「こんな披露宴はぐったり…!」受付~見送りまでゲストの本音&解決策
ゲストもふたりも楽しい披露宴♪が理想だけど、実はふたりが気付かぬところでゲストが“ぐったり”してしまうことが……。そこで今回は、実際にゲストたちのリアルな声を参考に、シーン別で気を付けるポイントをまとめました。せっかく来てくれたゲストに嫌な思いをさせないよう参考にしてみて。
『披露宴直前』のぐったりポイント
case1:どこで待てばいいの?受付周辺の混雑にぐったり
受付が列になっていて大混雑、どこで待っていればいいかわからず人がたまるロビーなど、人が充満した空間に披露宴が始まる前からぐったりしてしまったという声が多数。受付を頼んだゲストが参ってしまうことも。
ココに「ぐったり」でした!
受付でみんなが同時に並んだためかなりの時間がかかり、その後、事前アンケートやメッセージを書く時間がなくなった。(新郎同僚 30代・男性)
座れる待合室が狭く、ずっと立って待っていたため、始まる前から疲れました。(新婦友人 20代・女性)
待機の場所が狭く、小さい子どものゲストが多かったので、そこら辺を走り回りカオス状態に。キッズルームなどがあればよかったです。(新婦親戚 50代・男性)
受付を頼まれ大忙し!しかも説明がなかったので、お祝い品の整理や金額の確認、集計など何をどこまですればよいのかわからず困惑。(新婦同僚 40代・女性)
受付周辺の「ぐったり」を解消するには?
【ゲストの滞在時間を減らす工夫が◎】
受付は人が並んで密になりがちなので、受付係は減らさないのも一つの手。また芳名帳をやめてカード式にして事前に書いてきてもらう、メッセージなどは着席後に自席で書いてもらうなど工夫すると、混雑解消につながります。
【待合い室は事前チェックがマスト】
新郎新婦は気付きにくいですが、待合室が狭いというのはよくあることなので会場見学時に必ずチェック。もし、座れる場所が少ない場合は、受付時間を必要以上に長く取らないのはもちろん、不公平感をなくすため思い切って椅子を置かないという方法も。
case2:これ何待ち……?始まるまでのグダグダ感にぐったり
披露宴までの間に何も用意されていなく、どうしていればいい?と所在なく感じたり、いつ始まるのかわからずそわそわしたりと、披露宴までのグダグダ感に心身共に疲れたというゲストの声が多く聞かれました。
ココに「ぐったり」でした!
この時間が長かった。小さな子ども連れだったので子どもが退屈して暴れ出し、大人しくさせるのが大変だった。(新郎同僚の家族 30代・女性)
待ち時間に手持ち無沙汰になり、飲物も出なかったので自販機で買いました。(新郎親戚 30代・男性)
いつ開始なのかわからず、お手洗いに行くタイミングを逃してしまいました。(新婦友人 20代・女性)
知り合いも少ない中、待ち時間が長く、暇すぎて早く始まってほしいとしか思えなかった。(新郎友人 40代・男性)
披露宴開始までの「ぐったり」を解消するには?
【手持ち無沙汰回避のための準備を】
何も用意がなく、することがないと疲労を感じやすいので、ウエルカムコーナーなどゲストが見て楽しめるものを設けたり、メッセージなどを受付ではなくこのタイミングで書いてもらうなどするのが◎。
『披露宴中』のぐったりポイント
case1:長すぎ&内輪ノリetc.演出内容にぐったり
永遠に終わらないかと思うほどの長いあいさつやスピーチ、内輪しかわからないネタの余興など、つい「早く終わって!」と思ってしまうゲストの本音がポロリ。一方演出をお願いされた側のゲストのつらい声も……。
ココに「ぐったり」でした!
新郎上司のスピーチと乾杯あいさつがどちらも長く、食事前に疲れてしまいました。(新郎後輩 30代・男性)
演出が多く、写真を撮ったり話をしたり、ゆっくり食事を楽しむ時間がなかったのが残念。(新婦友人 30代・女性)
芸人さんネタの演出があったけど、そもそもの元ネタがわからなかったので全然楽しめなかった。(新郎同僚 30代・女性)
新郎側の余興があまりにも品がなく、特に女性ゲストはみんな興ざめ!(新婦友人 50代・女性)
スピーチを頼まれていたが、どのタイミングで出番が来るのかわからず、ゆっくり楽しめなかった。(新婦友人 20代・女性)
演出周りの「ぐったり」を解消するには?
【スピーチや余興は具体的に依頼を】
あいさつやスピーチは、依頼の際に5分程度でお願いしますなど、時間の目安を伝え、乾杯挨拶などタイミングが決まっているもの以外は、いつ話してもらうのか、事前に伝えておくと不安も和らぐ。余興は「会社の上司もいるので下ネタは控えてほしい」など、NGとしたいことを伝えても大丈夫。余興自体はマストではないので心配な場合はなくしてしまうのも一つの方法。
【演出の数を詰めすぎないように注意】
ゆっくり食事や会話を楽しんでもらいたいなら、演出が多すぎたり長すぎたりしないように注意。特に映像演出は会場内が暗くなり、料理を食べにくい場合が多いので、食事が終わったタイミングで映像を入れるなどプログラムの工夫を。
case2:居心地が悪い、写真はいつ撮れば?ゲスト卓で起こるぐったり
同じテーブル内で話せる人がいなかったり、次々料理が来て食べれずたまっていく居心地の悪さや、写真を撮るタイミングがつかめないなど、テーブルでそわそわしてしまったゲスト経験が集まりました。
ココに「ぐったり」でした!
同じテーブルに知っている人がいなくて、居心地が悪かった。(新郎友人 30代・男性)
同じテーブルのゲストたちはみんな既婚者だったので、未婚の私としては会話に入りづらくつらかったです。(新婦同僚 50代・女性)
写真を撮りに行っていいタイミングがわからなくて、一緒の写真が撮れずに終わりました……。(新婦友人 20代・女性)
食事が運ばれてきても演出中で食べられず、次のメニューが来てしまいテーブルがいっぱいになってしまった。(新婦友人 30代・女性)
ゲスト卓の「ぐったり」を解消するには?
【1人参加のゲストには事前に情報を伝えておく】
1人で参加のゲストには、あらかじめ両隣にどんな人が座るか知らせておくと安心。また席次表を用意しておくと、会話のきっかけにもなるのでおすすめ。肩書の代わりにゲストの紹介コメントを入れても◎。
【写真撮影のタイミングを司会に伝えてもらう】
いつ高砂席へ行けばよいか様子をうかがっているうちに結局撮れなかった!とならないよう、「おふたりとの撮影を希望される方は今のタイミングでどうぞ」など、司会者から積極的に声掛けしてもらうと安心。
『披露宴後』のぐったりポイント
case1:いつになったら私の番?お見送りタイムにぐったり
お見送りしてくれるのはうれしいけれど、長蛇の列ができて出るまでに時間がかかったり、寒くて震えてしまったり、最後のごあいさつの場面で、実はくたくたになっているゲストは案外多いんです。
ココに「ぐったり」でした!
コロナ下を考慮してテーブルごとに離席したのにお見送りの列が進まず、結果とても密な状態で並ぶことになった。(新婦友人 20代・女性)
列がすくまで席で待とうかと考えましたが、会場スタッフの方々が片付けを始めているのを見たら席を立った方がいいのかなと思い、行列に並ぶ羽目に。(新郎同僚 20代・男性)
冬だったので寒い中、お見送りのために立ちっ放しでいるのがつらかったです。(新郎親戚 50代・女性)
すでに食事と飲酒をしていることもあり、ゲストの中にはマスクを外したままお見送りの列に並んでいる人もいて、不快でした。(新婦友人 30代・女性)
引出物が陶器の食器だったので持ち帰るのには重すぎでした。(新婦友人 50代・女性)
式直後の「ぐったり」を解消するには?
【お見送りは終わりの時間を意識して】
お見送りは、ゲストと話せる大事な時間ではありますが、一人一人に時間をかけていては後のゲストを長時間待たせることに。終了時間をしっかり意識し、話し込んだり写真を撮りすぎず、スムーズに対応することを心掛けて。
【引出物は大きく重い物を避ける】
結婚式は着替えなどで荷物が多いゲストも多く、年配の方や遠方からの方にとっては大きくて重い物を持って帰るのは負担に。ある程度軽くて小ぶりな物を選ぶか、大きい物を入れたい場合は郵送や宅配サービスを利用するなど、ゲストのことを考えて対応を。
case2:いつ帰れるの~(涙)。会場を出るまでに疲れ果ててぐったり
クロークが混雑して荷物が出せなかったり、出口や帰りのバスが混み合ってなかなか会場を出れなかったりと、ただでさえ疲れている帰りのタイミングでのダメ押しがつらかったというゲストのコメントが多数。
ココに「ぐったり」でした!
エレベーターが少なく、行列ができてしまい帰宅が遅くなってしまった。(新郎友人 40代・男性)
預けていた荷物の返却にとても時間がかかり、帰りの新幹線に間に合うかヒヤヒヤ。(新婦親戚 50代・女性)
駅までのシャトルバスがなかなか出発せず、結局タクシーで帰った方が早かった。(新郎親戚 40代・女性)
帰りのシャトルバスが来るまで待つ場所がなく、外で待っていたので凍えました。(新婦親戚 20代・女性)
会場を出るまでの「ぐったり」を解消するには?
【混雑を避けるため退出の案内を入れる】
ゲストが一斉に会場を出てしまうと、お見送りやクロークが混雑してしまうため、披露宴会場内でまず、テーブルごとに順番に退出するように案内してもらうと混雑になりにくい。
【シャトルバスの運行間隔を確認】
会場が最寄り駅から離れている場合、無料のシャトルバスがあると便利。ただし、最寄り駅から公共交通機関に乗り換える人も多いので、接続しやすい時間や本数かも確認しておくと安心。年配や遠方ゲストにはタクシーチケットなどを用意しておく方法も。
From 編集部
最低限のポイントを押さえていればぐったりは回避できる!
今回紹介した3つのシーン別ポイントは、ゲスト目線に立ってみるとシンプルで基本的なことが多いから、最低限まずここだけはチェックしておけば◎。準備を進めていく上で迷うことがあればプランナーさんに相談すればアドバイスももらえるから、おもてなしの知識が豊富なプロの手も借りながら進めていって。
清水 恩 ウエディング ナビゲーター
専門式場やプロデュース会社でウエディングプロデュースの経験を積み、2004年に独立。フリーウエディングプランナーとして活動を始め、「自分にちょうどいい結婚式」をモットーにプロデュースやアドバイスを行っている。結婚式の専門家として、『All About』のオフィシャル・ガイドなどメディアでの執筆や監修も多数。
プリーマ ウェディング
URL:https://prima-wedding.com
取材・文/滝 紀子 イラスト/加納徳博 構成/柳 清香(編集部)
※記事内のコメントは、2022年3月に3年以内に参列経験のある男女1100人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年5月時点のものです
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