山さん。最初に目標を決めて計画を立てることが、数年後の家計に大きく影響してくるので、これを機にふたりでじっくり話し合いましょう。
丸山晴美 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
構成・文/前川ミチコ イラスト/沼田光太郎
※記事内のコメントは2022年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー136人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年11月時点のものです
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