同居直後が肝心!夫婦の特徴別<家事分担>の決め方&コツって?
新生活のスタート後、何かともめがちなのが家事分担について。そこで今回は家事のプロである、家事代行サービス『ベアーズ』の高橋ゆきさんに“夫婦の特徴”に合わせた家事分担の決め方をお伺いしました。同居直後が肝心!自分たちのパターンはどれかを分析しながら、スムーズな家事分担を進めていって。
<TYPE1>
家事の得意不得意がはっきりしている夫婦
TODOリストとお互いの適正を擦り合わせよう
まずは、やらなければいけない家事と、お互いの得意不得意をすべて書き出してみるところからスタート。どちらかが一方的に決めてしまうと不満が出る原因になるので、必ずふたりで意見を出し合いながら振り分けをしていって。
【★成功のポイント】
どちらかが苦手な家事なら、その家事については得意な方が多めに担当する、ふたりとも不得意なものは交代で担当するなど工夫できると、納得いく振り分けになり、夫婦円満につながります。
先輩花嫁VOICE
彼は料理が苦手なので、私ができない細かい部分の掃除やトイレ掃除を担当、ごはん作りは私です。作るのが嫌な日は、週一くらいでお総菜や外食で済ませることも。(c.oさん)
料理は基本的に私が担当ですが、油跳ねが嫌なので揚げ物は彼担当に。掃除は、私が虫嫌いなため、玄関やベランダなどの外掃除は彼がやってくれます。(岩永舞香さん)
お皿洗い、ゴミ捨ては彼。水回りの掃除は彼が苦手な分、私が主に担当しています。最近は将来のことを考え、お風呂掃除や料理もできるようになってもらうためにやり方を伝授中。(梶野真唯さん)
掃除や買い物などふたりでできるものは基本的に一緒に行い、料理は私がメイン、料理後の片付けは夫がメインで分担しています。(千聖さん)
<TYPE2>
(どちらか一方でも)家事全般が苦手な夫婦
まずは共同で行い、慣れてから徐々に分担を決めよう
最初は同じ家事を、ふたりで協力しながらやってみて。何度か試しながら「これなら一人でできる」と思える家事を見つけ、徐々に分担を決めていくとスムーズ。どうしても一人ではやる気がでないときは、ふたりで一緒に取り組むなどの仕組みをつくっておくのもおすすめ。
【★成功のポイント】
家事が苦手な相手に期待をしすぎないこと。完璧を目指さず、少しでもできたことを夫婦で褒め合い、楽しみながら行いましょう。
先輩花嫁VOICE
夫は家事が苦手なので、まずはゴミ捨て、布団を畳む、コロコロをかけるという簡単なものからやってもらっています。(シエロさん)
彼は1人暮らしが長く、家事が得意。逆に私は家事全般が苦手。共働きなので料理は先に帰宅した方が担当していますが、外食などもうまく取り入れてストレスにならないようにしています。(sakiさん)
夫は家事が苦手なので、まずは少しずつ教えていき、できたときは「ありがとう~助かる!」と褒めたたえています。急がず気長に覚えてもらうのが◎(hitomiさん)
家事ができない彼に最初はイラっとすることもありましたが、掃除や洗濯、料理などを一緒にしながら徐々に任せていき、できることを増やしてもらいました。やってもらったら「ありがとう」を忘れず伝えるのも大事。(萌香さん)
ふたりとも家事が苦手なので、自動化できるところは機械に頼って、ご機嫌に過ごせるようにしています。実際、食洗機を買ってからは家事へのストレスが大幅減!(moteさん)
<TYPE3>
(どちらか一方でも)家事へのこだわりが強い夫婦
こだわり部分の擦り合わせをした上で、担当配分を
まずは、どんな部分にこだわりがあるのかを最初に確認しておくことが大事。こだわりの強い方がその家事を担当することで不満が出にくくなりますが、多くの家事を一人だけが担当する状態が続く場合には不公平感が出てくることも。相手がこだわる家事を行う際には、相手のこだわりを理解した上でその家事をこなすようにするともめずに済みます。
【★成功のポイント】
掃除や片付けにこだわりが強い場合、理想の状態を一度写真などのビジュアルで共有するようにしましょう。こうすれば、よりスムーズに認識を合わせることができます。
先輩花嫁VOICE
水回りの掃除に細かい夫は、土日にまとめて掃除を担当。私は食に強いこだわりがあるので、買い物や料理を担当してバランスを取っています。(フラワーさん)
家事に関しては私のこだわりが強く、中途半端にされても結局二度手間になるので、現在ゴミ捨てとお風呂掃除だけ彼の担当。最近は「やるならきちんとしてほしい!」と伝え、やり方を伝授している途中です。(平岡希美さん)
大ざっぱな夫と、きれい好きな私。すべて私のやり方に合わせてもらうのは難しいので、今は洗濯の仕方など一部のこだわりだけマスターしてもらい、それ以外は私が私のこだわりを持って家事をしています!(小池知香さん)
彼はコンロ周りや洗面所、私はトイレや玄関の汚れが気になるタイプなので、お互いのこだわりたい部分を好きなように掃除して、トータルできれいになるようにしています。(ミクさん)
<TYPE4>
勤務時間や在宅時間が異なる夫婦
夫婦のスケジュールを共有し合い、無理のない分担を探って
まずはお互いのスケジュールを確認し合い、それぞれに無理のないよう家事を分担するのがポイント。例えば、朝は早く出る方がゴミを出す、早く帰宅する方が夕食の準備をする、お風呂は最後に入った方が洗う、などお互いの時間をうまく使って割り振りするとスムーズです。
【★成功のポイント】
各種アプリを活用して、お互いのスケジュールや買い物リスト、TODOリストなどをシェアし合うと分担がより円滑になるのでおすすめ。
先輩花嫁VOICE
夜が弱い彼は、朝のゴミ出しや休日の午前中にできる掃除全般を担当。夜に強い私は、洗い物など夜にできることを片付けて、バランスを取っています。(けこさん)
共働きなので、お互いの勤務時間や年収などを確認し、家事の分担について会議。お互いのイライラや申し訳なさが募らないように、平日は私、休日は彼がすると決めました。(まこさん)
曜日によって出勤時間が違うので、朝早く出る方がゴミ捨て、早く帰ってきた方が夕食を用意すると決めています。掃除や洗濯などは日によってできる方が担当。(あやかさん)
平日は彼の帰宅が遅いので、洗濯と料理は帰りの早い私がメイン担当。土日はごはん作りや洗濯物を畳むなどを彼にやってもらっています。(maiさん)
夜勤のある私とテレワークの彼。彼が昼間に洗濯干し&畳みをしてくれている分、ごはんは私が1週間まとめて作り置きし、お皿洗いは彼にお任せ。(ななさん)
便利家電や家事代行、ネットの活用も考えてみて
仕事や子育てが忙しく、夫婦の時間がなかなか取れないときなどは、最新の時短家電やミールキットの利用、家事代行サービスに頼るのもおすすめ。また、食材はネットスーパーで注文、クリーニングは宅配を頼むなど、家にいなくても可能な家事もありますから、ネットをうまく活用することも大事。時間の余裕ができることで、気持ちにも余裕が生まれ、夫婦の仲もさらに深まるはずです。
家事分担の4つのコツ
ふたりで話し合って決めた家事分担。お互いに忙しいと、どうしても決めた通りにいかなくなったり、気付いたら不満がたまっていたりと問題がちらほら。ふたりで家事分担方法を話し合えたら、最後は「家事分担の4つのコツ」を意識して実践してみて。
【チームプロジェクト化】
「家は快適な空間にしたい」「家族の時間を大切にしたい」など、ふたりが思う共通の理想はきっとあるはず。夫婦はチームです。その目指すゴールに向かって、助け合う同士として一緒に取り組んでいこうとマインドセットすることが大事。
【名もなき家事の見える化】
ゴミ箱に袋を設置する、シャンプーや洗剤の補充など、細かくて見えづらい家事は「気付かない」「やらない」「感謝しない」の3つの“ない”を引き起こしてしまいがち。まず、この名もなき家事を洗いだすことは家事の総量を見る上で欠かせません。
【やらない家事を決める】
2で洗いだした内容を基に、お互いができそうな家事、ストレスなくできる範囲を話し合った上で、やらない家事も同時に決めていって。例えばアイロンが苦手ならシワの付かない服にしたり、クリーニングやお掃除ロボット、家事代行は必要経費と考えるなど、やらずに済む方法を考えることも大切です。
【楽しむ!】
実は大切なのが、家事を楽しむこと。例えば目標時間を決め「達成したらケーキを食べよう!」など自分たちへのご褒美を用意して、家事を楽しむ工夫をすると、早く終わる上にお楽しみ要素も加わるからおすすめ。一緒に行う家事=楽しいと感じられると、家事の効率化だけでなくふたりの仲もさらに深まるはず。
From 編集部
家事分担は完璧でなくて当然。お互い頼みやすい空気も大事
いくら話し合って家事分担を決めていても、お互いに忙しければ予定通りに進まないことも。自分ができないときは感謝の気持ちを忘れず相手にお願いを。夫婦は支え合い。お互いに頼みやすい雰囲気づくりも大切にしていって。
高橋ゆき 家事研究家
株式会社ベアーズ取締役副社長。家事研究家。キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとして各種メディアで活躍。さまざまなメディアで家事指導を務め、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などの家事監修も担当。
取材・文/滝 紀子 イラスト/moko. 構成/紺矢里菜(編集部)
※記事内のコメントは2022年8月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー141人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年10月時点のものです
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