和装花嫁ヘアのトレンドは、<つるん>と<ふわり>実例8Style
花嫁和装の最近のヘアトレンドの一つとして、質感で大きく2つのタイプに人気があることがわかりました。一つは、ストレートの質感を生かし、タイトめにまとめてツヤのある面で魅せる<つるん>style。もう一つは、ゆるくカールさせた髪を毛束感を残してふんわりまとめた<ふわり>style。その中でも自分らしいこだわりを叶えた卒花さんの実例をご紹介します!
<つるん>Style
style1. 白無垢へのお色直しはツヤの美しいタイトシニヨンで
●MIKIさん/披露宴2着目で白無垢を着用
<ヘア>
しっとりしたツヤのある黒髪をタイトにまとめたシニヨン。前髪を多めにとって斜めに流すことで、コチョウランの花飾りとバランスの取れたスタイルに。コチョウランは白をベースにポイントとしてピンクも。さらに金箔でモダンな印象もプラスされた。
<メイク>
白無垢姿が真っ白すぎてぼやけた印象にならないように、小物とメイクでカシスカラーを取り入れたのがポイント。和装に合うように、肌の質感はマットに仕上げ、口紅は濃いめに。
オーダーポイントは?
お色直しでの和装は時間がかかると聞いていたので、とにかく素早くできてシンプルな髪型をオーダーしました。王道でありながら洗練されたイメージで、満足しています。
Style2.淡いブルーの和装が引き立つ、大人シンプルヘアに個性派装飾
●チホさん/前撮りで白無垢に色掛下を着用
<ヘア>
一見シンプルなシニヨンながら、お団子を巻いている髪にねじりを加え表情のあるスタイルに。前髪は小顔に見えるよう額にかかるようにしてもらった。シンメトリーなバックスタイルに対して、ヘアアクセは右にべっ甲、左に金箔・ゴールドアクセ・お花と違うものを着けて個性も。
<メイク>
目頭から目尻にかけてブラウンが基調のアイシャドーをグラデーションに入れて、ぼやけないようアイラインもしっかり。リップは、目元とブルーの着物に合うコーラルピンクを選び、大人っぽい仕上がりを目指した。
オーダーポイントは?
ふわっとしたヘアに憧れもありましたが、ブルーの和装に合う「大人っぽくシンプル」のテーマを貫きました。SNSで見つけた画像などを共有しながらイメージを伝えましたが、ヘアメイクさんのセンスが抜群!つるんとしたシンプルシニヨンと左右非対称のヘアアクセサリーがお気に入りです。
Style3.すっきりとしたシニヨンヘアで、白無垢を正統派で装おう
●みきさん/挙式、披露宴1着目で白無垢を着用
<ヘア>
歴史ある会場での披露宴のため、白無垢を正統派に着たかったのでタイトでスッキリとした下めのシニヨンに。ブーケの組みひもの色とリンクをさせたゴールドのかんざしと金箔で、さりげない大人の華やかさを演出。
<メイク>
リップやチークは、白無垢で印象がぼやけず血色の良さを表現できる、ピンクから赤系の色で肌色に合うものを使用。和装に合わせて、肌の自然なツヤ感は大事にしたが、ラメなどは控えてもらった。
オーダーポイントは?
披露宴後半はウエディングドレスにふわふわのヘアだったので、ギャップを出したいということも伝えました。写真を見返しても変化が出てよかったです。ゴールドのかんざしや金箔は装花の雰囲気にも合っていて、空間との相性もピッタリ。お気に入りのスタイルです。
Style4.憧れの白無垢×コチョウランスタイルを絶妙な甘辛バランスで
●りほさん/前撮りで白無垢を着用
<ヘア>
白無垢に白のコチョウランで飾るヘアに憧れていたので、それをメインにスタイリング。どの角度から見てもコチョウランが見えるようにスタイリングしたのがポイント。コンパクトなシニヨンに三つ編みを2本仕込むことで個性を、金箔を髪から耳にかけてプラスすることで、トレンド感も演出した。
<メイク>
アイメイクはイエベの肌に合うピンク系アイシャドウを合わせる一方、しっかりめに黒いアイラインを引き、さらにまつげエクステの上から軽めにマスカラ。ぱっちりとした目元にした。リップもピンクでまとめて春らしく。
オーダーポイントは?
ゴールドと若草色を小物で取り入れた白無垢だったので、春っぽさと上品な華やかさを意識。「大人カワイイがテーマなんです!」とお伝えし、その結果、前髪を流したぴっちりヘアで大人っぽく、メイクとピアスは可愛いめにと、絶妙な甘辛バランスで仕上げていただきました。古典とモダンの調和がお気に入りです。
<ふわり>Style
Style5.ふわりと風になびく後れ毛がパープルの和装姿をより優しく
●ROCHIさん/前撮りで白無垢×色掛下を着用
<ヘア>
ゆるめにカールしたヘアを下の方でゆんわりまとめたシニヨンヘア。顔周りには後れ毛を残して、和装の色みに合わせたくすみパープルと白が基調のドライフラワーをふんわりとあしらった。どこまでも柔らかくナチュラルな印象。
<メイク>
シンプルでモダンな印象の和装に合わせて、ベースメイクはツヤ感を重視。目元や口元のカラーメイクは、パーソナルカラーに合わせてピンク系に仕上げてもらった。
オーダーポイントは?
外での撮影なので、自然光を生かしたツヤ感を大切にしたいとお伝えしました。グレージュにカラーリングした髪色の柔らかさと、透明感をより際立たさせているのもお気に入りポイントです。
Style6.くるくるカールを生かしたシニヨンと一体となる個性派アクセ
●wd_martiniさん/前撮りで白無垢×色掛下を着用
<ヘア>
毛束感をしっかり残したカールヘアを自然にまとめたローシニヨン。前髪をウェーブさせることで、モード感を取り入れたのがこだわり。また、左側には木の実や枝をあしらい、右側にはゴールドの垂れ下がるかんざしを飾り、ナチュラルになりすぎない仕上がりに。
<メイク>
秋の撮影に合うようにヘアメイクさんにお任せ。テラコッタカラーを効かせたアイメイクやリップがポイント。
オーダーポイントは?
和装なので伝統的な雰囲気もありつつ、モード感も取り入れて個性を出したいなと思いました。そこで甘すぎず、ナチュラル過ぎないヘアアクセやカール感などにこだわってオーダー。実は肩につくくらいのボブだったのですが、長さを感じさせない仕上がりにも大満足です。
Style7.お気に入りをたっぷり飾った王道ゆるふわシニヨン
●ちょこさん/前撮りで白無垢を着用
<ヘア>
和装の襟とかぶらず、うなじがきれいに見えるようにシニヨンの位置にこだわった。小さめのコチョウランとドライフラワー、タッセルなど好きなものをあしらったが、ホワイトが基調なので、まとまりのあるナチュラルな印象。金箔が程よい甘さに仕上げるスパイスに。
<メイク>
白無垢とヘアの雰囲気が優しく甘い雰囲気に対して、メイクでは、リップを濃い赤にし、目元は黒いマスカラをしっかり塗ってメリハリを大切にした。
オーダーポイントは?
白無垢にコチョウランはマストでオーダーしましたが、実際着けてみると大きめの花だとバランスが悪かったので、小さなサイズ感のものに。また、シニヨンの位置を高めにしたことで、横から見たフェイスラインのメリハリがしっかりして、全体的にすっきり見えるのでお気に入りです。
Style8.引きの写真でも存在感を発揮できるふんわり編おろしヘア
●もりさん/フォトウエディングで色打ち掛けを着用
<ヘア>
アップ以外のヘアスタイルを希望し、和装の襟にかからないように斜めに流した編みおろしに。飾りやふわふわのヘアでサイドにボリュームを出して、気になる面長も上手にカバー。写真映えを一番に考えて、引きで撮っても目立つように大きめのコチョウランと水引アートなど装飾をバランス良くあしらった。
<メイク>
奥二重のためシャドーがにじんでしまうので、目元のメイクにこだわった。目頭3分の1には明るい色のみ。締め色は目尻3分の2を囲うようにした。リップは色打ち掛けの色みにも合う赤系を。
オーダーポイントは?
髪はアップにしないことだけは決めていたので、編み下ろしでオーダー。元々は横ではなく後ろに編み下ろすつもりだったのですが、後ろの襟のところで引っかかるのでオススメしないと言われたためサイドに変更しました。ヘアの右側には成人式で使った飾りをメイクさんがバランスを考えて着けてくれました。色合いもバランスも和装と合っていて素敵な仕上がりでした。
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From 編集部
旬の中に自分らしさも表現する和装ヘアを!
和装はある程度型が決まっていますが、ヘアメイクにはトレンド感がしっかり生かされています。ご紹介した卒花さんたちは、旬も生かしつつ、好みとシチュエーション、肌や髪の色などとのバランスも考えて、オーダーしているのが印象的でした。ぜひ、皆さんもトレンドはチェックしつつ、自分が生きる和装Styleを叶えてくださいね。
構成・文/小松ななえ D/mashroom design
※掲載されている情報は2022年10月時点のものです
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