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お金・常識
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結婚式のお金「初回見積り」からどう変わった?卒花のやりくりアドバイス集

会場探しのスタートと共に見積表をもらい始めているプレ花嫁さん、表示金額に「こんなに高いの?」と、驚きや不安を感じていませんか。でも、安心してください。同じ経験を乗り越えて納得&満足の結婚式を実現させた先輩たちのお金のかけ方を紹介します。参考にしてくださいね。

見積額の高さに最も驚いたアイテムは、
“動画撮影”!

イラスト

先輩花嫁への調べによると、初回見積りで金額の高さに驚いたアイテムは以下の通り。

●見積額の高さに驚いたアイテムは?(回答94人中/複数回答)
1位……動画撮影/40人
2位……披露宴会場装花/34人
3位……記念写真/28人
4位……スナップ写真/27人
5位……挙式会場装花/23人
6位……ウエディングドレス・白無垢/21人
    ウエディングケーキ/21人

挙式・披露宴での動画撮影が断トツのトップで、次いで披露宴会場装花。記念写真・スナップ写真はほぼ同割合の3番手となっています。ちなみに料理・飲物は上位と比べると少数で、16人という結果。こだわる人が多い衣裳と共に、金額の高さを最初から見越している人が多いことがうかがえます。

以降の章では、上位アイテムについて先輩花嫁の費用実例から、お金をかけるか否かを決める際の考え方をアドバイスします。

動画撮影の見積額の高さにビックリ!
そして、結局どうしたの?

【先輩実例】見積時よりも増額

松下さん

記録映像とエンディング映像に、初回見積額より計8万円を上乗せしたという松下美樹さん。エンディング映像は撮影シーンが延長され、場面バリエーションの多い作品に完成したそう。「2種類の映像それぞれに良さがありますが、特に記録映像は当日には見えていなかった場面もゆっくり振り返れる点がとても良いですね」(松下さん)

また、映像関連以外にも衣裳、ブーケにもお金をかけたそう。一方出費を抑えたのはペーパーアイテム、プロフィール映像、ウエディングケーキで各10万円の見積りだったのを、モニター参加やDIY、特典利用でゼロ円に!また飲物も「見積時のランクで十分な品ぞろえだったから」とそのままの額で抑えたそう。

そして最終的には、支払額は初回見積額より60万円アップ。「後日見返したときに『やっぱり○○が良かった』と未練が残りそうなものは、お金のかけどころだと思います。反対に、自分がゲストの立場になったときに気にならない部分は抑えても良いのでは」(松下さん)

【先輩実例】見積時よりも、減額

みさみささんの事例

会場見学時に提示された見積額17万6000円のエンディング映像を、初回打ち合わせにて早々に金額ダウンさせたみさみささん。動画は見返す機会が限られ、またゲストにも撮影を依頼すれば最低限の内容で問題ないと考えた。「チャペルに惹かれて選んだ会場だったので、挙式場面が多いエンディング映像に満足しています。でも、披露宴での歓談やお色直し後のスタイルといったシーンが一切ないのは、実は心残りです」(みさみささん)

また、動画撮影のコストダウンにはスナップ撮影の充実が大きく関係。初回見積額から約8万円増やしたことで撮影数は2倍の400枚になったほか、アルバムグレードアップなども追加。「プロに撮ってもらう写真がたくさんあれば、動画の分はフォローできると考えました」(みさみささん)

ほかは、筆耕料の外部手配にて見積額500円を実質400円ダウンするなどでやりくりし、最終的な支払額は初回見積額より26万円のアップ。

「お金をかけるのも抑えるのも、優先順位を決めることが重要だと思います。割引有無の兼ね合いから会場見学時までに決まっていれば理想的ですが、それが難しくとも初回打ち合わせまでに固まっていると後がスムーズに。またお金を抑えたいものは、抑えた金額での内容をしっかり確認して。その金額に見合うか、ふたりが納得できるかを基準に決断すると良いと思います」(みさみささん)

【動画撮影】
お金のかけ方の見極めポイント

【CHECK!】
□ゲストによるスマホ撮影等で事足りるか
□スナップ撮影内容とのバランスの検討
□自分たち以外にも見てもらいたい人がいるか
□後日、見返すことがあるかどうか

今回の調べでは、「動画は写真よりも雰囲気が伝わりやすい」「コロナ下で呼べなかった人にも見てもらいたい」「当日しか撮影できないので」等の理由から、高いと感じた見積額でもそのままか、それ以上のお金をかける人が多数。

お金をかけるかどうかの大きな決め手は「見返すかどうか」にありそうです。それほどでもないなら動画に代えてスナップ撮影を充実させるのもありですし、記録動画はゲスト撮影に頼り、注文はエンディング動画に絞るのもありです。

【会場装花】の高さにビックリ!
結局どうしたの?

【先輩実例】見積りよりも増額

YUKIさんの事例

親族のみが出席する11名での披露宴で、初めに提案された装花内容は花束タイプのものが1点。「会場が殺風景になりそうでしたし、ゲストに持ち帰ってもらえるものなので、会食会場決定時から追加を決意。1点から2点に増やし、両家親にギフトとして渡しました」(YUKIさん) 

一方、節約したのは席札。DIYと比べると外部ショップ等への依頼・購入費用は高く感じられ、ゲスト数が11人と小規模で手間も掛からないと考えたそう。加えて、YUKIさん自身が書道の資格を保有していることも決め手になったそうです。
初めは、結婚式+ゲストの宿泊・交通費などで全体費用を100万円以内としおもてなしにも力を入れられると考えていたとろ、最終的には150万円近い金額に。

「引出物や衣裳を、安っぽく見えないようにした結果の増額でした。お金のかけどころは、やはり料理やギフト類、写真撮影・アルバムで、これらは費用がそのまま出る部分だと思います。一方、衣裳や小物ならある程度“高く見える”ものを探すことが可能。着物は値段幅が大きいですが着物に詳しいゲストがいないなら“高見え”の衣裳で問題なく、お金を抑えられる部分だと思います」(YUKIさん)

【先輩実例】初回見積りよりは増額しつつも、詳細打ち合わせよりはダウン

ゆきさん事例画像

装花はできるだけ抑えると当初から考えていたゆきさん夫婦。その旨を伝えたが、見積り額は予想以上に高額に。しかししっかりと打ち合わせを行った結果、多くの希望が叶えられた。「予算内で実現できることをボリュームや使用花材を変えて、会場のフローリストさんが私たちの納得がいくまで提案してくれました。高砂席をソファ席にしてもらい、そこでできることを取り入れていきました」(ゆきさん) 

予算を抑えたというペーパーアイテムは、特典だったため無料。「デザインは会場の外観ロゴが使われているものを選択。ゲストにも会場イメージが分かりやすく、自分としても、見返したときに思い出に入り込めるのが良かったです」(ゆきさん)

そして、お金をかけたのは料理。初回見積りは一番低いランクで、26万円だったが2回目の打ち合わせでシェフからの説明を受けてランクアップ。これにより品数が増えたそう。費用は39万円だったが、割引特典も利用し実際の支払額は19万円に収まったそう。

総額としては、初回見積額よりも15万円アップの支払額に。「お金を抑えて良いかの決断は、ふたりの意見の一致が大事。かけたいこと、抑えても良いと思えることを話し合うことだと思います。私たちは家族やゲストへの感謝がテーマだったので、料理は妥協しませんでした。自分がゲストの立場でも料理は印象に残っているので、お金のかけどころかなと思います」(ゆきさん)

【会場装花】お金のかけ方の見極めポイント

【CHECK!】
□会場の広さ、雰囲気、華やかさ
□自分のこだわり、叶えたい世界観
□持ち帰りタイプにするかどうか
□写真・動画の撮影内容

装花へのお金のかけ方を決める要素としてまず挙げられるのは“本人のこだわり”。 費用をかける卒花には「理想の式を実現させるためには不可欠」「ソファ式の高砂席に憧れていた」とこだわりを重視する意見が多数ありました。“会場とのバランス”も重要ですが、特に見積り内容より抑えるケースには「会場が華やかだったから」という要素が強く関係してきます。これら2つの要素はしっかり検討してみて。

また、写真や動画撮影もポイントに。「しっかり撮影するから、自分の好きな装花で記録してほしい」と装花を重視する声もありました。総合的な視点が大切かもしれません。

【記念写真・スナップ撮影】の見積額にビックリ!結局どうしたの?

【先輩実例】見積額よりも増額

片山さん事例

結婚式4カ月前の打ち合わせにて、当初見積額よりもお金をかける決断をした片山さん。一生の思い出になるから納品枚数を増やしたいと、2カメ体制を依頼。実際に手元に届いたのは700枚越えの写真で、「2カメにしなかったら撮れていなかった瞬間の写真がたくさんあった」「同タイミングで、自分たちとゲストの写真の両方がある」等、大いに満足しているよう。

そのほかでお金をかけたのは装花、料理・飲物、プロフィール及びエンディング映像。お金を抑えたのはペーパーアイテムで、席札とプロフィール帳は自作。それぞれ1部200円、431円で制作。招待状は会場手配が必須だったのでそちらで手配したそうです。またアルバムとオープニング動画依頼もストップ。「写真はスマホなどで見られれば十分。動画は友人に3万円で依頼しました」(片山さん)

最終的には、当初見積りより156万円アップの支払額に。「装花は写真に残るので、かけどころかと思いました。料理・飲物もおもてなしの要です。ですが飲物は工夫をしました。低いランクのコースを依頼しつつ、ドリンクメニューには高ランクの内容に含まれる飲物も入れ、好きなものを選んでいただけるように。その差額を支払う方が、ランクそのものを上げるよりも低予算で収まりました」(片山さん)

卒花たちの決断は?

花嫁プロフィール写真

●見積額よりUP<スナップ写真>
お祝いをくれた親族、出席できなかった親族に写真を贈りたく、さらに親と親族共にアルバムも渡したいと考えました。(あやのさん)

花嫁顔写真

●見積額よりDOWN<スナップ写真>
カメラが趣味の親族に撮ってもらったり、皆がスマホでも撮影してくれると考えました。(あずきさん)

花嫁顔写真

●見積額よりDOWN<記念写真>
台紙付き親族写真が高額でした。写真は大事な思い出ですが親族たちは台紙にはこだわらないと考え、台紙付き写真の依頼はやめて他の部分にお金をかけることに。皆には自分たちでプリントしたものやデータを送りました。(りささん)

【記念撮影・スナップ撮影】お金のかけ方の見極めPOINT

【CHECK!】
●記念写真
□スナップ写真での集合写真撮影の可否、
可能な場合はその内容
□親や親族にどんな写真をどのように渡すか

●スナップ写真
□欲しい写真のバリエーション
□写真に求めるクオリティー
□動画撮影内容とのバランス

今回の調査では、記念写真には費用を抑える傾向がみられました。親族一同や家族写真をスナップ撮影の流れで撮影できることもあり、記念写真に代わるものとしてそれらを出力・引き伸ばして親族へ贈ったという声も。つまり、記念写真には誰かのために手配するという側面があります。お金のかけどころに迷ったら、親族等への配り方や反応を考えると判断がしやすいはず。

一方スナップ写真は、見積額かそれ以上のお金を出すケースが多数。どこまで撮影すれば満足できるのか、依頼先の見本や事例を参考にして費用やプランの選択を。

From 編集部

“こだわり”と“割り切り”の両方をしっかり考え、見極めて。

今回の調査や取材から見えてきたのは、納得できるところにはお金をかけるというスタンスに重きを置く花嫁の多さでした。つまり後悔のないお金のやりくりとは、“こだわり”と“割り切り”の分け方が的確かどうかにかかっているようです。自分たちとって大切なことや必要なことを、結婚式当日だけでなく後日までイメージを膨らませて考えましょう。それが明確であるほど、かけどころと抑えどころもハッキリ見えてくるはずです。

構成・文/弘中栄美 イラスト/沼田光太郎 D/mashroom design
※記事内のデータおよびコメントは2022年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー94人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年6月時点のものです

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